今回は、恋愛をしたいけど、異性から好意をもたれると「気持ち悪い」と嫌悪感を持ってしまう人向けに、その根本原因と根本から治す方法についてお伝えします。
ここで扱うのは、嫌いな異性から好かれた時の嫌悪感ではありません。
普通の人だったり、それまでは友人や知人、クラスメイトや会社の同僚などの関係の時は普通に交流ができていたのに、異性として見られたり、好意を持たれたり、恋愛感情を抱かれているのが分かったとたんに、急に嫌悪感を感じ相手を避けるようになってしまうというケースです。
また、自分の方が好きで片想いをしていたのに、両想いなのが分かるととたんに嫌悪感を感じたり避けてしまったりする場合もあります。
それまでは普通に接していたのに、異性として見られているのが分かった途端、急に嫌悪感を感じ、冷たい態度を取ったり、「あなたには気がない」とアピールして、嫌われるように仕向けてしまいます。
心の中で相手の悪いところを見つけて批判したり、どうせ体目当てだ、お金目当てだ、など相手を嫌う正当な理由などを見つけたりして、好かれているのは何かの間違いなのだと言い聞かせようという気持ちが湧いてきたりもします。
それでも、本当は恋人を作って恋愛を楽しみたい、と思っているのだと思います。でも、心が拒絶して嫌悪感を感じてしまう、その矛盾に苦しんでいるのだと思います。
異性に好意を持たれると「気持ち悪い」と感じてしまうことにも、ちゃんと原因があり、その原因を突き止めて解消すれば、自然となくなっていきます。
異性から言い寄られたからといって付き合う付き合わないは別で、自分に好意を抱いてくれたことを受け入れて、素直に喜べたり感謝できるようになっていきます。
異性に好意を持たれると「気持ち悪い」と感じてしまうことの根本原因
異性に好意をもたれると気持ち悪いと感じてしまうのは、その原因として、一つは無意識下にある自分に対する嫌悪感、自己否定、コンプレックス、自分嫌い といった自分自身を嫌う、否定するような信念にあります。もう一つは過去に異性から酷いことをされたり、嫌悪感を感じるようなことをされた体験によるものです。
異性嫌いが自己否定から来ている場合は、自分自身に対してそのような信じ込みがあるから、「こんなに魅力のない、気持ち悪い、汚れている人を好きになるなんて気持ち悪い、そんなはずない、何か下心や裏があるはずだ」と嫌悪感を感じてしまうのです。
・自分は他人から好意を抱かれるような魅力などない
・自分のようなダメな人間は異性から好かれる価値など無い
・自分のことが嫌い
・自分は気持ち悪い人間だと思っている
・容姿や性格、能力などに強いコンプレックスがある
・相手を満足させる自信がない
・自分には愛される資格がない(誰からも愛されていない)
・自分には価値がない
・自分は汚い、汚れている
・自分は幸せになってはいけない(幸せへの罪悪感)
異性に好かれると嫌悪感を感じてしまう人は、このような無意識下にこのような信念を持ってしまっている人が多いです。
確かにこのようなことを思ってるなあと感じる人もいれば、「自分のことそんなに嫌ってないけどなぁ」と感じる人もいるでしょう。無意識下にある場合は、普段はなんとも感じない場合もあります。しかし、それを想起させるような出来事があると表面に出てきます。あなたの場合は、異性から好かれると無意識下の信念が表に上がってきて異性に嫌悪感を感じてしまうのです。
もう一つは、過去に異性から酷いことをされた、裏切られた、性的な被害にあった、という体験によるものです。これも、過去の体験により、また酷いことをされるのでは、異性は皆酷いことをするといった信念が作られてしまっているのです。幼少期にされた異性の親(女性なら父親、男性なら母親)からことや、酷い振る舞い(父親が酒を飲んで暴れて母親に暴力を振るったなど)から作られてしまっていることもあります。
自己否定と異性への不信感、両者が繋がっている場合もあります。
例えば、「過去に異性に酷いことをされた、だから自分には価値がない」といったように。
表面上であまり自覚がない人も、無意識下では強くそのように信じているケースも多々あります。
人間には、表面上で常にコンプレックスや、劣等感、嫌悪感を感じているのは苦痛ですから、嫌な信念や感情を無意識下に押しやって苦痛を感じないようにする能力が備わっています。
ですが、無意識下に押しやったからといってなくなったわけではありません。
普段はなんでもないけど、何か感情を呼び起こす体験をすると途端に甦ってきます。その感情を甦らせる体験が異性から好かれるということです。
人間の脳は無意識で信じていることを体現、証明しようとする働きがあるので、このような信念を持っていると、異性から好かれると、信念に従って嫌悪感を感じてしまうのです。例えば「自分には価値がない」という信念を持っていると、異性に好かれると”自分は価値がない”という信念に反するので、脳が嫌悪感を感じて遠ざけるように仕向けるのです。
表面上ではいくら恋人がほしいと思っても、そのような信念を無意識に持ったまま意思の力で異性と仲良くしようとがんばっても、無意識の強制力は強いですから、結局無意識との間に矛盾が生じ苦痛を感じて演じている自分に苦痛を感じて、嫌悪感を感じながら仲良くしようとするのでストレスとなり疲れてしまうのです。
多くの人が苦しみを感じているのは、意識での欲求と無意識の信念との間に矛盾があるからです。
原因である、無意識下にある信念そのものを取り除いてしまえば、無理に努力をしなくても、自然と異性から好意を持たれることを嬉しく感じたり、好みの異性であれば付き合ったり、好みでなければきちんと断るということができるようになります。
信じ込みと言うものは、実際の容姿、体型、性格、能力は関係ありません。自分がどう信じているかどうかです。
客観的に見てどんなに美人であっても、本人が「自分は汚れている」と信じていれば、「汚れている人間を好きになるなんて気持ち悪い」みたいに嫌悪感を感じてしまったりします。
仮に容姿が悪くても「自分はすばらしい」と信じていれば、異性からの好意も素直に受け取れますし、自分はすばらしいのだから、自信を持って素敵な人にも自分からアプローチできて、恋愛を楽しめるのです。
自己否定の信じ込みは、生まれつきではなく、過去の何らかの体験や他人から言われたことなどを受け入れてしまい、そのように固く信じてしまっているだけです。
親とか幼少期の人間関係とかで人から言われたり体験したことを、自分が絶対的な真実として受け入れ行ってしまっていることに原因があります。
例えば親から、「何でそんなこともできないの!ダメな子だな!」などと否定され続けると、「自分をダメだ、親から嫌われている、自分は愛される価値がないんだ」と思い込み、そんな自分が嫌いになってしまいます。これが人によっては異性への嫌悪感へ変化していきます。
異性への嫌悪感にならなくても、そのような自己否定が強い状態で恋愛をすると当然ながらなかなかうまくいきません。少しの事で傷つき、重く愛情を要求し、束縛したり病んだり異性に怒りをぶつけたりしてしまうからです。
異性から好かれると嫌悪感を感じることの元となっている自己否定の信じ込みを突き止め、それを解消、別の信じ込みに書き換えることが根本から解決となります。
異性に好意を持たれると「気持ち悪い」と感じてしまうことを根本から解消するワーク
1.なりたい状態を明確にして宣言する
まずはじめに、あなたがなりたい状態を明確にして宣言します。
あなたが好意を持たれると気持ち悪いと感じてしまう状態を克服したいと思ったのには何か理由があるはずです。
今まで5年10年と長い間その状態を続けてきたのですから、ただ漠然と変わりたいなぁという程度だとなかなか変化が起きずらいんです。行動を促す明確な動機がないと習慣を変えるのが難しいのと一緒です。
自分がなりたい状態を明確にして宣言することで、脳がそちらのほうに向けて働き出します。
漠然としていると、脳はどうしたらいいのか分からず、現状維持をしようとします。
なりたい状態を明確にするときに注意するポイントが3つあるので注意してください。
・他人の意見、常識、誰かの為、人の目(恋人がいないとかっこ悪い)でなりたい状態を決めるのではなく、自分が心からどうなりたいかという宣言にする
他人の意見や常識などは、多くの場合自分の本音とは違うので、それを無理にやろうとしても続かないし苦痛が生じるからです。
・何か足りないものを補うためや、不安や苦痛から逃れるためではなく、心からなりたい状態を宣言する
「寂しいから」「このまま恋愛ができず孤独なのは嫌だから」というのだと最終的にうまくいかないんです。
なぜなら、その宣言は「恋愛ができず孤独な自分」が前提になっているからです。「このまま恋愛ができず孤独なのは嫌だから」というのは「私は恋愛ができず孤独です」と信じている状態ですよね。
だから、その状態で何かをしようと行動しても、脳は信じていることを実現させようとするので克服が困難になってしまいます。仮に恋人ができたとしても、あまり相手にしてもらえなかったり、浮気されたりしてうまくいかず孤独感を感じ、結局「私は恋愛ができず孤独です」が現実化してしまうのです。
・なりたい、してほしいと言う受け身ではなく、自分の意志でそうなるという宣言にする
受け身の場合も脳が働かないので、改善が進まなくなってしまいます。
自分が心からなりたい状態を、自分の意志で、そうなると宣言します。
不安があったり自信がなくても、心からなりたい状態理想の状態を宣言してしまいましょう。
例えば
私は素敵な異性と出会って幸せな恋愛をします(そのために自分の意思で、異性から好かれると嫌悪感を感じてしまうのをやめる)
自分が心からなりたい状態を明確にして目標やゴールを宣言しましょう。
2.どんな信じ込みや価値観があるのかを探る
異性から好かれると嫌悪感を感じてしまうことに対して、自分にどんな信じ込みや価値観があるのかを探り、書き出します。
信じ込みと言うものは自分にとって当たり前すぎて最初はなかなか気づけないかもしれません。
どんな事でも良いので、気づいたことや出てきた事はどんどんメモしておきましょう。
「なぜ自分は異性から好かれると嫌悪感を感じてしまうのだろう?」と自分に対して何度も自分に質問をしてみてください。
過去に実際に嫌悪感を感じた時のことを思い出してみてください。その時にどんなことを感じどんなことを思っていたでしょうか。
理由なんて無い、とにかく嫌悪感を感じるんだ、という人は、見たくないものを無意識に押しやってごまかしているだけで、必ず何か理由があります。
最初は出てこなくても根気強く自分に質問を問いかけてみてください。その場ででなくてもふとした時に出てきたりします。
例えば次のような信じ込みや価値感、感情などがでてきたりします。
・自分のような暗い人間を好きになるはずがない
・自分のようなブサイクな人間を好きになるなんて気持ち悪い
・自分のようなつまらない人間と一緒にいても楽しくないでしょ
・自分にはあの人みたく異性を楽しませたり、喜ばせたりすることは無理
・自分のようなダメで何の魅力もない人間を好きになるなんて気持ち悪い
・一緒にいてつまらない人間と思われたくない
・男性、女性としての魅力もないし自信がない
・本当の自分を見せたら嫌いになるんでしょ
・どうせ自分よりいい人がいたらそっちに行くんでしょ
・どうせ身体、お金目当てだったり、何か下心や裏があるんでしょ
・また裏切られて傷付くのは嫌だからこないでくれ
このような信じ込みがあるため、異性から好かれるのを察知すると瞬間的に不信感や嫌悪感を感じてしまうのです。
書き出した各項目に、さらに「なぜそのように感じるのか」道道質問をしてみてください。
出てきたことから様々な信じ込みがあることに気づくことができます。
「自分のような暗い人間を好きになるはずがない」だったら、「自分は暗い人間である」「暗い人間はダメだ」「暗い人間は異性から好かれない」といった信じ込みを持っていることになります。
このような信じ込みを持ち続けていることが、異性に好かれると嫌悪感が湧いてきてしまうことの原因なのです。
この信じ込みを手放して、別の信じ込みに変えてしまえば、異性に好かれるととても嬉しい気持ちになったりするようになったり、素直に感謝できたり、好意を受け取れるようになっていきます。
人間の脳は、その信じ込みが事実であるかどうかは判断しません。事実だろうがそうでなかろうがその人がそれは真実であると信じこんだことが脳にとって真実と判断されます。そしてその信じている通りに振舞わせようと働きます。
他人の信念も無意識に察知する能力を持っていて、他人からもそのように言われたり、そのような人間として扱われるようになる傾向が高くなります。
「自分は暗い人間である」というのも、実際に「暗い人間」なのではなく、「暗い人間だ」と信じ続けているから脳が「暗い人間」として行動を取らせているのです。何かの過去に何かのきっかけとなる体験があって、「自分は暗い人間である」と頑なに信じ込んでしまっているだけなのです。
3.信じ込みや価値観がどんな体験の記憶が発端になっているかを探る
ある信じ込みをもつのに至ったのには、過去に何かきっかけとなった体験があるはずです。
ある人が「犬は獰猛で危害を与える生き物」という信念や価値観を持っているとします。
その人は過去に犬に吠えられて噛まれて恐怖を感じたなど何かきっかけの体験があるはずです。
体験といっても、自分が実際に体験したことばかりとは限りません。親からこうしなさい、こうあるべきと言われ続けたり、他人の体験話や、人によってはテレビや雑誌などで見聞きしたことから信念や価値観が作られてしまうこともあります。
2.で書き出した信じ込みや価値観が、どんな過去のどんな体験の記憶が元になっているかを探ります。
自分が持っている信じ込みに対して「なぜそう思うのか?」と自分に対して質問をしています。
例:自分は無口で暗い人間だ → なぜそう思うのか? 人前だと緊張して喋れない → なぜ? 自分が喋ると人から疎まれる感じがする → なぜ? 小さい頃に親に話しかけたら「黙ってろ!」と叱られた
小さい頃に親に話しかけたら「黙ってろ!」と叱られた
これが最初のきっかけの体験です。
その体験の記憶により “自分が喋ると人から疎まれて怒られる” という信じ込みが作られ
その信じ込みがあるため ”喋りかけたら怒られないかとビクビクして話しかけられず、人から変な目で見られて苦痛を感じた” という体験を作り
その体験の記憶が ”自分は無口で暗い人間だ、暗いのはダメだ” という信じ込みを作り
それが、”そんな自分が嫌で大嫌い” という信じ込みを作り
異性から好かれると、”無口で暗い大嫌いな人間を好きになるなんて気持ち悪い” と感じてしまう
一例としてはこのようにして異性に好かれると嫌悪感を感じる状態が作られます。
この例では、
自分は無口で暗い人間だ
暗い人間はダメだ、好かれない
相手を楽しませることができない
みたいな信念を持ってしまっているところに原因があるのです。
今まであなたは、なぜ異性に好かれると嫌悪感を感じてしまうのか、漠然して理由が分からなかったと思います。「なぜ異性に好かれると嫌悪感を感じてしまうのか?」と自分に問いかけて、出てきた答えにさらに問いかけて掘り下げて行くことで、発端となっている記憶、信念、感情が出てきます。
幼少期の事で思い出せないこともあるので、その場ではわからなくても、問い掛けたまま放っておきましょう。何日か経ってからふとしたことがきっかけとなり思い出すこともあります。なぜ?と問いかけていると、脳は答えを出そうとする働きがあります。最初に「私はこうなる」と宣言しましたが、それにより脳が協力してくれて必要なことを思い出させてくれるようになるからです。
3.信じ込みにヒビを入れる
2.で見つけた信じ込みや価値観を手放す準備に入ります。
“信じ込み”というくらいなので、妄信している状態なので、それを手放しやすいようにヒビ(もしかしてそれは絶対的なことではないのでは?と気づく)を入れます。
信じ込み信じ込みというものは、絶対的な真実ではなく単にその人が信じているだけのことにすぎません。
過去に何かの体験というきっかけがあり、そう信じ込んでしまっているだけなのです。
信じ込みを変えるのは無理だと思い込んでいるだけで、自分がちゃんと納得して手放すと決意すれば実際にはあっけなく手放せます。
信じ込みというのは絶対的な真実ではありません。
例えば、過去に犬に吠えられて噛まれた体験があれば、犬は獰猛で危害を与える生き物と信じ込みが作られ、犬を見ただけで恐怖が蘇ってきて震えてし近づけなくなってしまいます。
過去に犬に懐かれて楽しく遊んだ体験の記憶があれば、犬は可愛くて従順な生き物という信念が作られ、犬を見ただけで嬉しい気持ちになり可愛いと近づいてなでたくなります。
人によって、対象が同じでも
犬は獰猛で危害を与える怖い生き物
犬は従順でおとなしくかわいい生き物
“犬”に対する信念は、人それぞれ勝手に信じているだけであって、絶対的な真実というのは存在しないのです。
自分はダメだ、自分は魅力がない、といったものも絶対的なものではなく、単にあなたがそう信じてしまっているだけなのです。
何かの過去の何かのきっかけとなる体験によってそう思い信じ込んでしまったから、脳がそれを命令として受け取って、そういう人を演じ、そういう世界が展開されているだけなのです。
異性から好かれると嫌悪感を感じるのも、自分が信じている「自分のような人間などが異性から好かれるはずがない」などの信念に反するので、生理的に嫌悪感を感じることで遠ざけ、信念が正しいことを証明しようとしているのです。
信念は、一度持ってしまったら一生持っていなければならないというものではありません。パソコンと一緒でいつでも消去して書き換えることができ、書き換えれば今度はそれがその人にとってのプログラムとなります。
今までは当たり前のように信じていたことが信念を実はそうではないのでは、と思うことで信念にヒビを入れて手放しやすくします。
あなたが書き出した信念や価値観を、1つずつそれは真実なのだろうか、例外はないのだろうかと自分に問いかけてみてください。
例えば「自分は暗い人間だ」と思っているが、部屋に一人でいるときは大声で笑ったり、陽気な独り言を言ったりしないだろうか、特定の仲の良い友人の前では明るくないだろうか、過去に小さい頃などに活発で明るい性格の時はなかっただろうか。
生まれたばかりの赤ちゃんの時は人目もはばからずを大きな声で泣きじゃくったり、大声で笑ったり、ダーダー言ったりのではないでしょうか。
実際に生まれつき暗い人間なのではなく、どこかで作られてしまった「自分は暗い人間である」という信じ込みを脳がプログラムとして受け取って、そう演じさせているだけなのです。
書き出した異性嫌いに関連する信じ込みに対して、過去に一度も例外はなかったか、他人に例外な人はいないか、いつもそうだと思ってるけどほんとうにいつもだったか?みんながと思ってるが本当にみんなそうなのだろうか?などよく考えてみてください。
なるほど、そういえばそうだよな、例外もあるよな、となんとなくでも納得できれば、今までは固い信念だったのがヒビが入ります。
4.信じ込みを手放す
紙に書き出した、異性に好かれると嫌悪感を感じてしまう原因となっていると思われる信念を手放します。
それには、まず「○○なのはいけない」といった信念を手放すことが先決です。
どういう意味かと言うと、異性に好かれると嫌悪感を持ってしまう理由として「自分は暗い人間だから」と出てきたとしたら
暗い人間ではいけない、暗い人間は人より劣っている、人から嫌われる、馬鹿にされる、好かれない、相手にされない といった「暗い人間」に対する否定的な信念を持っているはずです。
背が低い
容姿が悪い
といったほかのことも同じです。それではダメだ、嫌い、好かれない、といった信じ込みを手放します。
それには、そんな○○な自分を、あなた自身が許して認めて受け入れてあげます。
今まで自分自身を否定して傷つけてしまっていました。それで心が傷ついて苦しかったのです。ですので、それをやめるようにしてきます。
後で自己肯定感を高めるワークで徹底して行うので、今の自分が受け入れられる範囲で行ってみてください。
それでもいいよ、仕方ない、今までよくがんばったね、否定しててごめんね、そんな自分も好きだよ、と自分に語りかけてみてください。
受け入れられない場合はそのような自分も、仕方ないと尊重してあげてください。
今まで否定して、短所、嫌な部分だと思ってたことがそうではなくなるのです。そうすることでとても手放しやすくなります。
信じ込みを手放すやり方はいくつかの方法があります。
異性に好かれると嫌悪感を感じることの発端となった体験の記憶にアプローチするという方法を説明します。
・記憶を変更する(再体験する)
・記憶に対する認識を変える
・記憶を無力化する
過去に犬に吠えられてかまれた噛まれて恐怖を感じた体験があるから、犬は獰猛な生き物という信念が作られ、犬を見ただけで恐怖が湧いてきて震えて近づけないと言う現象が発生しています。
その発端となった記憶に対して、アプローチして記憶そのものを変更したり、記憶に対する意味づけを変えたり記憶を無力化してしまえば、信念も自動的に外れます。
人の脳にとって人間の脳は、実際に体験したことの記憶と、作られた記憶に区別をつけないからです。実際にあったかどうか関係がなく、自分がそうだと信じ込んでいるからどうかなのです。
オリンピックの金メダリストの中には、実際の練習時間よりもイメージトレーニングをしている時間のが長いという人が何人もいますが、それは、脳が実際に体験したこととイメージの中で体験したことの別をつけないという性質を利用しているのです。
本人が一番納得する形で記憶を変更していきます。
セドナメソッド
タイムラインセラピー
シータヒーリング
を実践してください。
5.自己肯定感を高める
ブレーキとなっている自己否定の信念をある程度手放したら、自己肯定感を高めるようなワークをおこないます。
異性に好かれると嫌悪感を感じている人は、自己肯定感が低い(自己否定が強い)ことがほとんどだからです。
強い自己否定がある程度薄れたら、次は自己肯定感を高めるようにアクセルを踏んでいきます。
自己肯定感が高い状態(ありのままの自分でよい、素晴らしい、自分が好き、価値がある幸せになってよい、幸せだなあ、嬉しいなあと心の底から信じている)になってくると、異性から好意を抱かれた時に素直に喜べるようになります。
自分が素敵な人と恋愛をして幸せになることについても許可をできるようになってきます。
5-1.自分の良いところ、すばらしいところを合計100個書き出す
自分の良いところできるだけ多く、できれば100個書き出してみましょう。自己否定の強い人は最初はなかなか出てこないかもしれませんが、どんな小さな事でも構いません。
毎日歯を磨いている
料理が得意
動物が好き
小学校の時にテストで100点を取ったことがある
ピアノが弾ける
パソコンで文字を打つのが速い
少しでも思いついたらどんどん書き出しましょう。
すばらしいことの理由として、他人に褒められたから、というのはあまり適当ではありません。
もともと自己肯定感が高い人なら大丈夫なのですが、他人から褒められたことだと、他人に価値判断をゆだねてしまうからです。
「○○で賞を取ったのを褒められた」から素晴らしいのではなく「○○で賞を取った」から素晴らしいにします。
5-2.日常の中で自分を頻繁に認める、褒める、肯定する
日常の中でちょっとしたことでも、大げさに褒める誉めたり肯定する癖をつけていきましょう。
例えば部屋を掃除したら、偉い、すばらしい、と褒めてあげます。
どんな小さな事でも大袈裟に誉めてあげましょう。挨拶ができたら、一日真面目に働いた、学校で勉強した、お風呂に入ってきれいになった、など。
仮に、何かで失敗したり、やろうと思ったことができなかったとしてもそれを責めたり、ダメだと思ったりしないようにすることも心がけましょう。
もしダメだと、責めてしまう場合は、「責めてしまった自分はダメなんだ」と思わずに、「責めてしまうことも今はまだ仕方ないよね」とにかく肯定してあげます。
これを毎日の習慣にしていくと、自己肯定感が高くなり、自信がつき、日常のちょっとした事でも幸せや感謝や喜びが感じられるようになります。
5-3.素晴らしい自分になりきって生活する
「もう既にあなたが描いているような理想の素晴らしい人間になった」として毎日の生活をします。
食事をする時も、「魅力的で素晴らしい幸せな私」として(成り切って)食事をします。
道を歩いているときも「魅力的で素晴らしい幸せな私」として道を歩いています。
これには根拠は何も根拠はいりません。ただ単に「今から魅力的で素晴らし私が食事をするんだ」と意識すれば良いだけです。
特に行動も変える必要ありませんが、素晴らしい魅力的な人に成り切って、胸を張ってさっそうと歩いたり生き生きとした表情を心がけるのは良いです。
もちろんこれも無理にやる必要はありません。日々の日常の中でふと思い出したときに遊び心を持って楽しみながらながらやってみてください。
他のワークもそうですが、こんなことやって何の意味があるのかと思わず、子どものような遊び心や楽しいと思ってやる事は大切なことです。
素晴らしい魅力的な人間と書きましたが、あなたがなりたい人間像でしたら何でも構いません。
優しくて愛に満ち溢れている人間
幸福でイキイキと好きなことをしている人間
美人でスレンダーな人間
別に根拠はいりませんし、他人からの評価も一切関係ありません。とにかく勝手に決めてしまって構わないのです。そうすると脳は自分は素晴らしく魅力的な人なのだと思い込んできて、自信がつき満たされた感覚になり、そんな自分が好きになってきます。
5-4.自愛をする
毎日寝る前に布団の中で数分間、「自愛」をする癖をつけましょう。
自愛とは、ありのままの自分を認めて、肯定して、共感して、好きだよ、愛してるよと自分に愛を送るような行為です。
愛情表現、共感、肯定など、他人に求めて、されたら嬉しい、満たされるようなことを、自分自身で行います。
結局、他人から認められると嬉しいのは、
他人から認められる → 他人から認められた自分を認められる → 満たされた感覚を感じる
というプロセスになっています。
「他人から認められる」部分を飛ばしていきなり自分を認めてしまえば結局同じことなのです。
寝る前に布団の中で今日一日頑張った自分によく頑張ったとと声をかけ、
自分に対して大好きだよ、あなたは価値があってとても大切な存在だよ、愛しているよ、あなたの幸せになっていいんだよ、一緒に幸せになろうなどと愛情表現の言葉をかけます。
両腕を自分の型から背中に回して自分自身を抱きしめるようなポーズをとってみましょう。
最初は、好きな人や理想の異性、好きな芸能人などからそのように言ってもらっているところをイメージしても構いません。
どちらも、今ありありとそれを体験しているかのようにすることが大切です。
今まで自己否定が強く長かった場合は、なかなか自分自身のそういった言葉を受け入れられなかったり 、逆にものすごい抵抗感や否定的な気持ちが湧いてくることもあるかもしれません。
そういった状態になるのも、自分にはできないダメだと否定せずに、今はそういった状態なるのも仕方ないよね、今までごめんね、など自分自身に謝罪したりします。
他人から今まで散々酷いことを言われてきて、いきなり愛してると言われても受け入れられないし、謝罪されてもすぐに許せないと思います。
同じように自分自身に対しても「どうせ自分なんか魅力がないダメな人間だ」とか散々言ってきたため、なかなか自分自身の愛情を信じることができないので受け入れることができないのです。
自己肯定感の重要性と、自己肯定を高くするためのワークなどについてはこちらもお読みください。
【超重要】自己肯定感を高くするには?自己否定の原因と改善する方法
それでは誠心誠意根気強く続けてみましょう。否定的な感情とか過去の記憶が湧いてくる場合はクレンジングメソッドなどを行って感情の解放などをも行いながらやってみましょう。
これらのワークを行っていると、だんだん深い部分でありのままの自分を認められ愛せるようになってくると、自分に自信がついてくる、自分のことが好きになり、他人の言動に関係なく満たされて幸せ幸福感を感じられるようになります。
そうやって自分の事が好きになって自信がついてくると、異性から好意を持たれてもそれを素直に喜べるようになります。
もちろん好みでなければ、気持ち悪いと感じたり毛嫌いするのではなく、相手のことを思いやりながら断れるようになります。