- 人に言われた、された嫌なことが頭からなれなくなり何も手につかない
- ネガティブ思考が延々と湧いてきて止まらない
- ショックを受けて何日も下手すると何か月も立ち直れない
人に言われた嫌なことが頭から離れなくなる3つの原因と解消法についてお伝えします。
これから解説することを実践することで
今まで嫌な気持ちになっていたことが気にならなくなる
嫌な気持ちになってもその度合いが小さくて済む
ショックを受けても立ち直りが早くなる
という効果が期待できます。
僕自身も以前は嫌なことがあると何日も下手すると何ヶ月も頭から離れない状態でしたが、今では上記のようになりました。
よくある対処法として
仕事や勉強、趣味などに没頭する
好きなことや楽しいことをして気分転換する
美味しいものを食べたりお酒を飲んで忘れる
などががあります。
これらは一時的な対処法としては有効ですが、原因をそのままにして意識を逸らしているだけなので、根本的な解決にならないことが多いです。
そのため、少し間が空くと嫌な気持ちや思考が止まらなくなったり、何かのきっかけでふと思い出して嫌なことが頭から離れなくなります。
また似たようなことや些細なことがあるたびに嫌なことが頭から離れなくなります。
なので、嫌なことが頭から離れなくなる根本原因を解消することが大切です。
嫌なことが頭から離れなくなる3つの原因
原因1.本当の感情を感じ切っていない
原因2.過去の抑圧されたままの未完了の感情が残っている
原因3.強い自己否定がある
原因1.本当の感情を感じ切っていない
感情はきちんと感じ切るか表現することで消化されて解消されます。
感情が湧き上がってきた時にきちんと感じたり表現しないと、消化されずに残ってしまいます。
人から嫌なことを言われたりされると嫌な気持ちが湧き上がってきます。
しかし嫌な感情を感じるのは苦痛なので、思考して和らげようとしたり、他のことで気を紛らわしたりしてしまいます。
嫌な気持ちになると頭の中であれこれ思考して愚痴、反論、言い訳、相手を罵倒、想像の中で言い返す、やり直す、自分を責めるなどをして感情を押さえようとします。
グルグル思考は嫌な感情をできるだけ感じないようにする心の防衛反応です。
しかし、湧き上がってきた感情を純粋に感じ切っていないので、感情が消化されずに残ってしまいます。
また、頭の中で思考しているだけでは感情が外に表現されていないので解消されません。
そのため再び嫌な気持ちが湧き上がってきます。
そこでまた頭の中でグルグル思考するの繰り返しで嫌なことが頭から離れなくなるのです。
嫌な感情が湧いてきたら、思考したり抵抗せずに感じ切ることで解消されて軽くなります。
嫌な気持ちとは悲しみ、悔しさ、劣等感、怒り、不安、羞恥心、罪悪感などなんらかの感情であるはずです。
「ああ、自分は今悲しみを、悔しさを、不安を感じているんだなあ」と湧き上がってくる感情を抵抗せずに純粋にただ感じる。
すると感情を感じ切ることでエネルギーが消化されて、だんだん嫌な気持ちが軽くなっていきます。
感情を感じ切る方法の詳しいやり方は後述します。
原因2.過去の抑圧されたままの未完了の感情が残っている
感情は感じ切る、もしくは表現することで消化され解消されると述べました。
しかし嫌な感情を感じるのは辛い、認めたくない、感じてはいけないと押さえたり、我慢したり、他に意識を逸らして気を紛らわせてしまいます。
すると感情が消化されず無意識下に残ったままになってしまいます。
その感情を誘発するような出来事があると表面に上がってくるので、嫌なことが頭から離れなくなるのです。
感情を溜め込んでいると、理由がよくわからない苦しい気持ちや渇望感として湧き上がってきたりもします。
何十年も前の幼少期の抑圧されたままの未完了の感情が残っていることも普通にあります。
幼少期に親にかまってもらえなくて寂しかった
親の言いなりにさせられて悔しかった
いつも否定されて悲しかった
けれど我慢していた、無理にいい子を演じていたなどで抑圧されたままになっていることがあります。
親に否定されて悲しかったという感情が未完了のまま残っていると、他人から少し否定されると悲しみが表面に上がってきて嫌な気持ちになります。
幼少期からの抑圧されている未完了の感情を解消することで、嫌な感情が誘発されることが少なくなってきます。
心理ワークで幼少期からの体験で生じた感情をきちんと感じたり、寄り添ったり、表現することで解消していきます。
原因3.強い自己否定の信念がある
自己否定の信念があると、些細なことで自分はダメだという気持ちになったり、否定されたと感じて嫌な気持ちになりやすくなります。
自己否定には
自分の価値や存在そのものを否定している
自分の一部を強く嫌っている、ダメだ、こうなってはいけないと否定している
パターンがあります。
自分自身を否定していると、他人の些細な言動で否定されたと感じてしいます。
自分の一部、例えば自分の学歴を否定していると、学歴のことを言われると嫌な気持ちになります。
自分で認めて受け入れているところは人に言われてもそれほど何も感じません。
自分の欠点を受け入れていれば笑い話のように話すこともできます。
自己否定をできるだけ解消して自己受容をすることで、些細なことで嫌な気持ちになることが少なくなり、嫌な気持ちになっても度合いが小さく回復が早くなります。
もちろんあからさまに否定や罵倒されたら嫌な気持ちにはなりますが、深い部分で自己肯定できているとゴムのように跳ね返してくれるのでそこまで落ち込まず早く回復します。
自己否定の信念は過去の体験により持ってしまった思い込みなので、心理ワークで解消していきます。
そして自分の欠点、ダメな部分、弱い部分なども含めて認めて受け入れていきます。
欠点やダメな部分を受け入れられるようになると、他人からそこに触れるようなことを言われてもたいして気にならなくなります。
自己受容ができるようになると自己肯定感が育まれ、些細なことで嫌なことになったり過剰に反応して頭から離れないということも少なくなります。
嫌なことが気にならなくなる、回復が早くなるワーク
ワークを行い、先ほどの嫌なことが頭から離れない3つの原因を解消します。
- 感情を認めて感じ切る、手放す、表現する
- 過去の抑圧されたままの未完了の感情を解消する
- 自己否定を解消し自己受容を行う
これらを行うことで、嫌なことが頭から離れない原因を解消していきます。
感情を認めて感じ切る、手放す、表現する
感情を感じ切るワーク
今、人に嫌なことを言われて頭から離れない状態にあるとします。
湧き上がってくる嫌な感情とは、どんな感情でしょうか。
嫌なことを言われて、本当はどう感じているのでしょうか。
悲しみ、悔しさ、劣等感、自己嫌悪、羞恥心、自分を責める気持ち、無価値感、孤独感、怒り、不安、恐怖、後悔、嫉妬
どのような感情でしょうか。
その湧き上がってくる感情を抵抗せずにただ感じてください。
ちなみに怒りに関しては特殊で他の感情の代理感情です。
怒るには何か理由があると思います。例えば否定されて悲しかったから怒るなどです。
この場合、本当は悲しみを感じているということです。
怒りの元となっている感情を探り、その感情を感じてください。
胸のあたり(人によっては場所が違うかもしれません)のモヤモヤ、苦しさ、不快感に意識を向けて感じます。
最初は「今自分は悲しみを感じてるんだな、悔しかったんだな、不安なんだな」と意識しながら感じるとやりやすいです。
感情に没頭したり同化するのではなく、第三者視点でもう一人の自分が「なるほど、自分は今悲しみを感じているんだな」と淡々と感じるのがコツです。
そのまま2~3分間、抵抗したり思考でこねくり回さず、純粋にただ感じてください。
2~3分感じ切ったら「そうだよね、あんなこと言われたら悲しいよね、悔しいよね、自分はダメなんじゃないかと思っちゃうよね」といったように自分の感情に寄り添ってあげてください。
許せないという気持ちが湧いてきたら「そうだよね、あんなことされたら許せない気持ちになるよね」と寄り添ってあげましょう。
感情は抵抗せずに認めてあげて、感じきることでエネルギーが消化されて弱くなって行きます。
その場で感情が落ち着く場合もありますし、後から軽くなったり残像のように感じるようになることもあります。
その日で感情があまり治まらなくても、消化されていて次の日になったら消えていることも多いです。
感情を溜め込んでいた人や、ネガティブが強い人はある程度回数や時間がかかるかもしれません。
感情を認めたくない、触れたくないと拒んでいる場合もなかなか解消されない場合もあります。
その場合、嫌な気持ちやモヤモヤが何の感情なのか分からないこともあります。
嫉妬や劣等感などは認めたくないものですし、悲しみ、無価値感、罪悪感、劣等感などは感じたくない感情だからです。
その場合は胸のあたりのモヤモヤや不快感、認めたくないという気持ちや、感情に触れることに対する恐れなどがでてきたらそれを感じてみてください。
認めたくないという気持ちを受け入れてあげると、いずれ本当の感情に触れたり認めることができるようになってきます。
セドナメソッド&マインドブロックバスターで感情を手放す
感情を受け入れて感じて手放すという一連の手順を簡単なワーク化したメソッドがあります。
それがセドナメソッドとマインドブロックバスターです。
軽めの嫌な感情をその場で解消するのにとても有効です。
日常に嫌な気持ちが湧き上がってきた時にこのワークを行うと、嫌な感情がスーッと消えてニュートラルな気持ちに戻ります。
手順はとても簡単で1回 15秒ぐらいで外出先でも簡単にできます。
このワークは表面上に上がってきた感情を解消するので、感情が溜まっていたり感情の発生源を持っていると何度も湧き上がってきます。
湧き上がってくる度にワークで解消していると、玉ねぎの薄皮を剥がすように感情が解消されていきます。
感情や感情と紐づいている信念も解消されるので、嫌な感情を誘発させる原因が減っていき、嫌な気持ちになることが少なくなってきます。
このワークはとても効果が高い有効なワークなどでぜひ日常に取り入れてみてください。
このワークはあまりにも深く強い感情にはあまり向きません。
連続で2~3回やっても感情が治まらない場合は、他のワークで解消しましょう。
セドナメソッドとマインドブロックバスターのやり方はこちらの記事を参考に実践してください。


感情を紙に書きなぐって表現する
感情は外に表現することでも解消されます。
人に愚痴を聞いてもらったり、大声で叫んだりするとスッキリしますが、感情を表現したことでエネルギーが解消されたからです。
頭の中であれこれ思考してるだけだと感情を外に表現していないので解消されません。
かと言って人に愚痴を言ったり、怒りをぶちまけたり、物を破壊したり、やり返したりという表現方法ではトラブルに発展する可能性があります。
一人でできて誰にも迷惑をかけない表現方法が紙に書きなぐるということです。
また紙に書くことで自分が感じている感情、本音、思い込みなどにも気づくことができます。
嫌な感情が頭から離れなくなったり、グルグル思考が始まったらそれをそのまま紙に書きなぐってください。
スマホに書くより、実際に紙に書いた方が効果があります。
愚痴、文句、批判、罵倒、怒り、相手に言ってやりたいこと、不安、恐怖、後悔、自己否定、自己嫌悪、自分責めなど湧き上がってくるものをそのまま言葉として表現してください。
あの野郎ふざけんな!嫌味ばかり言いやがって本当に性格悪いやつだな。そもそもお前にはできるのか?できないくせに、やってみろよ。言い返してやればよかった、全く言い返せなくて悔しい!
と思考していることをそのまま感情を吐き出すように書き出してください。
「辛い嫌だ嫌だ苦しい、うわー恥ずかしい消えてしまいたい、怖い怖い」といったように嫌な感情をそのまま言葉にしてもかまいません。
バカ、クソ、〇ねとか汚い言葉でも出てきたら本音をそのまま書き出すことが大切です。
思考や感情が治まってきて書く意欲がなくなってきたら終了してください。
自分が気づかなかった本音や感情や思い込みなどが出てきたならそれをメモしておきましょう。後で手放す時に役に立ちます。
書いた紙はビリビリに破ったり、水に濡らして読めないようにぐちゃぐちゃに破って捨ててください。
このぐちゃぐちゃにしたりビリビリに破ってゴミ箱に叩きつける行為も感情を表現する、書いた内容を手放す行為になります。
自己否定を解消し自己受容を行う
自己否定が強いと些細なことで否定されたと感じたり、どうせ自分はダメだとグルグル思考が始まってしまうのでできるだけ解消します。
自己否定は過去の体験の記憶と紐づいています。
例えば、幼少期に親から「いい子にしていなきゃダメでしょ!」と怒られた記憶があるとします。
そこに「自分はダメだから怒られた」と解釈がついてしまっていると、事あるごとに自分はダメだという自己否定により苦しむことになってしまいます。
ですので心理ワークでこのような思い込みを解消していきます。
1.どのような自己否定があるのかを明確にする
自分の性格、言動、能力、経歴、容姿、存在、過去、他人からの評価など、自分自身をどのような人だと思っているのかを書き出してください。
自分の嫌っているところ、劣っていると感じるところ、ダメだと否定しているところなども書き出してください。
2.自己否定が過去のどのような体験により作られたのかを洗い出す
1で書き出した思い込みがどのような過去のどのような体験により持ってしまったのかを書き出してください。
幼少期や思春期の体験に根本原因があることが多いです。
物心ついた時から漠然と感じていたという場合は、幼少期の親子関係や家庭環境に原因があることがほとんどです。覚えている範囲で当時の親との関係で嫌だったことや我慢していたことなどを書き出してください。
3.心理ワークで思い込みを外す
心理ワークで自己否定を作っている思い込みを外して自己否定を解消します。
自己否定の信念は過去の記憶と紐づいているため、過去の記憶にアプローチして外すのが有効です。
自分の中で未完了の過去の体験を終わらせるという感じです。
体験の記憶をやり直す
記憶に対する意味づけや解釈を変える
過去の体験の記憶からから気づきや学びを得て良い記憶に昇華させる
記憶の重要度を下げ無力化する
自己否定の信念や裏側にある感情を手放していく
傷ついたままの自分を癒す
未完了の抑圧されたままの感情を解放する
といったことを行うことで自己否定の思い込みを外していきます。
ワークの具体的なやり方はこちらの記事を参考に実践してください。

4.自己受容をして健全な自己肯定感を養う
ワークで自己否定を解消しつつ、自分のダメな部分、欠点、弱いところ、腹黒い部分なども含めてそれも自分なんだと認めて受け入れて行きます。
そうやって自己受容ができてくると、自分の存在そのものを肯定できるようになってきます。
心の深いところで「自分は存在しているだけで価値がある、存在していていい、ここにいていい」という自信や満たされた感覚が養われます。
自分を受け入れて肯定できるようになってくると、多少のことでは嫌な気持ちにならなくなったり、嫌な気持ちになっても度合いが小さく済んだり、ショックを受けても立ち直りが早くなります。
心の奥底で自分を肯定できているので、他人から否定的なことを言われても心の奥まで届かずが跳ね返すことができるからです。
自己受容して自己肯定感を養うワークはこちらの記事を参考にしてください。

ワークを行うとどのように変化していくのか
ここまで解説した人から言われたことが頭から離れない原因を解消していくと
だんだん少しずつ変化する
上がったり下がったりしながら良くなっていく
カチッとはまって一気に変化する
気づいたら以前なら嫌なことが気にならなくなっていた
一時的に混乱して嫌な感情が強くなったように感じたが最終的に以前より良くなった
このような感じで変化していくことが多いです。
僕自身もこのような過程を経て変化してきています。
人によって性格やメンタル、変化への決意などが違うので変化もまちまちです。
長年の自己否定が根深い人
心に傷を負っている人
抑圧した感情を溜め込んでいる人
などは少し時間がかかるかもしれませんが、解消されるにつれ変化していきます。
変化が起こりづらい人
なかなか変化が起こらない場合は、心の奥で変化や手放すことを抵抗したり拒んでいることが考えられます。
基本的に感情や思い込み、過去は自分が手放す、卒業すると決意したものしか解消できないからです。
頭の中で相手を責め続けていたい
感情や信念を手放したくない
感情を持っていることを認めたくない、感じたくない、怖い
変化するのが怖い、変化後の自分として生きる自信がない
嫌だけど今のままでいる方が楽
弱い被害者の立場、悲劇のヒロインでいたい
このような状態だとなかなか変化が起こりづらいです。
頭の中で延々とネガティブ思考をすることが嫌なのにどこか心地よく感じてはいないでしょうか。
頭の中で相手を批判したり言い返したりすることで嫌な感情を一時的に押さえられて快感なので、中毒のようになってしまっているためです。
どうせ自分なんかといじけて自分を責めているのがどこか心地よく感じる場合もあります。
自分を否定していると信念と合致するので心地よいのです。
そのような気持ちがある場合はその気持ちもただ感じて、認めてあげましょう。
「そうだよね、あんなこと言われたら許せないよね。自分はダメなんじゃないかと責め続けちゃうのもしかたないよね」と共感して寄り添ってあげてください。
そうやって抵抗せずに受け入れると感情が弱くなっていくので、少しずつ変化が起こってきます。
なぜ変化したいのかを明確にする
脳は良きにしろ悪いきにしろ、今までの慣れ親しんだ自分を維持しようとする働きがあるので、自分はもう今の状態から卒業するんだ、変化するんだと言う意思を持つことが大切です。
そのために次のことを明確にしてみてください。
自分はどのように変化をしたいのか
なぜそのような変化をしたいのか
変化をしたらどのようなことが起こると思っているのか
変化したい理由が不快なのが嫌だ、何かを避けたい、逃げたいなどだとなかなか変化が起こりづらいです。
嫌だから逃げたい=いつも嫌なことがあると強く信じている状態なので、脳が嫌な状態を維持しようとするからです。
自分のやりたいことを人目を気にせずに行動できるようになりたい
あれこれ考えてしまい、他のことができない状態を解消したい
など前向きな理由がある方が変化が起こりやすいです。
もちろん最初の動機が苦しい状態から抜け出したいでもいいのですが、その先に何があるか、どうなりたいのかを明確にしないと脳が意欲的にならないので、何のために代わりたいのかを明確にしましょう。