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人に壁を作ってしまう、心を開けない人へ|人と打ち解けられる自分に変わる方法

  • 人に壁を作ってしまい仲良くなることができない
  • 当たり障りない話しかできない
  • 人と親密になるのが怖い
  • 少数の特定の人にしか心を開けない
  • 人から拒絶されていると感じる
  • 親密になってもどうせ見捨てられたり裏切られて傷つくと感じる
  • 他人がよそよそしく距離を置かれている感じがする
  • 本当の自分を隠して、気を使っていい人を演じてしまう
  • 異性と距離が縮められず恋愛関係に発展しない

人に壁を作ってしまう原因と、原因を解消して、心を開いて人と打ち解けられる自分に変化する方法をお伝えします。

目次

人に壁を作ってしまう原因と、原因を解消するには?

原因1.メンタルブロックがある

メンタルブロックとは過去の体験より無意識下に持ってしまった否定的な信じ込みのことです。

自分は人から嫌われる
受け入れてもらえない、拒絶される
どうせ見捨てられたり裏切られる
自分は劣っている、ダメで無価値な人間だ

などの信じ込みのことです。

このようなメンタルブロックがあると人と接すると不安や恐怖が湧いてきて、壁を作ってしまいます。

メンタルブロックは過去の体験により作られます。

例えば、幼少期に親に話しかけたら「うるさい!今忙しいんだからあっちに行ってなさい!」と怒られたとします。

すると「自分が話しかけても拒絶される、それは自分が無価値な人間からだ」と信じ込んでしまうことがあります。

このような無意識下の信じ込みが大人になっても解消されていないと、人と接すると「話しかけても拒絶されるのでは…」と反射的に恐怖心が湧いてきて壁を作ってしまうのです。

そしえ、嫌われないように当たり障りのない話しかできなかったり、無理にいい人を演じてしまいます。

無意識の強制力は意識の何十倍もあるので、意識でがんばっても反射的に恐怖心が湧いてきて、人に壁を作ったり避けてしまうのです。

無意識の強制力を簡単に実感できる例として「止まっているエスカレーター」があります。

経験がある人はわかると思いますが、止まってるエスカレーターを登ろうとすると足がガクッとなってうまく登れないと思います。

止まっているエスカレーター=ただの階段なのに、なぜかうまく登ることができません。

意識では「止まっている、ただの階段」と思っていても、無意識の「エスカレーターは動いているもの」という思い込みによる強制力の方が強いからです。

意識で人と親密になろうとしても、無意識の人は危険だという思い込みのブレーキの方が強いので、人を避けてしまうのです。

いい子でいないと親に怒られた
両親から愛情をもらえなかった
他人から無視されたり仲間はずれにされた
拒絶された、見捨てられたり、裏切られた
容姿や能力を他人と比較されて馬鹿にされた

このような体験から

自分は人から嫌われる、否定される、拒絶される
見捨てられる、裏切られる
自分は価値がない
容姿や能力などを馬鹿にされる

このような思い込みにより、人と親密になると傷つくから避けなさい、警戒しなさいと脳がブレーキをかけてしまっているのです。

ですので、心理ワークで無意識下にアクセスして

  • 否定的な信じ込み
  • 自己否定や劣等感
  • 心の傷
  • 未完了の抑圧されたままの感情

を解消することでメンタルブロックを外します。

自分はダメで無価値だ、といった自己否定を外したら、そのままの自分は価値があるという信念を無意識下に養っていきます。

自己受容、そのままの自分で価値がある、存在していて、生きていていいと許可が出せるようになり、そのままの自分を認め受け入れられるようになると、人と親密になることへの恐怖心が解消され、心を開くことができるようになってきます。

原因2.コンフォートゾーンによるもの

人間の脳は今までの慣れ親しんだ性格、習慣、行動パターンを維持しようとする働きがあります。

これをコンフォートゾーンと言います。

人は、コンフォートゾーンから大きく外れた行動をすることに抵抗や不安や恐怖を感じます。

今まで人と親密になった経験がない人は、親しくなろうとすると抵抗、不安、違和感を感じます。

人を避けてしまったり、あれこれ言い訳や理由をつけて、元の自分に戻ろうとします。

ですので、脳に「私は人に心を開いて親密になれるよ、親密になっても安全だよ」と学習させてあげます。

そのためには

  • 自己重要感を養う
  • 人と親密になりたい理由を明確にする
  • 人と親密になっている場面をイメージして楽しさや喜びを味わう
  • 会話やコミュニケーションを学ぶ
  • 抵抗が少ない小さな目標を立てて行動に移す

ということを行ないます。

そのうち脳が「自分は人と仲良くなることができる」「仲良くなっても安全だ」と認識するようになります。

実際に人に心を開けた経験をすることで自信が付き、人に心を開ける自分が普通であると脳が認識して定着します。

それでは人と打ち解けられる自分になるためのワークの実践に入っていきましょう。

自然体で人と打ち解けられる自分に変化するワーク

人に壁を作ってしまう原因のメンタルブロックを洗い出す

まずは人に壁を作ってしまう原因のメンタルブロックと、それが過去のどんな体験によって作られたのかを洗い出します。

次の質問に答えてください。

質問1.「人に壁を作ってしまう」とは、具体的にどのような行動をとってしまいますか?


質問2.あなたはなぜ人に対して壁を作ってしまっていると思いますか?



質問3.人と接した時にどんな思いがよぎったり、感情が湧いて来て壁を作ってしまいますか?



質問4.もし今の自分で心を開いて人と打ち解けたり、親密になったら、どんな事が起こると思いますか?



質問5.人に壁を作ることで、得られると思っているメリットや、避けられると思っていることはありますか?



質問6.あなたは自分自身をどのような人間だと思いますか?性格、容姿、能力、自分の人間像など、自分自身に対して思っていることを何でも書きだしてください。



質問7.ありのままの自然体のあなたは、他人から受け入れられると思いますか?思わないという場合は、なぜそう思うのかを書き出して下さい。



質問8.あなたは他人からどのような人だと思われていると思いますか?


質問9.質問1~8で書き出した内容に対して、いつ頃から、どんな体験がきっかけでそう感じたり、行動するようになりましたか?

書き出した答えに対して「なぜそう思うのだろうか?」と掘り下げて行くと思い込みが見つかりやすいです。

例:質問2.あなたはなぜ人に対して壁を作ってしまっていると思いますか?

傷付きたくないから
なぜそう思うの? → 自分は拒絶される
なぜ? → 小学校の時に仲間はずれにされたから
なぜ? → 恥かしくて話しかけられなかったから
なぜ? → 小さい頃に親からいつも否定されて育ち、自信がなかったからだと思う

この様に掘り下げることで様々な信念や、その信念がいつ、何がきっかけで作られたのかが分かってきます。

人に壁を作ってしまうメンタルブロックを解消するワーク

心理ワークを用いてメンタルブロック(否定的な信じ込み)を解消します。

否定的な信じ込みは、過去の体験の記憶にどんな意味づけをしているかによって決まるので、記憶を処置して信じ込みを外して行きます。

  • 記憶の内容を変更
  • 記憶に対する意味づけを変更
  • 記憶の重要度を下げて無力化する
  • 今の自分の視点から学びや気づきを得て良い記憶に昇華させる

このような処置をすることで無意識下の信念が解消されます。

メンタルブロックを解消するワークのやり方はいくつかありますが、ここでは一人でできるやり方を解説します。

具体的なワークの実践方法は、こちらの記事を参考に実践してください。

自己重要感を養うと自然体で人を受け入れられるようになる

メンタルブロックを外しつつ、自己重要感を養って行きます。

人に壁を作ってしまう人は、自分に自信がなくて自己否定や劣等感が強い人が多いと思います。

自分はダメで無価値な存在だ
自分は人より劣っている
自分は人から嫌われる
自分などどうせ拒絶される、見捨てられる、裏切られる

と思っているから人に壁を作ってしまうんですね。

自己重要感とは、理想の自分や自分の良いところだけではなく、自分の欠点、ダメな部分、弱い部分、腹黒い自分も含めて自分なんだと認めて受け入れている感覚です。

本当の自分を嫌っていると、自分を隠していい人や当たり障りのない人を演じてしまいます。

ですのでそのままの自分を受け入れてあげます。

本来は、自己重要感は幼少期から親に適切な愛情を受けて、信頼されて育つと自然と養われます。

でもそれも、「自分はそのままで親から愛されている、受け入れられる、だから価値があるんだ」という記憶による思い込みに過ぎません。

自己重要感は今からでも自分で養っていくことが可能です。

自己重要感が養われると、どんな自分でもそれはそれでOKと受け入れられるようになるので、人に自然と心を開けるようになってきます。

また、自分のそのままの自分を認めて受け入れていると、そのままの他人を認めて受け入れられるようになってきます。

だからそのままの他人を受け入れるつまり心を開いて接することができるようになりますので

自己重要感を養うワークはこちらの記事を参考にしてください。

人と親密になっても安全、親密になれると脳に学習させる

今まで人に壁を作ってきた人は、人に心を開くことに不安や恐れを感じたり、どのようにして緻密になるのかが分からないと思います。

脳は経験が少ないことや未経験なことに不安や恐怖を感じるようになっています。

そして、何かと理由をつけて今の慣れ親しんだ自分を維持しようとします。

最初からいきなり人に心を開いて親密になろうとすると抵抗が出るので、脳に少しずつ「自分は人と親密になれる、親密になっても安全だよ」と学習させていきます。

1.自分がなりたい状態を書き出す

まずは自分がどんな自分になりたいのか、人とどのように接してどんなことをしたいのかを書き出してください。

脳は、どうなりたいのか、何の為になりたいのかが明確じゃないと動いてくれないからです。

  • どんな自分になりたいのか
  • 人とどのように接するようになりたいのか
  • 誰と親密になってどのようなことをしたいのか
  • どんな感情を味わいたいのか
  • どうしてそうなりたいのか

これらを書き出してください。

これらが明確で、思いが強いほど脳が変化しやすくなります。

次に、書き出したことを表す短い文章を作ってください。

「○○したい」という願望ではなく「○○します」と未来系にしてください。

私は人と親密になって楽しい時間を過ごします
私は理想の恋人ができて幸せです

抵抗がない人は

○○しています
○○になりました

といった現在形や完了形でも構いません。

「私は人と壁を作らず」といった否定形は使わないようにしてください。

脳は否定形を理解できないので「壁を作ってしまう」というところに意識が行ってしまうからです。

2.なりたい状態や自分を脳にインプットする

先ほど作った文章を

  • 紙に書く
  • 声に出して唱える
  • 絵が描ける人は絵を描く
  • 達成している場面をイメージングして感情を味わう

などを自分がやりやすいものを出来る範囲で行います。

夜寝る前に声に出して唱えて、人と親密になって楽しんでいるところをイメージして、喜びや満足感を味わいながら寝るなどを習慣にしてしまいましょう。

脳はイメージしたことと現実に経験したことの区別をつけないので実際にそれを経験したとして判断するようになります。

この脳の特性を利用したのがオリンピックの金メダリストなどの多くがやっているイメージトレーニングです。

世界のトップを争うアスリートが効果がない大して効果がないものをやるわけありませんね。

これを続けていると

自分は人と親密になれる
人に心を開いても安全だ
人と親密になるとこんなに楽しい

と脳が思うようになってきます。

すると人に心を開くことに抵抗がなくなってきます。

3.会話やコミュニケーションの知識とスキルを身につける

今まで人と親密な関係になってこなかった人は、人と親密になるための会話やコミュニケーションができていないことが多いと思います。

うわべだけの当たり障りのない話だけをしていたら、親密になることはできません。

と言っても、明るく積極的な人のような会話やコミュニケーションをする必要は全くありません。

人見知りやコミュ障、大人しい内向型の人でもできるような会話やコミュニケーションのスキルを身につけましょう。

内向型・コミュ障の人向けの会話やコミュニケーションはこちらの記事を参考にしてください。

そして会話だけではなく、ノンバーバル面も鍛えていきます。

ノンバーバルとはコミュニケーションの声の大きさ、トーン、ジェスチャー、表情、姿勢などの会話以外の要素のことです。

コミュニケーションで相手に伝わるのは会話が1割でそれ以外が9割と言われているので、ノンバーバルを身につけることで人と親密になりやすくなります。

同じ挨拶をするのでも、下を向きながら小さな声でいうのと
目を見ながら笑顔でするのでは印象が180度違いますね

ノンバーバル面も人前で自然にできるように一人で練習しておきましょう。

コミュニケーションのノンバーバル面を鍛えるには

4.小さな目標を決めて実践を繰り返して慣れる

いきなり心を開いて親密に接しようとしても抵抗が出ると思います。

学校や職場などでキャラが定着しているとなおさらです。

少しずつ段階を踏んで人前で自分を出したり、今までよりフレンドリーに接したり、深い内容の会話をするなどをしていきましょう。

小さなゴールを決めて実践していくことが変化の近道です。

今までは「下を向きながらボソッと挨拶をしていた」のでしたら「相手の目を見て笑顔で挨拶する」といった小さな目標を設定します。

それができたら「やった!できた!成功した」と喜びましょう。

できなかったら、時間を掛けてできるまでやるか、もっと小さな目標に細分化しましょう。

できたら、できたことを維持しながら次の小さなゴールを設定して実践します。

今週はプライベートなことを聞いてみよう
今週は自分の思っていることを話してみよう

とできそうなことから少しずつやっていきましょう。

これを繰り返していると「自分はできるんだ」という自信が湧いて、ますます行動ができるようになってきます。

心を開いて人に接することに少しずつ慣れてきて、できるようになってきます。

今までの自分より、少し抵抗があるものを目標に設定するのがコツです。

あまりにも抵抗があるものだと心が反発したり、うまくできなくて自信をなくしてしまう場合もあるので、調整しながら行なってください。

もしうまくできなかったら、何が原因で出来なかったのかを分析して、それを解消します。

そして、さらに小さな目標を設定してそこから行いましょう。

行動に強い抵抗感やメンタルブロックが出てきたら、前項のワークでどこから来ているのかを探って、解消したり自己肯定感を高めながら実践していきましょう。

無理をしないで今の自分を受け入れながら、できることをしながら少しずつ変化していきましょう。

続けていると、気づいたらいつのまにか人と打ち解けていたなんてことが起こってきます。

自然体の自分で心を開いて接していると相手も心を開いて受け入れてくれるようになります。

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