人と信頼関係を築くには自己開示は重要です。
人は得たいの分からない物に不安や恐怖を感じるからです。
プライベート、過去、欠点、弱み、コンプレックスなどを開示できるようになると、人柄が分かり安心でき
自己開示をしないデメリット、するメリット
自己開示をしないデメリット
あなたの価値観、人柄、個性、魅力が相手に伝わらない
何を考えているのか伝わらない
得体が知れない人と思われてしまう
とっつきにくい人だと思われる
距離が縮まらない
壁を作っていると思われる
隠している、警戒していると思われる
信用してくれていないと思われる
自己開示をするメリット
安心してもらえる
あなたの価値観、人柄、魅力、個性が相手に伝わる
相手と打ち解け安くなる
距離が縮まり親密になりやすい
共通点が見つかると仲良くなれる
あなたに心を開いて信頼していますよというサインになる
自己開示が苦手・怖い・できない原因
メンタル的原因
自己否定、劣等感、警戒心、猜疑心、対人恐怖などメンタルに起因するもの
スキル的原因
会話が苦手、どうやって自己開示をしたらいいのか分からないなどスキルに起因するもの
自己開示が苦手でできない原因の大部分はメンタルにあります。
自分はダメで無価値な存在だ
自分が嫌い
自分は恥ずかしい存在だ
自分は他人より劣っている
劣等感、罪悪感がある
このような信じ込みを持っているから、自己開示は恥ずかしい、嫌われる、バカにされると感じてしまうんですね。
これらは、過去の体験から無意識に持ってしまった信じ込みから来ています。
いつも親から否定されてダメ出しされて育った
いい子でいると褒められそうでないと怒られた
他人と比較されてダメ出しされた
本当の自分はダメで昔な存在なんだ、他人より劣っている存在なんだ
本当の自分は価値がないダメな存在なんだ
自分を否定して自分を嫌いになってしまいます。
自己否定、劣等感、無価値感、罪悪感を持っているから、そんな自分を開示したくない、否定されると感じてしまうんですね。
このようなメンタルブロックを、心理学とセラピーで無意識にアクセスして解消します。
そして自分のダメな部分も含めて、そのままの自分を認めて受け入れて自己受容のワークをおこないます。
そのままの自分で価値があるんだ、ダメなところも含めてそれが自分の個性なんだと受け入れられるようになります。
自分の欠点やダメなところを認めて受け入れているので、他人にも話せるようになります。
自己受容ができると、嫌われるのでは、変に思われるのではという意識も軽減され、コミュ障改善にもつながります。
本当の自分を隠して偽りの自分しか開示できない人
自己開示ができると言っても、優れている自分、演じた偽りの自分、盛った自分だけしか開示できない人がいます。
これも本当の自分を開示することが怖くてできない、自己開示ができないと言ってもいいでしょう。
これも本当の自分に対して自己否定、劣等感、無価値観、罪悪感を持っていることが原因です。
キラキラした自分でいないと価値がない、嫌われる、人が去って行くという恐れからきています。
自己開示が苦手・怖い・できないを克服するワーク
メンタルブロックの解消
自己開示ができない原因であるメンタルブロック(自己否定、劣等感、無価値感、罪悪感などの元になっている無意識下の信念)を解消します。
まずはどのような信じ込みを持っているのかを洗い出します。
次の質問に答えてください
質問1.あなたはどのようなことを自己開示できないですか?
例:学歴、人見知りなこと、友達が少ないこと
質問2.質問1で挙げたことを人に自己開示をしようとすると、どのような感情や感覚が湧いてきますか?
例:恥ずかしい
劣っていると思われたくない
バカにされたくない
暗い奴だと思われたくない
質問3.なぜ質問にであげたよな感覚や感情が湧いてくるのですか?その裏側にある信じ込みを書き出してください。
例:自分には価値がない
人より劣っている
自分は頭が悪い
質問4.質問3で書き出したような信じ込みを持つようになったのはいつ頃どんな体験がきっかけになったのかを覚えてる範囲で書き出してください。
例:親にいつも否定された
受験に失敗した
中学の時にいじめられてハブられた
自己開示できないことについて紙に書き出す
紙と鉛筆を用意してください。あなたが自己開示が苦手なことに関して何でもいいので思ったことや感じたことを書きなぐってください。
例:
恥ずかしい、こんなこと言ったら嫌われるのでは、いい人優れた人間だと思われたいこんなことを言ったらみんなが離れて行ってしまうのでは、本当の自分はダメで無価値で、人より劣っているダメ人間だ、だから知られたくない
信じ込みは過去の体験の記憶と紐付いています。
いい子でいると褒められ、そうでないと怒られた(体験の記憶)
→いい子でいないと嫌われる、素の自分はダメで悪い子なんだ(信念)
素の自分を開示したら人に嫌われてしまうと自己開示ができないんですね。
心理ワークで無意識にアクセスしてこのような思い込みを外したり、書き換えて行きます。
メンタルブロックを外すワークのやり方はこちらを参考にして実践してください。
そしてそのままの自分を自分で認めて受け入れていく自己受容のワークを行ないます。
無意識レベルから、欠点や何かができない自分、弱い自分も含めて、そのままの自分を認め受け入れられると、そのままの自分で価値があるんだと心から思えるようになってきます。
すると人にそのままの自分を開示することができるようになります。
自己受容のワークのやり方はこちらの記事を参考に実践してください。
自分を知る|自分のことを書き出す
上手に自己開示をするためには、自分自身を知ることが大切です。
次のことを書き出してください。
自分の性格、価値観
趣味、仕事(学業)、休日の過ごし方、住んでいる場所、出身地
友人、知人、恋人、家族
ハマッていること
好きな物、好きなこと
苦手なこと、苦手なもの、嫌いなもの
得意なこと、向いていること
苦手なこと、向いてないこと
自分の長所、短所
コンプレックス、失敗、挫折、恥ずかしかったこと、自信がないこと
過去のこと(成し遂げたこと、子供の頃、学生時代など)
未来のこと(夢、目標、やりたいことなど)
恋愛感、過去の恋愛、好きな異性のタイプ
自己開示のネタを作り練習する
コミュ障で話すのが苦手な人は、上記の「自分を知る」で書き出した内容を元に自己開示のネタを作って、声に出して練習しておきましょう。
情報だけでなく、プラス一言加えて話しましょう。
具体的には次の項目を参考にしてください。
上手な自己開示のやり方
情報だけでなく人柄、エピソード、体験談も一緒に伝える
「仕事は○○です」だけだと、あなたの人柄が伝わりません。
具体的に何をやっているのか、何をがんばっているのか、やりがい、大変なことなど、エピソードや体験談も一緒に伝えるとあなたの人柄が伝わるので効果的です。
仕事、趣味などよく聞かれる内容は考えておき、スラスラ話せるように練習しておきましょう。
価値観、考え、好みなどを伝える
単なる情報だけではなく、なぜ好きなのか、なぜそれをしているのかなど、あなたの価値観や考えや好みだとか伝わるような内容も加えましょう。
欠点、失敗談、悩み、弱み、コンプレックスなどを伝える
できれば自分の欠点、失敗、悩み、コンプレックスなども開示してしまいましょう。
そんなこと言ったら嫌われるのではないかと不安かもしれないですが、意外とそんなことはありません。
それどころか逆に親しみを持ってもらえたりします。
人は完璧な人よりも、欠点がある人の方が親しみを感じるからです。
いいことだけではなく、ダメなところも隠さずに言える人の方が信頼してもらえます。
みんな誰でも悩みやコンプレックスなどを持っているものなので、あなたもそうなんだ自分だけじゃないんだと共感も持ってもらいやすいです。
もちろん言いたくないことは無理に言う必要はありません。
関係性が浅いうちは、あまりヘビーな内容は開示しない方がよいでしょう。
ある程度プライベートな内容も開示する
ある程度プライベートの内容も開示する方が信用してもらえて距離も縮まりやすいです。
もちろん、初対面など関係の浅い人、苦手な人、プライベートで付き合いたくない人、探りを入れられた場合などは言う必要はありません。
過去、未来のことを開示する
子供の頃、学生時代、乗り越えたこと、過去の失敗談、過去の恋愛などの過去のこと
夢、目標、やりたいこと、といった未来のことも開示するとあなたのことが伝わります。
もし○○なら
もし過去に戻れたら、宝くじが当たったら、違う職業につくなら
などもし○○ならという形で自己開示をするのも面白いです。
今思っていること、感じていることを開示する|感情の開示
暑い、寒い、疲れた、お腹減った、おいしいなど、思ったこと、感じていることを声に出して開示することも大切です。
今何を思って何を感じているかを開示することで、人間味が伝わります。
ただ、あまりネガティブなことは開示しない方が良いでしょう。
自分から自己開示すると相手も自己開示しやすい
自己開示は自分からしてしまった方が相手も自己開示しやすくなります。
先にこちらの情報を開示することで相手が安心することと、相手の情報を聞いたのだから自分の情報も言わないとという返報性の原理が働くからです。
この人と仲良くなりたい、距離を縮めたいと思ったら積極的に自分から自己開示をしましょう。
自分から開示して、あなたはどうですか?と質問するのもよいでしょう。
自己開示上級編
冗談も交える
何でも真面目に正直に答えているだけでは自己紹介や履歴書のようで面白みがありません。
わざと冗談で答えるのも効果的です。
相手「好きな食べ物は何ですか?」
自分「カレーが好きで、週8で食べてます」
相手「身長はいくつですか?」
自分「えーっと168.7センチかな」
冗談が通じる、言っても大丈夫な関係性の人にやりましょう。
それと毎回やるとうざったくなるのでたまにやると効果的です。
あえて小出しにすることで、イメージとのギャップを作る
最初に全部開示せず、少しずつ自己開示して行くことで、
この人はこういう人だと思ってたのにこんな一面もあるんだ
というギャップを見せたり
この人とこんな共通点があったんだ
と驚きを感じさせることができます。
そうやって相手の感情が動くことで親密になりやすくなります。
あえて開示せず濁すことでミステリアスな部分を作る
あまり自分のことを何でもすぐに話しすぎてしまうと相手は興味を失ってしまいます。
あなたも知りたかった情報がすぐに手に入ったら興味を失ってしまうと思います。
所々であえて言わずに濁すことでミステリアスな部分を作ることで相手に興味を持って
例えば、恋人がいるかどうか聞かれてもハッキリとは言わない
この人は恋人いるのかな?いないのかな?と気になります。
これも毎回やっていると、自分のことを隠して言わない人なんだなと思われてしまうので注意です。
自分から自己開示はしすぎても嫌われる
あまり自分から自己開示をしすぎてしまうと、うざがられたり嫌われてしまうので注意しましょう。
自分の話ばかりしていると思われてしまう
あまり自分から自己開示として自分の話ばかりしていると、この人はいつも自分の話ばかりしていると思われてしまいます。
自慢、マウンティングだと思われてしまう
例えば、学歴、経歴、能力などを自分から話してしまうと、自慢やマウンティングだと受け取られてしまうこともあります。
聞かれた時もあまり得意げに長々と話してしまうと自慢だと取られてしまいます。
高い学歴、経歴、功績などは、聞かれても濁して言わない方が逆に効果的です。
そこまで聞いてない、興味ないよと思われてしまう
相手に聞かれていないのに自分からあまり自己開示してしまうと、そんなことを聞いてないよ、興味ないよと思われてしまいます。
自己開示と称して自分の仕事や趣味の話など、専門的な話を延々としないように気をつけましょう。
相手に負担を掛けてしまう
人には返報性の原理という、してもらったらお返ししなければという心理があります。
あまり仲良くない段階で、プライベートや深いところまで自己開示してしまうと、相手は無意識に自分も言わないと悪いと感じてしまいます。
この人と話してるとなんか居心地が悪いと感じてしまいます。
また、あまりプライベートの重たい内容を開示してしまうと相手に負担をかけてしまいます。
かまってちゃんだと思われる
あまり自分からあれこれ自己開示してしまうと、私を見て!知って!理解して!注目して!とかまってちゃんだと思われてしまいます。
自分の自己開示が相手への否定にならないように注意
相手が自分の好みを話した時に、自分はそれを嫌いだった場合に「自分はそれ嫌い」と自己開示をしてしまうと、相手の好みを否定することになってしまう場合があります。
食べ物の好き嫌い程度であれば問題ないですが、価値観、相手の趣味や好みなどを嫌い、違うと言うと否定になってしまうので注意しましょう。
言いたくないことは言う必要はない
自己開示が大切だと言っても言いたくないことは無理に言う必要はありません。
会社の同僚に、プライベートなことを言いたくないのなら言う必要はありません。
相手との関係性、距離感などによって、自己開示する内容は調節しましょう。
自分の欠点、悩み、失敗談、コンプレックスなどを話すと親近感を持ってもらいやすいですが、言いたくなければ無理に話す必要はありません。
関係性によっては自己開示をしないことも大切
相手との関係性によってはあえて自己開示をしすぎないことも大切です。
初対面の人、浅い関係の人にプライベートなことを聞かれても開示する必要はありません。
仲良くなりたい人、プライベートを詮索してくるような人にはむしろ自己開示をしない方がよいです。
噂話が好きな人などにプライベートなことを話してしまうと後で面倒なことになるかもしれません。
また、相手が一切自己開示しないのに、こちらのことを開示する必要もないと思います。