コミュ障さんには、否定、アドバイス、相手に意見する、指摘、ダメ出し、正論、価値観の押し付けをして嫌われてしまう人がいます。
無自覚にやっていて気づいてない人もいます。
これらは嫌われる会話の筆頭なので、解消してしまいましょう。
コミュ障さんは言葉の選び方や言い方で誤解されやすい
コミュ障さんは
ボキャブラリーや表現力が乏しい
相手の気持ちや空気を読むのが苦手
棒読みで抑揚がない
無表情で感情が乏しい
リアクションが薄い
ぶっきらぼうで断定口調
などの特徴があります。
なので意見を言っただけ、指摘、良いことを教えたつもりが、相手を不快にさせてしまいがちです。
同じ否定的な意見を言うのでも印象が変わる例
同じ否定的な意見を言うのでも、言い方や表現次第で印象は全く変わります。
例えば「ケーキを食べたら太るよ」という意見を伝えたいとします。
どちらも「ケーキ食べたら太るんよ」ということを相手に伝えています。
前者は完全否定、意見の押し付け、ぶっきらぼうで冷たい印象があります。
後者は共感しつつ、間接的な表現で相手にゆだねています。ついでにさりげなく褒めています。
コミュニケーションが得意な人は、相手の考えや気持ち、立場、置かれている状況などに配慮しながら意見を伝えることができます。相手との関係性により表現を変えたり調節も上手です。
しかし、コミュ障さんがいきなりこれをやるのは難しいと思います。
なので、最初から否定、指摘、聞かれていないアドバイスなどはしないほうが無難です。
そもそも雑談には否定、アドバイス、指摘など全く必要はないので、わざわざやって地雷を踏みに行く必要もないんですね。
雑談に否定、アドバイス、指摘、相手への意見は必要ない
雑談は議論ではなく、楽しく会話をするのが目的です。
なので否定、批判、アドバイス、相手に意見する、指摘、ダメ出しなどは必要なく、むしろない方が楽しく会話ができます。
特に男性は脳の特性上、中身のある会話、意見交換、議論、問題解決をしたがるので、否定や意見やアドバイスをしてしまいがちなので注意しましょう。
雑談に否定、アドバイス、指摘、相手への意見は必要ない
相手が悩み、愚痴を言うのはアドバイスが聞きたいからではない
相手が悩みや愚痴を言ったりするのは、アドバイスが聞きたいからではないことがほとんどです。
それどころか、アドバイスは聞きたくないと思っているケースが多いです。
ただ誰かに聞いてほしい
理解、共感してほしい
吐き出してスッキリしたい
ということがほとんどだと思ったほうが良いです。
特に女性はその傾向が強いです。
お金を貸してくれるなど直接的に解決してくれることを期待していることはあれ、アドバイスは欲していないと思った方がよいでしょう。
もしアドバイスが欲しいならば相手の方から「解決するにはどうしたら良いのか」「あなたの意見が聞きたい」「こういう時はどうすればいいのか」などハッキリと具体的に聞いてきます。
直接聞いてこない=アドバイスは求めていないと判断して言わない方が良いでしょう。
特に相手の考えを否定しての意見やアドバイスの押し付けは最悪です。
「あなたの考えは間違っている、こうした方がいい」
仕事の会議や議論の場であればまだしも、普段の会話でやると一発で嫌われる可能性があります。
細かいミス、間違いの指摘はなるべくしない
几帳面で正しさにこだわるあまり、細かい間違いやミスを指摘しないと気が済まない人がいます。
劣等感があり満たされてないとマウント行為で言ってしまうこともあります。
勘違ったままだと相手が恥をかくのではという気持ちからもあるでしょう。しかし、それが余計なお世話となり嫌われてしまうこともあります。
仕事や状況によってはミスや間違いが許されない時は仕方ないですが、雑談はだいたい意味が分かれば良いので、細かい間違いがあっても意味が分かればいいんですね。
×ビッグカメラ
○ビックカメラ
×いばらぎけん
○いばらきけん
このような細かい間違いであれば、意味も通じるし、指摘する必要はないと思います。
LINEの打ち間違い、変換ミス、誤字脱字なども意味が分かればいいので指摘の必要はないですね。
コミュ障さんには次のような指摘の仕方をする人がいます。
A「この前ビッグカメラで買い物したんですが」
B「ビックカメラですよ」
A「この前ビッグカメラで」
B(被せるように)「ビックカメラ…」
このような細かい間違いの指摘でいちいち会話を止められると相手はイラッとしてしまうでしょう。
揚げ足やマウントを取っているような感じになってしまうからです。
どうしても間違いがあると支障をきたす場合や、自分の名前を間違われたとかそういう時はやんわりと指摘しましょう。
相手が漢字の読み間違いや、熟語などの意味を間違って使っている場合はどうでしょうか?
これは人によって意見が違うかと思います。
人によって指摘されても不快にならない人もいれば不快になる人もいます。
TPOにもよりますし、伝え方や関係性によっても変わってきます。
僕は茨城(いばらき)県出身なのですが、時々「いばらぎけん」と言う人がいますが、特に気にならないし指摘もしません。
そのうち気づくかもしれないし、勘違いしたままでも特に支障がないと思うからです。指摘して不快な気分にさせてしまうよりいいかなと思います。
冗談が言える関係性なら
「みんな「いばらぎ」って言うんだよね~、やっぱ魅力度ランキング最下位なだけあるわ」
「「いばらき」ね、カッペだと思ってバカにしてるでしょ?笑」
とか冗談で伝えたりします。
どう指摘するかより、指摘するのが許される関係性を作ることの方が大切だと思います。
いい関係性が構築できていれば、たとえ上司にだって
自分「部長「いばらき」ですよ~、カッペだと思ってバカにしてますね 笑」
部長「ははは、いやバカにしてないよ」
なんてやり取りもできます。
そのためにもできる範囲でコミュ障を改善していきましょう。
無自覚に否定、アドバイス、指摘する人の心理と解消法
つい否定、アドバイス、指摘してしまう、欲求が抑えられない、無自覚にやってしまうという人はその裏側にある原因となる心理が隠されています。
本人は相手のためと思ってやってるつもりでも、ほとんどの場合が
優越感に浸りたい
相手より優位に立ちたい、自分の方が上だと証明したい
自分に価値を感じたい
すごい人、いい人だと思われたい
承認欲求を満たしたい
相手を自分の思い通りに変えたい
相手を自分の意見や価値観に従わせたい
間違いが許せない、自分の正しさを証明したい
相手が変わってくれないと自分が困る
という欲求や自分のためにやってしまっています。
ではなぜこのような欲求が湧いてくるのでしょうか。
それは、自己否定、劣等感、無価値感などがあるからです。
本当の自分はダメで無価値だ
自分は認められていない
人生に思い通りにいかない
自分は愛されていない
自分は不幸で不自由だ
自分は他人より劣っている
このような思い込みがあり、自己否定、劣等感、無価値感があるため、否定やアドバイスをして、自分が優位に立ち、自分の価値を感じて埋めようとしてるんですね。
自己否定、劣等感、無価値感、これはコミュ障の原因とも共通しています。
自己否定、劣等感、無価値感から、嫌われる、相手にしてもらえないと感じて人付き合いが苦手になってしまうんですね。
だからコミュ障さんには、つい否定、アドバイス、指摘などをしてしまいがちなんです。
これはありのままの素の自分を認めて受け入れられていない、つまり自己需要ができていないことに原因があります。
自分自身の価値を認めて受け入れることができている人は、そのままの自分であってもそれはそれで価値があるんだと思えているので、そのままの自分に自信を持つことができます。
能力、実績、何かができるできない、他人との比較で、自分の優劣を決めていないんですね。
そのままの自分でも価値があると自分を受け入れ認められているので
すごい人だと思われたい
相手より優れていると証明したい
誰かに認められたい
という強い欲求、渇望感がなくなります。
そのままの自分を認め受け入れることができているので、そのままの相手の自由意志や価値観を尊重することができます。
だから批判、アドバイスをして相手を変えようという気持ちが湧いてこなくなるんですね。
自分ではだめだ価値がない、自分が嫌い、誰にも認められていないといった
自己否定、劣等感、無価値感
などの思い込みは幼少期の家庭環境や学校生活などによって無意識に入ってしまったものです。
いい子でいると褒められ悪い子だと怒られた
勉強ができると褒められできないと怒られた
他人と比較されてダメ出しされた
などの体験により無意識に入ってしまっているものです。
なので心理ワークでこのような無意識化の暗示を解いてあげます。
そうすると自己否定のブレーキが弱くなったり外れるので、今度はそのままの自分を受け入れていくという自己受容を行います。
完全に自己受容をするのはなかなか難しいですが、少しでもできるようになると全然違います。
強い承認欲求による、心の飢えや渇望感による苦しみ、安定して心が満たされた状態になってきます。
すると、否定したり、アドバイスをして優越感に浸りたいという気持ちもなくなっていきます。
相手から嫌われたらどうしよう、相手から否定されるのでは拒絶されるのではと言った恐れも軽減されるので、コミュ障の改善にもつながります。
メンタルブロックを解消するにはこちらの記事を参考に実践してください。