今回はコミュ障とHSPの違いと、それぞれの特徴や原因改善・治し方についてお伝えします。
- コミュ障であるがHSPではない
- HSPであるがコミュ障ではない
- コミュ障でかつHSPである
の人がいます。
それによって特徴が違い、対処法や克服法が変わってきます。
HSPとコミュ障の違いを知り、自己分析をして自分に合った対処法や解決策を取りましょう。
コミュ障とは
コミュ障とは会話やコミュニケーションが苦手か、自分本位のおかしなコミュニケーションをしてしまう人を指します。
会話が続かない
話すのが苦手
人付き合いが苦手
感情表現が苦手
無表情で小さな声でボソッと話す
察することができず空気の読めない発言をする
人との距離感がおかしい
HSPとは
HSPの人は繊細で過敏なため、人の言葉に過敏に反応したり、気を使いすぎて疲れるので、人と接するのことに苦手意識や苦痛を感じてしまいます。
感覚が過敏で刺激を受けやすい
些細なことをあれこれ考えすぎてしまう
他人の感情や言動に影響を受けやすい
外部や他人からの刺激に過敏に反応してしまうので疲れやすい
人に気を使いすぎて疲れる
人の目やどう思われるかが過剰に気になってしまう
コミュ障であるがHSPではない人
刺激や他人の言動に過敏に反応したりはしないが、単に会話やコミュニケーションが苦手か、積極的にしない人です。
会話や話すことが苦手、下手
内向的で無口な性格
無症状で感情表現が苦手
会話や雑談を楽しいと思わない
他人に興味があまりない
あまり人と会話をしたり交流を持たない
以前、明らかにコミュ障だなという人に対して「人混みは平気ですか?長時間人といると疲れないですか?」みたいな質問をしたことがあるんですが、全然平気だと言っていました。
人の目が気にならないので、一人で知らない飲食店に入ったり、自分から話しかけたりといったこともできるそうです。
この人は単に内向的で無口なだけで、HSPではないんだなと思いました。
HSPだけどコミュ障ではない人
会話やコミュニケーションは普通にできるけど
外部の刺激に過敏に反応してヘトヘトに疲れる
人の些細な言動であれこれ思い悩んでしまう
人の目やどう思われているかが異常に気になる
人と長時間一緒にいたり、大勢だと疲弊してしまう
人混みが苦手
というHSP気質を持っている人です。
知り合いに明るくてノリが良く、よくしゃべるのですが、いつも時間が経つとテンションが下がってヘトヘトに疲れている感じになる人がいます。
皆で盛り上がっていて、別のお店に行きましょうという流れになっても、疲れた様子で帰りますと帰ってしまいます。
人と長時間いると疲れるということを言っていました。
相手の些細な言動やどう思われるか気になったり、気を使いすぎてしまうようでした
この人は会話やコミュ力は高いのにHSP気質があるんだなと思いました。
他にも明るくてよく話すのに、人混みに行くとものすごく疲れるそうで、東京に来るとヘトヘトになり数日間何もする気が起きないと言っている人がいました。
コミュ障ではないけど、刺激に敏感に反応しすぎて疲れてしまうというHSPの人ですね。
コミュ障とHSPを合わせ持っている人
HSP気質が原因で、些細なことを気にしたり、人に気を使いすぎたり緊張して会話やコミュニケーションがうまくできないというタイプです。
嫌われないか、拒絶されないか気になって話しかけられない
こんなこと言ったら変に思われないかと気にしすぎて発言ができない
人前に出ると人の目が気になりすぎて頭が真っ白になり言葉が出ない
気を使って当たり障りのない会話しかできない
人の言動や感情に敏感に反応してしまう
他人の些細な言動について深く考えすぎてしまう
人と長時間一緒にいると疲れる
僕はこの両方を併せ持っているタイプです。
今ではコミュ障もHSP気質も以前に比べたら改善しています。
コミュ障の原因と改善・治し方
コミュ障単体の原因は
- メンタルブロック(否定的な思い込みによる心理的ブレーキ)
- 会話やコミュニケーションのスキル不足
- 対人関係の経験不足
に原因があります。
メンタルブロック(心理的ブレーキ)とは
自分はダメで無価値な人間だ
自分は嫌われる
自分のせいで相手を不機嫌にさせる
自分は拒絶される、無視される、見捨てられる
といった過去の体験から無意識に入ってしまっている信じ込み暗示のことです。
メンタルブロックがあると、話そうとしても嫌われるとではないか、相手に拒絶されるのではないかとビクビクしてしまいます。
会話やコミュニケーションの知識とスキル不足
これは単に知識やスキル不足で、会話やコミュニケーションが苦手、下手な状態ということです。
これは会話の能力がないということではありません。
英会話の勉強を学習と練習をしたことがない人が英語が喋れないのと全く同じ状態です。
これは楽器、スポーツ、英会話などと一緒で、基礎から学習と練習を地道に繰り返すことで上達します。
対人関係の経験不足
人との会話やコミュニケーションの経験不足によるものです。
メンタルブロックを外して、対人恐怖などのブレーキを外す
一人で会話やコミュニケーションの学習と練習をしてスキルを身につける
準備をしたら後はできるだけ人と接して会話をして、失敗しながら改善を繰り返すことで、人との会話に慣れていくことで上達していきます。
HSPの原因と改善・治し方
HSPは生まれつき持った気質、体質から来ているものと、後天的に作られた原因から来ています。人それぞれ違います。
神経過敏などは生まれつきの要素のありますが、人の目が気になるなどの対人関係におけるHSP気質は後天的な要因が大きいと感じています。
神経過敏で刺激に敏感に反応するのは生活習慣、ストレス、食生活などにより神経伝達物質が正常に分泌していないなどが原因なこともあります。
人の目が気になる、相手の顔色を伺ってビクビクする、相手の些細な言動を気にしてしまうなどは対人関係におけるHSP気質は、過去の対人関係から持ってしまった思い込み(メンタルブロック)が原因であることがほとんどだと考えます。
例えば、幼少期に親がいつも不機嫌そうにしていて、ビクビクと顔色を伺っていた
なんて体験から、人の顔色を伺ってビクビクするようになってしまいます。
僕の場合はこれがHSP気質を作った最初の原因になっています。
父が無口で頑固で無表情、一切会話がなく突然何かの拍子にキレて怒鳴るので、いつも父の顔色を伺ってビクビクして過ごしていました。
自分のせいで人を不機嫌にさせ怒らせてしまう
自分は嫌われて疎まれているのだ
嫌われる自分はダメで無価値な人間だ
このような思い込み(暗示)が無意識に入ってしまったことが大きな原因でした。
つまり幼少期の体験により作られたネガティブな思い込みによりHSP気質となって現れていたということです。
その後心理ワークとセラピーでこの暗示を解消したところ、自分のせいで相手を不機嫌にさせるのでは?怒られるのでは?という恐怖心がなくなり、過度に人の目を気にしてビクビクすることがなくなりました。
このように自分は生まれつきの気質や体質だと思ってることでも、実際には後天的に作られたもので改善や克服できることも多々あります。
HSPの特徴の一つである人の感情を敏感に感じ取ってしまうというのも、幼少期に親の顔色を伺ってビクビクしていたことから来ているだけということもあります。
人と長時間いると疲れてしまうのも、生まれつき刺激に敏感な体質だからではなく、「自分は嫌われる」という思い込みがあるため、嫌われないようにビクビクして気を使っているので疲れてしまっているだけということもあります。
自分がのHSP気質はどのようなもので、どういったことが原因で発動しているのかを探り、解消することでHSPが改善や克服できることもあります。
自分のHSPの原因を探り改善克服する方法
コミュ障とHSP複合の原因と改善・治し方
コミュ障とHSPの両方の場合も、ここまでで解説したコミュ障とHSPの改善方法の両方を行うということになります。
僕なんかはHSP気質とコミュ障を両方併発していていました。
子供の頃に無口でキレる父に怯えて過ごす → 自分は嫌われ者だ、自分のせいで人を怒らせてしまうと感じる(思い込み) → 人を不機嫌にさせないようにビクビクして疲れる(HSP)→ そのせいでうまく話せない(コミュ障)
簡単に言うとこのような感じでした。
- HSP気質がメンタルブロックから作られているなら特定して心理ワークで解消する
- 会話とコミュニケーションの学習と一人で練習をしてスキルを身につける
- できるだけ人と接して慣れる
これらを行なうことで改善されていきます。