コミュ障さんの中には、話が長い、自分の話ばかりしてしまうタイプの人が時々います。
中には、捲くし立てるように延々と話し、本人は自分は話が上手い、コミュ力が高く人気者だと思い込んでいる人もいます(これをアッパー系コミュ障といいます)
しかし、話が長い、自分の話ばかりをする人は嫌われてしまいます。
自分の話ばかりしてしまい、相手の話を聞けないのには原因があります。
知らず知らずに嫌われてしまうので解消してしまいましょう。
自分の話しかしない人の事例
以前何かで一緒になった人に、自分の話ばかりする人がいました。
穏やかで笑顔でハキハキと喋るし、いい人だと思ったのですが、話していてだんだん違和感を感じてきました。
自分の話ばかり、こちらが話したことを何でも自分の話に置き換える
こちらには質問をしない、話を振らないんです。
例えば
自分「この辺開発されましたね」
彼「ここは何年か前に来たことある。確か仕事で~」
自分「ここのラーメン美味しそうですね」
彼「僕はラーメンはけっこう好きで、○○とかよく行きます。そこの豚骨が~」
自分「この前久々にサッカーをやったんです」
彼「サッカーは高校の体育の時にしかやったことないなあ。苦手でいつも隅っこの方にいて~」
会話の多くがこんな感じです。これは会話泥棒(相手の話を自分の話に置き換えて話す)というものです。
毎回これだとさすがにこちらに興味がないんだなと嫌われてしまいますね。
他にも自分の話しかしない人は
- 一方的に延々と自分の話をする
- 少しでも間ができると待ってましたとばかりに自分の話をねじ込む
- 相手が話しだすとその話題を奪って自分の話をする(会話泥棒)
- 何でも自分の話しに置き換える
- 相手の話を遮って自分の話をする
- 自分の話の時にはハイテンションなのに相手の話には無反応
- 自分の話はするが相手には質問をしたり話題を振らない
などの特徴があります。
自分の話ばかりしてしまう原因
自分の話ばかりしてしまうのは
話を聞いてほしい
自分に興味を持ってほしい
理解してほしい
共感してほしい
自分を知ってほしい
価値がある人、能力がある人、すごい人、特別な人だと思われたい
という心理からきています。
ということはその裏には、
自分は誰にも認められていないのではないか
自分は誰からも理解されていないのではないか
誰も自分に興味関心を持ってくれてないのではないか
誰も自分に共感してくれていない
本当の自分は無価値な人間なのではないか
自分は人より劣っているのではないか
不満や言いたいことを我慢している
などの自己否定、劣等感、無価値感、孤独感などがあります。
だから承認欲求が強くなり「自分を認めて!理解して!共感して!」と自分の話をしてしまうんですね。
幼少期の親子関係や、学校での人間関係や人生体験により作られた自己否定、劣等感、無価値感、孤独感、愛着問題が自分の話ばかりしてしまう本当の原因です。
自分の話ばかりする人は自分大好き、自分にしか興味がないは間違い
よく「自分の話ばかりする人は自分大好き、自分にしか興味がない」と言われます。
確かに表面上だけ見るとそう見えますが、実は逆です。
自分の話ばかりする人は、実は
本当の自分を否定し、嫌っている
本当の自分を認めていない
本当の自分を無視し、興味関心を持っていない
のです。
裏では本当の自分はダメだと嫌い、もっとこうあるべきだと、こんなこと思ってはいけないと本当の自分の気持ちを無視している(興味を持っていない)ということです。
だから「本当の自分を認めてほしい、興味を持って欲しい」という欲求が強くなり、自分の話ばかりしてしまうのです。
その裏には、
自分は誰にも認められていない
自分は誰からも理解されていない
本当の自分は無価値な人間だ
自分は人より劣っている
自分は愛されていない
などの自己否定、劣等感、無価値観があるわけです。
自分が好きだとしても、それは経歴、収入、友達が多い、キラキラした、作った自分、理想の自分です。
裏ではそれらがない本当の自分はダメで無価値だと否定して嫌っています。
だから、自分はこんなにすごいんだ、価値があるんだと自分の話をして他人から認めてもらおうとしてしまうんですね。
自慢や武勇伝を語るのも同じ心理です。
それでいくら他人から認められても、メッキで塗り固めた自分が認められたわけで、本当の自分が認められたわけではないので表面上しか満たされないのです。
だから延々と自分語り、自慢などがやめられないんですね。
それは自分が本当の自分を否定して認めず、嫌っているからです。
自分の話ばかりしてしまう原因を解消するには
自分の話ばかりしてしまうのを根本から解決するには、その原因である
自己否定、劣等感、無価値感、孤独感、愛着問題
を解消することが重要になります。
これらは幼少期の家庭環境や思春期の学校生活などで持ってしまった
本当の自分はダメで無価値な人間だ
誰も自分を理解してくれない
誰も自分を認めてくれていない
自分は必要のない人間だ
自分は人より劣っている
自分は誰からも愛されていない
などの無意識の信じ込みを心理ワークで無意識にアクセスして、解消したり書き換えます。
そして、本当のありのままの自分を認めて受容していきます。
幼少期に親から「そのままのあなたでいい、そのままのあなたを丸ごと愛している、あなたを信頼している」と愛情を受けて育てられると、自分でもそのままの自分を受容できるようになります。
そのままの自分を認めて受け入れているので、他人から認めてもらおうとそれほど思わなくなります。
これをワークを通して自分自身で行っていくということです。
すると適切に承認欲求が満たされ、自然と自分の話ばかりしなくても平気になります。
自分が満たされているので、他人に興味を持ったり他人の話を聞く余裕が出てきます。
作ったあなたではなく自然体のその状態で人と接することができるようになります。
だから、むしろ「私が私が!」とアピールしていた時より、相手があなたに興味を持ったり認めてくれたり受け入れてくれることが多くなります。
自己否定、劣等感、無価値感、愛着問題を解消して、そのままの自分を自己受容をして自己肯定感を養うことが重要です。
自己否定、劣等感、無価値感、愛着問題を解消するには
本物の自己肯定感を養うには