なぜコミュ力が上がらない、コミュ障が治らないのか?
書籍やYouTubeなどで会話を勉強したり、人と会話をして場数を踏んでもコミュ障が治らないのはなぜなのでしょうか。
- 人前に出るとブレーキがかかったかのように話せなくなる
- 真面目で当たり障りのない会話しかできない
- フランクに接したり、テンションを上げることができない
- 会話が続かずすぐ沈黙になってしまう
- 話せても気を使いすぎて疲れてしまう
- 学んだはずのことが人前だと出てこない
- 人前に出ると極度に緊張して挙動不審になる
- 無口でおとなしいキャラが定着してしまっていて変えられない
努力しているつもりなのにコミュ障が治らないのには原因があります。原因を解消していくことでコミュ障を治していくことができます。
コミュ障が治らない原因
原因1:メンタルブロックをそのままにしている
メンタルブロックとは過去の体験から持ってしまった、行動に制限やブレーキをかけるような無意識下の否定的な信じ込みのことです。
例えば
人は自分を嫌っている
自分は否定され拒絶される
自分は無口でつまらない人間だ
このような信念があると、人前に出ると反射的に「嫌われるのでは、拒絶されるのでは」と恐怖心を感じて脳が警戒モードになりガチガチに緊張してしまいます。
このような状態では会話どころではありません。
このような思い込みが無意識に入っていると、脳はそれを命令と受け取ってそのような人として振舞おうとします。
「自分は嫌われる人間だ」と信じていると、無意識に嫌われるような言動をしてしまいます。
「自分は無口でつまらない人間だ」という信念があると、明るく流暢に話すことに脳がブレーキをかけてしまいます。
いくら意識で頑張っても、無意識の方が何十倍も強制力があるので負けてしまうのです。
人前で話そうとするとブレーキがかかった感じになるのは、このようなメンタルブロックが原因です。
このようなメンタルブロックは過去の体験から持ってしまった思い込みです。
心理ワークでどのようなメンタルブロックがあるのかを特定し、解消することで無意識を変えていくことが大切です。
そうすることで人前でもリラックスして自然体でいられるようになるので、学んだことや本来のあなたのコミュ力や会話力が発揮できるようになります。

原因2:会話脳が衰えている
今まで会話が苦手であまりしてこなかった人は、脳の会話を司る部位が衰えてしまっています。
筋力と一緒で使わない部位は衰えてしまうからです。あなたに会話の能力がないのではありません。能力が衰えている状態にあるため言葉が出てこないのです。
文章を書いたり、頭の中の思考だといくらでも出てくるのに、会話となると言葉が出ないのは会話脳が衰えてしまっているからです。
あなたの中に面白い会話をするネタは既に入っています。例えば、お笑い芸人たちのトークを聞いていて、知らない単語やフレーズは専門的な用語以外ほとんどないと思います。
知らなかったらお客さんは笑うことができません。
既にあなたの中にある単語やフレーズの組み合わせでいくらでも面白い会話はできるのです。単語やフレーズを適切に組み合わせて引き出して声に出すという能力が育っていないのです。
会話は、リアルタイムで会話の内容から連想して適切な言葉を導き出し発声するという能力が必要です。
会話脳を鍛えて活性化することで、会話中にアドリブで言葉がスラスラと出てくるようになります。

原因3:会話やコミュニケーションのスキルが身に付いていない
今までずっとコミュ障だった人は、会話やコミュニケーションがスキルとして身に付いていません。
ピアノをやったことがない人がピアノが弾けないのと同じ状態です。
その状態で、書籍やYouTubeなどで会話のコツを学んだくらいではうまく話せないのは当然のことです。
どんなことでも十分に練習をして身に着けてから本番に臨むと思います。しかし、会話はほとんどの人が少し知識を覚えただけで本番に臨みます。
そのため、せいぜいいつもより1~2往復会話が続く程度で終わってしまうのです。そして覚えたことをすぐに忘れていつもの自分の会話に戻ってしまいます。
会話も上達させようとしたらそれなりの期間と練習量が必要です。
また、会話は字面だけを話すでけでなく、言い方、声の大きさや質、抑揚、表情など(ノンバーバル)がとても重要です。これらも含めて練習しておかなければボソボソと棒読みになってしまい相手に伝わりません。
一人で反射的にできるようになるまで反復練習をした後に、実際の会話で実践して成功体験を積むことで上達していきます。

