会話を学んで場数を踏むだけではコミュ障は治らない
コミュ障を治す方法としてよくあるのが
- 会話とコミュニケーションを学ぶ
- 人の目を気にしないようにする(精神論)
- たくさん人と話して場数を踏む
だと思います。
僕自身もそれをやりましたが、ほとんど治りませんでした。
そもそも場数を踏めば治るのであれば、毎日職場や学校で人と接していればとっくに治っているはずです。
毎日知らない人がいる場所に出かけて自分から話しかけるみたいなスパルタを年単位で続ければ治る人もいるでしょうが、それができるのはほんの一握りでしょう。
自分や僕が出会ったコミュ障さんの経験からも、会話の勉強と場数だけではコミュ障を治すのは困難だと考えています。
がんばれば表面上はそれなりに会話できても、気を使いすぎて疲れてヘトヘトになるのでは意味がありません。
会話の学習と場数だけでは
1.治った人(相当な努力と行動をした人)
2.多少話せるようになったが、気を使いすぎて疲れる
3.ほとんど治らない人
に分かれ2、3がほとんどだと思います。
僕も以前それなりに努力しましたが、何年も治らず2~3の中間くらいのままでした。
それなりに話せるがヘトヘトに疲れて一人になりたくなる
変に思われないか、嫌われないか気になって言いたいことが言えない
初対面、慣れてない人、複数人など状況によって話せなくなる
それなりに会話できた人と次に会った時にほとんど話せなくなる
笑ったり、テンションを上げようとするとブレーキがかかる、引きつる
冗談や砕けた会話ができず真面目で当たり障りない話になってしまう
長時間人と一緒にいるとぐったりと疲れて次の日は何もする気が起きない
人とあまり話さない期間があるとすぐにコミュ障に戻る
という状態でした。
それはなぜかと言うと、コミュ障の原因の根っこの部分を解消していなかったからです。
会話の学習と場数を踏むだけではコミュ障が治らない理由
2.多少話せるようになったが、気を使いすぎて疲れる
3.ほとんど治らない人
は、コミュ障の原因の根っこの部分を解消していないからです。
コミュ障の原因は次の3つから成り立っていると考えます。
いくら会話を学んで場数を踏んでもコミュ障が治らないのは、メンタル的な問題が解決されていないかたです。
対人恐怖があったら、いくら会話の知識があってもオドオドして話せないですよね。
例え話せたとしても、緊張して無理をしているので心が疲弊してしまいます。
対人恐怖は
変に思われる、嫌われるのでは
自分が話したら相手を不機嫌にさせるのでは
自分と話してもつまらないのでは
どうせ自分は拒絶される
バカにされる、裏切られる、見捨てられる
否定される、怒られる、攻撃される
といった恐怖心、自己否定、劣等感、無価値感、猜疑心などの無意識下の信じ込みからきています。
これらを解消しないと、人と接すると脳が勝手に警戒モードになって極度に緊張し、ビクビクして頭が真っ白になってしまいます。
コミュ障を治すには、対人恐怖(社会不安)の元となる無意識下の信じ込みを各種心理ワークやセラピーで解消することが先決です。
メンタル的な原因を解消しないまま場数を踏むのは逆効果
対人恐怖(社交不安)、自己否定、劣等感、無価値感を解消しないままで、無理に場数を踏むのは逆効果になることもあります。
人と接すると強い恐怖を感じて脳が警戒モードになって極度の緊張状態になるからです。
それがストレスになり余計に恐怖心や不安が強くなってしまいます。
そうなると些細なことで恐怖や不安を感じる神経障害や鬱っぽくなってしまうこともあります。
それで余計に人と接するのが苦痛で嫌になってしまいます。
恐怖や不安の原因を、心理的な要因と肉体的な要因の両面から解消していきます。
多くの人が見落としている会話のスキル不足
メンタル的な原因をある程度解消したら、ただやみ雲に場数を踏めばいいのかと言ったらそんなこともありません。
なぜなら、今までずっとコミュ障だった人は会話力とコミュ力がほとんどない状態だからです。
例えばあなたがバスケを全くやったことがなかったとして、バスケの試合に出まくって上達するでしょうか。
人は本番では今の自分ができることしかできません。
みんな会話中に何を話そうと何とかしようとしますが、それではもう遅いのです。
会話スキルがない状態で会話に臨んでも上手く話せず、自分には会話の能力がないのではと嫌になってしまいます。
すでに書籍、ネット、YouTubeなどで会話を学んでいるよという人もいるでしょう。
しかしバスケ上達法という本を読んで暗記して、試合に出てその通りにできるでしょうか。
本番で上手にできるようになるためには、反射的に出来るようになるまで繰り返しの練習が必要です。
会話も同じです。少し書籍でコツを覚えただけでは実際の会話ではほとんど使えません。
せいぜい今までより1~2往復会話が続く程度でしょう。
会話では、話す内容以外にも、表情、口調、言い方、抑揚、声の大きさ、感情表現、タイミング(ノンバーバル)が重要です。
ただ字面を暗記するだけでなく、ノウハウを応用したフレーズがノンバーバルも含めて本番さながら、人前で反射的にできるように練習しておく必要があります。
会話は相手が必要なので、ほとんどの人が練習をしないまま本番に臨みます。
本番では緊張しますし、練習を人との会話でしかやらないのでは、スキルが身につくほどの練習量が積めません。
会話ノウハウを学んだら、本番で反射的に応用フレーズがでるように一人で声に出して練習をしておくことが上達の秘訣です。
コミュ障さん向けの会話のスキルと上達法と練習法は会話・コミュニケーションのカテゴリの記事を参考にしてください。