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上手な共感のやり方と共感力を高める方法|共感できない、共感力がない、共感力が低い人へ

共感するのが苦手でうまくできません
上手に共感をしたり、共感力を高めるにはどうすれば良いのでしょうか?

  • 簡単な共感のやり方
  • 共感できないことでも共感をする方法
  • 共感力の高め方
  • 否定や意見を言ってしまう性格の改善方法

などをお伝えします。

目次

共感に対する心構えと考え方

実際には共感できていなくても良い

価値観や感じ方は人それぞれなので、相手と同じように感じたり同じ気持ちになるとは限りません。

それでも相手に、共感してくれている、共感しようとしてくれていると感じさせることができます。

そのためには

相手の気持ちを想像する
相手にの気持ちに寄り添う
相手に配慮して言葉を返す
共感しようとしていることを示す

などを意識することが大切です。

自分の意見や考えは一旦横に置く

相手の言動に対して自分の意見や考えがあってもそれは一旦横に置いておきましょう。

考えや意見に相違があった場合、そのまま口走ってしまうと否定、反発、反感になってしまいます。

自分の意見を曲げてまで相手に合わせなきゃならないのと思うかもしれませんが、自分の考えや意見を曲げなくても共感はできます。やり方は後ほど解説します。

自分の考えや意見は横に置いておいて、相手を主体にして会話を進めるということです。

自分の意見を言うにしても、最初に共感をしてから言った方が相手に受け入れてもらいやすいです。

自分の感情を優先して共感ができない原因はメンタルブロック

共感が大事だと分かっていても、どうしても否定、反論したり自分の意見を言いたくなってしまう原因はメンタルブロックにあります。

メンタルブロックがあると、否定したい、相手に負けたくない、自分の優位性を示したい、許せないなど感情的になってしまうからです。

これは過去の体験で持ってしまった、トラウマや心の傷、思い込みが原因です。

例えば、幼少期に悲しくて泣いていたら親から「男の子が泣くんじゃありません!」と怒られた経験があるとします。

「男は泣いてはいけない」と言う信念が作られてしまいます。

すると悲しくて泣いてる人に共感ができずに、泣くなんてあり得ないと相手を否定してしまいます。

このような「こうあるべき、こうあってはならない」という信念があると共感を妨げます。

また自己否定、無価値感、欠乏感、劣等感、孤独感、愛されてない感覚などがあると、自分が相手より優れていると証明したい、満たされない感情を満たしたい、という欲求が強くなり

共感ができず否定、マウント、意見の押し付け、説教、アドバイスをして自分の欲求を満たそうとしてしまいます。

頭では分かっていても、つい否定、意見、説教をしてしまうという人はメンタルブロックを解消しましょう。

他人と衝突することが減るので人間関係も良くなります。

実際には共感していなくても共感はできる

人は皆価値観が違うし、同じ体験をしていないのだから共感なんてできないと思うかもしれません。

それは当然のことです。

それでも共感は可能です。

実際に同じ体験をしていなくても、相手の話の内容や表情から

嬉しかったんだろうな、残念だったんだろうな、大変だったんだろうな

と相手の気持ちを想像することはできると思います。

また、自分と違う考えであっても「あなたはそう感じたんだね」と、そう感じた相手を認めてあげることはできます。

実際には共感できなくても、相手の考えや感情、相手の置かれている立場を理解してあげる姿勢を持てば立派な共感になります。

また、相手の話の中から部分的に共感できることを見つけて共感をすることもできます。

簡単にできる共感やり方

簡単で外さない共感の基本|オウム返し

相手「昨日終電近くまで残業して大変でしたよ」
自分「それは大変でしたね」

相手の感情や考えなど、相手の言葉をそのまま繰り返します。

相手の話の中で出てきた

嬉しかった、楽しかった、つらかった、大変だった、悲しかった

などの感情の言葉をそのままオウム返しします。

相手の言葉を繰り返すだけなので簡単にできて、相手が言った言葉なので外すことがないというメリットがあります。

相手「昨日終電近くまで残業して大変でしたよ」
自分「終電まで!?それは大変でしたね」

と驚き+共感をするのもより強く共感している感じがでます。

相手の気持ちを代弁する

相手「前から欲しかった帽子を買いに行ったんですか売れちゃってました」
自分「それは残念でしたね」

「買いたい物が売れちゃってて残念なんだろうな」と想像して、気持ちを代弁するという方法です。

これは自分だったらと置き換えてみると想像しやすいと思います。

次のように、意味がどっちにも取れる場合は外してしまうことがあるので注意しましょう。

相手「明日の食事会中止になりました」
自分「それは残念でしたね」

もしかしたら相手は食事会に参加するのに気が乗らなくて、中止になって良かったと思っているかもしれません。

相手の気持ちがわからない場合は、相手が気持ちを話すまで待ってから共感しましょう。

相手「明日の食事会中止になりました」
自分「中止になったんですね」(オウム返しで話を促す)
相手「あまり気が乗らなかったから中止になって良かったです」
自分「それは良かったですね」

一旦事実をオウム返ししたり、質問するなどして相手の気持ちを確認してから共感のオウム返しをしましょう。

相手「明日の食事会楽しみにしてたのに中止になりました」
自分「それは残念でしたね」

この場合は相手が「楽しみにしていた」と自分の気持ちを話しているので、中止になって残念という相手の気持ちが予測できるのでそこに共感します。

相手の気持ちを察して共感する

相手の言葉や口調、表情などから相手の感情を察知して共感します。

相手「最近彼氏が全然連絡くれなくて」

言葉や表情から、彼氏が連絡してくれなくてどう感じているのかを推測して

自分「それは寂しいね」
自分「それは不安になるね」

などと共感をします。

相手の気持ちを察する能力が必要なので難しいかもしれません。

相手「最近彼氏が全然連絡くれなくて」
自分「それはムカつくね」

と憶測で答えてしまうと「連絡くれなくて寂しい」だった場合、この人は分かってくれていない、適当に答えていると感じさせてしまいます。

分からない、自信がない場合は続きを促したり質問をして、相手の気持ちが予測できたら共感しましょう。

相手「最近彼氏が全然連絡くれなくて」
自分「以前はよく連絡くれたの?」
相手「そう、前は良く連絡してくれたのにどうしたのかなって…」
自分「それは不安になるね」

分からない場合は、直接どう感じているのか聞いてしまっても構いません。そして答えにそのまま共感します。

自分が興味がない、好みでないことに共感するには

自分が興味がない、好みでないことに共感するには

  • そのことが好き、興味を持っている”相手自身”を認める
  • 話の中で共感できる部分が出てきたら共感する

ことで共感することができます。

相手「趣味はプロ野球観戦です」

あなたが野球が好きでも興味もなかったとします。

その場合は否定せず「野球観戦が好きなんですね」と、“野球観戦が好きな相手”を認めてあげます。

その上で相手の話を聞き、共感できる内容が出てきたら共感しましょう。

相手「趣味はプロ野球観戦です」
自分「野球観戦が好きなんですね。どんなところが楽しいですか?」
相手「球場に行ってビール片手に大声を出すのが気持ちいいです」
自分「それは気持ちよさそうですね」

「大声出すのは気持ちいい」と共感できる部分が出てきたら共感します。

野球観戦の経験はなくても、ライブで大声で叫ぶという体験をしていたとします。

相手「球場に行ってビール片手に大声を出すと気持ちいいです」
自分「大声出すの気持ちいいですよね!僕もライブに行って大声出すのですごく分かります」

と「大声で叫ぶ」という共通点で共感をすることができます。

外でビールを飲むという部分に共感するのも良いでしょう。

ここで続けて自分の話をしてしまうと相手の会話を奪ってしまうので、相手が質問してこないかぎり、また相手の話に戻しましょう。

相手の考え、意見、価値観に同意できない場合の共感の仕方

相手の考え、意見、価値観に同意できなくても、自分の考えを曲げることなく共感をすることができます。

相手「この前、友達と遊ぶ約束してたんだけどドタキャンしちゃった」

ドタキャンをするなんてありえないと思ったとしても、共感を示したい場合は一旦横に置いておきましょう。

相手「この前、友達と遊ぶ約束してたんだけどドタキャンしちゃった」
自分「ドタキャンしちゃったんだ」

「そういうことをしたんだね」「あなたはそう思ったんだね」と事実を認めてあげましょう。これであればあなたの意見が違っても共感を示すことができると思います。

そのうえで

自分「何でドタキャンしちゃったの?」

などと相手に質問をして続きを聞いて、その回答に共感できるところがあれば共感をします。

相手「昨日友達と遊ぶ約束してたんだけどドタキャンしちゃった」
自分「ドタキャンしちゃったんだ。何でドタキャンしちゃったの?」
相手「直前で急に行く気がなくなっちゃって」

似たような経験があり共感できる場合は「たしかに直前で行く気なくなる時ってあるよね」
共感できない場合は「行く気なくなっちゃったんだ」

と言えばどちらでも共感ができます。

自分の考えや意見を伝えたい場合は、「ドタキャンは良くないよ」と否定、説教、アドバイスになってしまうと反感を買ってしまうかもしれません。

自分「友達怒ってなかった?大丈夫?」
相手「○○はそういう人だからと呆れられた笑」
自分「そんな感じなんだ笑いい友達だね」

自分「友達怒ってなかった?大丈夫?」
ここで暗にドタキャンは良くないという自分の意見を伝えています。

これであれば相手に否定も説教もされた感じさせることなくドタキャンは良くないということをさりげなく伝えることができます。

相手と違う考えや意見を言う場合

何でも「そうですね」と同意、共感しているだけでは、自分の考えや意見がない人になってしまいます。

自分の考え、意見、価値観などを伝える必要も出てくるでしょう。

そこで、「いや」「でも」と真っ向から否定してしまうと対立感情が生まれてしまいます。

食べ物の好き嫌い程度であれば、直接「私の好みはこうだ」と言っても問題ありませんが、価値観、考え、趣味趣向、感情の場合、否定されたと感じさせてしまうこともあります。

その場合はいったん相手の意見を受け入れてから、自分はこう思うと伝えるようにします。

相手「この掃除機、値段が高すぎます」
自分「確かに高いですよね~、でもその分吸引力がすごくてバッテリーの持ちがいいらしいです」

などと一旦相手の意見を受け入れてから、断定口調で言わずにやんわりと自分の意見を伝えましょう。

共感している理由を伝えることで信憑性を高める

相手「彼氏に浮気されて辛い」
自分「わかるわかる」「それは辛いね」

毎回これだと、どこか嘘っぽく他人ごとのように思われたり「あなたに何が分かるの!?」と思われてしまいます。

わかるなら、どこがわかるのか理由を伝えましょう。

相手「彼氏に浮気されて辛い」
自分「私も浮気されたことがあるからわかる、本当に辛いよね」

なぜ共感しているのか理由を伝えることで、より共感しているということが相手に伝わります。

同じ経験があるなら、その時の気持ちを思い出せば感情もこもります。

実際に浮気されたことがなくても

相手「彼氏に浮気されて辛い」
自分「信頼してる人から裏切られたら辛いよね」

信頼していた人から裏切られたという似たような体験などから共感ができます。

人は共通点がある人に好感を持つため効果的です。

注意点が2つあります。

一つは、「あなたより私の方がもっと辛いのに」と思われてしまう可能性があることです。

分かってほしい一方で「自分の体験と辛い気持ちは特別なもの、簡単に人に分かってほしくない」とも思っているからです。

「辛い」と気持ちを吐き出したら「私の方がもっと辛い」と言われたら共感してくれてないと感じてしまいます。

もう一つは、「わかるわかる、私も同じことがあって~」と自分の話に持っていかないことです。会話泥棒になってしまうので注意しましょう。

共感上手になるための練習法

共感上手な人をモデリング&シャドーイングをする

実際にどういう言葉、口調、イントネーションなどで共感すれば上手にできるのかが分からないと思います。

そこで、共感が上手な人をお手本にして真似をします。

テレビ、ラジオ、YouTubeのトーク番組には共感のお手本がたくさんあります。

自分がこの人共感が上手だなと感じる人のトークの音声や動画を用意します。

お手本とする人が話したら、後について実際に声に出して同じように話します。

字面だけではなく、口調や声の大きさやイントネーションなども出来る限り真似をしましょう。

ゲストを呼んで司会者とトークするような番組なども、司会者が共感しながらどんどん相手に話を引き出していくのが参考になります。

女性は共感力が高いので、グータンヌーボなどの女子会を再現したようなトーク番組も共感力を高めるのにおすすめです(アマゾンプライムなどにあります)

お手本を真似することで、どのような時にどんな言葉で共感しているのかが学べ、口調やイントネーションなども含めて体得することができます。

SNSを見ながら共感する練習

SNSには様々な価値観を持った人が、自分の考えや感情を投稿しています。嬉しい、楽しい、辛い、悲しいといった感情や、愚痴、不平不満などの投稿もたくさんあります。

より会話に近い感覚で投稿ができるX(旧Twitter)がよいでしょう。

この人はどんな気持ちなんだろう、どういうところに共感してほしいのだろうと考えてみましょう。

自分と違う考えや価値観の投稿にも、否定せずに共感することも練習してみましょう。

お題を作って共感する練習をする

お題を作って実際に声に出して共感する練習してみましょう。

いくつかサンプルを載せておきます。ネタはSNSから拾うのも良いでしょう。

何に共感していいのか分からなければさらに質問をして、何か答えが返ってきた体で共感してみましょう。

「仕事でミスをしちゃって上司に怒られて凹む」

「さっきスーパーでレジに並んでいたらおばさんが割り込んできてさー」

「バンドのライブに行ったんですが、すっごく盛り上がりました」
 
「今週の日曜にディズニーランドに行く予定なんだけど予報が雨なんだよね」

「最近彼氏から連絡がなくて」

共感力を高める方法

小説、映画、ドラマ、漫画を意識しながら観る

小説、映画、ドラマ、漫画には人の心理描写や感情の動きが描かれた作品が多いです。

登場人物に共感して感情移入することで、深く入り込み楽しむことができるわけですね。

多くの人が共感してくれる作品の方がヒットするので、一般大衆がどのようなことに共感するのかが学べます。

観ている人にわかりやすいように、オーバーに感情表現がされていることも多いです。

特に小説は文字だけなので、登場人物の心理描写が克明に書かれているのでおすすめです。

自分が体験したこともないことも疑似体験できるので、共感力を高めるのにもってこいです。

登場人物の気持ちや感情を意識しながら観ます。

女性に対する共感力を上げたければ、少女漫画
恋愛に関する異性の気持ちが知りたければ、恋愛系の映画
上司、部下、同僚の気持ちが知りたければ、サラリーマンの日常を描いたドラマ

など自分が強化したいジャンルを見るのも良いでしょう。

相手の立場になって考える

様々な人の立場になって考えてみることで共感力が高まります。

先生 ⇔ 生徒
親 ⇔ 子供
店員 ⇔ 客
社交的な人 ⇔ 内向的な人
男性 ⇔ 女性
浪費家 ⇔ 倹約家
インドア派 ⇔ アウトドア派
体育会系 ⇔ 文科系
学生 ⇔ 社会人
若者 ⇔ 高齢者
裏切った人 ⇔ 裏切られた人

このような様々な立場として考えてみましょう。

特に、自分と価値観が違う人の立場として考えるのも有効です。

またネガティブに感じる人などの気持ちになって考えてみるのも有効です。

嬉しい、楽しい、幸せと言った気持ちはまだ理解できても、ネガティブな気持ちはなかなか理解、同意できないことが多いからです。

怒っている人
言うことを聞かない人
自慢してくる人
嫌味を言ってくる人
愚痴を言ってくる人
人の目を気にしている人
恥ずかしがっている人
緊張している人
自信をなくしている人
モラルに反する行動をする人

頭が悪い、おかしい、心が弱い、努力が足りないと思考停止せず、この人はどう感じているのだろう、なぜそうしているのだろうとその人の立場で考えてみましょう。

また、普段の生活で人と接したら、その人の立場でそれぞれ考えてみましょう。カフェで聞こえてきた会話、LINE、ネット、SNSでの発言、ドラマや映画を観た時でも良いでしょう。

このようなさまざまな立場になって考えてみましょう。

様々な立場の人や相手になって考えられるようになると寛容になり、人間関係の衝突やトラブルも減ります。

感情が動くような体験をする

様々な体験をして感情を感じることで、共感力が豊かになっていきます。

旅行に行ったり、芸術に触れたり、自然の中、今まで行ったことのないことにチャレンジしてみる、いろいろな職業や年代の人と接してみるなどをしてみましょう。

共感で気をつけたいこと

相手の言葉を言い換える共感はしない方が無難

共感の仕方として”相手の言葉を言い換えましょう”というのがありますが、これは無理にやらない方が無難です。

ずれている、外している、間違いを訂正されている、マウントを取られていると感じさせてしまうことがあるからです。

自分「仕事が繁忙期で忙しくて疲れました」
相手「それはしんどいですね」

疲れた → しんどい

意味としては似ていますが、言い換えています。
これくらいだと気づかないかもしれません。

自分「仕事が繁忙期で忙しくて大変でした」
相手「それは疲れますね」

大変だったことに共感してほしいのに少しずれていると感じさせてしまいます。

意識では気づかなくてもモヤモヤを感じていて、この違和感の積み重ねがこの人とはなんか価値観が違うという感覚に繋がります。

また、言葉によってはマウントを取られている、訂正されていると感じさせてしまうこともあります。

自分「仕事が忙しくて外注さんに頼んでやっと終わりました」
相手「アウトソーシングしたんですね」

同じ意味を横文字に言い換えただけですが、マウントされている、訂正されているように感じてウザッてなりませんか?

無理に言い換えずに、相手が発した言葉をそのままオウム返しする方が無難です。

「そうですね」「そうですよね」は否定になってしまうこともあるので注意

あなた「エイプリルフールって嘘をついていいのは午前中までらしいですよ」
相手「そうですね」

自分が言われたと想像してみてください。一見共感しているように見えますが、少しモヤッとしなかったでしょうか。

それは「そうですね」「そうですよね」=「そんなこと知ってるよ」と否定、マウントしているように感じてしまうからです。

あなた「エイプリルフールって嘘をついていいのは午前中までらしいですよ」
相手「そうなんですね!」

あなた「エイプリルフールって嘘をついていいのは午前中までらしいですよ」
相手「そうなんですか!?」

であれば、「そうなんですね!それは知らなかったです」と、驚いて感心しているようになるので相手の気分を害さずに済みます。

たとえ自分が知っていることでも「そうなんですね!」と知らなかった体で返答する方が無難です。

相手「仕事の後のビールって美味しいですよね」
自分「そうですよね~」

と同意するような使い方であれば問題ありません。

憶測で共感しようとすると外すことがあるので注意

憶測で共感してしまうと外してしまうことがあり、この人分かってくれてないと思われてしまいます。

例えば

相手「彼氏が浮気しててさ」
自分「それはムカつくね!浮気するなんて最低な男だ!」

なんてやってしまうと

「違う…浮気されて悲しいの。彼を悪く言うなんて酷い!」となってしまう危険性があります。

浮気されたと言っても

辛いのか、悲しいのか、寂しいのか、怒っているのか、嫉妬しているのか、裏切られたと感じているのか

相手が何を感じていて、どこに共感して欲しいのかは様々です。

分からない場合は、相槌や質問をして相手の話を聞き、話すまで待ちます。

相手「彼氏が浮気しててさ」
自分「えー!?浮気してたの?」
相手「そうなの…信じてたのに裏切られて悲しい」
自分「それは悲しいね、信じられなくなっちゃうよね」

相手が言葉にした部分に共感すれば安牌です。

意見やアドバイスをする時は共感した後にする

ただ共感だけしていても何の解決にもならない、立場上意見やアドバイスが必要な時もあるでしょう。

その場合もまず先に共感をしてから自分の意見を言うようにしましょう。

あなたがよほど信頼されていない限り、共感せずに自分の意見やアドバイスを言っても相手は受け入れてくれないものです。

「とても参考になりました!ありがとうございます!」と言ったとしても大抵は心は離れています。

悩みや相談をされた場合でも、ただ聞いて欲しくて話している場合もあります。

その場合は、アドバイスや説教は余計なお世話になってしまいます。

相手「痩せようと思ってるんだけど、間食のお菓子がやめられなくて」

やめようと思っているのにやめられないという悩みや愚痴を聞いてほしいのに

自分「痩せたいならお菓子は我慢しないと」

などと説教やアドバイスをしてしまうと、ウザがられてしまいます。

ただ愚痴や悩みを聞いてほしいだけだと感じたら

相手「痩せようと思ってるんだけど、間食のお菓子がやめられなくて」
自分「お菓子なかなかやめられないよね。美味しいもんね」

などとまずは共感してあげましょう。

ほとんどの場合アドバイスは求めてないので、ただ聞いて共感している方が無難です。

あなたのアドバイスが聞きたくて相談してきているのであれば、具体的にどうしたらよいか聞いてくるはずです。

具体的に聞いてこないならばアドバイスは求めてないということです。

「こうすれば解決するのはわかってるんだけど、なかなかできなくて」なんて言葉が出てきたら、「そうだよね、わかっていてもなかなか行動できないよね」と共感してあげましょう。

頭でわかっていてもできないことは誰にでもあるので、そこは共感できると思います。

共感したくない人には無理に共感しなくてもいい

自分には理解も共感もできない
この人には共感したくない
上辺だけの共感をしても意味がない
共感だけしていても何の解決にもならない
相手がかまってちゃんで際限なく共感を求めてきてうざい

このような場合は無理に共感しなくて良いと思います。無理に共感をしているとストレスが溜まってしまいます。

もちろんマナーや関係性によっては、ある程度共感しなければならない時もあると思いますが、それ以上は無理に共感する必要はないと思います。

相手に離れて欲しいとき、相手のためにならないと思ったら、嫌われる覚悟でハッキリと言うことが必要な時もあると思います。

依存や愚痴のはけ口にされないように注意

相手が何を言っても常に共感していると依存されたり、愚痴のはけ口にされてしまうこともあるので注意しましょう。

完璧主義、正義感、プライド、べき思考が強いと共感できない

完璧主義、正義感、プライドが高い、べき思考が強いとなかな人に共感することができません。

もっと努力をしろよ
もっとこうするべきだよ
辛いのはあなただけじゃない、みんな頑張ってるんだよ
何その考え?頭おかしいでしょ?
自分が悪いんだろ
それは常識的におかしい
メンタルが弱いだけだ

自分の考えが絶対、間違ったことを許せない、違う価値観を許容できない、努力が足りないで切り捨ててしまうからです。

人は、嬉しい、楽しいといったポジティブな感情よりも、辛さ、寂しさ、悲しさ、弱さなどをネガティブな気持ちに共感してほしいというのが強いです。

プライドが高いと相手を認めることができず、頭ごなしに否定したり、対抗意識を持ってしまいます。

完璧主義、正義感、プライド、べき思考は、親、学校、社会、自分の人生経験から植え付けられた思い込みです。

裏にあるのは自己否定、自分を縛るような信念(メンタルブロック)です。

例えば親から「男なんだから泣くんじゃない」と叱られて育ったとします。

すると、自分の弱い部分を嫌い、否定し、泣いてはいけないと縛って制限してしまいます。

泣いている人を見ると腹がたち許せない気持ちになり「泣くんじゃない!」と説教したくなってしまいます。

これらの思考があると、そこから外れている人に共感ができなくなってしまいます。

共感力を高めるためには、正義感、完ぺき主義、べき思考、プライドなどを手放すことも大切です。

その裏にある自己否定、劣等感、無価値感、弱い自分、ダメな自分、できない自分、情けない自分を嫌い、否定する信念を解消しましょう。

このような思考は、無自覚に自分で握り締めているだけなので、心理ワークで意外と簡単に手放すことができます。

人に寛容になり、さまざまな相手の価値観、感情、行動、考えを持つ人に共感をすることができるようになります。

このような信じ込みを手放すにはこちらの記事の枠を参考にして実践してください。

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