会話や雑談が苦手な人は、準備が足りていないということが一因にあります。
会話や雑談を円滑にするための準備することについてお伝えします。
会話上手な人もアドリブで話しているわけではない
アドリブで話していると思っている人の中にも、頭の中にあるパターンの組み合わせで話していたりします。
お笑い芸人のトークなどもだいたい決まったパターンで笑いを取っていると思います。
特に元は会話が苦手で、後天的な努力で上手になった人ほどアドリブで話していないように感じます。
会話がとても上手でなぜこんなに面白い言葉がポンポン出てくるのだろうと感心する人がいるのですが、その人も以前は会話が苦手で、今もアドリブではなく様々なパターンの組み合わせで会話をしていると言っていました。
アドリブの会話力がなくても、事前準備をしておくことでアドリブで会話をしているかのように雑談をすることができるようになります。
そのために次のことを準備しておきましょう。
- 会話のパターンをたくさん覚えておく
- 様々な情報を広く浅く仕入れておく
- 自己紹介、エピソードや体験談を準備しておく
- 会話の定型パターンを知っておく(場面共有で話題を拾う等)
- 人間心理を理解しておく(否定しない、共感する等)
- 連想力を鍛えておく
- 人間観察をする癖を付ける(なぜこういう表情をした?等)
会話のパターンをたくさん覚えておく
会話のパターンをたくさん持っておくと様々な場面で使えます。
例えば「今日は暑いですね。○○さんは暑いのは平気な方ですか?」
このパターンを一つ覚えておけば
「寒いですね。寒いのは苦手ですか?」
「辛いですね。辛いのは平気ですか?」
といったように様々な場面で使えます。
こちらの雑談で使える会話パターン集も参考にしてください。
広く浅く情報収集しておく
様々な分野の情報を広く浅く収集しておくと、会話のネタに困らなくなりますし、いろいろな人と共感しながら会話できます。
職業、趣味、食べ物、都道府県、時事ニュース、芸能、お笑い、お店、ファッション、美容、健康、テレビ、映画、音楽、ドラマ、ゲーム、アニメ、国、観光地、テーマパーク、動物などなど。
詳しくなる必要はなく、名前だけとかほんの少し知っている程度でも十分です。
こちらが少しでも知ってるだけでも親近感を持ってもらえます。あとは上手に質問をして相手に話してもらえば良いのです。
相手も自分が好きなことを知っててくれて、色々聞いてもらって話すのは楽しいと思います。
僕はポケモンはやったことなくて全く知らないのですが、有名なポケモンをいくつか覚えています。
初対面の人でポケモンのグッズを身につけている人がいて「これって○○ですよね」って聞いたら「そうなんです!」とテンションが上がっていました。
こちらは名前しか知らないですが、相手が色々楽しそうに話してくれて盛り上がりました。
このようにちょっとでも知っているのと全く知らないのとの差は大きいです。
色々な知識も増えますし、様々なことに興味を持って広く浅く知識を仕入れておきましょう。
自己紹介、エピソードや体験談を準備しておく
自分のことを聞かれた時に話すのが苦手だという人は多いと思います。
その場合は
自分の仕事、趣味、好きなこと、好きな食べ物など、よく聞かれそうな話題は、あらかじめ作って声に出して練習してスラスラ話せるようにしておきましょう。
単に情報だけでなく、プラス何か一言、特に体験談、エピソード、人柄、感情がわかる話も加えるようにしましょう。
驚きの体験談や面白いエピソードがあればなお良いですが、面白くなくてもあなたの人柄がわかるものであれば大丈夫です。
情報のみ
好きな食べ物はカレーです。
情報+人柄
好きな食べ物はカレーで、毎日3食カレーでもいいくらいです。
情報+体験談
好きな食べ物はカレーです。最近○○のチキンスープカレーを食べに行きましたが絶品でした。
このように情報+一言を加えて文章を作り暗記しておきましょう。
相手から話題を拾うことを意識する
相手の見た目、身につけているもの、持ち物、発言、表情、仕草などから話題を拾うことを意識する癖をつけましょう。
相手は自分のことなので興味がありますし、答えやすいし、みんな自分の話をしたいと思っているので効果的です。
「その靴の色いいですね」
「今何で笑ったんですか?」
「いつもニコニコしているけど怒ることあるんですか?怒ったらどうなるの?」
など、相手を観察して気になったことを指摘してみましょう。もちろん相手を否定したり、「太った?」「老けた?」みたいな不快になるようなことはNGです。
自分のことなので必ず知っていることだし、みんな自分に興味関心があるので盛り上がりやすいです。
場面共有の話題を意識する
画面共有とは、今目の前に見えるもの、聞こえるもの、臭い、感覚、お互いが経験していることからを話題にするというものです。
「今日は天気がいいですね」
「ここ人が多いですね」
というのも場面共有の話題です
お互いが共有していることなので話しやすく「そうですね」と同意と共感が生まれやすいです。
最初の会話のきっかけや、話題がなくなった時のつなぎなどに使えます。
先ほどの相手の服装などを話題にするというのも場面共有の話題の1つです。
質問のパターンを覚えておく
質問する時のパターンも覚えておくと便利です。
質問する時に仕えるのが5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、どうやって)です。
その時に、いつ行った?どこに行った?いくらだった?などの情報だけでなく
どこが好き?嫌い?何が嬉しかった?楽しかった?辛かった?悲しかった?
などの相手の人柄や感情に対する質問も入れましょう。
ずっと情報の質問だけだと無機質な会話になり盛り上がらないので、人柄や感情を聞く質問も入れましょう。
質問には”決め付け”というものもあります。
「○○さんってスポーツ得意そう」(「スポーツが得意ですか?」という質問の変形)と決め付けてしまいます。
これの効果は質問攻め感がなくなり、相手の感情を動かせる効果があります。(感情が動いた方が会話が盛り上がります)
当たってれば「なぜ分かったの?」ってなりますし、外れても「何でそう思ったの?自分はこう見られていたのか」と感情が動きます。それがポジティブなものなら嬉しく感じます。
注意点としては、上から目線の決め付けや、ネガティブな決め付けをしないことと、相手のイメージとあまりかけ離れたものにしないことです。
太ってる人に「モデルやってそう」と言ったら嫌味だと受け取られかねません。
「○○さんって勉強できなそう」みたいなネガティブな決め付けもNGです。
感情を言葉にする
コミュ障さん、特に男性は感情、今かんじていることを言葉にするのがとっても苦手です。
暑い、寒い、美味しい、嬉しい、楽しい、面白い、びっくりした、かわいい
など今感じていることを言葉に出しましょう。感情を込めて言うことが大切です。
ネガティブな感情の言葉は表現は多用しない良いでしょう。
過去、未来、もし○○なら
過去や未来の話題「もし○○なら」といった仮定の話題も盛り上がりやすい話題の一つです。
過去
子供の頃何をして遊んだか、習い事、学生時代の部活、初恋
未来
将来の目標、夢、やってみたいこと、行ってみたい場所
もし○○なら
もし過去に戻れるなら、宝くじが当たったら、性別が逆になったら、今と違う仕事をするとしたら
あなたのことを聞かれた時にも話せるように、体験談やエピソードを交えて話せるように準備しておきましょう。
これらのことを声に出して練習しておきましょう。すると会話脳が活性化し、覚えたこと以外も応用が効くようになりアドリブができるようになります。