会話がなかなか上達しなくて…
人前だと緊張するし、一人で練習する方法はないのでしょうか
一人できる効果的な会話練習法をお伝えします。
なぜ、会話を学んでも上達しないのか?
書籍、YouTube、セミナーなどで会話を勉強している人もいると思います。
それなのに、実際に人前に出るとぜんぜん会話ができないという人が多いのではないでしょうか。
その大きな原因として圧倒的な実際に声に出してのアウトプット、練習不足にあります。
日本語の読み書きができて、毎日テレビやYoutubeなどでうまい人の会話を聞いているのに、なぜ話せないのでしょうか。
それは実際に声に出して話す練習をしていないからです。
知識として頭に入っているのと、実際の会話では全く違います。
楽器が上手くなりたいと思っても、書籍や動画で学んだだけでは上手くならないですね。
会話も同様に、上達するには繰り返しの反復練習が必要です。
でも多くの人が、会話は相手が必要だからと練習をせずに本番に臨みます。
緊張してうまく話せない
本番のみだと場数がこなせない
それで一向に上達しないんですね。
会話がうまくできないのにはいくつかの原因があります。
- 会話の知識不足
- 会話のネタ、引き出し不足
- 練習(アウトプット)不足
- 実践経験不足
- 心理的なブレーキによるもの
これから解説する一人でできる会話練習法は、これらを補うことができます。
緊張や心理的なブレーキも練習して無意識にできるようになっておくことで、軽減することができます。
一人でできる会話練習法
一人でできる会話練習法を紹介します。
実際に声に出すことが重要なので、家族がいて家で声が出せないという人は、防音マイクを活用すると良いでしょう。
防音マイクは市販の物で3000~4000円、100均グッズで200~300円ほどで自作もできるそうなので検索してみてください。
モデリング&シャドーイング
話が上手い人(テレビタレントやYouTuber)の会話をソックリ真似をして発声する練習法です。
何かが上手くなりたかったらまずは真似ろといいますね。
上手な人の会話を真似ることで、会話の流れ、話す内容、パターン、相槌、イントネーション、ジェスチャーなどを体感として身につけることが出来ます。
やり方
この人みたいに話せるようになりたいと思う人のYouTube動画、テレビの録画、ラジオの音声を用意します。
動画の方が表情やジェスチャーなどの雰囲気もつかめるので良いと思います。
プロのお笑い芸人のネタや掛け合いなど、あまり高度なものは選ばない方が良いでしょう。
スピーチが上手になりたいのであれば、一人でスピーチのように話しているもの
人との会話が上手になりたいのであれば、二人で会話をしているものが良いでしょう
一般人に近いのでYouTuberやネット配信者の音声が良いでしょう。
1.動画や音声を再生して、後を追うように真似をして話す
モデリング対象の人物が話したら、後を追うように一字一句そのまま真似をして声に出して話します。
ねえねえ、ちょっと聞いて~、昨日さー
ねえねえ、ちょっと聞いて~、昨日さー
と後を追うようにして発声します。
声のトーン、大きさ、スピード、イントネーション、表情、ジェスチャーなども出来るだけ真似をします。
2.自分流にアレンジをして受け答えをする
先ほどと同様に、モデリングする人が話した後について話しますが、その時に内容を少し自分流にアレンジして話します。
挨拶とか基本的な流れはそのまま真似して、ところどころに自分の言葉、自分自身のことや、自分が思っていることなどに変更して話します。
動画でAさんとBさんが会話をしていて、あなたはAさんをモデリングするとします。
Bさん「昨日の夜何食べた?」
Aさん(モデリング対象者)「え~っと何だっけ?ファミレスでパスタ食った」
あなた「昨日は久しぶりに焼肉を食べました」
というように自分のことに置き換えて話します。
話が噛み合わなくなるので、うまく相手に合わせて軌道補正しながら、所々をオリジナルの内容や言い回しに置き換えて話す練習をします。
動画内の相手が質問や話を振ってきた時に、一時停止して返答すると良いでしょう。
上手く答えられなくても、とにかく声に出して答える練習をします。
意外と言葉に詰まってしまったのではないでしょうか。
一人でできないのに人前で出来るはずがありませんね。
反射的に言葉が出るようになってくると、人前でも同じようにできるようになってきます。
テーマを設定して話す練習
日常会話でよく出てきそうなテーマを決めて、実際に会話をしているていで声に出して話す練習をします。
一人二役で、相手の返答は頭の中で考え、自分の返答は声に出して話します。
テーマの例
天気・季節
晴れ、雨、冬、夏
食べ物
洋食、和食、寿司、カレー
スポーツ
野球、サッカー、バスケ
食べ物という大きなテーマや、洋食、寿司と言った細分化したテーマでやるのもよいでしょう。
スピーチではなく会話調で話します。内容は、
掘り下げる質問、共感、感想、自己開示、連想で広げる、体験したエピソード
などを盛り込むと良いでしょう。相手の返答は適当に想像してください。あなたのパートだけを声に出して話します。
テーマ:和食
あなた「和食ってヘルシーですよね、田中さんは和食好きですか?」
相手(和食は好きです)
あなた「何が好きですか?(掘り下げる質問)」
相手(蕎麦ですかね)
あなた「蕎麦!さっぱりしておいしいですよね(共感)僕は和食だと寿司かな(自己開示)」
相手の返事は頭の中でテーマから連想しながら想像して、声に出して受け答えをします。
相手のパートも頭で考えることで、話す内容をパッと引き出す力が身につきます。
会話でよく出てくる使えそうなテーマに関しては知識をつけておくと話題を広げやすいです。
例えば、血液型なら各血液型の特徴、相性を調べておいて、そこから話題を広げて話す練習をします。
テーマ:血液型
相手(血液型は何ですか?)※と聞かれたていで
返答例1:
あなた「O型です、ザO型ってくらいO型。誠実で気配りができて、包容力があって、ね、全部当てはまってるでしょ 笑(冗談)」
返答例2:
あなた「O型です、佐藤さんは?じゃあ、当てますね、えーっと、A型でしょ?」
相手(えー何でですかー?)
あなた「いやーO型とA型は相性がいいって言うから 笑(冗談)」
このように少し血液型の知識があると会話が広がります。
例のように少し冗談やユーモアを交えると、楽しく会話をしている感じになります。
最初は冗談は敷居が高いので、普通に会話でかまいません。
誰にでも使えるような、血液型、出身地(都道府県)、好きな食べ物、趣味、仕事(職業)、兄弟姉妹など、汎用性の高いネタは少し知識を付けて練習しておくと使えます。
ネットや雑誌とかで何かの知識を入れたら、そのつど実際に声に出して話す練習をしておくと、実際の会話でもスムーズに使えるようになります。
一人での会話練習なので自分の話が多くなりますが、実際の会話では相手の話を中心にして聞き役に回り、自分のことはあっさり目に話したり、聞かれた時に話す方が好印象を持たれやすいです。
興味がない、詳しくない分野でも練習をしよう
あえて自分があまり知らない、興味がない分野を題材にするのも良いです。
自分と好み合う人ばかりではないからです。
初対面の人や、自分と趣味・趣向、性格、ライフスタイルなどが違う人とも話す練習になります。
例えば、ゴルフに興味がなくてやったことないとしたら、ゴルフを題材に話したり受け答えの練習をします。
ネットで調べて軽く知識を入れて、先ほどの会話調で練習をしてみましょう。
知らないことや詳しくないことに対して、上手に質問や受け答えをして、相手に気持ちよく話してもらうという練習にもなります。
話すネタのために知らない分野の知識を軽く入れておくのも、知識や見識が広がります。
単語から連想して話す練習
会話を広げるには瞬時に想像、連想して、言語化する能力が必要です。
そこで、単語から連想して、実際に声に出して会話調で話す練習をします。
テーマが「夏」なら、夏から連想して実際に声に出して話します。
テーマ:夏(→夏休み)
「もう夏ですね。大学生とかもう夏休みですね、学生は長くてうらやましい
高橋さんの職場は夏休みどれくらいあるんですか?
僕は今年も取れそうにないかな、去年も取れなくて結局秋休みでしたよ」
実際に会話をしているような口調、イントネーション、ジェスチャー、表情などをしながら話します。
夏 → 海 プール セミ サーフィン アイスクリーム
など、一つの単語からいろいろ想像、連想して話してみましょう。
日常生活の中に実況をする
家で一人で食事や家事をしている時などに、その状況を声に出して実況中継します。
食事中に食レポのように声に出して実況する
料理中に食材や作り方などを解説、実況する
掃除中しながら部屋の物の解説をする
お風呂中に実況する
これを行なっていると、その場のことを言語化して声に出す能力が高くなっていきます。
人と会話している時も、その場の状況や感じたことを言語化して言葉にすることができるようになります。
その場の事を話すのは、場面共有と言い、一緒に場面を共有しているという感覚になり、距離が縮まりやすくなります。
「暑いですね」「おいしいですね」「花が綺麗に咲いてますね」というのも場面共有です。
場面共有の話題は、あまり共通点がない人や、話題が無くなったときにも使えます。
一人でできる本番を想定した会話練習法
会話の練習は相手が必要なので、なかなか練習する機会を取れないのが悩みです。
何でも一人で練習をしてから本番に臨みます。
スピーチなども、プロの人でも事前に一人で練習する人もいるそうです。
ですが会話はそうはいきません。常にぶっつけ本番、しかもアドリブで内容が毎回違うので緊張してうまくいかないんですね。
それがなかなか上達しない一因にもなっていると思います。
そこで、会話も一人で本番に近い練習をする方法を2つお伝えします。
架空の相手と会話をする練習
やり方
架空の相手を想定して、実際に声に出して、質問をしたり話題を提供して会話をします。
仕事、出身地、食べ物、趣味、旅行、ペット
など会話の中でよく出てきそうなテーマを題材にして、架空の相手と会話をしているように話します。
題材:ペット
あなた「木村さんはペットとか飼ってますか?」
相手(犬を飼っています)
※という返答が来たと頭の中で想像する
あなた「そうなんですね!犬の種類は何ですか?」
相手(ポメラニアンです)
あなた「へえ~ポメラニアンかぁ、もふもふして丸っこくてとっても可愛いですよね。もう飼ってどれぐらいになるんですか?」
相手(犬が2歳の頃に飼い始めて、もうすぐ1年になります)
あなた「じゃあもう立派な大人犬ですね」
相手(○○さんは何かペット飼ってるんですか?)
あなた「猫を飼いたいと思ってるんですけど、 仕事で家を空けていることが多いし一人で世話をできるか心配で…」
掘り下げる質問、共感の相槌、共感の投げかけ、感想、自分のこと、エピソード
などを散りばめて話します。
余裕が出てきたら、そこに軽いユーモアや冗談なども入れてみると良いでしょう。
事実や情報だけでなく、自分の感想、エピソードなどもちりばめながら話していきます。
事実や情報だけを話していると、会話が堅苦しくつまらないものになってしまうからです。
架空相手の返答も想像することで、素早く連想する訓練にもなります。
それが、自分が受け答えする時の引き出しにもなります。
いろんな題材で練習していると、脳のネットワークが繋がって練習していない題材でも言葉が出てくるようになります。
動画や音声を使った会話の練習
これが一番本番に近い形で一人で練習できると思います。
やり方
二人で会話をしているテレビの録画、YouTube動画、ラジオ音声を用意します。
自分が上達したいシチュエーションに近い内容のものを選ぶのもよいです。
雑談が上達したいなら、雑談しているもの
初対面の人と会話を上達させたいなら、初対面の人同士で話しているもの
異性との会話を上達させたいなら、男女が話をしているもの
を選ぶのもよいでしょう。
AさんとBさんが会話をしているとしたら、自分はどちら側になるのかを決めます。
あなたはAさん側になるとします。
動画を再生してBさんが何か話したら、一時停止して相槌や受け答えを考えて声に出して話します。
動画を再生して、相手役のBさんが
「昨日何してたん?」
と話したら、一時停止して声に出してそれに対する受け答えをします。
あなた「昨日は、えーっと、美容院に行って、買い物してました」
あなたが返答したら、再び再生をします。
すると、Aさんが返答すると思います。どう返答するか参考にもなります。
そしてBさんがまた何か話したら一時停止をして、自分で考えて答えるということを繰り返します。
動画の中の相手役の人が
自分のことを話した時
話題を振ってきた時
質問をしてきた時
などに、一時停止して相槌、リアクション、受け答えをします。
最初はしどろもどろになったり、言葉に詰まって出てこなかったりします。
実践に近い方法なので、瞬時に考えて言葉として発する力と、会話の引き出しが少ないと難しいかもしれません。
でも、それだけ会話力が鍛えられます。
別項で解説しているやり方で会話の引き出しを増やして、頭の中で言語化する能力を鍛えておくとスムーズです。
実在する人物と一人で会話をする練習
実在するあなたが知っている人と、一人で会話をする練習をします。
- 会社やアルバイト先の同僚や上司などであまり話したことがない人
- 共通の知人がいて知っているけど話したことない人
- 過去に学校やアルバイト先や会社で一緒だった人
- 自分が一方的に知っている人
との会話を想定して、一人で会話をする練習をします。
仲が良くていつも喋っている人だと練習にならないので、今まで話したことがない人や、あまり話したことがない人、当時は会話が弾んだことがない人など が良いでしょう。
共通の話題があるので話題が思いつきやすい
今まであまり話したこと無い人との会話の練習になる
といったメリットがあります。
以前の職場で一緒だったけどほとんど話したことがないAさん、と道で偶然会った
など練習する対象人物とシチュエーションを決めてください。
当時の職場内でも、今現在偶然会ったでも構いません。
その人が目の前にいるとして、実際に声に出して話しかけます。
そして相手から相槌や返答があったと頭の中で考えて、それに対して返答する形で会話を広げていきます。
以前働いていた職場の別の課のAさん(話したこと無い)と、当時働いている時の昼食時に職場の近くの飲食店で偶然会った
あなた「こんにちは、Aさんですよね?僕○○課の○○です。ご一緒してもいいですか?」
相手(「はいどうぞ」)
あなた「このお店はよく来られるんですか?」
相手(「たまにきます」)
あなた「会社の周囲のお店ほとんど行きましたけど、ここは美味しいのでけっこう来ます。○○課の仕事ってどんなことをしてるんですか?」
相手「(在庫管理や発注などを行なってます)」
あなた「そうなんですね。そういえば○○課に△△さんっていますいよね?あの人□□さんと付き合ってるって小耳に挟んだんですけど本当ですか?」
このような感じで、声に出して雑談をしていきます。
話したことなくても同じ職場だったり自分が知っている人なので、 共通の話題がたくさんあると思います。
過去にその会社で働いてる時は、とっつきにくいなと感じていて全く話したこと人でも、今だったら話せそうとか自信がついてきたりします。
今まであなたが話したことない人= あなたが話すことに抵抗を感じたり苦手に感じていた人なので、初対面や苦手だと感じる人とも話す練習になります。
よくある会話のテンプレートを作って練習しておこう
会話でよく出てくる話題や、自分のプロフィールなどよく使いそうな内容をテンプレートを作って声に出して練習しておきます。
テンプレートを作って反射的に出てくるようになるまで練習しておけば、言葉に詰まらずにスラスラ話すことができるようになります。
自己紹介のスピーチではなく会話なので、会話調のテンプレートを作ります。
- 自分の話題
- 相手に関する話題
- 話題がなくなった時に使える話題
- 場面共有の話題
などで作って練習しておきましょう。
自分に関する話題のテンプレートを作り練習する
自分の仕事、趣味、住んでいる場所、出身地、得意なこと、休日の過ごし方、好きな食べ物、家族、経歴、部活、学生時代や子供の頃などのテーマで、会話のテンプレートを作っておきます。
単なる情報だけでなく、人柄が分かることやエピソードを加えると会話が広がります。
「カレーが好きです」
といった情報だけだと会話がすぐに終わってしまうので、
「カレーが好きで、最近○○のスープカレーにハマッてます」
軽いエピソードを付け加えます。
ちょっとした冗談なんかも取り入れてみるのも良いです。
「カレーが好きで毎日3食カレーでもいいくらいです」
この程度なら内向的な人でもできますし、ウケを狙ってる感もなく笑ってもらえなくても滑った感じにならないと思います。それだけカレーが好きなんだなという好みや人柄が伝わります。
反射的に出てくるようになるまで繰り返し声に出して練習をします。
相手への質問と相槌、リアクション、受け答えの練習
相手への質問と、相槌、リアクション、受け答えを練習します。
例えば、あなたが「お仕事は何をされていますか?」と質問をしたとして
相手「看護師をしています」
と返ってきたとして、それに対するリアクションや返答を練習しておきます。
看護師といえば?と頭の中でイメージして連想して、そこから返答します。
同じように、建築士、公務員、運送関係、美容関係、飲食店
など様々な職種を想定して練習してみましょう。
5W1H(いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どのように)や
連想して話題を広げる、追加の質問、共感の言葉、共感の投げかけ、自己開示、自分の感想、ちょっとしたエピソード
などを交えて話すとよいです。
あなた「出身地はどちらですか?」
相手(神奈川県です)
あなた「あー神奈川県、神奈川のどの辺ですか?」
相手(横浜です)
あなた「おしゃれで港とかあっていいですよね、一度住んでみたいです。いつぐらいまで横浜にいたんですか?」
あなた「出身地はどちらですか?」
相手(沖縄です)
あなた「へぇ~!沖縄なんですね。じゃあ寒いのは苦手ですか?」
相手(ええ、寒いの苦手です)
あなた「僕も寒いの苦手です、岩手出身ですけど 笑」
いくつか練習しておけば、他の都道府県でも応用がききます。
同様に、趣味、住んでいる場所、出身地、得意なこと、休日の過ごし方、好きな食べ物、家族構成なども行ないます。
返答は無数にあるので全てを練習しておくのは無理ですが、それなりの数を練習しておけば脳のネットワークが繋がって応用が利くようになります。
相手への質問の掘り下げと共感の練習
相手の表面的な情報の質問を繰り返すだけだと、尋問のようになって話が盛り上がらないので、そこから掘り下げたり、その人の人柄がわかるようなことを質問して共感します。
例えば「仕事は何をしていますか?」と質問して
「美容師です」
返答が返ってと想定したとして、そこから掘り下げたり、何かその人の感情や人柄がわかるようなことを質問します。
いつからやってるのか
何でやろうと思ったのか
どんなことをしているのか
やりがいがあること
大変なこと
がんばっていること
悩み
将来の夢や目標
などを盛り込んで質問をします。
これも声に出して練習してみましょう。相手から架空の返答が返ってきたと想像してそこから話を広げていくのも良い練習になります。
「仕事は大変ですか?」と直接的なものよりも
「変わったお客さんとかいます?」(美容師→大変→変な客と対応)などと連想して具体的に聞いた方が、返答の範囲が狭くなるので返答しやすいです。
そこから答えを想像して、リアクションと共感の言葉を話します。
あくまで質問で掘り下げて広げる練習ですので、実際の会話では尋問にならないようにしたり、相手が触れてほしくなそうなら話題を変えたりと臨機応変に対応する必要があります。
場面共有の話題の練習
話題がなくなった時に使えるのか場面共有です。
画面共有とは、その場に見えているもの、音、臭い、感覚など、お互いが共有していることを言葉に出すというものです。
「今日は天気がいいですね」「暑いですね」というのがこれにあたります。
当たり前すぎる何の変哲もない会話ですが効果的です。
ほぼ、「そうですね」と肯定的な返事が返ってくるのと、同じ場面や体験を共有しているので共感覚が生まれやすいからです。
相手が肯定的な返事をしたことで一貫性の心理が働き、その後の会話でも肯定的な返事が得られやすくなるという効果もあります。
季節、天気、時刻、周囲にある物、音、臭い、大きさ、色、感覚
もう春ですね、静かですね、いい香りがしますね
といった様々な場面を想定して言葉にする練習をします。
飲食店でメニューを選んでいる時に「メニューの種類が多いですね」というのも場面共有です。
ただ「今日は寒いですね」だけだとそれで終わってしまうので、相手に何か質問を投げかけることで話題を広げて行きます。
寒いですね、○○さんは寒いのは平気ですか?
寒いですね、○○さんは冬と夏ならどっちが好きですか?
寒いですね、もうすぐクリスマスですね。クリスマスは何か予定を入れてますか?
一つのパターンを覚えてしまえば
暑いですね、○○さんは暑いのは平気ですか?
辛そうですね、○○さんは辛いのは平気ですか?
このようにいくらでも応用が利きます。
連想、共感、深堀りの質問、自己開示をしながら会話を広げていきます。
このようなパターンをストックして、繰り返し声に出して練習して反射的に出るようにしておきましょう。
複数のパターンを反射的に言葉が出てくるようになるまで練習しておくと、脳のネットワークが繋がり、練習したパターン以外でもスラスラと出てくるようになります。
使えそうな会話ネタをストックして練習しておく
上手な人の会話を聞いていると、一見アドリブのように見えても一定のテンプレートやパターンに沿って会話をしていることはよくあります。
特定のパターンを、内容や表現を変えて応用しているような感じです。
テレビ、ラジオ、YouTube
ネットの記事、SNS
雑誌の会話の文字起こしの記事
人に会っている時に他人が話していたこと
街中で聞こえてきた会話
などから、これは使えると思った受け答え、冗談、ネタ、会話のパターンをメモしてストックしておきます。
ただ頭で覚えただけでは使い物にならないので、実際に繰り返し声に出して練習しておくことで使えるようになります。
会話の内容は無限にあるし特定のパターンだけ覚えても意味がないんじゃないの?と思うかもしれませんが、脳のネットワークが繋がり、応用がきくようになります。
一つのパターンを覚えておくとアレンジや応用できます。
最近はまってることはありますか?
今サウナにハマってて週8で通ってます
これは数字を大げさに言ったり、ありえない数値にするという冗談ネタです。
この「大袈裟やあり得ない数字を言う」という部分を引き出しとしてストックしておくということです。
「身長は170.56センチ」
「カレーが好きで毎日4食カレーでもいいくらいです」
「年齢は20歳と75ヶ月です」
このように他の話題でもアレンジや応用が利きます。
自分「身長は170.56センチ」
相手「なんで小数点?笑」
自分「いや、少しでも高く見せたくて 笑」
みたいに冗談ネタとしてストックしておくのもよいです。
知識だけだったり慣れていないと不自然になってしまうので、 無意識にサッと出てくるようになるまで練習しましょう。
声のトーン、イントネーション、表情、ジェスチャーなども合わせて練習しておきましょう。
自分のプロフィールなどに合わせて練習しておくと、人との会話の中で自然に使えるようになってきます。