人間の脳には、無意識下(潜在意識)にあるプログラム通りに人生体験を引き寄せようする働きがあります。
医療にプラシーボ効果というものがありますが、これも信じている状態を体現しようとする脳の性質があるから起こることです。
しかし、自分の性格や、人生で経験するあらゆる体験も無意識下にある信念のとおりに脳が引き寄せているといういことは一般的にあまり知られていません。
脳の潜在意識に幸せな状態を寄せるようなプログラムがあれば、幸せを感じるような出来事を、不幸で苦痛な状態を引き寄せるよなプログラムを持っていれば、不幸で苦痛を感じるような出来事を引き寄せようとします。
もちろん100:0という人はいないですが、幸せになるような信念の割合が多ければいいことが多い楽しい人生、不幸になるような信念が多ければ辛い人生ということが言えるでしょう。
多くの人が、自分の潜在意識下にある不幸になるような信念をそのままにしたままで幸せになろう、理想の人生にしようとして頑張ります。
しかし、不幸になるようなプログラムを持ったままだと、幸せになろうと努力してもがんばって何かを得たとしても、結果的に不幸な状態になってしまいます。
例えばあなたが恋人を得て幸せになりたいと思って、お洒落したり異性がいるところにたくさん出向いて、愛想よくしたり、恋愛テクニックなどを使って恋人を得たとします。
しかし、不幸になるようなプログラムを持ったままだと、付き合ってても相手が自分を大切にしてくれなかったり、常にケンカやいざこざが耐えなかったり、浮気、DV、捨てられないか不安で仕方がない、誰か他の人に取られないか気が気でなく数分おきに電話やメールをしたり、すぐ別れを告げられて病んでしまったり、といったことが起こるのです。
恋人ができたことで、幸せどころか、そのせいで大きく傷ついたりして、かえってできる前より不幸な状態になってしまうこともあるのです。
だから、あれこれ行動する前に、不幸な体験を引き寄せるようなプログラムを、幸せな体験を引き寄せるようなプログラムに書き換える必要があります。
多くの人がこの脳の仕組みについて分かっていないので、自分で自分の人生を不幸にするようなプログラムを持ち続けることや、日々せっせと自分を不幸にするようなプログラムを作り続けることに気づいていません。
それでいながら幸せになろうと努力してもなかなかうまくいかず、なぜうまくいかないんだろうか?と悩んでいるのです。
まさか!?「幸せになりたい!」という言葉が不幸な状態を呼び寄せる
多くの人が当たり前のように使っていて、気づいていない自分を不幸にするログラムの一例を紹介しましょう。
その一つが「幸せになりたい!」という言葉です。
これは一般的に使う言葉で、これを他人が使ってても誰も気に留めないと思います。
しかしこの言葉は、脳に対して、自分を不幸にするプログラム(命令)を出しているということに、多くの人が気づいていません。
脳は無意識に固く信じていることを体現したり、その状態を引き寄せようとする働きがあると述べました。
「幸せになりたい!」という言葉を言うのはどのような人でしょうか?
それは、今の自分は幸せでないと思っている人ですね。つまり「幸せになりたい!」と言う人は「今、自分は幸せではない」と固く信じているということです。
だから、脳は自分が信じているとおりに、幸せでない状態を引き寄せ用として働き始めます。
それがあなたの日々の意識的、無意識的な選択、言動、考え方などに反映され、その結果ますます「幸せになりたい!」って思うような状態、つまり幸せでない状態が引き寄せられるのです。
同じように自分はダメな人間だと思っていれば、脳がダメ人間を演じようとしていろいろ失敗させてくれて、人からバカにされたりして、自分はダメだと思うような状態が人生に展開されていくのです。
そしてその体験によりますます自分はダメだという信念を強化してしまい、さらにダメな人生が展開されるという負のスパイラルに陥ってしまうのです。
どこかでその負のスパイラルを止め、自分の理想の状態、幸せな状態を引き寄せるようなプログラムを書き換えていく必要があります。
幸せになりたい=「今の自分は不幸だ」という信念が不幸な状態を作り続けるならば、逆に「今の自分は幸せだなあ」と幸せな気分に浸れば、脳は幸せな状態を引き寄せようとします。
よく、足りない物より今あるものに目を向ければ今すぐに幸せになれるというような教えが古今東西たくさんあると思います。
毎日外を自由に歩くことができて幸せ
毎日食べ物が食べられて幸せ
毎日暖かく寝られるところがあって幸せ
今あるものに目を向ければいつでも幸せを感じることができます。
それは単なる現状に満足すれば今すぐ幸せが感じられるよ、ということだけでなく、脳にますます幸せな状態を引き寄せる命令となるのです。
「今、私は幸せである」という信念はそれがプログラムとなって、その通りますますあなたが幸せだと感じるようなことを脳は引き寄せようとします。
単に今ある状態に満足して幸せを得られるということだけではなく、その後の人生をも幸せなものにしていくのです。
こういったことも、自分の人生に幸せな状態を引き寄せるためのプログラムを脳にする方法論の1つです。
でも今自分が辛い状態にあり、幸せを感じることができない人もいますので、辛い状態を解消して行く方法などをおこなう必要がある場合もあります。自分を愛して好きになっていく必要もあります。
脳から不幸や苦痛を呼び寄せる命令を消去し、自分の理想の人生、幸せな人生を引き寄せるプログラムを植え付けるための様々な方法論を紹介しています。