お金、恋愛、仕事、人生など、成功するための知識、ノウハウ、テクニックなど方法論を教える様々な書籍、講座、セミナーなどがたくさんあります。
もちろんそれでうまくいく人もいますし、そういったがことをその分野で成功している人から学ぶのは効率が良いと思います。
しかし、これだけ多くのノウハウやテクニックが出回っているのに多くの人がうまくいかずに悩んでいるのはなぜでしょうか。
それは、そういったノウハウやテクニックを学ぶ動機となった前提の信念が間違っているからです。
「それを手に入れようとする前提の信念や動機」が間違っていると、実行してもうまくいかなかったり、失敗したり、挫折したり、役に立たない情報に騙されたり、すぐに飽きて次から次へと新しいものを追い求めてることになってしまうのです。
さらに、仮にそれらのテクニックやノウハウを使ってがんばって目当てのものを手に入れたとしても、そのことでトラブルを経験したり、失う不安、ライバルに取られる不安、得たものを失ったりして、不幸になったり苦痛を感じたりするのです。
あなたはどうですか?思い当たる節はありましたか?
なぜノウハウやテクニックを学ぶ動機、前提の信念が大切なのか?
人間の脳(潜在意識)には、無意識下にある自己認識(セルフイメージ)や信念に基づいて、その信念を証明したり、そう実感するような出来事を人生の中に引き寄せてくると言う働きがあります。(これが引き寄せの法則と言われるものです)
なので、ノウハウやテクニックを学ぼうとする動機、前提となっている信念が、「自分はダメ」だからだと「ノウハウやテクニックを学ぶ」ことで自分は駄目だと実感するような出来事が再生されるわけです。
自分には能力がない、才能がない、価値がない、できない、無知だ、などの信念があって、だからノウハウを学ばないといけない となっていると、
ノウハウを学ぶという行動 = 自分や能力がない、才能がない、価値がない、できない、無知だ といった信念を持っている証になりますね。
人間の脳(潜在意識)には、信念を証明するような出来事を引き寄せる働きがあると述べました。
潜在意識は、「あなたは”自分には能力がない”と信じているからノウハウを学ぶという行動を取ったのですね。それではその信念の通りにノウハウを学ぶことで、それを証明して、あなたがそう実感するような出来事を引き寄せてあげましょう」となるのです。
学ぶことに挫折したり、そのノウハウ自体が役に立たない詐欺のようなものだったり、ノウハウを実行してもうまくいかなかったり、
頭で大チャンスと分かっているのになぜか逃してしまったり。
最初はうまく行っていてもトラブルが起こったり、詐欺だったりして騙されたり、ノウハウを実行して目的のものを得た結果、そのことでトラブルが起こったり、得たものを失ったりして悲惨な目にあったりと、信念を証明するような出来事が起こってくるのです。
意識でうまくやろうとあれこれ考えて行動しようが、潜在意識が信念の通りに着地させようとするからです。
また、こういった状態だと能力や知識などが「ない」という信念が前提なので、一つのノウハウを学んでも、まだ足りないまだ足りないと次々に新しいセミナーや講座を放浪するようなケースも多いです。
大金を払って講座を受けたのに、ほとんど行動しないで次、次のこれなら成功できるはずだ、とセミナーや講座を渡り歩いているのは、無意識の信念が「私には○○がない」のままだからです。
「私には○○がない」から行動しても、最終的にうまくいく人はそのことに対して、成し遂げたいという強い信念や情熱があり、失敗しながら学んでいき小さな結果を出すうちに自信がついて、信念が「私には能力がある」「できる」に変化しているからです。
そういう人は、そもそも講座を受けなくても自分で成功するような人です。
しかし、いつまでも堂々巡りでうまくいかない人は、信念が「私には○○がない」のまま延々と行動を続けているのです。
そのような人は、小さい頃に「どうしてできないの!?」などと親に叱られたりした体験から、「自分はダメ人間だ」「自分は馬鹿だ」のような信念が染み付いてしまっていたりします。
前提条件が「自分はダメ人間だ」のままだと、いくら高額な講座や、大成功者から学んでも、成功できないのです。
前提条件が「ない」ではなく「ある」から何かをすることが大切
何かをする前提となる動機、信念が「ダメだ(能力がない)」「できない」など「ない」ではなく」
「私には既に○○を得る能力がある」もしくは一番良いのは「私は既に○○を手に入れている」といった「ある」の状態(信念)から行動をすることが重要です。
そもそも無意識からそういう状態になってしまえば、意識的に考えて何かを行動するという事は必要なくなってきます。
もしそれを達成するために行動が必要なら、何かをしたいう衝動は勝手に起こってきます。
偶然目にとまった情報とか、これをやってみたい、ここに行ってみたい、この人に会ってみたい、人に誘われたなどの興味を持った情報がすべて「○○を手に入れている」という状態に導くためのものになってきます。
それが、ある講座やセミナーの場合もありますし、そうでない場合もあります。
それはそのことを実現するために、今のあなたの信念、現実的な能力、環境、引き寄せ能力の開き具合などを考慮して、潜在意識が1番良い方法を引き寄せてくれているわけです。
「○○を手に入れている」状態になるために、あるテクニックやノウハウが必要だと潜在意識は判断したから呼び寄せられただけなのです。
だから意識的に考えなくてよいのです。
ずっと成功している信念を持っているのに現実化しない場合
1.表面上だけで無意識では逆のことを信じている
自分はもうすでに叶ったと思っている信じているのに一向に現実が動かないという人は、表面上だけで無意識では逆のことを考えているケースもかなり多いです。
やたら誇示したり、自慢したり、見てみて
知人と何人かで食事をしている時に「億万長者になると確信している」と言う人がいました。(そういう大きなことを10年以上言いながらあれこれ行動してるが全く達成してない人です)
その人が出している結果や普段の言動から、本当かな?と思って「億万長者なら今日の食事奢ってください」と言ったら「ええ・・・そ、それは・・・」と、血相変えて慌てふためき出しました。
実際に奢る必要はないと思いますけど、「既に億万長者」なのですから、慌てふためくのはおかしなことです。10年も同じところを回っているのはやはり表面上だけなのだと思います。
自信ありそうな人でも、実はその自信ありげな発言が、裏で劣等感から来ている場合もあります。
よくあるパターンが、無意識では自分には能力がない、ダメ人間だ、価値がない、と思っていて、そういった劣等感を感じないようにするために「自分はすごい」「成功者になれる」と思い込んでいるケースです。
ずっと劣等感を感じているのは苦痛です。だから 自分は本当はすごいことができるのだ と言い聞かせているのです。
しかし、これは抑圧であって、信念ではありません。
自慢したり、言うことは大きいのに行動や実績が伴ってない、実績を盛ったりして大きく見せるなど、他人に誇示したがります。
本当に無意識から「私は既に○○である」と確信しているのであれば、
それはつまり当たり前のことなので、誇示したり自慢したり
例えばあなたが、男性だとしたら「私は男性だ」と言い聞かせたり
他人に「俺、男性なんですよ!すごいでしょ!」と自慢したり誇示しないですよね。
その裏には、実は自分はそうではないという信じ込みや自信のなさ、不安、劣等感があるからです。
私もそうですが、本心と向き合うのは苦痛です。見ないようにして生きていれば楽です。
しかし潜在意識は、気づいて向き合うまで、隠している無意識の本音を現実の世界に再生し続けます。
別のページで詳しく解説していますが、本心に気づく、認めるということです。気づき、認めてしまえば力をなくします。
2.それが叶ったら困る、いけないと言う矛盾する信念を持っている
お金持ちになりたい(私は既にお金持ちである) と思っていても、
「大金を得たらトラブルに巻き込まれる」
「お金は汗水たらしてやっと少し手にするもので、大金を得てはいけない」
といったような矛盾する信念を持っているケースです。
この場合はこの世の矛盾する信念を洗い出して、それを解消しておく必要があります。
3.引き寄せ能力の開き不足
これについては別の記事で詳しく解説します。
よく書籍などに潜在意識は願望の大小関係なく信じられればどんなことでも引き寄せるとありますが、それは誤りです。
70代の老人が次期オリンピックの100m走で金メダルを取るとか、日本人のサラリーマンが次期アメリカ大統領になるとか、来月までに100兆円を引き寄せるとか、どんなに信じようが不可能です。
潜在意識の能力そのものは無限ですが、この世界は物理法則のある三次元なのでさまざまな物理的な成約を受けます。大きな事や物理的に困難なことを引き寄せるにはそれだけのエネルギーが必要になります。
そして、引き寄せ能力の開き具合に個人差があります。
大きなエネルギーが必要な事象を短時間で引き寄せるには、それだけ能力が開いている必要があります。
これは、筋力が強ければそれだけ重いものを持ち上げられるのと一緒です。
ですので、引き寄せられる願望の大きさ(物理的な難易度の高さ)には制限や個人差があります。
例えば100万円を望んだのに1万円が入ってきて、単発で終わってしまうと言う場合、引き寄せ能力の開きが弱い可能性があります。
(潜在意識にとっては100万円というオーダーの完成品1万円。100kgは持ち上げられないけど1kgなら持ち上げられたというイメージ)
聞いた話で、100万円が入ってくることをイメージしていたら、おもちゃの100万円札をもらったというのがありましたが、これも引き寄せ能力の開き具合の不足によるもの可能性が高いです。
1や2のケースで信念やブレーキによりこのような引き寄せが起こる場合もありますし、複合して起こっている場合もあります。
引き寄せは起こるけど、いつも望んだものに比べてとても小さいんだよなあ、と感じている人は、引き寄せ能力を訓練により開く必要があります。