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束縛をやめたい人へ|束縛してしまう本当の原因と自然にやめる方法

今回は、恋人(彼氏、彼女)や配偶者(夫、妻)を過度に束縛してしまうのを自然にやめる方法についてお伝えします。

よくある「相手を信頼しよう」「自分に自信を持とう」「恋愛以外のことを充実させよう」といったものではありません。

分かっててもそれができないから悩んでいるのだと思います。

束縛せずにはいられない根本原因を解消する事で、我慢しなくても自然と束縛しなくても平気になっていきます。

目次

過度に束縛してしまう原因

過度な束縛がやめられないのは、過去の体験によって作られ、無意識下に残っている

  • 見捨てられる、そのままでは愛されない、裏切られる等の否定的な信じ込み
  • 心の傷やトラウマ
  • 未完了の感情

に原因があります。

わかりやすいように実際にあった事例をもとに説明します。

Aさん(女性)は彼氏を過剰に束縛してしまい、止められませんでした。

彼氏の行動や居場所を監視して常に連絡したり連絡をさせたり、少し他の女性と絡んでいると文句を言って問い詰めたりしていました。

そのことでいつも喧嘩になり、彼氏が浮気をしたり別れを切り出されるというパターンを繰り返していました。

その原因は彼女の幼少期にありました。

彼女は生まれたばかりの頃、母親から可愛がられていました。
しばらくして妹が生まれました。

すると母親は、生まれたばかりの妹の世話をつきっきりでしなければならなくなり、Aさんはほとんど構ってもらえなくなりました。

寂しくて悲しい思いをしたAさんは

「妹に母親を奪われた…!自分がこんなに悲しい思いをしてるのは妹が母親を奪ったせいだ」

と思い込んでショックを受けてしまったのです。

大人になったAさんは、表面上は忘れているし、意識では「妹が小さくてつきっきりで世話が必要でだっただけで、奪われたわけではない」と理解しています。

しかし、Aさんの潜在意識には、母親を奪われたと思い込んで傷ついたままの幼少期のAさんが残ったままになっていたのです。

それが原因で、彼氏が他の女性と話していると、反射的に「また大切な人を奪われて苦しい思いをするのでは」という恐怖心が湧いてきて束縛してしまっていたのです。

心理ワークで無意識にアクセスして過去に遡り、幼少期のAさんに「お母さんはあなたを見捨てたわけじゃないよ」ということを教えてあげてました。

そして、小さいAさんが感じていた、寂しさや悲しさを埋めて愛情で満たしてあげると、小さい彼女は癒されて笑顔になりました。

すると、彼女は彼氏を束縛しなくても平気になり、彼氏もAさんといると居心地がよいので恋愛が長続きするようになりました。

仮に実際に奪われた体験があったとしても、当時の自分を癒して無意識の信じ込みを書き換えることができます。

母親が離婚していて「他の女性にお父さんを奪われたのよ」などと愚痴を聞かされたことで、無意識に入ってしまうこともあります。

別のケースでは

小さい頃に、両親が共働きでいつも暗い部屋に一人で寂しい思いをしてい

「自分は見捨てらた、自分は愛されてないんだ」と思い込んでいたことが原因で彼氏を束縛してしまっている人もいました。

大人になれば、「両親は自分を育てるために共働きで働いてくれてたんだ」と理解はできますが、小さい頃は理解できません。

「寂しい、見捨てられた、自分は愛されてない無価値な存在だ」と傷付いてしまうことがあります。

その満たされていない感情や心の傷が残っていると、自分は見捨てられてしまうと感じてしまうのです。

  • 大切な人を奪われた
  • 大切な人から見捨てられた、裏切られた
  • 他人のところに行ったり、どこかに去ってしまった
  • 愛情をもらえなかった
  • 孤立して一人ぼっちになってしまった

このように感じた体験から

自分が無価値な人間だから見捨てられたんだ
どうせ裏切られる、見捨てられる
自分は愛されていないんだ

と思い込んで傷付いたままの自分、未完了の感情、満たされていない感情が無意識に残ったままになっています。

恋人ができると不安、寂しさ、悲しさ、無価値感、愛情不足を埋めようとして束縛してしまうのです。

思い込みは、それが事実かどうかは関係ありません。

先ほどのAさんの例のように実際には奪われたわけではないのにそう思い込んでいただけというケースもあります。

過去の体験により作られてしまった

  • 否定的な信じ込み
  • 未完了の感情
  • 心の傷

これらを心理ワークで解消します。

そして、無意識下に肯定的な信じ込みを入れたり、満たされていなかった感情を満たしてあげます。

そうすることで無理に努力をしなくても自然と束縛しなくても平気になります。

それでは束縛を自然と辞められるようになる実践ワークに入っていきましょう。

束縛するのを自然にやめるための実践ワーク

束縛してしまう原因を洗い出す

まずは束縛してしまう原因の無意識下の信じ込み、心の傷、未完了の感情を洗い出します。

次の質問に答えてください。

質問1.あなたがしている束縛行為とはどんなものですか?


質問2.あなたはなぜその束縛行為をせずにいられないのですか?


質問3.もし束縛しなかったらどんなことが起こると思いますか?


質問4.あなたはどんな感情から束縛行為をしていますか?

例:不安、寂しい、不信感、猜疑心、他の女性への敵対心、劣等感

質問5.質問4で書き出した感情はどのような信じ込みから来ていますか?

例:自分は愛されていない
自分の大切な人を奪われる
自分は大切な人から見捨てられる
自分は無価値な存在だ、魅力がない

質問6.質問4と5で書き出した感情と、その裏にある信じ込みを強く感じた過去の体験や、その信じ込みを持つきっかけとなった体験を覚えている範囲で書き出してください。

思い出せない場合は幼少期の親子関係や家庭環境によるものが多いです。

質問7.「恋人ならこうするべき、こうあってはならない」と思っていることを書き出してください。

例:他の異性とは喋らないしゃべってはいけない
マメに連絡を入れて愛情を表現をするべき

質問8.質問7で書き出した「恋人とはこうあるべき、こうあってはならない」と思うのは、どんな感情や信じ込みから来ていますか?

例:他の異性と喋っていたら奪われないか不安
マメに連絡をくれないと愛されているのか不安になる

質問9.なぜ質問8で書き出したように感じるのですか?裏側にある信じ込みを書き出してください。

例:大切な人を奪われる
自分は愛されない無価値な人間だ

質問10.質問9のように感じるようになったのはいつ頃からどんな体験がきっかけでしたか?思い出せる範囲で書き出してください。

自分が持っていた信じ込みや感情を認めて受け入れる

先ほどの質問に答えた内容を見てください。

自分がなぜ束縛してしまうのか、どんな感情から束縛してしまい、それがどんな信じ込みから来ているのか、その信じ込みは過去のどんな体験から持ってしまったのかが明確になったと思います。

それを自覚して、認めて受け入れます。

「なるほど、自分は過去にこのような体験をして、このような信じ込み思っていたから、束縛していないと見捨てられてしまうと不安になってしまっていたのか

と言ったように先程の質問の答えた内容を見ながら、淡々と認めて受け入れてみてください。

自覚して受け入れると信念は手放しやすくなります。

他の女と話す彼氏が悪い」「彼氏に近づく女が悪い

と他人のせいにしていると、根本的な問題の解決にはなりません。

「過去の体験から、大切な人を奪われるのではないかと不安になってしまっていたのか
「親から愛情をもらえなかったから、彼氏に過度に愛情を求めてしまっていたのか」

というように自分の問題にすることで初めて解決することができます。

いい悪いではなく、単にそう思い込んでしまっていただけだったんです。
そしてそれは仕方なかったんです。

今からでも変えることができます。

どのように否定的な信じ込みと心の傷を癒すのか?

信じ込みは過去の体験の記憶に紐付いています。

過去の体験の記憶にこれはこういう意味だと言うラベルを貼ることで、信念や心の傷が作られます。

先ほどのAさんの事例であれば

母親が妹につきっきりで世話をしている場面の記億

ここに、

妹がお母さんを奪った
自分はお母さんから見捨てられた
自分は愛されていない
そんな自分は価値がないんだ

このような意味付けがされたままになっていると「また奪われるのでは、見捨てられるのでは」と不安になってしまいます。

彼氏に「もっと愛して」と過度な愛情表現を求め、思い通りにならないと自分は価値がないんだと感じてしまいます。

これが心の傷と言われるものです。

心理ワークで無意識にアプローチして

  • 記憶の内容の変更
  • 記憶の意味づけの変更
  • 体験から気づきや学びを得て良い記憶に昇華させる
  • 満たされていない感情を満たしてあげる
  • 記憶を無力化する

と言ったアプローチをすることで、否定的な意味付けが外れます。

大切な人は奪われてしまう
自分は見捨てられる、自分は愛されない無価値な存在なんだ

という信じ込みが解消され心の傷が癒されます。

否定的な信じ込みの解消と心の傷を癒すワークの実践方法

心の傷や信じ込みを解消するやり方はいくつかありますが、ここでは自分でできるやり方を紹介します。

過去の記憶をやり直すワーク

人間の脳は、現実と、臨場感を伴ってアリアリとイメージしたことに区別をつけません。

無意識下にアプローチして、過去の記憶をやり直すと、脳の中でそれが本当に体験した記憶になります。

例で挙げた「妹に母親を奪われた」と感じた記憶を題材にやり方を解説します。

1.座るか横になって、数回腹式呼吸をしてリラックスします。

2.今の自分から過去に遡るようにイメージして、その記憶の場面まで遡ります。

自分が1歳ずつ過去に遡っているイメージや、階段を下りたりエレベーターで降りるイメージでも良いです。

3.対象の記憶の場面を思い浮かべます。

Aさんの例であれば、実家で妹を抱っこして可愛がっている母親がいて、側に悲しい顔をして傷ついている幼少期の自分いる場面をイメージします。

4.自分が納得いくやり方で、記憶をやり直します。

母親に妹と一緒に可愛がってもらっている場面をイメージする。

今の大人のあなたが寂しそうにしている小さな自分に話しかけて「妹が生まれたばかりだから付きっきりで世話してるだけで、お母さんは決してあなたを嫌いになったわけでも見捨てたわけでもないんだよ」と教えてあげる。

幼少期の自分が、お母さんに「自分も構って、かわいがってほしい」と伝えて、お母さんが「気づかなくてごめんね」と謝ってかわいがってくれている場面。

過去に他人から酷いことをされたのがどうしても許せない場合は、言い返す、やり返す、アニメのヒーローや格闘家を呼んできてやっつけてもらう、その人の親や先生などを連れてきて叱ってもらうなどのイメージでも構いません。

などを自分がしっくりくるような内容で過去をやり直します。

そしてそのそれをイメージして、その時の安心感や喜びや満足感などを暖かさを十分に味わってください。

そして当時の自分が癒されたり満たされて、微笑んだり笑顔になっているような感じがしたら成功です。

人によって涙が出たり、心が暖かくなったり、嬉しさや喜びや安心感、幸福感などが湧いてくるかもしれません。

5.癒されたり満たされた感覚がしたら、その場面をまばゆい光で包んでください。

6.その体験をした自分として成長したとして、イメージしたり味わいながら現在の年齢まで戻ってきます。

幼少期に十分にお母さんから愛情をもらって、その自分として成長してきたらどうなっているかを小学校、中学校、高校とイメージしながら現在に戻ってきます。

小学校でみんなと仲良く過ごして、高校で恋人ができてお互い対等な関係で幸せな恋愛をしているイメージなどをしながら現在の年齢まで戻ってきます。

7.現在の年齢まで戻ったら、ゆっくりと目を開けて覚醒してください。

記憶を無力化するワーク

今まではこの記憶は重要だというラベルが貼られていたのを、日常の顔洗ったとか散歩したとかどうでもいいすぐに忘れてしまう記憶に変化させます。

人から酷い事をされたり、辛い体験などあまり体験そのものを思い出したくない場合に有効です。

先ほどの質問に答えた内容を見てください。

そして束縛してしまう原因となっている過去の記憶を無力化していきます。

その記憶を何か抽象的なイメージとして思い浮かべてください。

嫌な体験の記憶なので、

黒い煙のようなもの
ドロドロしたヘドロのようなもの
黒くて硬い石のようなもの
一人暗い部屋にいるような感覚

イメージや音や匂いや、冷たい寒いと言った感覚が出てくる場合もあります。

そしてそのイメージの明るさを10段階で判定してください。
1が一番暗い、10が一番明るい

嫌な記憶なのでおそらく暗い感じがすると思います。

逆に人によっては鮮明で明るい場合もあります。

イメージの中でイメージが暗い場合は明るさを2~3段階上げてみてください

明るい場合は明るさを2~3段階下げてみてください。

そして、いろんな段階に明るくしたり暗くしたりいろいろ動かしてみてください。

そして自分が一番しっくり来るところで明るさで固定してみてください。

そしてそのイメージを次のようなことをして消滅させてください。

どんどん透明になって消えてしまう
どんどん小さくなって消えてしまう
宇宙の彼方まで放り投げる
爆弾で粉々に破壊する
セピア色になってボロボロになって崩れ去ってしまう

など自分がしっくりくる方法で消滅させてください。

そして効果的なのが、陽気なBGMを流すということです。

ドリフのオチのテーマ、笑点のテーマ、吉本新喜劇のテーマなどがよいです。
YouTubeで検索すると出てきます。

そのBGMを流しながら、嫌な記憶や記憶の抽象的なイメージを思い浮かべてください。

するとバカバカしくなってきて、脳の中でどうでもいい記憶として意味づけがされるので否定的な信じ込みが解消されます。

束縛癖を治すには自己重要感を養うことが大切

束縛癖がある人は

自分に自信がない
自分は愛されていないのではないか
自分はダメで無価値な存在だ
常に良い子を演じていないと愛されなくなるのではないか
そのままの自分では愛されないのではないか
自分は価値がないから見捨てられるのではないか

このような自己否定が強く、愛情不足で承認欲求が満たされていないと思います。

自己重要感とは、自分の良いところだけではなく、欠点や弱いところやダメなところも含めて自分なんだと認めて受け入れられている感覚です。

自己重要感は、幼少期に親から無条件の愛情を受けて育つことで養われます。

親から受けられずに育った人は、自分で養っていくことができます。

つまり、自分を無条件で認め、受け入れて、愛していきます。

自分でそのままの自分を認め、受け入れ、愛せるようになると、満たされて他人からの愛情を欲しなくなります。

すると

自分は価値がないから見捨てられるんじゃないか
彼氏がいなくなったら愛情がなくなってしまう
彼氏がいなくなったら無価値な自分に戻ってしまう
常にいい人を演じていないと彼氏が去っていってしまう

といった感覚がなくなっていきます。

我慢することなく自然と束縛しなくても平気になります。

自己重要感を養うワークはこちらの記事を参考に実践してください。

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