- 他人の些細な言動で傷つく
- 一度傷つくと何日も立ち直れない
- 傷ついた体験が頭から離れず、何度も思い出してしまう
- 傷つくのが怖くて行動ができない
- いい人を演じたり当たり障りのないことしか言えない
- 自分の些細な言動に恥かしさでウワーッ!となる
- すぐに自己嫌悪なり、自分を責めてしまう
HSPや内向型の性格の人は、繊細がゆえに傷つきやすい性格で悩んでいる人が多いと思います。
些細なことで傷ついてしまう原因と、些細なことで傷つかない自分に変化する方法についてお伝えします。
僕も以前は、些細なことですぐに傷ついていました。
そして一度傷つくと、そのことが頭から離れず他のことが何も手につかなくなり、それが何日も、下手すると一週間ぐらい後に引いていました。
今では些細なことでは傷つかなくなり、昔だったら傷ついていたことでも平気になりました。
傷ついても、以前と比べたら傷が浅く、立ち直りが格段に早くなりました。
過去の事を何度も思い出して嫌な気持ちになることもなくなりました。
それらの体験も踏まえて、傷つきやすい性格の原因と改善・克服する方法についてお伝えします。
心が傷つく、心の傷とは何か
心が傷つく、心の傷とは一体何なのでしょうか。
肉体は物理的に損傷すれば傷つきます。
では心の傷とは一体何なのでしょうか。
心の傷とは、他人の言動や物事を否定的に受け取ったことにより生じる不快な感情のことです。
同じことを経験しても、あなたがどのような意味付けをしたか、どう受け取ったかで傷つくかどうかが決まります。
他人の言動や出来事に本来は何の意味もついていません。
そこにあなたが否定的な意味付けをすることで、心が傷つきます。
それが事実であろうがなかろうが、肯定的な意味づけをすれば傷つきません。
嫌われてないのに傷付き、嫌われているのに傷付かない|自分で自分を傷付けている
あなたは、実際に人から嫌われてないのに傷付き、嫌われているのに傷付かないことができます。
例えば、あなたの友達が、「あなたのことが嫌いになった。もう二度と顔も見たくない」と言ってきたとします。
あなたは友達から嫌われたと受け取って、傷つくと思います。
実はこれドッキリだということを後から知らされました。
すると、良かったとホッとすると思います。
あなたが勝手に嫌われたと解釈していたのを、嫌われていないと解釈を変えたことで一瞬で傷が消えたのです。
次は同様に「あなたのことが嫌いになった。もう二度と顔も見たくない」と友達から言われますが、事前に別の友達から「あれはドッキリだからね」と知らされていたとします。
すると、友達から「あなたが嫌いになった」と言われても傷つかず、心の中で「演技が上手いなぁ」とか笑っていられると思います。
実はこれ、友達は本気で言っていたのですが、別の友達があなたに気を使ってあれはドッキリだと嘘をついていたのです。
前者は本気で嫌われていないのに傷ついた
後者は本気で嫌われているのに傷つかなかった
事実かどうかに関係なく、受け取り方次第で傷つくかどうかが変わる、つまり自分で自分を傷つけているのです。
自己否定が強いと些細なことで傷つきやすい
- 自分はダメで何のとりえもない人間だ
- 自分は他人より劣っている
- 自分は魅力がない
- 自分は裏切られ見捨てられる
- 自分はどうせ嫌われている
- ○○な自分が嫌い
このような自己否定の信念を持っていると、他人の些細な言動で否定されたとか嫌われたと受け取ってしまうので、傷つきやすくなります。
自己否定はどのように作られるか
自己否定の信念とはどのように作られてしまうのでしょうか。
それは過去の体験によって作られます。
幼少期の家庭環境や親子関係、思春期の学校生活などによってその基盤が作られます。
例えば、幼少期に親に話しかけたら「うるさい!今忙しいんだからあっちに行ってなさい!」と怒られたとします。
すると
自分は拒絶された
それは自分が無価値でダメな人間だからだ
という信じ込みが作られ、人に話しかけても拒絶されるのではと、些細なことで自分は拒絶されたと感じてしまうのです。
「いい子でいなきゃダメでしょ!あなたのような悪い子はうちの子じゃありません」と怒られたことで
自分はダメな悪い子だ
いい人でいないと人から嫌われてしまう
と信じ込みが作られると、他人の些細な言動にビクビクして自分がダメで悪いから嫌われたと解釈してしまいます。
それから、学校生活で
他人と比較されて劣等感を感じた
失敗して馬鹿にされて恥をかいた
うまく溶け込めなくて孤立した
いじめを受けた
といった体験から
自分はダメで無価値な人間だ
自分はどうせ人から嫌われる
どうせ誰も自分を受け入れてくれない
このように思い込んでしまいます。
このような自己否定の思い込みが解消されていないと、他人の些細な言動でどうせ自分を嫌っているからだと受け取って傷ついてしまうのです。
傷つきやすい性格を克服するにはどのようにすれば良いか
まず、自己否定の信じ込みを解消します。
自己否定は過去の体験の記憶に紐付いているので、心理ワークで
- 抑圧された未完了の感情を解放する
- 過去の傷ついたままの自分を癒す
- 過去の記憶に対する意味付けや解釈を変える
- 過去の体験から学びを築きだけを得て昇華させる
- 記憶の重要度を下げたり無力化する
といったことを行うことで、
過去の傷ついたままの自分が癒されたり
過去の記憶に対する意味づけや解釈が変わったり
記憶の重要度が下がることで、自己否定の信念が解消されます。
自己否定が解消されたら、自己肯定感と自己重要感を養っていきます。
自己重要感とは、自分の欠点、できないこと、弱い自分、情けない自分なども含めて自分を認め受け入れている状態です。
自分や自分の一部を否定していると、そのせいで嫌われた、否定されたと感じたり、そのことを言われたり、話題に上がると傷付いてしまいます。
自分の弱さや欠点も受け入れると、そのことに触れられても何も感じなくなったり、自分から人に相談したり、笑い話にすらできるようになることもあります。
それでは傷つきやすい性格を改善したり克服するワークに入っていきましょう。
些細なことで傷つく、傷つきやすい性格を改善克服するワーク
些細なことで傷つく原因の自己否定の信じ込みを洗い出す
あなたがどのような信じ込みを持っているから些細なことで否定的に受け取って傷ついてしまうのか、その信じ込みが過去のどんな体験から持ってしまったのかを明確にして洗い出します。
次の質問に答えてください。
質問1.あなたはどんなことですぐに傷つきますか?他人のどんな言動や態度、どんな出来事が起こった時に傷つきますか?
質問2.質問1で書き出したような状況になった時に湧き上がってくる思いや感情を書き出してください。
質問3.質問2で書き出した思いは思いや感情は、どのような信じ込みから来ていますか?
例:質問2で、嫌われたという感情が湧き上がってくる なら
どうして嫌われたと感じるのか、どのような信じ込みがあるからその他人の言動に対して自分が嫌われた、と感じたのかを書き出してください。
質問4.質問3で書き出した信じ込みは、いつ頃からどんな体験により持ってしまったものですか
質問2や3で書き出した感情や信じ込みを強く感じた過去の体験を覚えてる範囲で書き出してください。
幼少期の頃からで具体的な体験を覚えていない場合は、幼少期の親子関係によるものが多いです。
自分が持っていた自己否定の信じ込みを認め受け入れる
先ほどの質問に答えた内容を見てください。
そして、「なるほど、自分はこのような過去のこのような体験がきっかけでこのような信じ込みを持ってしまっていたから、他人の些細な言動で否定的に受け取って傷ついてしまっていたのか」
というようにただその事実を第三者視点で淡々と認めて受け入れてみてください。
人は自分がやっていたことや原因を認識して自覚するとそれを解消しやすくなります。
傷つきやすい性格の原因の自己否定を解消するワーク
心理学を用いて過去の体験から持ってしまった傷つきやすい原因の自己否定などの信じ込みを解消していきます。
信じ込みは過去の体験の記憶に紐付いています。
例えば、親から「いい子にしてなきゃダメでしょ!あなたのような悪い子はうちの子じゃありません」と怒られた記憶に
自分は親から嫌われた
自分は悪い子なんだ
いい子にしていないと嫌われる
という意味付けがついたままになっていると、大人になっても反射的に人と接した時に、反射的にいい人でいないと嫌われてしまうと感じてビクビクしてしまいます。
そして些細なことで嫌われたのではないかと感じて傷ついてしまいます。
ですので心理ワークで
- 記憶の内容の変更
- 記憶に対する意味づけの変更
- 傷ついたままの自分を癒す
- 未完了の抑圧された感情を解放する
- 過去の体験から学びや気づきを得て昇華させる
- 記憶の重要度を下げたり無力化する
自分のやりやすい方法で処置をすることで、信じ込みが解消されていきます。
自己否定などの信じ込みを解消する心理ワークの具体的なやり方はこちらの記事を参考に実践してください。
自己重要感を養うと些細なことで傷つかなくなる
自己否定の信念を外しつつ、自己肯定感、自己重要感を養っていきます。
自己重要感とは、自分の欠点や駄目な所、弱いところ情けないところ、腹黒いところなども含めて自分なんだと認めて受け入れている状態です。
例えば、「○○な自分はダメだ、嫌いだ」と自分の一部を否定してしまっていると、
○○なせいで嫌われている、バカにされていると感じたり
○○な部分を隠してビクビクしたり
○○の話題になったり、指摘されたりすると傷ついてしまいます。
「○○な自分」を認めて受け入れてしまうと、他人からそのことを言われたり話題に上がっても何も感じなくなります。
自分から「自分にはこんな部分もあるんだ」と自己開示をしたり、克服する方法を人に相談したり、笑い話にできたりします。
些細なことで否定されたと感じなくなるので、傷付かなくなります。
自己肯定感と自己重要感を養うにはこちらの記事を参考に実践してください。
傷ついた時の対処法
セドナメソッドでその場で感情を解放する
些細なことで傷ついたり不快になったら、その場で感情を手放してしまいましょう。
本来であればひとつの感情は15秒ぐらいしか続かないと言われています。
そこで色々頭でこねくり回したり、抑圧したり感じていないふりをすると、心の中に残って溜まり続けてしまいます。
すると何かの拍子にその感情が刺激されて湧き上がってくるので、些細なことで傷ついたり不快になってしまいます。
傷ついたり不快になったら、その場でセドナメソッドというワークでその場で感情を消化してではなしてしまいましょう。
さっきまで不快に感じていたのが、スーッと消えてケロっとしているなんてことが起こります。
セドナメソッドのやり方はこちらの記事を参考に実践してください。
他人の言動や出来事に肯定的な意味付けをする癖をつける
今まで些細なことで傷ついてしまっていた人は、他人の言動や物事を否定的に受け取る心の癖がついてしまっています。
ですので、最初は意識的にポジティブに意味付けをするようにして新たな習慣を作っていきましょう。
例えば、友達にLINEを送ったら既読になってから1日経っても返事が来ていない
という状況があるとします。
今までだったら「自分を嫌ってるんだ」「何か自分が嫌われることをしてしまったのではないか」と否定的な意味付けを勝手にして傷ついていたとします。
それを意識的に、中立やポジティブな意味付けに付け変えます。
友達にLINEを送ったら既読になってから1日経っても返事が来ていない
これはただの事象であり、そこには何の意味もありません。
そこに否定的な解釈を付けるから傷つくんですね。
友達にLINEを送ったら既読になってから1日経っても返事が来ていない
ここに肯定的、中立的な意味づけをします。
後で返そうと思っているかもしれない
今忙しいのかもしれない
単に忘れているだけかもしれない
特に返すほどの内容でもないと思っているのかもしれない
返しにくい内容だったのかもしれない
そこに、自分が嫌われた、否定された、蔑ろにされたという意味付けを付けないことが大切です。
仮に実際に否定されたとしても
それはその人の考え方だから仕方がない
この人も今までの自分と同じように、些細なことを否定的に受け取ってしまったのかもしれない
もしかしたら自分が送った内容で不快に感じたり、返しにくい内容だったのかもしれない、省みて改善しよう
とできるだけポジティブな解釈をつけるようにしましょう。
相手に期待しない、人は人という考えを持つ
他人は、自分の思い通りにはならないし、相手の考えや言動はコントロールできないものです。
他人に期待しすぎたり、他人にこうして欲しいこうするべきだと要求してしまうと、自分の思い通りの言動をしてくれないと、不快になったり傷ついてしまいます。
やはりここでも自己否定が強く自己重要感が養われていないと、他人に期待してしまったり、他人に要求してしまいます。
また、、他人からの承認を求めてしまいます。
だから他人が自分の思い通りの言動しないと、指定された、ないがしろにされたと感じてしまいます。
自己重要感が養われていると自分で自分を承認して満たしているので、他人からの承認を求めなくなります。
今まで他人に期待してしまうのが癖になっていた人は意識的にそれを変えていきましょう。
他人が自分の思い通りの言動をしなくて不快な気持ちになった時に
その人はその人の考えで行動している
その人の考えを尊重してあげよう
人を変えたりコントロールすることはできない
世の中にはいろんな人がいる
人は人、自分は自分
このように意識的に思ったり言葉でつぶやくようにしてみてください。
他人の言動と自分の人格と価値を結びつけない
相手が自分が好きなものを嫌いと言った
あなたと違う考えや意見を言った
そんな時に、否定された、蔑ろにされたといったように意味付けして、自分の価値や人格を結びつけないことが大切です。
もし他人の言動に対して、否定されたと感じてしまったら
相手はただ自分の思っていることや意見を言っただけだ
それは自分の価値や人格とは一切関係ない
と意識的に思うようにしてください。
これもやはり自己否定が強いと他人の意見を自分が否定されたと受け取ってしまいます。
自己否定を解消して自己重要感を養っておくと、他人の言動と自分の人格や価値を切り離して考える