理由が分からないですが心が苦しいです。また些細なことでネガティブな気持ちが湧いてきて苦しいです。どうしたらいいでしょうか?
理由は分からないが心が苦しくて仕方がない
些細なことでネガティブな感情が起き上がってきて苦しい
その原因と、原因を解消して苦しみをなくす方法についてお伝えします。
理由の分からない心の苦しみの原因
心の苦しみが湧き上がってくる原因は
- 我慢、抑圧している未完了の感情
- 無意識下の自己否定や劣等感の信念
この2つにあります。
心が苦しい原因1:我慢、抑圧している未完了の感情
人間は様々な感情を感じる生き物です。
感情が湧き上がってきたら、きちんと感じて表現することで感情エネルギーが解消され消化されます。
しかし、
感情を出せない状況だったり
感情を出してはいけないと押さえていたり
感情を持っていることを認めたくなかったり
感情を感じたくなかったり
などの理由から我慢したり、なかったことにしたり、感じてないふりをしたり、無理矢理ポジティブに変換したり、他のことをして気を紛らわすなどしてしまいます。
すると感情が消化されずに無意識下に残って溜まり続け、それがモヤモヤや心の苦しみとして湧き上がってきます。
よくおとなしい人やいい人が何かのきっかけで突然怒りを爆発させることがありますが、これも我慢して溜め込んいた感情の発散現象です。
本当は悲しい、寂しい、悔しいのに、感じたくないために無理にポジティブに変換してしまったりするのも、感情が消化されず心に溜まってしまいます。
押さえつけて抑圧されている未完了の感情が心の苦しみの正体です。
怒りやイライラとして湧き上がってくるのも、その裏に怒りを発させている別の感情が隠れています。
怒りは悲しみや寂しさなど他の感情の代理感情
怒りは他の感情の代理感情です。
怒るには何か理由があるはずです。例えば、否定されて悲しかったから怒るという感じです。
怒りがあるということは、何かの感情を抑圧しているということです。
なぜ怒っているのかをきちんと掘り下げていくと、その裏にあった悲しみなどの感情に気づくことができます。
悲しみを感じたくないので、悲しみに触れさせる人に対して怒ることで触れないように防衛しようとします。
店員さんにキレる高齢者なども、例えば幼少期に親に否定された悲しみが解消されてないのが原因なんてこともあります。
店員さんの些細な態度が抑圧している親に否定された悲しみに触れて「俺を否定するのか!?」と怒っているということですね。
感情は感じて表現すると消化されると述べましたが、源体験の抑圧された感情(上記の例なら親への怒りと認めてもらえなかった悲しみ)が解消されていないと、いくら周囲の人や店員さんなどに怒りを巻き散らしても抑圧された感情は解消されません。
怒りの裏には、親に否定された悲しみなどがあったりします。怒りを吐き出した後に悲しみを消化する必要があります。
今まで圧して溜め込んでいる感情をワークで吐き出して行くことで、どんどん心がスッキリして苦しみが湧き上がってくることが減ってきます。
心が苦しい原因2:無意識下の自己否定の信じ込み
無意識下に自己否定の信じ込みを持ってしまっていると、心が苦しくなります。
なぜなら
お前には何の価値もない
お前なんか大嫌いだ
お前は無能で何もできないダメ人間だ
というように自分を嫌い否定、罵倒している状態なので苦しいのは当然ですね。
「〇〇な自分は認められるが、△△な自分は認められない」
例えば「明るく元気な自分は認められるが、そうじゃない自分は認めない」とやっていると、本当の自分を否定して、無理矢理明るく元気にふるまっているので苦しくなります。
これは過去に素の自分でいたら仲間外れにされたが、明るく元気にしていたら仲間に入れてもらえたなどの体験から持ってしまった思い込みにすぎません。
自己否定の信じ込みは、幼少期の親子関係や学校生活において否定されたり、比較されたり、失敗やうまくいかなかった経験からくる思い込みによるものです。
心理ワークを用いて無意識下にアクセスして、自己否定の信じ込みを解消します。
そして
そのままの自分を認めて受け入れる
そのままの自分でも価値がある
そのままの自分で存在していていい
そのままの自分でも幸せになっても良い
と自己受容と自己肯定感を養っていきます。
自分の弱い部分や苦手なことがある自分も認めて受け入れてあげることで、そのままの自分を受容できるようになると、心が満たされ苦しい気持ちが湧き上がってくることがなくなってきます。
心の苦しみの原因を解消する実践ワーク
溜め込んでいる抑圧された感情を解消する
心の苦しみの原因である溜め込んだ感情と抑圧されている感情をワークで解消します。
抑圧されている感情は、感じたくないと抑圧してしまっているので最初はなかなか表面に出てこない、自分でも気づかないこともあります。
その場合は表面にある怒りなどの感情を解消すると、その裏にある悲しみなどの感情が湧き上がってきます。
まずは今表面に上がってくる自覚できる感情から解消していきます。
感情を紙に書きなぐる
感情はエネルギーであり、きちんと感じて表現するとエネルギーが消化されて解消されると述べました。
感情や思いの丈を紙に書きなぐることで自分が持っていた思い込みや感情に気づくことができます。感情をそのまま感じて表現することで解消することができます。
紙と鉛筆を用意してください。
そして今表に出てきている心の苦しみやモヤモヤなどを言葉として書き出してください。
感情を表現する言葉なのでどんなに汚くドロドロしたものでも構いません。
本音を正直に書くことが重要です。こんなことを書いてはいけないと抑えてしまうと解消されずに残ってしまいます。
「こんなこと思っちゃダメだ」という気持ちが出てきたらそれもそのまま書いてください。
あー苦しい苦しい辛い辛い、自分の人生なんでこんなにうまくいかないことばっかりこれも全て母親のせいだ、あいつが自分の見栄のために私を言いなりにさせたから私は何もできない人間になったんだ!私の人生を返せ!クソババア、〇ね!
このようにどんな汚い言葉でも構いませんので、湧き上がってくるまま本音を正直に吐き出すことが重要です。
優等生やいい子ちゃんをやっている自覚がある人ほど、本音を吐き出してください。
今の感情を思いを吐き出していると芋づる式に本音や感情がどんどん出てくるようになります。
時には怒りや涙でぐちゃぐちゃになることもあるでしょう。それでかまいません。むしろ感情が吐き出せて良いことです。
あの時本当はこんなに悲しかった、悔しかったんだということに気づくことができます。本当は悲しかった、悔しかった、寂しかった、嫌だったのです。
いろいろな理由から押さえ続けて抑圧してしまったのです。
感情が収まってきて書く意欲がなくなってきたら終了してください。
書いた紙は感情を手放すように思いっきりビリビリに破って、読めないように水に浸してぐちゃぐちゃに丸めて捨ててください。
タイムラインセラピーで抑圧された感情の解消
タイムラインセラピーとは過去に遡って当時の状況を再現して、過去をやり直すワークです。
脳は実感を伴ったイメージと現実の区別をつけないので、無意識では現実のこととして認識するようになります。
未完了のままになっていた過去をやり直すことで自分の中に折り合いをつけることができます。
例えば、幼少期からいつも親に言いなりにさせられて我慢してきたことを題材に行うとします。
いつも言いなりにさせられた不満や怒り
本当は自分を認めて信頼して欲しかったという悲しみ
やりたいことができなかった悔しさ
などをタイムラインセラピーで解消します。
タイムラインセラピーで過去に遡り、当時の親を目の前にイメージします。
そして
私はあんたの操り人形じゃない!!なんであんたの見栄のためにやりたいことを我慢しなきゃならないんだ!ふざけるな!
といったように当時親に言えなかったことを言います。
「本当は自分を信頼して欲しかった、自分のやりたいことを尊重して欲しかった
認めて欲しかった見守って欲しかった」などを伝えたりします。
それとイメージの中の親が謝罪してきたりなどすることがあります。
そうでなくても言いたいことを言えたということで今まで満たされなかった心が満たされ感情が解消されます。
そして、自分がやりたいことをやってきて今の自分まで成長してきたのをイメージして実感しながら現在に戻ってきます。
人間の脳は現実に体験したことと、無意識レベルでありありと実感を持ってイメージしたことの区別をつけません。
実際に体験したと認識するようになります。
そして今まで過去の満たされなかった感情が満たされるようになります。
タイムラインセラピーの詳しいやり方はこちらの記事を参考に実践してください。
感情と信念の手放しワークで心の苦しみの原因を解消する
セトナメソッドとマインドブロックバスターで表面に上がってくるネガティブな感情や信念を手放します。
日常に湧き上がってくる感情をその場で消化するワークです。過去に溜め込んでいた感情も少しずつ手放すことができます。
ネガティブな思いや感情が湧き上がっていた時にこれをやると、その場で感情がスーッと消えていきます。
感情をごまかしたり、感じていないフリをしたり、我慢したり押さえてしまう癖がある人は、ワークでその場で解消してしまう癖をつけましょう。
ネガティブな思いや感情が湧き上がってくるたびに行っていると、溜め込んでいた感情や思いがどんどん解消されて心が軽くなってきます。
そして同じ体験をしてもネガティブな感情が小さくなったりあまり湧き上がってこなくなります。
心が苦しい原因の自己否定を解消するワーク
心理ワークで心が苦しい原因の自己否定の思い込みを解消します。
前述の感情を解消するワークを行うことも自己否定の思い込みは軽くなる効果もあります。
自己否定の思い込みは過去の体験の記憶と紐付いています。
過去に親に否定されたから自分はダメな人間だと感じる
他人からバカにされたから自分が嫌い
失敗や挫折をしたから自分はダメで無能だ
比較されてダメ出しされたから自分は劣っている
親から怒られた自分は悪い子だから幸せになってはいけない
ワークでネガティブな意味づけがされている記憶を心理ワークで
過去の体験の記憶をやり直し上書きする
記憶の意味付けを変える
記憶を無力化する
といったことを行うことで自己否定の思い込みを解消していきます。
自己否定を解消するワークはこちらの記事を参考に実践してください。
自己否定の思い込みを外しつつ、プラスの方向に自己肯定感を養っていきます。
そのままの自分をだんだん認めて受け入れられるようになると、心が満たされるようになります。
自己受容をして自己肯定感を養うにはこちらの記事を参考にしてください。