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強い承認欲求をなくす方法|強い苦しい承認欲求の原因と満たし方

今回は過剰な承認欲求が湧き起こる原因と、なくす、弱くする方法についてお伝えします。

承認欲求自体は誰にでもある自然なものですが、それが過剰になると様々な苦しみやトラブルを生みます。

承認を求めて必死に頑張ったり、いい人や立派な人を演じたり、かまってちゃんやメンヘラ行為、時にはトラブルやいざこざに発展することもあります。

それで人から認められても満たされるのは一瞬だけ、すぐに渇望感が湧いてきて際限なく求めたり、承認を失う恐怖から延々と頑張り続けるようになってしまいます。

人から承認されても満たされないのは、強い承認欲求の原因をそのままにしているからです。

過剰な承認欲求の原因が解消されると心が満たされるようになり、承認を求めて苦しむことがなくなっていきます。

何かをする動機や目的が他人から認められるためや嫌われないためでなく、自分が心からやりたいことができるようになります。

目次

過剰な承認欲求が湧き起こる原因

承認欲求とは

自分を認めて欲しい、理解してほしい、知ってほしい
注目してほしい、関心を持ってほしい、価値をおいてほしい

という欲求です。

ということは、心の奥では

自分は認められていない
誰も自分を理解してくれない
自分は無価値な存在だ
〇〇でないと人から認められない、価値がない

などと思っているということになります。自分を認めている、人から認められていると思っていれば認められたいとは思わないからです。

自分を認めていないのは他人ではなく自分自身です。

なぜなら他人から認められると満たされるのは、「他人から認められた自分を認められる」と自分で認めているからです。

その証拠に、他人からいくら認められても「信用できない」「どうせお世辞でしょ」と受け取らなければ、満たされないことからもわかると思います。

また「〇〇ができる、何かを持っている他人から認められた自分は認められるが、それがない自分は認められない」と条件付きの承認をしている人もいます。

「他人から認められる〇〇を持っている自分」を維持するために必死に頑張り、優位性や地位などを守ろうとします。

条件付きであれ自分で自分を認めていないと、心が満たされないので外側の他人に認めてほしいという欲求が強くなります。

それが過剰に承認欲求が湧いてきてしまう原因です。

ではなぜ自分を認められない状態になってしまっているのでしょうか。

それは生まれてからの体験により持ってしまった思い込みにあります。

多くの場合、幼少期の親子関係に起因しています。

幼少期に親から存在を無条件に承認されることで「自分の存在自体に価値がある、そのままの自分で存在していていい、愛されている」という感覚が養われ、自己受容ができるようになります。

自己受容=そのままの自分を認めて受け入れている状態です。

すると内側が満たされているため、外側の他人にそれほど承認を求めなくなります。

しかし、幼少期に親が無関心、愛情不足、かまってもらえない、存在を否定されたなどがあると

「自分は価値がない、存在していてはいけない、愛されていない、いらない子だ」と思うようになり、ありのままの自分を承認できなくなります。

そして幼少期に満たされなかった承認欲求が、外部の人に向くようになります。

何かをする動機が他人に承認されるためになり、他人の反応に一喜一憂し、かまってちゃんやメンヘラ行為、盛ったり嘘をついてまで他人に認められようとします。

他人から関心を得るために弱い被害者を装ったり、無意識のうちに病気になることすらあります。

思春期に迷惑行為や非行に走ったり悪いことをするのも、親に注目してほしい、関心を持ってほしい、理解してほしいという動機から来ていることもあります。

また、いい子でいると親から褒められ、そうでないと不機嫌になるといった条件付きの承認を与えられると

「いい子でいれば認めてもらえる、そうでなければ認めてもらえない」と思うようになり、いい人を演じたり、頑張って価値がある人になろうとします。

それで人から認められても、いい人を演じている自分が認められただけで本当の自分が認められているわけではないので、満たされないのです。

どのようにして強い承認欲求を解消していくのか

強い承認欲求の原因である過去の体験により持ってしまった

自分は価値がない、認めらていない、愛されていないなどの思い込み
認めてくれなかった親や周囲の人への怒り、悲しみなどの抑圧された感情
存在を否定されたことによる心の傷

などを心理ワークで解消します。

そして自己受容のワークをして健全な自己肯定感を養っていきます。

先ほど、両親から適切な愛情や承認を受けて育つことで、そのままの自分を承認できるようになると述べましたが、今から自分で育んでいくことができます。

無意識レベルでそのままの自分を受け入れ認められるようになると、心が満たされた状態になるので、承認欲求の飢えや渇望感の苦しみがなくなっていきます。

強い承認欲求の苦しみをなくすための実践ワーク

強い承認欲求の原因である信念や感情を洗い出す

次の質問に答えてください。

質問1.湧き上がってくる承認欲求を言葉で表すと具体的にどのようなものですか?具体的に誰に何を認めてほしいなどがある場合はそれも書いてください。

例:そのままの自分を認めてほしい
恋人に関心を持ってほしい、理解してほしい
誰でもいいから認めてほしい

質問2.あなたはそのままの自分で人からの承認を得られる(得られている)と思いますか?いいえという方はなぜそう思うのかを書き出してください。

例:誰も自分を認めてくれなかったから
〇〇ができないから
ダメで無能で根暗な人間だから

質問4.あなた自身は素のありのままの自分を認められていますか?
いいえという方は認められない理由を書き出してください。


例:〇〇ができないから
容姿が悪いから
自分の存在自体が嫌い

質問5.他人から承認の言葉や行為を受けた時にどのような思いが湧いてきますか?

例:少し嬉しいけど信用できない
どうせ自分の経歴が認められてるだけで、それがなければみんな去っていく

質問6.質問1~5で書き出した内容に対してそのように感じるようになったきっかけとなった体験があれば覚えている範囲で書き出してください。

幼少期の親子関係に起因していることが多いので、特に重点的に洗い出してください。

親から認めて欲しかった
構って欲しかった
関心を持って欲しかった
肯定して欲しかった
分かってほしかった

ことがなかったかよく探ってみてください。

親が嫌いでも、認めてくれなかったから親を嫌いになった、本当は認めてほしかったということもよくあります。

また恋人に構ってほしいという気持ちが、本当は親を恋人に投影していて本当は親に構って欲しかったという感情が満たされていないということもあります。

感情や思いを吐き出す

これをやることで感情や思いを吐き出してスッキリすると共に、自分が持っていた思い込みを自覚することができます。

紙と鉛筆を用意してください。そして湧き上がってくる承認欲求の感情や思いを言葉として書きなぐってください。

何で誰も本当の自分を認めてくれないんだ、誰でもいいから認めてほしい
でも本当の自分なんか誰も認めてくれるわけない、自分はダメでクズで無能だしこんな自分を誰も認めてくれるわけない
もっと立派な人間にならないとますます誰も認めてくれなくなって人が去って行ってしまう怖い怖い苦しい

このように湧き上がってくる思いや感情をそのまま書きなぐってください。

感情が収まってきて書く意欲がなくなってきたら終了してください。

これをやることで今までため込んでいた感情を解消したり、また自分がどのように思っていたのかを明確にして自覚することができます。自覚していないことは変えることができないからです。

書き出した紙を再度見ながら「なるほど、自分はこのように思ってこのように感じていたのか」と良し悪しや価値判断を挟まずに淡々と受け入れてみてください。

他人ごとのように客観視することで信じ込みが外れやすくなります。

強い承認欲求の原因の信念や感情を解消するワーク

先ほどの質問の回答や感情や思いを書きなぐった紙をもとにして、心理ワークで原因を解消していきます。

  • 未完了の抑圧されたままの感情(親から認めてもらえなかった悲しみ、怒り等)の解消
  • 過去の体験をやり直す(親から承認をもらった体験に記憶を上書きする)
  • 記憶の意味づけや解釈の変更(承認をもらえなかったなどと意味づけがついた記憶の解釈を変える)
  • 記憶の無力化
  • 間違った信念や認識の変更
  • 誰にも認められず傷ついたままの自分を癒す

などをすることで無意識下の自己否定の信念が解消されていきます。

具体的なワークのやり方はこちらの記事を参考に実践してください。

自己受容をしてそのままの自分を承認する

強い承認欲求の原因である自己否定や抑圧された感情などを解消したら、少しずつ自己受容して健全な自己肯定感を養っていきます。

自己受容とは、ダメなところや欠点も含めてそのままの自分を認めて受け入れている状態です。

そのままの自分を承認することができるようになるにつれて「そのままの自分でいい、どんな自分でもここにいていい、価値がある」という感覚が養われるようになります。

これは表面上の意識だけでなく、言葉にならないような感覚です。

すると心が満たされた状態になり、外側の他人の言動に一喜一憂することもなくなってきます。

人前でも素の自分で自然体でいられるようになり、あなた本来の個性や魅力が出るようになり、相手もあなたといると居心地が良くなるため、今までよりも人から承認されることが増えていくことでしょう。

何かをする動機が人から認められるためや嫌われないためではなく、自分が心からやりたいことができ自分らしく生きられるようになります。

自己受容を自己肯定感を養うワークはこちらの記事を参考に実践してください。

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