自分が嫌い、自分を好きになれないととても辛く辛く苦しいものです。
苦しいだけでなく、なかなか人生がうまくいかなかったり、苦しい気持ちや満たされない心を埋めるために他人の承認や愛情を強く求めるあまり、嫌われやすい行動を取ってしまいがちです。
自分が嫌いの原因をそのままにしたまま、自分を好きになろうと一生懸命何かをがんばっても、いくら頑張ってもその苦しみから逃れることができなくなってしまいます。
自分が嫌いだから、何かをがんばる、求めるのも、動機が自分が嫌いというところに起因しているので、それをやっているのは自分が嫌いだから、つまりそれをやっている限り、自分が嫌いという思いが強くなってしまいます。
努力して自分を変えたり成功することで、自分嫌いを取り下げて自分が好きになれる人もいますが、多くに人は、終わることのない自分嫌いから逃れるためのラットレースを繰り返してしまいます。
自分が嫌いになってしまって、自分のことを好きになれないことにも、きちんと原因があり、その原因を解消していくことで自然とありのままの自分を認めて好きになっていくことができます。
まずは自分から。自分が嫌いだと、それを埋めようとして他人からの承認や評価や愛情を過度に求めるようになりますが、求めれば求めるほど他人は離れていったり嫌われてしまいます。まずは自分が自分にそれを与えてあげること、つまり自分を好きになることで、他人からの承認がなくても満たされるようになります。そうするとイキイキして自信を持って言動ができるようになり、他人から好かれるようになるのです。
自分を好きになると、人生の様々なことが好転していったり、周囲の人からの扱いが変化したりといったことが起こってきます。
自分が嫌いなことにより起こる様々な問題
もし、あなたが人生や人間関係がうまくいかないと感じていたら、自分が嫌いになっていることで次のような状態になってしまっているのかもしれません。
辛く苦しく傷ついてしまう
自分が嫌いだと、心がとても苦しく傷ついてしまいます。
意識する、しないに関わらず、延々と「私はあなたが嫌いです、あなたは容姿も悪いし、コミニケーションも下手、どうしようもない何もいいところがないダメな人間だ」などと言ってるわけですから当然の事です。
もし、他人に対してこのような言葉を言ったらどうなるでしょう。
嫌な気持ちになり傷つくと思います。自分を嫌っているわけですから同じようなことが起こっているのです。
あなたは、あなた自身の言葉により傷ついてしまっている状態にあります。
他人から嫌われると感じる、そう感じることが多くなる
自分が嫌いなのには何か理由があると思います。その理由は自分のダメだと思うところや他人より劣っているところだと思います。
そんな自分は他人からも嫌われてしまう、好かれるはずがないと思ってしまうと思います。
劣等感を感じていてビクビクオドオドしてしまい、それが他人に伝わって他人から避けられたりい嫌われてしまったりします。
他人に媚びたり言いなりになってしまう
自分のことが嫌いだと他人からも嫌われていると感じてしまうので、嫌われないように無理してまで他人の言いなりになったり、要求を断れなかったり、嫌われないように自分を作って他人にこびたり、嫌なのに我慢をして合わせたりしてしまいます。
他人に愛情や承認を過度に求める
自分が嫌いだと、心が苦しく満たされないため、その分他人からの承認や愛情を強く求めることで、それを埋めようとします。
自分を嫌っている限り、いくら他人からの愛情や承認を得たとしても、満たされるの本の一時的で、心から満たされる事は無いのです。
他人から好かれたいと求める行為が、余計に他人から嫌われてしまいます。
自分を好きになることと、自己愛と勘違いしている人が多いですが、真逆です。
自己愛とは、裏では強い劣等感や、自分は価値がない、蔑ろにされてるという信念を持っているため、その苦しみを埋めるために他人に過度に自己アピールをしたり、承認を求めたり強要したり、他人を犠牲にしてまで、自分の要求を押し通そうとするのです。
他人からの褒め言葉や好意を受け入れられない
他人から認められたとしても、いやそんな事は無い、何かの間違いだ、何か裏があって言ってるんでしょと感じてしまったりします。
何かをもらっても悪いと感じてしまいます。
こんな自分などに、かまわないでくれ、ほっといてくれ、気持ち悪いと感じてしまうこともあります。
他人から嫌われるような言動を取ってしまう
人間の脳は、強く心の底で信じていることを命令として受け取って、その通りに振る舞おうとしたり、人生の中でますますそう感じるような体験を呼び寄せようとする働きがあります。
自分はダメだ(そんな自分が大嫌い)と思っていれば、脳はますますあなたが嫌いになるようなダメな人間として行動を取らせようとします。
自信がなく、ビクビクおどおどしたり、無意識のうちに失敗したり、挫折したり、やる気がでなかったり何かが出来なかったり、といった行動をとってしまいます。
自分嫌いの原因
自分嫌いは、過去の体験による信じ込みから作られます。
そしてその信じ込みを「これは私にとって絶対的な真実である」という状態のまま、無意識下に持ち続けているのか原因です。
人間は、体験したことや見聞きしたこと、他人から言われたことなどから、「これは自分に取って絶対的な真実である」と自分の中に受け入れて、信じ込んでしまいます。すると脳はそれを命令として受け取って、その信念に沿った行動を取ったり、人生の中にますますそれが正しいと感じる現実を呼び寄せようとします。
では自分を嫌いになってしまう”体験の記憶”や”信じ込み”とはどのようなものでしょうか。
例えば
親から否定されて育った(自分はダメな人間、親に嫌われている価値のない存在だと信じ込んだ)
他人から馬鹿にされたりいじめられた
性格が明るくなければダメだ
努力して成長しない人間はダメだ
あれができない、これができないと駄目だ
容姿やスタイルが完璧でないとダメだ
自分は○○で他人より劣っている
このような信じ込みを持ってしまっているため、自分嫌いと言う状態になってしまっています。
自分の性格は暗い
性格が明るくなければダメだ(劣っている、人に嫌われる、馬鹿にされる、仲間はずれにされる)
という信念を持っていれば、暗い自分が嫌い、となってしまいます。
自分嫌いを治し、自分を好きになるワーク
自分嫌いになってしまってる原因、過去の体験によって作られた信じ込みのブレーキを解消して、自分を好きになっていくようなワークに取り組むことで、自然と自分のことを受け入れ、好きになっていきます。
これから解説するワークは必ずしも順番にやる必要はなく、やりやすい物からやりながら、平行して行くとよいでしょう。
自分の本音や信念を探るワークは最初におこなってください。。
自分の本音や信念を探る
人は、自分の信じてることや本音というものは意外と自覚できていません。
10年20年と当たり前に信じていたことだし、本音を感じるのは苦痛だったり、それはいけないことだとか理性などで押さえているからです。
まずは、自分の信じていることや本音や気持ちを理解して、気づいて認識するために、紙紙に書き出すことを行います。
自分が持っている信じ込みを第三者の視点から気づいたり自覚したりすることができます。自覚することで変化させやすくなります。なんだそうだったのか!と気づいただけでそれを手放せたりすることもあります。
紙と鉛筆を用意して次の質問に答えるように紙に書き出して下さい。
質問1.あなたは自分のどのようなところが嫌いですか?
質問2.質問1で書き出した答えに対して、なぜ嫌いなのか理由を述べてください(嫌いな理由が複数ある場合はそれぞれに対して述てください)
質問3.質問2で書き出した答えに対して、なぜそう思うのか、理由を述べてください。
質問4.質問3で書き出した答えに対して、初めてそのように感じたのは、いつどんな体験きっかけだったかを書いてください。(嫌いな理由が複数ある場合はそれぞれに対して書き出してください)
質問5.質問3で書き出した答えに対して、他にそう感じさせるような体験があれば書き出してください。
質問6.質問1~6で書き出した答えから、自分にどのような信じ込みがあるかを書きだしてください。
例
質問1.あなたは自分のどのようなところが嫌いですか?
顔
質問2.質問1で書き出した答えに対して、なぜ嫌いなのか理由を述べてください
ブサイクだから
質問3.質問2で書き出した答えに対して、なぜそう思うのか、理由を述べてください。
周囲の人と比べてブサイクだと感じるから
質問4.質問3で書き出した答えに対して、初めてそのように感じたのは、いつどんな体験きっかけだったかを書いてください。
小学生の時に容姿を馬鹿にされた
質問5.質問3で書き出した答えに対して、他にそう感じさせるような体験があれば書き出してください。
異性からモテなかった
質問6.質問1~4で書き出した答えから、自分にどのような信じ込みがあるかを書きだしてください。
自分はブサイクである
自分は他人より容姿が劣っている
容姿が悪いと他人から嫌われる
容姿が悪いと他人から馬鹿にされる
容姿が悪いとモテない
美人ばかりがチヤホヤされる
このように、自分嫌いという状態になってしまっているその裏にはどのような信じ込みがあり、どのようなことがきっかけで信じ込みが作られたのかがだいたい分かってきます。
書き出した内容を第三者視点で見るかのように眺めてみてください。なるほど、自分はこんな信じ込み思っていたのかと自覚して気づいてみてください。
このような信じ込みが良い悪いではなく、単にこのような信じ込みを持っていたと気付くだけです。
自分嫌いを作っている記憶や信じ込みを処置するワーク
過去の体験により作られてしまった、自分嫌いの原因となっている記憶や信じ込みを処置して影響力をなくしてしまいます。
記憶そのものを変更する
記憶に対する意味付けを変える
記憶そのもの無力化する
記憶に対して今の視点から気づきや学び終えたり、許しや和解をして昇華させる
先ほど紙に書き出して出てきた、体験の記憶に対して行ってきます。記憶の処置は、タイムラインセラピーという方法で行います。タイムラインセラピーについてはこちらの記事でやり方を詳しく解説していますので参考にして実践してください。
信じ込みを手放すワーク
先ほど、自分嫌いに対してあなたがどのような信じ込みを紙に書き出してましたが、その信じ込みを手放していきます。
信じ込み、多くの人が一発で手放せないことが多いですが、ヒビを入れたり、少しずつ手放すことを行います。
そうすることで別の項目で説明している自分のことを認めたり受け入れたり好きになっていくということがしやすくなってきます。
またこのような自分を認めた事好きになったりといったことの少しずつしていくことで、信じ込みが外れていくといった相乗効果になっています。
信じ込みにヒビを入れる
信じ込みが絶対的な真実なのか、例外は無いのか、メリットやポジティブな点、可能であれば自分の嫌いなところ、欠点と思っている部分を長所やポジティブに置き換えてみてください。
先程の例で挙げた、自分の顔が嫌い
・どのような信じ込みがあるか
自分はブサイクである
自分は他人より容姿が劣っている
容姿が悪いと他人から嫌われる
容姿が悪いと他人から馬鹿にされる
容姿が悪いとモテない
美人ばかりがチヤホヤされる
例外を書いたり、メリット、ポジティブに置き換える
○○さんは容姿が悪いけどモテている
自分のような容姿の人を好きになる人もいる
容姿だけが目当ての人をシャットアウトできる
自分を磨く、ファッション、メイク、ダイエット
今の自分の魅力を引き出す
何かのコンプレックスがある人の気持ちが分かる
自分は他人を馬鹿にしない
性格や人間性を磨こう
モテないと言われている、一般的に悪いとされている容姿で太っていてもモテる人はそれなりに存在します。
ある太めの中年女性は、中学生ぐらいの時から彼氏が途切れたことないそうです。
僕が学生の時にもそのような女性がいました。わりとイケメンの二人がその女性を奪い合ってケンカみたくなっていました。しかも片方にはかわいい彼女がいたのに。
このような人は、自分を認めていたり、好きだったり、自信を持っていることが多いです。
自分嫌いの状態になってしまっている人は過去の体験から次のような信念を持ってしまっていることが多いです。
他人と比べて○○が劣っている
○○だと人から嫌われる(馬鹿にされる)
○○な自分には価値がない
人から嫌われている
このような信じ込みは手放してしまいましょう。
信じ込みの手放しは、セドナメソッドという方法で行います。セドナメソッドの詳しいやり方はこちらの記事を参考にしてください。
自分自身と和解、許すワーク
自分嫌いのあなたは、ずっと自分自身を嫌い、罵倒し、ダメ出しをしてきてしまっているため、傷ついて、心を閉ざしている状態にあります。
他人を傷つける言葉を言ってしまって、仲直りしたいときにはまず謝罪をすると思います。
同様に自分自身に対しても最初は謝罪したり、そんな自分を許したりします。
それを飛ばしていきなり自分を好きになろうと頑張っても、心の奥では受け入れられないのです。
もし自分を嫌ったり、ダメ出ししてしまっても、いじけたり、ダメだと思ってしまっても、そんな自分も、今は仕方がないと許しましょう。
夜寝る前とか、リラックスした時に、「今まで嫌いで、罵倒したり、ダメ出ししてごめんね」「自分の気持ちに気付かなくてごめんね」自分自身に謝罪してみてください。
少しずつ心がほぐれてきて許せるようになってきます。
ありのままの自分自身を受け入れ好きになっていくワーク
今までは、自分の欠点や、コンプレックス、足りない部分ばかりフォーカスする癖がついてしまっているのでそれが自分嫌いという状態に繋がっています。
ありのままの自分を、欠点やコンプレックスやダメなところや足りない部分も含めて受け入れて、好きになっていくためのワークを解説します。
1.自分の長所、良いところ、でできること、素晴らしいことなどを100個書き出す
2.自分の人生で感謝できること恵まれていることを100個書き出す
どんな小さなことでもかまいません。
自転車に乗れる
毎日食べ物が食べられる
といった当たり前に感じるようなことでもかまいません。
日常の生活の中でも、「おいしいものが食べられて幸せ」といったように意識してみてください。
良いところ、あるもの、足りてるところ、感謝できることにフォーカスする癖がつくようになってきます。
そると、脳は、私には良いところ、あるもの、足りてるところ、感謝できることがたくさんある、と判断し、自分が好きになってきて、ますますよいものを引き寄せようと働き出します。
日常で行う自分を好きになるワーク
普段の日常の中で、あなたのできる範囲で以下のようなことも行っていきます。
あなたが自分の最愛の人には何をしてあげたいか、ということを考えてみてください。
自分で「好きな人である自分」に対してしてあげるということになります。
自分を労わる
働いたり、家事や育児をしたり、何かを勉強したり、がんばったりしたらよよく頑張ったね、えらいねと労をねぎらってあげましょう。
自分を良い意味で甘やかす
自分を嫌いととう事は自分に厳しすぎるとということでもあります。
だから、自分のことをもっと甘やかしてあげましょう。
自分を褒める、認める、承認、感謝の言葉を投げかける
何何かほんのちょっとでも行動したり、できたら、喜び、褒めてあげましょう。
日曜の何かのきっかけのたびに
大丈夫だよ、安心していよう、ありがとうと感謝の言葉を
自分を大切にする
日々のちょっとしたことで良いので自分を大切に扱扱うということを行っていきます。
ホッとする、安心する、リラックスをする
あなたがホッとする、安心する、リラックスをすることをしましょう。
時間や日を決めて好きなことをする
この時間は全てを忘れて自分が好きことをする、これをやるといったことを決めておこないましょう。遊ぶなら遊ぶ、趣味なら趣味、出かけるなら出かけると、全てを忘れて没頭しましょう。
自愛のイメージワーク
一日の終わりに、寝る前に布団の中で、自分を褒めたり、愛情を与えるということをします。
恥ずかしいかもしれませんが、寝る前に自分を抱きしめるような感じにして、大好きだよ、愛してるとつぶやいたり、その喜びや幸福感を感じてみます。
自分自身では抵抗があったり、言葉が響かない場合は、イメージの中で自分が自分の好きな人や、好きな芸能人からあなたの全てを肯定してもらって言葉を言われているイメージをするのも効果的です。
「偉いね、がんばってるよ」
「愛してるよ」
「全然かまわないよ、あなたのそういうところも好きだよ」
最初はなかなか自分を好きになっていくワークができないかもしれません。
10年20年と自分の事を嫌ってしまっているので、最初は仕方のないことですので、ここまでのワークなどをできるところから少しずつ行って行きましょう。