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異性嫌いを克服したい人向けの実践ワークのやり方

今回は、本当は恋愛をしたり異性と仲良くしたいのに、異性に対して嫌悪感を感じてしまう、異性嫌いを治したいと思っている人向けに、異性嫌いを治す方法をお伝えします(ここで取り上げるのは異性恐怖症とは別ですが、共通する部分もあります)

異性嫌いは生まれつきのものではなく、そうなってしまった原因があり、原因を解消すれば治っていきます。

30代の女性で、ずっと男性嫌いで一度も恋人がいたことなかった人が、原因を見つけて処置したところを、 1ヶ月で彼氏ができ周囲の人が驚いた、なんで驚いているの?という本人も気づいてないみたいなケースもあります。

異性嫌いについて

異性(男性であれば女性、女性であれば男性)の一般的な特徴や言動が嫌い、存在そのものが嫌いで、嫌悪感を感じ、生理的に受け付けない、異性と話すのも近寄るのも嫌だという場合もあります。

ただ近寄らない、極力交流を持たないという人もいれば、異性を批判したり、叩いたりする人もいます。異性に近づくのが怖い、極度に緊張・萎縮してしまう、ビクビクしてしまうという人もいるでしょう。

明確な理由があるという人もいれば、とにかく生理的に受け付けないという人もいるかもしれません。

現実の異性はダメだけと、アニメ、漫画、ゲームなどの二次元キャラならOKという人もいます。

異性を嫌っていても、異性嫌いを治して本当は仲良くしたい、恋愛をしたい、と思っている人のためにその原因と解消法をお伝えします。

異性嫌いの原因

あなたが異性に嫌いになってしまった原因は、過去の体験や他人から言われりされたことにより、あなたが握りしめてしまっている信じ込みにあります。

例えば

・過去に異性に馬鹿にされたり、苛められたり、何か酷いことをされた
・異性に一切モテない、相手にされない
・容姿や性格にコンプレックスがある
・自尊心が低く、自分が嫌い
・女性で、父親から暴言、暴力を振るわれて育った
・女性で、母親が父親から暴言、暴力を振るわれていたのを見て育った
・女性で、小さい頃に性的ないたずら、虐待を受けていた
・異性のある性質(男性は○○だから、女性は○○だから)が嫌い

(※暴力、性的いたずら、虐待はトラウマのようになっていると解消が難しいこともあるので、別に記事で個別に扱ってます。)

とにかく生理的に嫌い、受け付けないという人もよくよく探っていくと何か具体的な理由が出てくることでしょう。

過去の体験から、異性はみんな不快だ、酷い生き物だ、自分に対して酷いことをする、自分は異性から誰からも好かれない、といった信じ込みをもってしまっていることが異性嫌いの原因です。

脳は信じていることを拡大して解釈する機能があります。嫌っていると、対象の嫌なところばかり目に付いたり、みんな、いつも、必ず、といった大げさに解釈してしまいます。

嫌ってる理由として当てはまる異性や酷いことを実際にされた異性は、実際にはごく少数だったりします。

それを脳が特定の異性のみではなく「異性はみんなそうだ」と異性全体にまで拡大解釈させてしまっているのが”異性嫌い”という状態です。

人は”みんな”という言葉を使いたがります。そうすることで自分の主張が正しいと思えるからです。

そして、男性は女性は、若者は高齢者は、職業が○○の人は、○○(国や地域)人はこうだとひとくくりにしたがります。

これも、脳は自分が信じていることにフォーカスして、それが正しいと証明したがる働きを持っているからです。

目をつぶって、何かの色、例えば赤、赤、赤と10回くらいつぶやいてみてください。そして目を開けると、今まで意識していなかった周囲にある赤い物がピックアップされてクッキリと目に飛び込んできたと思います。

同様に、異性は○○だ、という信じ込みがあると、異性のそういう部分や情報をばかりに目が行き、逆の情報には無理矢理でも理由をつけて否定したり(例えば、男性が女性に優しくするのは体目当てだ等)、見ないようにシャットアウトする性質があります。

例えば、男性は暴力的だ という信じ込みがあると、脳は信じたことが正しいと思えるように証明しようとして働き出します。先ほどの赤をイメージしたときのように、そういう記事やニュースばかりが目にとまり、熱心に読み漁りたくなります。

男性の優しさを扱った話題は、信じていることに反するので、見て見ぬふり、優しくするのは計算や裏があるんでしょと認めなかったりします。脳が信じていること以外の情報はシャットアウトしようとする働きです。

また、脳には、心から信じていることを人生の体験として引き寄せようと働きがあるので、例えば、男性は皆暴力を振るうといった信じ込みがあると、暴力癖のある男性を周囲に呼び寄せたり、好きになって付き合ってしまうこともあります。脳が無意識に察知して選ばせてしまうのです。

DVやダメンズによる被害に合った女性で、別れて別の人と付き合ったりしても、繰り返し似たような被害に合ったという話を聞いたことありませんか?

僕の知り合いでも、結婚した男性がDVで、DVが原因で離婚して別の男性と結婚したらその男性からもDV被害を受けたという人がいます。

脳は自分が信じていることを情報や体験として呼び寄せようとするので、ますます被害に合うことが多くなり、異性ならほとんど全員がそうであるかのように感じて、異性が嫌いになってしまうのです。

また、異性嫌いが、「本当は異性と仲良くしたい(恋人がほしい、結婚したい)けど、でも自分は容姿が悪いから無理だ」といった信じ込みからきているケースもあります。

人は、したいけどできない(してはいけない)、ほしいけど手に入らない(手にしてはいけない)と思っていて、欲求と信念に矛盾があるととても苦痛と葛藤を感じます。ほしいけど無理だと我慢しているのだから当然です。

それが続くと、苦痛を感じないように対象を遠ざけたり、何かと嫌いになる理由を探して嫌いになろうとします。

「どうせ男性(女性)はみんな○○だ」といった嫌いになる理由を見つけたり、そういう意見や記事を読み漁って同意することで、異性と仲良くなる価値などない、好きではないのだと言い聞かせて、精神を保とうとします。

嫌いになってしまえば、仲良くしたいけどできないという葛藤から逃れられるからです。

すっぱい葡萄の理論です。

異性嫌いはあなたが持ってしまい、そのまま手放さずに握り締めている「信じ込み」からきています。

・異性はみんな○○だ
・自分は○○だから異性と仲良くなれない
・異性はみんな自分に酷いことをする、傷付ける
・自分には異性に好かれるような魅力がない
・自分は異性から相手にしてもらえない

過去の体験の記憶から、このような信じ込みを持ってしまっているのです。

これらは100%絶対的な真理ではなく、単なる信じ込みでしかありません。異性や自分に対する否定的な信じ込みを解消すれば、自然と異性嫌いも治っていきます。

幸い一度信じ込んでしまったことでも二度と書き換えられないわけではありません。パソコンのプログラムと一緒でデータを書き換えることが可能です。

記憶を無効化したり、記憶そのものを変更したり、記憶に対する意味づけ、解釈を変えるなどを行います。

異性嫌いの原因を見つけて解消するためのワーク

1.今の状態を自覚し、なりたい状態を宣言する

まずは自分の今の状態を自覚することが大切です。自覚がない事は直すことができないからです。

過去の体験により作られてしまった信念により、自分の意志で異性嫌いをやっていたということを認めます。

異性から酷いことをされていたとしたら、酷いことをする側が悪いのは当然で、あなたが異性を嫌うのも当然のことです。

しかし、そのままずっと異性や環境のせいにしたままでいると、根本的な解決ができなくなってしまいます。

もちろんあなたが悪いのでもありません。こうなったのは相手のせいだ、自分のせいだと責めるではなく、「あ、なるほど、過去にこういうことがあって、こういう理由で異性を嫌いになってたんだ」と気付く、自覚するという感じです。

“異性嫌い”も、あなたにとって何かのメリットがあるから、自分の意志で続けているわけです。

例えば、「異性を嫌って近づかなければ、傷つかなくて済む」などのメリットがあるからです。メリットがあるからなかなかやめられないんですね。その裏には、異性は私を傷つける という信じ込みがあるから、異性を嫌って近づかないことがメリットとなるわけです。

自分がなぜ、異性嫌いをやっているのか、その理由を書き出してみてください。「あ、なるほど、自分は傷付くのが嫌で異性を嫌っていたんだ」というように気付いてみてください。ハッと気付きを得ることだけでも信念は弱まります。

自分の意思で異性嫌いをやっているということを自覚し、それを認めたら、次は成りたい状態を明確にし、そうなると宣言をします。

宣言をすると、脳はそうなろうと動き始めるからです。

習慣を変えるのが大変なのはあなたもご存知だと思います。それと同じように今までずっと信じてきたことをやめる、しかも嫌悪していた対象を好きになろうというのですから、最初は抵抗がでてきたり、元の自分に引っ張られることもあります。

それでも、異性嫌いを止めたいというあなたは、なぜあなたは異性嫌いをやめたいのか、理由があるはずです。

なぜ、異性嫌いを止めたいのか、やめてどうしたいのか、理由を書き出してみてください。

その理由の中から目標を明確にします。目標がないと脳はどうして良いのか分からずに、慣れ親しんだ元の状態に戻ってしまいます。

異性嫌いを直して、本当はこうなりたい、という理想の状態を書き出してみてください。

ここで重要なのが、
・制限をつけずに自分が心からなりたい状態を宣言する
・他者の意見や社会の価値感、常識からではなく自分が心からなりたい状態を宣言する
・何か嫌な事を避けるためではなく、なりたい状態に焦点を当てる
・「したい、なりたい」ではなく、「~のためにそうなる」という言い方にする

何の制限もなかったら、心からどうしたしたいのかを明確にして宣言します。「異性と普通に会話ができるようになる」といった、小さな目標でかまいません。

あなたが容姿や性格や年齢に関係なくそういった制限は一切なく、心からなりたい状態を宣言します。

恥ずかしいから、孤独は嫌だから、誰かに愛されたいから、みたいに何か嫌なことを避ける、逃れるためにというのは、うまくいきません。

また、他人のため、他人の意見や価値感、常識だから、社会の価値感やルールだから、というのもうまくいきません。

これだと本心からではないのと、嫌なことを避けようとして無理にやるため、苦痛と葛藤が生まれるからです。

○○したい ではなく ○○するため という言い方にします。

「○○したい」というのは自分の意思ではなく、受身、他者や環境に委ねる言い方だからです。

「○○する」というのは自分主体、自分の意思です

だから脳がそれにむけて活動を開始するのです。

例えば
「私は異性と仲良くなって人生を楽しむ」「理想の素敵な異性と幸せで楽しい恋愛をする」、といった宣言します。

2.異性嫌いに関してどんな信じ込みがあるのかを探る

次に、異性嫌いに関連してどのような自分が信じ込みや価値観を持っているのかを探っていきます。

異性嫌いの原因となっている、無意識に当たり前のように持ってしまっている信念を見つけて、自覚することをやります。

信じ込みや価値観は、自分が当たり前のように持っていることなので自分ではなかなか客観的に気づけないことが多いです。

異性に関連することで、異性の嫌いなところや、異性とはこういった生き物と思っていることなど、少しでも思った事は何でも書いてみましょう。

あなたが男性嫌いなら、
例えば

・男性は軽薄だ
・男性は浮気する
・男性はみんな体目当てだ
・男性は暴力を振るう
・男性は自分の容姿を馬鹿にする
・理想の男性など存在しない
・素の自分を好きになってくれる男性などいない
・男性は馬鹿だ
・男性は野蛮で原始的だ
・男性は自分勝手だ

とにかく生理的に受け付けない、とかがでてきても、
なぜ生理的に受け付けないのかとできるだけ考えてみましょう。
臭いが嫌、体毛が嫌、みたいなことでもかまいません。

書き出した項目一つ一つに、なぜそう思うのか、それはいつからなのかなど考えてみましょう。項目の横になぜそう思うのか、理由を書いてみてください。さらに細かく信念や価値観が出てきたりします。

例えば、
素の自分を好きになってくれる男性などいない
なぜそう思うの?→自分には魅力がない(実際に男性から言い寄られたこともない)
なぜそう(魅力がないと)思うの?→無口で内向的だから
なぜ? →人前だと緊張して話せないから
なぜ? →小学生の時に発表でつっかえてみんなに笑われた、また失敗して笑われるから

といった具合に、掘り下げて行くことで信じ込みが芋づる式に出てきます。

この例では、

小学生の時に発表して失敗して笑われた → 自分は話すのが苦手だと思い込んだ → 無口で内向的になってしまった → そのため男性から相手にしてもらえなかった → 男性嫌い

このように、異性嫌いの原因となっている信念が見えてきます。

それから、異性嫌いでいることのメリットを考えてみると、信じ込みが出てきたりします。

あなたにとっての異性嫌いのメリットを考えてみましょう。そしてなぜそう思うのかとどんどん掘り下げていってみてください。

例えば、(異性嫌いでいれば)異性と接しなくて済む
なぜ接したくないの? → 異性の前に出ると緊張するから
なぜ緊張するの? → 容姿に自信がないから
なぜ容姿に自信がないの? → 以前異性に容姿を馬鹿にされて笑われたから

このようにどんどん異性嫌いの発端となった体験の記憶や、思い込み、信じ込みなどが出てきます。

とにかく些細な事でもいいので本音を正直に書き留めておきましょう。

上の例ですと、「異性に容姿を馬鹿にされて笑われた」という記憶を、”私にとって、この記憶はとても重要な絶対的真実である情報”として扱ってしまっています。

そうすると脳はそれを命令として受け取ってしまい、「異性に近づくとまた酷い目に合うから近づくな」「異性はみんな酷いことを言ってくるから嫌いになれ」というように指令を出し、異性を見るとビクビクしたり、嫌悪感を感じて避けたりといった、情報に基いた行動を取ってしまいます。

これまでは、とても重要で真実である情報としていた記憶を、ただの何でもない記憶、例えば、道を歩いていたらおばあさんとすれ違った、といったすぐに忘れてしまう何の意味も重要性もない記憶のように無力化させてしまいます。

そうすることでその記憶による影響がなくなっていきます。

3.信じ込みにヒビを入れる、壊す

異性嫌いに関連している自分が持っている信じ込み男を見つけたら、その信じ込みを手放す準備に入ります。

信じ込みというものは事実か事実でないかは関係なく、その人個人にとって絶対的に真実であり正しいと強く信じていることです。その信じ込みが客観的に見て絶対的ではないということを認識することで信念にヒビを入れていきます。

例:男性は暴力を振るう

これは絶対的な真実であり、男性であれば全員が女性に暴力を振るうのでしょうか。

あなたが書き出した異性に対する信じ込み一つ一つに対して、本当にそうなのだろうか?例外はないだろうか?と考えてみてください。

みんな、いつもだと思ってたのが、一人、1回や数回ではなかったか。と思い返してみます。

いつもだと思ってたのが、思い返してみると数回だったなんてことはざらです。脳は信じ込みがあるといつもそうだ、みんなそうだと拡大解釈するからです。

僕は以前小学生の時に父に突然怒鳴られた記憶がいくつかあり「父いつも怒鳴る、怖い人だ(だから父が嫌い)」という思い込みがありました。大人になっても小学生の時は父からいつも怒鳴られていたと思っていました。

このワークを行って、よくよく思い出してみたところ怒鳴られたことで記憶にあるのはたった数回でした(衝撃的な体験だったので、どれもシチュエーションまで覚えているので、数回以外記憶にないということは実際その程度だったのだと思います)。その体験がとても恐怖だったため、記憶を重要な情報としてしまい、脳がいつの間にか「父はいつも怒鳴る怖い人」と拡大解釈していたのです。

いつも、みんなそうだと思っていたことが実際にはどうだったのかを思い返してみてください。

これは可能であれば違う価値観を持っている他人に、「男性ってみんな暴力を振るうと思う?」などと聞いてみるのもよいです。(ただし、同じ信念を持っている人だと「みんな振るうよ!」とか言われたりすることもあるのでご注意を)
(セッションでもこれをおこなっています。)

例で挙げた、男性は”みんな”暴力を振るう という信じ込みですが、僕自身女性に暴力を振ったことは一度もないですし、今までそんな場面に遭遇したこともありません。周囲の友人知人でも、知る限り前述したDV被害に合った知人の女性くらいです。

むしろ女性に暴力を振るう人のが少数派なのではないでしょうか。

今まで妄信的にこうだ信じていたことが、実はそうではなかったと言う認識を持つことで今までの信じ込みにヒビがはいります。場合によってはそれだけで信じ込みが溶けてしまうという場合もあります。

4.信じ込みを作るに至ったか過去の体験の記憶を探る

信じ込みを持つに至った過去の体験の記憶を探っていきます。

その信じ込みを持つようになったきっかけとなった体験の記憶があるはずです。それが自分が体験したことでなくても、親に言われた、他人の体験や話を見聞きした、テレビや雑誌の情報などの場合もあります。

最初にその信じ込みを持ったのはいつごろだったのか、何がきっかけだったのかをよく思い出してみましょう。

先ほど行った、今あなたが持っている異性嫌いや異性に関する信じ込みや、異性嫌いでいることのメリットから、なぜそう思うのか?とどんどん掘り下げて行くことで発端の体験の記憶に行き着きます。

信じ込み見:自分を好きになってくれる男性などいない
なぜそう思うの? → 自分には魅力がない
なぜそう思うの? → 無口で内向的だから
なぜ? → 人前だと緊張して話せないから
なぜ? → 小学生の時に発表でつっかえてみんなに笑われた、また失敗して笑われるから

異性嫌いでいることのメリット:異性と接しなくて済む
なぜ接したくないの? → 異性の前に出ると緊張するから
なぜ緊張するの? → 容姿に自信がないから
なぜ容姿に自信がないの? → 以前異性に容姿を馬鹿にされたから

このようにして、異性嫌いの発端、原因となった記憶で、あなたが今も”この記憶はとても重要な真実の情報”とし続けている記憶が明確になります。

幼少期のことだと忘れていて思い出せない場合もありますが、最初に異性嫌いをやめると宣言しましたが、そう宣言しておいたことで脳が協力してくれるので思い出しやすくなります。

発端となったと思われる体験が幼少期で思い出せない場合、幼少期では人間関係が親、兄弟姉妹くらいなので、その辺の関係性を洗い出すことで明確になることが多いです。異性嫌いなので、多くの場合は異性の親(に酷いことを言われた、された)ですね。

異性嫌い発端が異性の親だと思われる場合、異性の親に対する嫌なところを書き出して、そこからなぜ嫌なのか掘り下げてみるとよいでしょう。

また、今すぐに思い出せなくても、何かのきっかけにふと思い出ししたりすることもよくあります。

具体的に思い出せなくても、関連した違う信じ込みに対して思い出したりワークをやっていると、その奥にあったものがでてくるように思い出すこともあります。

5.信じ込みを消去、書き換える

信じ込みを持つに至った体験の記憶を特定したら、その信じ込みを消去したり、別な信じ込みに書き換えるということを行います。

信じ込みというものは、ある体験の記憶に対して「これはこういう意味である」と意味づけをしているだけに過ぎません。

例えば
小さい頃に近所の犬に吠えられた → 恐怖を感じた →
犬は怖い生き物(信じ込み) →犬を見ると恐怖で震える → 犬が嫌い

小さい頃に近所の犬に吠えられて恐怖を感じた という記憶が、無意識下で今現在も重要な情報として認識されていると、現在に作用し、犬を見ただけで恐怖心が湧いてくるということになります。

なので次のようなことをしていきます。

・記憶を別なものに書き換える
・記憶を無力化する
・記憶に対する意味づけをなくし、単なる映像の記憶として処理させる
・今の大人になった自分の認識に変更する

脳の記憶や信念といったデータもパソコンと一緒で、プログラムデータを消去したり書き換えることが可能です。記憶そのものは消えませんが、記憶に対する意味づけを変えたり、重要度をなくすことは可能です。

多くの人が書き換えは無理だと思い込んでいるだけで、書き換えは可能です。

オリンピックの金メダリストの中には、実際の練習時間よりもイメージトレーニングをしている時間の方が長いという人もいるそうです。

脳はイメージの中で体験し、現実に体験していない(実際には現実ではない)ことでも、現実に体験したこととして判断、処理することが研究の結果分かっているからです。

つまり、体験してないことでも脳に命令として影響を与えることができるし、体験したことも脳に影響を与えないようにできるのです。

私達は、記憶により性格や言動、行動パターンを支配され、よくも悪くも記憶に一生振り回されているのです。

今の自分にも恐怖心を起こさせたりしている記憶を無力化する方法は、いくつかあるのですが、一人で出来るやり方を一つ紹介します。

記憶を書き換える、無力化する、意味づけなくし、単なる映像記憶にするワークはこちらから

先ほどの例の、小さいころに犬に吠えられた体験の記憶を

・犬に懐かれて仲良く遊んだ記憶 に書き換える
・色あせて忘れているような過去のどうでもいい記憶に無力化する
・私は犬に攻撃されている、記憶に対するといった意味付けをなくし、単なる犬が吠えているという映像記憶に変化させる
・犬はかわいい従順な生き物なんだと気付く

これらを無意識レベルから行うことで犬恐怖症が治っていきます。意思でいくら言い聞かせても無意識が変化していなければ、犬を見ただけで自動的に恐怖心が湧きあがってくるので無意識レベルから行うことが重要です。

同様にここまでのことを実践していくと異性嫌いもだんなん無くなって行くことでしょう。

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