今回は批判されるのが怖いという人が、批判耐性をつけて、批判されてもあまり傷付かず、すぐに立ち直れるようになる方法を解説します。
批判された時の怒りや不快な気持ち、批判の言葉が頭から離れない、批判への恐怖心をその場で解消する対処法は下記の記事を参考に参考にしてください。
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批判されるのが怖くて
・やりたいことができない、諦めてしまった
・人前に出るのが怖い
・人付き合いをしたくない
・人にどう思われているか、どう評価されているかが気になる
・自分の意見が言えない、言いたいことを我慢してしてしまう
・目立つことをしたり、リーダーシップを取ることができない
・嫌なことが断れない、無理に相手に合わせてしまう
・自分を作っていい人を演じてしまう
・相手の意見や感想、ミスの指摘にまで批判されたと感じて傷ついてしまう
という状態を改善、解消、克服する方法をお伝えします。
克服しても、もちろん人間ですから、全く嫌な気持ちにならないということはないですが、批判が怖くて何もできない、自分の意見がいえないという状態からは脱却することができ、不快な気持ちになってもすぐに立ち直れるようになります。
過度に批判されるのを恐れる心理の原因
批判されることを過度に恐れるのは、あなたの中に自己否定や劣等感があり、自分に自信がなく、無意識に自分を否定、非難、批判している気持ちがあるからです。
だから、自分を否定しているから、他人からもされていると感じたり、他人の意見や感想にまで、批判された(否定された)と受け取ってしまうのです。
そのような劣等感や自己否定は、過去の体験により持ってしまった信念によるものです。
例えば親から否定されて育ったとします。そうすると自分はダメで存在価値のない人間だというような信念が無意識の中に作られます。
親が怖くて、怒られたり怒鳴られて育ったとしてます。すると、また怒られる、自分が何か言動をすると人を怒らせる、自分は怒られるようなダメな存在だ、と信じ込みが入ってしまいます。すると、他人に少し何かを言われると、恐怖心が湧きあがってきてしまうのです。
人によっては自覚できる人もいれば、そのような劣等感は苦痛ですから、そんなことはない自分はすごいんだと言うように抑圧して覆い隠してる人もいます。
一見社交的で行動力があり能力があるように感じる人が、ちょっと批判されると猛烈にキレたりするのは、心の奥では本当は劣等感を感じているのに、それを隠して自分は素晴らしいんだと無理に言い聞かせて、劣等感から逃れるために素晴らしい自分になろうとしているからです。
批判に強くなるには、まずこの過去の体験により信じてしまった自己否定の信念を外す必要があります。それには信念を作るに至った過去の記憶を処置して無力化していきます。
そして、自分が欠点だ、ダメだと思っている部分も含めて自分を無条件で認めて受け入れていきます。ダメな部分を受け入れてしまえば、それを言われても傷つかなくなります。
脳の中に、例えば親から否定されている場面の記憶があり、その記憶に対して、「親からお前はダメだと否定されている、だから自分はダメで何の価値もない人間なんだ」と意味づけをして、大人になってもこれは私にとってとても重要な情報ですと残ってしまっています。
まずこの記憶を処置して、無力化したり記憶に対する意味付けを変えてしまえば、 劣等感は消えていきます。
批判的なことを言われると、自分が持っていた劣等感、コンプレックスが刺激されて苦痛を感じるわけです。劣等感がなくなってくると批判にも強くなってきます。劣等感が消えれば、自分の欠点なども受け入れられるようになります。自分の欠点を認めて受け入れてしまえば(肯定してしまえば)、肯定しているので、それを人から言われても傷つかなくなります。
よく、批判に強くなるには自分の考え方を変えましょうと言う方法がよく紹介されています。
相手は自分の意見や感想を言っているだけだと考えれば傷つかない、というものです。
しかし、劣等感の信念が無意識に強く残っていると、頭では分かっていてそう考えようとしても、他人から意見を言われると心はどうしても反応してしまい痛みを感じてしまいます。
だからまず、あなたが批判を恐れることに対して、裏にどんな自己否定の信念や感情を持っているのか、その信念は過去のどんな体験の記憶から来ているのかをまず明確にして、記憶を処置してしまいます。自己否定が外れたら、欠点やダメな部分も含めて丸ごと自己肯定をしていきます。
そうすることで相手の意見で傷つく度合いが小さくなっていきます。
批判が気にならなくなる自分に変化するためのワーク
批判されることに対してどのような信念を持っているのかを探る
批判されると極度に恐れるという性格に対してあなたはどのような信念を持っているのかそれがどんな記憶から作られているのかまずは明確にしますなる明確にすることではじめて手放すことが可能だからです。
次の質問に答えるように紙に書き出してください
質問1.あなたはどのような時に自分が批判されたと感じるでしょうか?思い当たることを具体的に書き出してください。
例:
自分が好きな物を嫌いと言われた時
もっとこうした方がいいと意見を言われた時
欠点やミスを指摘された時
質問2.あなたが批判されたと感じる時、どのような感情や思いが湧き上がってくるでしょうか?
例:
否定された
馬鹿にされた
蔑ろにされた
反論が出てくる
相手を責める気持ち
自己否定(どうせ自分なんて能力がない、何をやってもダメなんだ)
質問3.あなたが自分に対して何か批判する気持ち、否定する気持ち、コンプレックス、劣等感を感じていることを全て書き出してください
質問4.実際に他人から批判されたと感じることで最も深く傷ついた体験はどのようなことがあったかを書き出してください
質問5.あなたが過去に一番最初に批判されて自分は否定されたとか感じて傷ついた体験の記憶を思い出して書き出してください。思い出せない具体的な記憶が思い出せない場合は、大体いつ頃から批判されるのが怖くなったかを書き出してください。
その他、批判されることの恐れ、過去に他人から批判されたと感じることなどに対して思うことや感じること、その他批判に関連することで、湧き上がってるくる感情などを書きなぐってください。
これまでの質問の内容と重複しても構いません。これは、あなたの本音を書き出して吐き出し、自覚して、頭の中を整理してスッキリするという効果があります。
心の声を気持ちを吐き出すように
「なんなんだよあいつは好き勝手に言ってんじゃねーよ!お前は何様なんだよ」
「批判されたらどうしよう、怖い怖い、嫌だ」
「否定された、どうせ自分はダメで能無しなんだ、もうやる気がない、どうせ批判されるからもうやらない」
といったように心の声や叫びみたいな形で出てきたものをそのまま書きなぐってください。
また自分の今まで抑圧していたりそれそういうことではいけないと我慢していたことなどが本音が明確になります。
ここまでの質問の答えと書き出すワークで、あなたが批判されることに対してどのような信念を持っているか、どのようなことを批判として受け取っているか、いつどのようなことが 引っ掛けて批判を恐れるようになったのかということがだいたい明確になってきます。
批判を過度に恐れる原因の記憶を処置する
批判が怖いのは、過去に何か人から批判された、攻撃された、悪口を言われた、バカにされるなどして、傷ついた体験があるからです。
記憶:小学校の図工の時、絵を描いたらみんなに下手だとバカにされた
記憶への意味づけ:否定された
自己否定:自分はダメだ、価値がない
感情:劣等感、恐怖
これをずっと何もしないで持ったままでいると、批判が怖くて行動することができなくなってしまいます。
過去に体験した他人から否定や批判された最初の記憶を処置してしまいます。
記憶の内容のそのものの変更
記憶に対する意味付けの変更
過去の記憶から学びや気づきを得て昇華させる
記憶を無力化する
自分がいちばん受け入れられる、やりやすいやり方でおこないます。
そうすることで
自分は、○○(親など)から否定された(批判された、馬鹿にされた)、だから自分はダメで何の価値もない人間なんだ
という信念が外れていきます。
そしたら今度は他人から何を言われようが、欠点も含めてそのままで自分は価値があるという信念を養っていきます。
ただ他人が意見を言った程度で、批判されたと傷つくというようなことはなくなっていきます。もちろん人間ですから、ボロクソに批判されたりバカにされたら傷つくこともありますが、立ち直りが早くなります。
過去の記憶に対する処置はこちらのタイムラインセラピーの記事を参考に実践してください。
日々の信念と感情の解放
今まで10年20年と 他人の意見や指摘などを自分は批判された、否定されたという受け取ってきたため、その習慣がついてしまっています。
批判された時に感じた嫌な気持ちを蓋をしたり我慢したりしてきたことで、無意識の中にそういった感情とか信念が溜まっています。
日常の日々日常の中で、何か行動しようとしたら批判に対する恐れが湧いてきたり、他人から意見を言われた時に批判されたと感じて嫌な気持ちになったり怒りが湧いてきた時にその都度解放してしまうワークを行います。
批判されているという信念に対してセドナメソッドを行う
否定されたと感じて嫌な気持ちや苦痛や相手に対する怒りなどの感情をセドナメソッドで解放するということを行っていきましょう。
慣れてくると批判されていると感じた時にセドナメソッドを行うと感情がスーッと消えていってどうでもいいと言った気持ちになります。
今までずっと何年もの習慣になっていて感情を溜め込んでいたりすると何度も繰り返し出てくる感じがしますが、玉ねぎの薄皮をはがすように少しずつになくなっていますので気づくと相手から意見を言われても何も感じなくなっているというようになってくるでしょう。
批判されても傷つかないメンタルを養う
これまで説明したように、自分はダメで価値のない存在なんだというような劣等感やコンプレックスがあるために少し他人から意見を言われると自分が批判されている点否定されていると感じてしまうのです。
そういった劣等感を作った過去の体験の記憶や信念や感情などを吐き出すというワークをこれまで行ってきましたがそれと並行して自己肯定感を養っていきましょう。
自己肯定感が養われると店他人の意見や評価や言動には左右されず、自分は素晴らしくて価値がある存在なんだという信念が無意識に植え付けられます。
だから他人から何か意見や指摘などをされてもそれはその人の意見であって他人がどう言おうが自分は価値がある存在なんだと無意識に強く思っているので批判されたとも感じず傷つかなくなって行きます。
感情的に傷つかなくなるので、他人の意見をあなるほどそういう意見もあるのねと、他人から指摘されたことも確かに自分にはそういうところがあるな、そこは直そうと言ったように頭で冷静に考えられるようになります。
あからさまに馬鹿にされたりしても無意識に自分は他人の意見に左右されず自分は価値があり素晴らしいと無意識に入っているために、何か言ってるよぐらいにしか感じなくなってきます。
もちろん人間ですからここまでなるのはよほど完璧な自己肯定感ができてないと難しいこともありますが、何か馬鹿にされたりした時でも、その場は傷つくかもしれませんが立ち直りが格段に早くなります。
自己肯定感を養うにはこちらの記事を参考にして行なってください。