自分は不幸で可哀想だと感じる
幸せになってはいけないと感じる
幸せになることに不安を感じたり抵抗や拒絶してしまう
幸せになりそうになると避けたり壊してしまう
と悩んでいて、悲劇のヒロイン症候群を治したいという人に向けて、
治すための具体的な実践ワークのやり方を解説したいと思います。
悲劇のヒロイン症候群は病気ということではありません。
悲劇のヒロイン症候群になってしまっているのには原因があり、その原因を解消することで克服することが可能です。
幸せになってよいと許可ができるようになり、幸せな人生を選択できるようになります。
悲劇のヒロイン症候群とは?
自分は不幸でかわいそうで人間だ
自分は誰からも愛されていない人間だ
自分のような人間は幸せになってはいけない
と感じてしまい、幸せになりそうになると違和感や罪悪感を感じて
幸せを避けたり、自分は幸せになれないと感じてしまう状態のことです。
本当は幸せや他人からの愛情を求めているのに拒絶してしまうという葛藤が生じるとても苦しい状態です。
悲劇のヒロイン症候群の人の中には、不幸で可哀想な自分に酔うことで心の平安を保とうとしている人もいます。
中には、かわいそうな自分をアピールすることで他人からの同情や注目を集めようとする人もいます。
この場合、悲劇のヒロイン症候群でいることにメリットを感じているので、自覚がなく直そうとしないことが多いです。
不幸でいることでメリットを得ているため、自ら不幸を呼び寄せて不幸な環境から 離れようとしなくなってしまいます。
お試し行動をしたり、かまってちゃんになったり、リストカットをすることで、安心したり他人の注目や愛情を得ようとする人もいます。それで人が離れていってしまい、やっぱり自分は不幸だとなってしまいます。
ここを見ているあなたは自覚をして治そうと思っているということなので、必ず治すことができ、心の奥で望んでいる幸せを手に入れることが可能です。
悲劇のヒロイン症候群の原因
あなたは生まれつき悲劇のヒロイン症候群だったわけではないと思います。
悲劇のヒロイン症候群の原因は、生まれてからの体験により無意識の中に入ってしまっている信じ込みにその原因があります。
人は何かの体験をすると何らかの感情を感じます。
そして、どんな感情を感じたかによってその体験に意味付けをします。
そして、意味づけによって信じ込みが作られます。
例えば、犬に吠えられて恐怖を感じたとします。
すると「犬は危害を加えると危険な生き物」といった信じ込みが作られます。
そして次に犬を見た時に過去の記憶から恐怖が湧き上がってきて犬を避けると言った行動をとるようになります。
悲劇のヒロイン症候群もこれと同様のことが原因です。
過去の何らかの体験により
自分は不幸である
自分は幸せになってはいけない
自分は幸せになれるわけがない
自分は不幸で可哀相な人間だ
といった信じ込みが無意識の中に入ってしまっているのです。
すると、脳は信じ込みを命令と受け取って、それに従って行動をしようとします。
幸せになりそうになると和感を感じて避けたり、自分から幸せを壊してしまうといった行動をとるようになります。
意思では幸せになりたいと思っても、無意識の強制力は意識の何十倍もあるので、意思の力で頑張ってもなかなか克服できないのです。
逆に、無意識の方を変化させてしまえば、無理をせずに自然と悲劇のヒロイン症候群は治っていきます。
人間の脳はパソコンと一緒で、一旦無意識に入ってしまった信じ込みでもいくらでも消去したり書き換えることが可能です。
あなたの無意識に入っている、悲劇のヒロイン症候群の原因となっている信じ込みを特定して解消していくことで、幸せに違和感を感じたり、避けることがなくなり、幸せになることを許可してだんだん幸せに向けて行動をすることができるようになります。
それでは悲劇のヒロイン症候群を治すための実践ワークに入っていきましょう。
悲劇のヒロイン症候群を治す実践ワーク
悲劇のヒロイン症候群を作っている信じ込みを洗い出す
まずは悲劇のヒロイン症候群という状態を作っている無意識の中の信じ込みを洗い出します。
次の質問に回答してください。
質問1.あなたが悲劇のヒロイン症候群だと自覚している状態とはどんな状態ですか?
どんなこと思ったりどんな行動をとっていますか?
質問2.あなたは自分を不幸でかわいそうな人間だと思いますか?
「はい」、と答えた人はなぜそのように思うのでしょうか?理由を書き出してください。
質問3.質問2で「はい」と答えた人
過去のどんなきっかけ体験がきっかけになって自分は不幸で可哀想な人間だと思うようになったのかを覚えている限り書き出してください。具体的な出来事が思い出せない場合はいつ頃からそう感じていたのかを書き出してください。
具体的な出来事として覚えていない場合は、幼少期(おなかの中にいる時を含む)の両親の言動によるものが多いです。
質問4.あなたは、自分が幸せになったり、人から愛されたり、人生を楽しんで良いと思っていますか?
思えない人は、なぜ思えないのか理由を書き出してください。
質問5.もしあなたがこうなったら最高に幸せだと思うことが現実になったとしたらどう感じますか?
質問6.あなたは自分自身をどのような人間だと思いますか?
自分の性格や容姿や能力や経歴などから自分はどのような人間だと思っていますか?
そして、書き出した内容に対してなぜそう思うのかを書き出してください。
例えば、自分はダメで価値がない人間だ
と思っているのでしたらなぜそう思うのかを書き出してください。
質問7.あなたは今の悲劇のヒロイン症候群(自分は幸で可哀想だと思う状態)でいることで、何を得ている、得られると思っていますか?何を避けている、避けられると思っていますか?
質問8.あなたは自分のことが好きより嫌いの割合の方が多いですか?
嫌いの割合が多いと答えた方、自分のどんなところが嫌いですか?
質問に答えたことで、自分がどのような信じ込みを持っていて、その信じ込みが何をきっかけに作られたのかなどが明らかになったと思います。
これらの信じ込みは後ほど心理ワークで解消していきます。
本音や感情を紙に書き出して吐き出す
紙と鉛筆を用意してください。
悲劇のヒロイン症候群に関して、今までの人生、自分自身、他人、環境などに言いたいことを書き殴ってください。
どんなに汚い言葉でも構いません。本音を正直に書き出してください。
なんでいつも自分ばかり不幸なことが起こるんだ
どうせ人生いいことなんて何もない
中学校の時に俺をいじめたあいつが悪いんだあいつのせいだ
親が何でも自分のやることなすことを否定したか
自分はどうせ幸せになってはいけないんだ
どんなことでも良いので思いや感情が出てくるままに書き出してください。
本音を吐き出して表現することでスッキリするとともに、溜め込んでいた感情などの心の雲が晴れて、その裏にあった本当に望む本当の気持ちや望むことが明確になってきます。
信じ込みを持っていた自分を認めて受け入れる
先ほどの質問に書き出した内容を見てください。
本音や感情を書き殴った紙もあれば見てください。
自分がこのような信じ込み思っていたこと
おいたこのような過去の体験に来から信じ込み思ってしまっていたこと
自分の事を不幸で可哀想な人間だと思い込んでしまっていたこと
自ら幸せを避けて不幸な人生を選んでしまったこと
自分は幸せになってはいけないと思ってしまっていたこと
これらを良い悪いとか何の感情も挟まずに
淡々と。自分は不幸になってはいけないと思っていたのか
自分は不幸で可哀想な人間だと思っていたのか
自分は幸せになることが怖いと思っていたのか
というようにただ淡々とその事実を認めて受け入れてみてください。
そのように考えてしまっている自分を自分を許してあげます。自分をいたわってあげてください。
あんなことがあったのだから自分は不幸だと思ってしまうのも仕方ないよ
不幸で可哀想な自分ていることで自分自身を守っていたんだね
本当は自分も幸せになりたい、愛されたいと思っていたんだね
今までずっと耐えてきたんだねよく頑張っていたよ
というように今自分の気持ちに寄り添って今までそのように生きてきた自分をいたわってあげてください。
いじける気持ちやどうせ自分なんかというような気持ちが湧いてきたとしても
その気持ちを否定せずに、そう思ってしまうのも仕方ないよとできるだけ認めてあげてください。
悲劇のヒロイン症候群を作っていた信じ込みを解消するワーク
先ほどの質問に回答した内容から、悲劇のヒロイン症候群を作っていた信じ込みが明らかになったと思います。
心理ワークを用いて、信じ込みを手放したり、信じ込みを見を作っている記憶に対する意味づけを変更したりします。
記憶を無力化する
記憶の内容を変更する
記憶に対する意味づけを変更する
過去の体験から学びや気づきを得て昇華させる
信じ込みそのものを手放す
このようなアプローチをすることで無意識の心理的なブレーキが外れます。
ですので自分は幸せになってはいけないというような信じ込みも心理的ブレーキも外れます。
具体的なワークのやり方はこちらの記事を参考に実践してください。
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どうなりたいのかを明確にして宣言する
なぜ悲劇のヒロイン症候群を克服したいのか、克服してどうなりたいのかを明確にします。
脳は、そうなりたい、それをやりたい理由や目的がはっきりしていると達成に向けて動いてくれるからです。
自分が心からこうなりたい、こういうことがやりたいということを書き出してみてください。
このような人間関係を築きたい
このような人生を生きたい
このような夢や目標を叶えたい
このような人として生きたい
幸せな恋愛がしたい
こういうことをやりたい
こういう目標を達成したい
こういう職業に就きたい
といったことを自由に書き出してください。
あなたがそうなりたいと思うということは、あなたはそうなることができ、それを達成して幸せになる権利があります。
注意点として、「悲劇のヒロイン症候群をやめて」と「不幸から抜け出して」といった否定形の言葉は使わないようにしてください。
最初のうちは自分が幸せになっても良いのだろうかとかどうせ無理だとか卑屈な気持ちが湧いてきてしまうかもしれませんがそれでも自分がやりたいと思うことを書き出してください。
そしてそれを短めの簡潔な文章にして表してください。
例:「私は幸せな人として自分のやりたいことをやって夢や目標を叶えていきます」
とりあえず現時点では自信がなくても構いませんので、 その宣言文を強く声に出して宣言してください。
朝寝る前や起きる時に神を見たり宣言文を見たり何度か声に出して宣言するのも良いです。
自己肯定感を養う
悲劇のヒロイン症候群の人は自分のことを無意識のうちに嫌ってしまっていることが多いです。
自分は駄目で価値がないと思ってしまっているため、そんな自分は幸せになってはいけないと感じてしまうのです。
自分の良いところだけではなく、自分のダメな部分、弱い部分、できない自分、卑屈な自分も認めて受け入れてあげます。
本物の自己肯定感とは、 自分はすごいのだと自信がある状態とは違います。
ダメな自分、弱い自分も認めて受け入れている状態です。
ダメなところや弱いところがあっても存在価値があるのだ、幸せになっても良いのだと許可ができている状態です。
日々の日常の中で少しずつ自己肯定感を養っていきましょう。
そうすることで自分が幸せを感じたり、自分を楽しませたり、満足させたり、幸せにさせることが自然とできるようになってきます。
日々の中で自己肯定感を高める実践ワークのやり方はこちらの記事を参考に実践してください。
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少しずつ行動に移していく
ワークを行って無意識の信念が外れたり自己肯定感が養われてくると少しずつ自分を楽しませたり幸せになることに対して抵抗がなくなってきます。
少しずつ意識的に行動して、自分を満足させたり、楽しませたり、幸せを感じることに慣れさせていきましょう。
自分が楽しい嬉しい心地よいリラックスできる幸せだと感じるような小さなことを行なってみてください。
例えば、今日は好きなスイーツを食べる
好きな漫画を読む
ちょっとした小さなことで構いません。
そして意識的に楽しいなあとか幸せだなぁと感じてみてください。
自分を満足させたり、楽しませて、幸せを感じることに慣れてくると、脳がますますあなたが幸せだと感じるようなことに向けて行動するようになってきます。
もし、自分なんか幸せになることはできないと思ったり、
幸せになることに抵抗がでたり、幸せになってはいけないというような気持ちが湧き上がってきた時は
抵抗したり打ち消そうとせずに淡々と自分は
今幸せになってはいけないと感じているんだなあ
というように淡々と認めて受け入れて感じてみてください。
そして、その上でセドナメソッドを用いてその場で感情を手放してください。
そのうちにネガティブな気持ちが湧き上がってくることが少なくなったりどんどん弱くなっていきます。
そして自分がやりたいこと、好きなこと、楽しい、嬉しい、幸せだと感じるようなことを徐々に自分にしてあげるようにしてください。
そうするとどんどんそのままの自分の感情に素直になって自分を幸せにしてあげることに抵抗がなくなり、 そのままのその自分が認められたり好きになって行きます。
そうすると不思議と他人からも認められたり、よくしてもらったりということも多くなってきます。
なぜかというと、人は脳のミラーニューロンという部位でこちらがどうせ自分なんかと心を閉ざしてると、相手はそれを察知して違和感を感じて避けたくなるからです。
こちらがそのままの自分を認めていて好きで自分を楽しませたり幸せにしていると、自然体の人と接することができるので、他人も居心地の良さを感じて好かれるようになります。