キョロ充をやめたいです。でもぼっちになるのが怖くてやめられません。
キョロ充がやめられない原因と、自然にやめる方法についてお伝えします。
キョロ充とは
キョロ充とは学校、職場、バイト先、サークルなどで、一人になるのが不安でキョロキョロと知り合いを探し、顔色を伺って周囲に合わせている人のことを指します。
- ぼっちになるのが怖くてリア充グループに属しているがなじめない
- 周囲の人に合わせリア充っぽく演じている
- キョロキョロと知り合いを見つけて付いて回る
- 会話の輪に入れず、愛想笑いでやり過ごす
- ぼっちだと思われるのが嫌で一人で行動ができない
などの特徴があります。
キョロ充がやめられない原因
キョロ充が止められない原因は
- メンタルブロック(否定的な信じ込みによる心理的なブレーキ)
- 認知の歪み
にあります。
メンタルブロックが認知の歪みを発生させ、それによりキョロ充がやめられなくなってしまっています。
メンタルブロック
メンタルブロックとは行動を制限させるようなネガティブな信じ込みのことです。
自分はダメで無価値な人間だ
自分は受け入れてもらえない
自分は嫌われる
変に思われる、否定、拒絶される
自分は口下手で大人しい人間だ
などの信じ込みがあるから、キョロ充をやってしまうんですね。
その裏には、自己否定、劣等感、対人恐怖、不信感、トラウマ、心の傷などがあり、これらは過去の体験により作られます。
認知の歪み
認知の歪みとは、事実でないこと、事実か分からないことを歪曲してネガティブに捉えたり、些細なことを拡大解釈してしまうことを言います。
例えば、相手が疲れていて眠くて、態度が少しそっけなかったとします。
それを勝手に「自分のせいだ」「自分といてもつまらないんだ」と歪曲してしまいます。
さらに「自分はダメ人間だ」「自分は価値がない」と人格否定にまで拡大解釈してしまう人もいます。
「友達はたくさん作るべき」
「一人で行動するのは恥ずかしいことだ」
「リア充っぽく振舞わないと嫌われてぼっちになる」
などの思い込みも認知の歪みに該当します。
この認知の歪みが、あなたをキョロ充化させてしまっているんですね。
認知の歪みはメンタルブロック(自己否定、劣等感、対人恐怖、不信感、無価値感等)から来ています。
自己否定があるから、他人の些細な言動を嫌われたなどネガティブに解釈してしまうんですね。
キョロ充をやめる、直すには
キョロ充を直すには、あなたがどのようなメンタルブロックを持っているかを洗い出し、それを心理ワークで解消していきます。
メンタルブロックが外れたら自己受容をして自己肯定感を養います。
自己受容とは自分の良い面だけではなく、欠点、ダメなところ、何かができない自分、弱い部分も含めて自分なんだ、それでも価値があるんだと無意識から認めて受け入れている状態です。
等身大の自分を嫌い否定しているから、他人からも嫌われるのではと感じてしまうんですね。
自己受容ができると、人の目が気にならなくなり、自然体で過ごしたり人と接することができるようになります。
自己否定などの心理的なブレーキが外れたら、意識的に認知の歪みを矯正することでキョロ充は解消されます。
それではキョロ充を自然にやめるための実践ワークに入っていきましょう。
キョロ充を自然にやめる実践ワーク
キョロ充の原因のメンタルブロックを洗い出す
あなたをキョロ充にさせてしまっている無意識下の否定的な信じ込みを洗い出します。
次の質問に答えてください。
質問1.あなたはキョロ充として、どのような言動をしていますか?
質問2.なぜあなたは質問1であげたようなキョロ充行動をしてているのですか?
質問3.あなたはキョロ充をやることでどんなメリットを感じていますか?
質問4.もしあなたがキョロ充行動を一切やめたとしたら、どんなことが起こると思いますか?どんな思いや感情が湧いてきますか?
質問5.質問4で書き出した各答えに対して、なぜそのようなことが起こると思うのですか?
質問6.あなたは質問5で書き出した各答えに対して、いつ頃からどんな体験がきっかけでそのように思うようになりましたか?
思いや感情を紙に書き出して吐き出す
紙と鉛筆を用意してください。
あなたがキョロ充をやっていることに対して思うこと、悩み、不安、文句、愚痴、不平不満、辛い気持ち、自分自身、周囲の人、過去の体験などに言いたいことなど、どんなことでもいいので自由に書きなぐってください。
学校でグループに入ってるけど正直辛い、いつも顔色を伺って愛想笑いをしてるだけ。でも周囲に合わせてないとぼっちになってしまう。ぼっちも辛い。いつも一人で孤独なかわいそうな人、変な人って思われたくない。俺は本当は暗くてダサいダメなつまらない奴なんだ。あー嫌だ、学校に行きたくない
といったように感情や思いを自由に書き出してください。
書き出すことで溜め込んでいた思いや感情を吐き出すとともに、あなたの信じ込みや認知の歪みなどが明らかになります。
次に、紙に書き出した内容を見ながら「なるほど、自分はこのように感じてこのように思っていて、こんなことを悩み、不満を持っていたのか」と認めて受け入れてください。
人は自覚して受け入れないことは変えることができないので、認めて受け入れることで変えていくことができます。
メンタルブロックを解消するワーク
先ほどの質問に答えた内容と思いや感情を書き出した紙をもとに、心理ワークでメンタルブロックを解消していきます。
ネガティブな信じ込みは過去の体験の記憶に紐付いています。
例えば、幼少期に親から「いい子にしてなきゃダメでしょ!あなたは本当に悪い子ね!」と怒られた記憶があるとします。
自分はダメで悪い子なんだ
いい子にしていないとは嫌われてしまう
という信じ込み(メンタルブロック)が作られてしまうことがあります。
これが残ったままになっているから「いい人でいないと嫌われてしまう」と感じてキョロ充をやってしまうんですね。
ですので、心理ワークを用いてメンタルブロックを解消します。
過去の記憶をやり直して内容を変える
記憶に対する認識や意味付けを変える
過去の体験から気づきや学びを得て良い記憶に昇華させる
記憶の重要度を下げ無力化する
などのアプローチをすることで信じ込みを外したり、別の信じ込みに書き換えます。
そうすると「いい人でいないと嫌われる」といった思い込みが外れるのでキョロ充をしなくても平気になってきます。
メンタルブロックを解除するワークのやり方はこちらの記事を参考にしてください。
自己受容して自己肯定感を養う
自己否定などのメンタルブロックを外したら、自己受容をして自己肯定感を養っていきます。
結局のところ自分を否定して嫌っているから、他人からも嫌われると感じてしまうんですね。
ですので自分の長所だけでなく、ダメなところ、何かができないところ、弱いところなども含めて自分を認めたり、短所を長所に置き換えるなどをして受け入れていきます。
無意識から自分を認めて受け入れられることが重要で、ワークを行っていくことで少しずつ自分を受容できるようになってきます。
自己否定が強い人は時間がかかることもありますが、だんだんダメな部分も含めて自分なんだ、価値があるんだと認めて受け入れられるようになってきます。
すると素の自分に自信がつくので、人前でも素の自分として自然体でいられるようになります。
だから、自然とキョロ充行為をしなくても平気になってきます。変に緊張したり、自分を演じたりすることがなくなるので、相手も居心地が良く人から好かれるようになります。
そして、あなたに合った友達と無理をしない付き合いができるようになります。
自己受容のワークのやり方はこちらの記事を参考にしてください。
認知の歪みを解消する
自分や他人の言動、何かの事象に対してネガティブな解釈や、拡大して解釈してしまう癖を修正していきます。
例えば、友達にLINEを送って既読がついてから1日経っても返信が来なかったとします。
それを
嫌われた…何か変な内容を送ってしまったのではないか
返信がないのは自分が無価値などうでもいい人間だからだ
認知の歪みがあるとこのようなネガティブな解釈をしてしまいます。
出来事に対する解釈を意識的に変えて、認知の歪みの癖を修正していきます。
ある程度メンタルブロックを解消して自己受容ができていないと、認知の歪みを解消するのが困難なので、合わせて取り組んでください。
友達にLINEを送って既読が付いて1日返事がなかったときに
嫌われた…どうせ自分は価値がないから返事を返さないんだ
という思いやネガティブな感情が湧いてきたら、セドナメソッドかマインドブロックバスターでその場でネガティブな感情を解放します。
そして
単に忙しいだけかもしれない
特に返す必要がないと思っているだけかもしれない
後で返事をしようと思って忘れてしまっているのかもしれない
仮に無視されたとしても、それはその人の意思であり、それと自分の価値には何の関係もない
このように意識的に意味づけを変えて認知のゆがみを修正(リフレーミング)していきます。
このように言い聞かせても不安が湧いてきたら、再度セドナメソッドかマインドブロックバスターで手放します。
あまりにも強い抵抗や恐怖、不安が出てくる場合はメンタルブロックが残っているので、前項に戻って解消してください。
これを繰り返して潜在意識にまで定着すると、新しい解釈をするのが習慣になります。
先ほどの例だと、LINEを送って1日返信がなくても特に気にならなくなります。もちろん他の些細な他人の言動をネガティブに受け取らなくなります。
自分、他人の言動と自分の価値を混同する癖を修正する
キョロ充の人は、
自分の言動
他人の言動
何かの事象
と自分の価値や人格を混同してネガティブに考える癖があります。
友達が少ない → 自分は価値がない
一人で行動する → 自分は価値がない
リア充グループに属していない → 自分は価値がない
うまく話せなかった → 自分は価値がない
他人がそっけない → 自分は価値がない
誘われなかった → 自分は価値がない
だから無理に価値のある人になろうとしてキョロ充をやってしまうんですね。
本心を偽ってキョロ充をやって価値のある人になろうとすればするほど、裏では本当の自分はダメだと否定することになるので余計苦しくなります。
これも自己否定などのメンタルブロックと認知の歪みから来ています。
友達が多くても少なくても、あなたの価値とは1ミリも関係ありません。
相手がそっけなくても、あなたの価値とは1ミリも関係ありません。
相手がそっけなかった理由が
眠かった、疲れていた、お腹が空いていたのかもしれない
何か心配事があるのかもしれない
あなたと一緒にいて退屈だったのかもしれない
あなたに興味がないのかもしれない
どれが理由だったとしてもあなたの価値や人格とは全くの無関係です。
相手の言動によってあなたの価値が変動することは1ミリもないのです。
他人の思うことや言動はコントロールできません。
コントロールできないことにあれこれ悩んでも仕方がないことです。
何かの他人の言動や事象と自分の価値を混同してしまうのは、自己否定から来ているので解消して自己受容を行いましょう。
その上で意識的に他人の言動や事象と自分の価値を混同して考える癖を意識的に修正していきます。
他人のある言動に「嫌われた、自分はダメで価値がない」というような感情が湧き上がってきたら、セドナメソッドかマインドブロックバスターで感情を手放しましょう。
そして
○○(自分の言動、他人の言動、何かの事象)と自分の価値は関係ない
他人の言動は自分にはコントロールできない
他人がどう思おうが他人の自由、相手の意思だから仕方がない
このように自分に言い聞かせましょう。
だんだん他人の言動や何かの出来事と自分の価値を切り離して考えられるようになります。
会話とコミュニケーションスキルを身につける
キョロ充の人はコミュ障で、会話やコミュニケーションスキルが身についていない人も多いと思います。
コミュ力がないから、無理に何か話さなきゃと頑張ってしまうので、挙動不審になり浮いてしまうんですね。
会話とコミュ力を身につけておけば、自然な形で人と接することができるようになります。
キョロ充の人は、常に自分がどう思われるかばかり意識が向いているので、自分本位のコミュニケーションになってしまっています。
相手に意識を向けて、相手本位の会話やコミュニケーションができるようになりましょう。
コミュ力を付けて相手本位のコミュニケーションができるようになると、相手もあなたと話していると楽しい、居心地が良いと感じてくれて、自然とグループに溶け込めるようになります。
人間関係は一生ついて回るので、会話やコミュニケーションスキルを身につけといて損はありません。
自分は苦手だなと思っている人は身につけておきましょう。
コミュ障向けの会話やコミュニケーションの学習と練習方法は会話とコミュニケーションのカテゴリーを参考に実践してください。