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ノンバーバルの鍛え方|コミュ障を治すノンバーバルトレーニング

今回はノンバーバル力を鍛えるトレーニング方法をお伝えします。

ノンバーバルとは、コミュニケーションにおける言語情報の以外の要素、声の大きさ、抑揚、言い方、表情、視線、姿勢、立ち振る舞い、身振り手振り、服装などのことを指します。

コミュニケーションで相手と打ち解けたり楽しさを感じさせるのは、言語情報が1割、ノンバーバル(非言語情報)が9割とも言われています。

テレビなどで海外で言葉が通じないのに親友のように打ち解けているシーンを見ると、ノンバーバルの重要性がよくわかると思います。

コミュ力=ノンバーバル力と言っても過言ではありません。

コミュ障を治そうとするとみんな何を話すかばかり考えます。しかし、ノンバーバル力が弱いと会話の内容は同じでも盛り上がらなかったり、時には相手を不快にさせてしまいます。

ノンバーバルが9割ということは、一生懸命会話を勉強するよりもノンバーバルを鍛えた方が効果は高いということになります。

相手と打ち解けて楽しくコミュニケーションをするためにノンバーバル力を高めましょう。

目次

ノンバーバル力を効果的に高めるトレーニング方法

笑顔と笑う練習

コミュニケーションにおいて笑顔や笑うことはとても重要です。
笑顔は楽しさの他、安心感や心を開いている感じを相手に与えるからです。

とにかく笑顔と笑っていればなんとかなってしまいます。

コミュ障さんはあまり笑わない、笑顔がない人が多いと思います。笑えても引きつったり愛想笑いになったり。

人前で自然に笑えるように笑顔と笑うトレーニングを行いましょう。

人前で笑うのが怖い、ブレーキがかかるという人はメンタルブロックに原因があるのでこちらの記事を参考にして解消してください。

自然な笑顔と笑うトレーニング

30秒間満面の笑顔をキープする

自然な気持ちの良い笑顔を作り、30秒間キープします。
これをできるだけ毎日最低1回~数回行ってください。

最初は鏡を見ながら一番綺麗で自然な笑顔を作りましょう。
口元だけではなくちゃんと目まで笑うことが大切です。

最初は顔の筋肉が疲れると思います。引きつったり不自然な笑顔になっても続けていると表情筋が鍛えられてきて自然な気持ちの良い笑顔ができるようになります。

声に出して3分間笑い続ける

普段あんまり笑っていない、些細なことで笑えないという人はこれを行ってください。

3分間時間を計ってその間声に出して「あっはっはっは」と大きく笑い続けます。
これも1日1回、できるだけ毎日続けましょう。

これを続けていると、笑いの沸点が低くなって些細なことで自然と笑えるようになってきます。

最初は形だけでも笑い続けてると脳の笑いを司る部分が活性化してきて、些細なことで笑いが起こるようになります。

人間の脳は動作や表情に感情が引っ張られるという習性があるので、実際に楽しくなってきて、終わった後は心が晴れやかになってすっきりします。

笑うことはメンタルや健康にもとてもいいので一石二鳥です。

どうしても笑顔がこわばってしまう人は表情筋トレーニングも行いましょう。

YouTubeで表情筋トレーニングで検索すると簡単なトレーニング動画がたくさん出てくるので参考にして行ってください。

発声トレーニング

声が小さい、ぼそぼそとしゃべる、声量がない、甲高い裏返ってしまうようなしゃべり方だと、相手に伝わらず弱々しい印象を与えてしまいます。

最低限の音量でも騒がしい場所でもよく通る声を目指しましょう。

ドギーブレス 30秒

背筋を伸ばして肋骨の下あたり、みぞおちに両手の平を置きます。

お腹に力を入れて、口を軽く開いて口から「はっ!はっ!はっ!」と1秒くらいの間隔で強く早い呼吸をします。

息を吐く時にみぞおちの辺りにグッと力を入れて「はっ!」と一瞬で強く生きよう吐き出します。吸う動作は自然に起こるのに任せて一瞬で息を吸います。吸うときは鼻でも口でも構いません。 

横隔膜呼吸 5~10回

お腹を膨らませながら鼻から息を大きく吸い、ほっぺたを膨らませて口をすぼめて唇を前に出しお腹に力を入れながらふーっと力強く吐き出します。

その時にもみぞおち辺りに手を当ててお腹にグッと力を入れながら、唇の隙間から息を絞り出すように吐き出します。5秒から10秒ぐらいで吐き出しこれを5回から10回行います。

ドギーブレスと横隔膜呼吸で発声のための腹筋が鍛えられて、小さな力で自然に腹から大きな声が出るようになります。

舌を出しながら喋る 30秒

舌を伸ばして口の外に出した状態で「あいうえお、おはようございます、こんにちは」など簡単な言葉を喋ります。

これで喉が開いて、きちんと声帯を使って通る声が出せるようになります。

人と話す前に行うだけでいい声が出るようになる速効性の効果もあります。

顔を上に向けて「おーい」 3~5回

顔を真上に向けて高いところにいる人に声をかけるような感じで「おーい!」と言います。

喉が開いて通る声が出るようになります。

これを毎日1回か、人と話す前、一人で行う会話練習の前などに行うと良いでしょう。

これを行っているだけでも声帯が開いて発声に関する筋肉が鍛えられ、太くて通る聞き取りやすい声を出すことができるようになります。

特に人と話す機会が少ない人は声帯を衰えさせないために毎日行いましょう。

時間がある時ややる気がある人はYouTubeで発声トレーニングで検索して時間を取って行うのも良いでしょう。

総合ノンバーバル力の体得に最適なモデリング&シャドーイング

ノンバーバルと言っても実際にどうやったら良いのかわからないと思います。

ノンバーバルは動作や抑揚を付けた言い方など様々な要素があるので、テキストだけじゃ学べず、知識だけ分かっていてもできるものではありません。

そこでノンバーバルが高い人の音声や動画を聞きながらそっくり真似をします。

字面だけでは分からない、口調、抑揚、イントネーション、リアクション、表情などそのまま学びながら体得することができます。

会話の内容までインストールできるので一石二鳥です。

モデリング&シャドーイングのやり方

この人みたいなノンバーバル力を身に着けたいという人を1人、もしくは2~3人ピックアップします。

そして、その人が会話をしているテレビ、ラジオ、YouTube、ネット配信などから見つけてください。

会話におけるノンバーバル力を高めたいなら2人で会話しているもの

スピーチのノンバーバル力を高めたいなら一人で話しているものが良いでしょう。

動画の方が表情や身振り手振りなどもわかるので良いと思いますが、音声のみでも構いません。

お笑い芸人でもいいですが、彼らは非常にノンバーバル力が高くテレビ用にオーバーにやってることもあるのでハードルが高いため、より一般人に近いYouTuberとかが良いかもしれません。

そして音声や動画を再生して、その人が話し始めたら後を追うように、できるだけ同じように真似して発声します。

ただ字面を追うのではなく、声の大きさ、高さ、口調、抑揚、トーン、イントネーションなどできるだけそっくり真似をします。

動画の場合は表情や身振り手振りなども真似しましょう。

最初は自分と全く違う、自分はこんなにもできてなかったと驚くと思います。

シャドーイングを繰り返してると、だんだんその人のような口調で話すことができるようになってきます。

そして自分の性格に合わせて自分のものになってきます。

相手や場面に合わせて、ちょっと意識するだけでその人っぽい話し方ができたり、キャラを使い分けすることができるようになります。

トレーニングの前に

「私は〇〇さんのように会話が上手い」

もしくは「私は〇〇さんのようにコミュ力が高い」

などの文言を目をつぶって50回から100回くらい唱えて、自己暗示してからシャドーイングを行うのもより効果的です。

真顔でいる時の表情を見直す

人と会っているときに真顔でいる時の表情も大切です。

目が半開きで口角が下がっていると、不機嫌そう、不愛想、つまらなそう、眠たそうという印象を与えてしまいます。

一人でぼーっとしている時に鏡を見てみましょう。
眠そう、不機嫌そうでびっくりすると思います。

その顔で人と会っていませんか?

芸能人の写真などを参考にして、鏡の前で口角を上げて自然で自信に満ちた凛々しい表情を研究して、それをキープするように心がけましょう。

わずかに微笑んでるような表情など、好印象に映る表情を研究するのもよいです。

アイドルなど表情が豊かな人をよく見ると、場面や話の内容に合わせて微細な表情の変化がすごいです。

良い表情をキープするのが辛い人は表情筋トレーニングを行いましょう。

相槌、反応、リアクション力を鍛える

コミュ障さんは相手の話を聞いている時に反応が弱く、人によってはほとんどありません。

反応が弱いと、話していてもつまらない、張り合いがない、興味なさそう、話を聞いてないのではと思われてしまいます。

最初はとにかく相手が何か言ったら無反応で聞き流さないで、うなづいたり、「うん」「はい」でもいいから意識して反応することが大切です。

大きなリアクションができないという人は、最初は相槌の種類やバリエーションを増やすようにしましょう。

こちらの記事を参考に相槌のやり方や種類を学んでください。

相槌の種類やバリエーションを増やすことで大きな反応をしてるように見せたり、相手の話をちゃんと聞いていると伝えることができます。

そして前述した笑顔や声に出して笑うこともリアクションとしてとても重要です。

深刻な話でない限り笑っていればなんとかなってしまいます。

最初は相手が何かを言ったらスルーせずにとにかく反応することと、笑顔と笑うことだけでも身につけましょう。

そして少しずつ大きなリアクションができるよう練習していきましょう。

どうやってリアクションをしていいのかわからない人は、前述のモデリング&シャドーイングで上手な人のリアクションを参考にしましょう。

リアクションを体得するには、上手な人の動画を見ながらどんな相槌やリアクションをしているのか研究し、声に出して真似しながら練習するのが最も効果的です。

感情が動かないという人は、感情を出すことに心理的ブレーキがかかっているか、脳の感情を司る部位が衰えてしまっていることが考えられるので、こちらの記事などを参考にして活性化させましょう。

視線とアイコンタクト

視線とアイコンタクトもノンバーバルはには欠かせないものです。

適度に相手の目を見たり、視線を相手に向けるようにしましょう。

目を見るのが怖い人は最初は額のあたりや視点の少し下あたりを見るとよいです。

全く見ないのもダメですが、ジーッと見続けるのも相手に圧迫感や威圧感を与えてしまいます。

また、相手を見る時の表情も大切です。

真顔や口角が下がった顔で見つめられると怖さを感じさせてしまいます。

口角を上げて少し微笑んでいるような表情
かわいいものや小動物、子供を見守るような表情
興味がありそう、好奇心ありそうな表情

など人を見る時の表情も芸能人などを参考に鏡の前で作りながら研究しましょう。

視線とアイコンタクトの上達には、実際に人と会った時に、目や顔の周辺を見るようにして慣れていく必要があります。

一人でできるトレーニングは、人の顔写真をタブレットやパソコンなどで実物大に表示させて目を合わせ続けるという方法もあります。

姿勢

姿勢も大切です。猫背になってしまっていると印象が悪くなり、弱弱しくだらしない印象を与えてしまいます。

胸を張って背筋を伸ばし、顎を少し引いて美しい姿勢を心がけましょう。

体の向き

対面で座った時に体が相手と違う方向に向いていたり、後ろにのけぞっていたりすると、緊張している、警戒している、興味がなさそうという印象を与えてしまいます。

なるべく顔だけでなく体も相手の方向に向くようにしましょう。

話し方

「えー」「あのー」などが多いと、緊張感や自信のなさ、説得力のなさなどを感じさせてしまいます。

意識してあまり言わないようにするとともに、会話の練習をして自分の言いたいことを考えなくても言葉にできるようにしましょう。

誰でも、 考えてる時に間をつなぐ言葉として多少は出てしまうものなので、多少でしたら問題はありません。

モデリング&シャドーイングでノンバーバル力が高い人の話し方も参考にして身につけましょう。

話が長くまとまらない、何を言ってるのかわからなくなるのも、練習して簡潔に話す力を身につけましょう。

会話の練習方法は当サイトの会話のカテゴリーでも紹介しています。

動作

ちょこまか動くと、あわてている、焦ってる、小物感が出てしまいます。

どっしりとゆったり動作することで、余裕がある落ち着いた印象になります。

見た目や身だしなみを整える

ノンバーバルには服装、髪型など見た目や身だしなみも含まれます。

清潔感のないみすぼらしい恰好だと、あまり話したくない、親しくなりたくない、説得力がない、格下だと思われてしまいます。

といっても過度に見た目やファッションにこだわる必要はなく、ファストファッションでよいので、服装や髪型などは最低限は整えて清潔感があるものにしましょう。

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