MENU

会話が苦手・下手の克服はまず減点をなくそう|嫌われる会話とは

コミュ障を克服しようとすると何を話すか、上手に話すかばかり考えてしまいがちです。

それよりも何をしないか、話さないか(相手を不快にさせないか)の方が重要です。

会話中の小さなモヤモヤ、イラッの積み重ねが、この人といると居心地が悪い、一緒にいたくないと思わせてしまっているからです。

意識すれば直せるものが多いので、上手に話すより楽にできて効果大です。減点をなくすことで嫌われる可能性を少なくしましょう。

目次

やってはいけない!相手に嫌われる、不快にさせる会話と対処法

無自覚に相手を否定している

自分では気づかずに否定してしまっていて、自分では否定していると思ってない、むしろ良いことを言っていると思っている場合があるので注意しましょう。

否定の例1:相手の意見を否定する

A「部長はCさんに成長してほしいからあんなに怒ったんでしょうね」
B「いや、そうじゃなくて単に感情のコントロールができないだけだと思いますよ」

一見自分の考えを述べただけのように見えますが、Aさんにしてみれば自分の考えを頭ごなしに否定されて良い気分はしないと思います。

雑談は議論ではないので必ず正しさが必要なわけではなく、自分の意見を述べる必要もないんですね。

実際にAとBのどちらの意見が正しいか分かりません。

のであれば、Aさんの意見も尊重して

「そうですよね」
「確かにそうかもしれないですね」

と一旦同意、肯定しましょう。

その上で「部長、怒るにしてもちょっと感情的になりすぎだよなぁ」と自分の意見を言えば相手は否定されたと感じさせません。

どうしても相手を否定して自分の意見を押し通したくなってしまうのは、メンタルブロック(自己否定、劣等感、敵対心、こうあるべきなどの信念)があることが考えられます。

だから相手の意見に従うと自分が負けた、相手より下、無能な感じがして感情がざわついて張り合ってしまうんですね。

どうしても相手と対抗してしまう場合はメンタルブロックを解消しましょう。自然と相手を否定したい気持ちが消えて人間関係が良好になるのでおすすめです。

否定の例2:相手の趣味、好み、価値観を否定する

A「趣味はプロ野球観戦で、家で中継を見るのが好きです」
B「自分は野球はどこが面白いのか分からない。スポーツ中継も長くてジッとしてるのが苦手だから見ないです」
A「そ、そうですね。中継長いですよね・・・」

こんなこと言う人いるのと思うかもしれませんが実際います。しかも本人は自覚なさそうです。

本人は思っていることを正直に言っているだけかもしれませんが、相手にしてみれば好きなことを否定されていい気分はしないと思います。

「野球観戦が好きなんですね。どんなところが楽しいですか?」
「ビール片手に応援したら盛り上がりそうですね」

など肯定、承認する方向で会話をしましょう。自分ではなく相手にフォーカスすればこのような会話ができると思います。

知らない分野でも教えてもらうつもりで話してもらえば自分の知識も増えて会話のネタにもなり一石二鳥です。

相手「納豆を好きでよく食べます」
自分「自分は納豆苦手なんです」

といった好き嫌い程度であれば全く問題ありません。

「納豆を食べる人は頭がおかしい」みたいに人格を否定しなければ大丈夫です。

相手の話を遮る

相手が話している途中に相槌、促し、話を広げるための質問以外で、口を挟んで話を遮ると相手を不快にさせてしまいます。

特に相手の話を遮って自分の話や考え、意見などを挟むとより相手を不快にさせてしまいます。

何か言いたくなってもグッとこらえて相手が話し終わるまで待って発言しましょう。意識しておこなって慣れるとこらえなくても自然とできるようになります。

自分の話をしたくなってしまうのは、メンタルブロックがあったり満たされてない感情が溜まっているので、心理ワークで解消しましょう。

相手の話が長すぎて終わらせるために意図的に遮るのであれば問題ありません。

会話泥棒

会話泥棒とは相手の話を奪って自分の話をしてしまうことです。

会話泥棒の例

A「この前、京都に行ってきました」
B「私は先月沖縄に行きました。○○と○○に行ったんですが良かったです。そこで○○を食べたんですけどすごく美味しかったです。Aさんもぜひ今度行ってみてください」
A「そ、そうですね。機会があったら行ってみようと思います・・・」

Aさんが「京都旅行に行ってきた」と話し出したのに、自分の旅行の話をし出して会話を奪ってしまっています。

これはわりとよく遭遇します。

Aさんが話し始めたのですから、質問や話を促して気持ちよく話させてあげましょう。

相手が考えながらゆっくり話す人で、間が空くとつい自分の話をしてしまいがちなので注意です。

自分も知っていることがあるとつい「知ってる!知ってる!」「私も!私も!」とやってしまいがちですが、その後に自分の話をしてしまうと会話泥棒になってしまいます。

たとえ知ってることでも途中で遮らずに、一旦は話を最後まで聞く方が無難です。

嫌味や余計な一言を言う

癖になっていたり、無意識にやってしまっている人は意外と多いです。

自分では嫌味だと思っていない、褒めているつもりでやってしまっていることもあるので注意しましょう。

嫌味、余計な一言の例

「○○さんは”高卒なのに”仕事ができますね」
「プレゼン上手でしたね。”1箇所ミスがありましたけど”」

余計な一言は入れずに「○○さん仕事ができますね」「プレゼン上手でしたね」でいいんですね。

これが癖になっている場合、根本原因はメンタルブロックにあります。

裏に自己否定や劣等感などからくる満たされていない感情があるため、無意識に相手下げをして満たそうとしてしまうのです。

プライドが高くなって素直に相手を褒めるとしゃくに感じてしまうんですね。

メンタルブロックを解消すれば素直に同意、肯定、共感、褒めができるようになります。

上から目線、見下す、小馬鹿にする、差別的発言

これも意図せずに気づかずやっていることもあるので注意が必要です。

男なのに、女なのに、若いのにすごいねといった発言は褒めたつもりが見下して馬鹿にしてると取られてしまうのでしない方が無難です。

意識的にやっている人や、無自覚に見下したり馬鹿にしてしまっている人もいます。

これも裏に自己否定や劣等感があるため、相手を見下したり小馬鹿にすることで自分の方が優れていると感じたいという心理からきています。

自慢、マウンティング、自己アピール

多少の自慢や自己アピールは誰でもするものですが、あからさまなマウンティング目的の自慢は嫌われてしまいます。

マウンティング目的でなく、こういう良いことがあったんだと報告する感じで言うのであれば問題ありません。それでも相手次第では自慢と受け取られてしまうこともあいます。

自慢になりそうなことは相手から聞かれた時に言う方が無難です。

相手がコンプレックスに感じていることなどは、普通に話しただけでも自慢になってしまうこともあり時には配慮をすることも大切です。

例えば、子供がいない人に自分の子供の話をするといったケースです。

自虐風自慢や自慢したいことを先に質問するなどの手口も大抵は相手にバレています。

過度に自慢やマウントしたくなる原因もメンタルブロックです。

裏に自己否定、無価値感、劣等感、自分は認められていないなどの信念があるから、自慢をして満たそうとしてしまうのです。

過度な卑下、ネガティブ発言

適度な謙遜ならば良いですが、度を超えた自虐、自己卑下、ネガティブ発言は話していて気分がさがってしまいます。

相手は「そんなことないよ」と慰めなければならず、気を使わせてしまい面倒な人だと思われてしまいます。

コミュ障さんはネガティブで自信がない人が多いので注意しましょう。

「僕人見知りなんです」と自己開示的に言う分には全く問題ありません。

「僕人見知りで、友達もいなくて生きていてもつまらなくて…」というように悲観的にならないようにすれば大丈夫です。

「人見知りだから…(許してね、配慮してね)」と免罪符や保険的に言うと自信がない人なんだな、めんどくさいなと思われやすいので注意です。

長々と自分語りをする、1で済むところを10話す

一方的に自分の話ばかりすると、相手はつまらないなと感じたりうんざりしてしまいます。

コミュ障さんは会話やリアクションが苦手なので

自分の話は意気揚々とするのに相手の話には無反応
自分の話をするのに相手には話を振らない、質問しない

となりがちで余計に相手は不満に感じてしまいます。

自分が話したらできるだけ相手にも質問をしたり、話を振るようにしましょう。

話の結論が見えないままダラダラと話し続けるのも聞いている方は苦痛を感じてしまいます。

できるだけ短く簡潔に話した方が分かりやすく、相手に負担をかけません

雑談なのですから、一つのエピソードは長くても1~2分以内に終わらせるようにしましょう。

どうしても話が長くなる、何を言っているのか分からくなるタイプの人はある程度話す練習も必要です。

アドバイス、説教、正論、知識をひけらかす

雑談中にこれをやるとものすごく嫌がられます。

雑談は議論ではないので正論やアドバイスは必要ないんですね。

相手が何か悩み事、愚痴などを言ってきた時などは、単に話を聞いてほしい、吐き出したい、理解・共感してほしいということがほとんどです。

A「ダイエットしたいけどついつい食べちゃって…」
B「そんなんじゃダメだよ、痩せたいなら我慢しないと。ちゃんとカロリー計算をして炭水化物と甘いものは控えてタンパク質と野菜を多めに摂って。あと毎日有酸素運動をすること」

このように否定+アドバイス+正論+説教が合わさると最悪です。
一発で相手から嫌われてしまうこともあります。

本人は良かれと思って言っていることが多いですが、これもマウント行為の一種です。自分の方が上の立場になれて満たされるからです。

相手もそれが正しいことは分かっています。

相手が愚痴などを話してきた時には

A「ダイエットしたいけどついつい食べちゃって…」
B「そうだよねぇ、つい食べちゃうよね」

といったように理解、共感をしてあげましょう。

その上で、何か良いことを知っていてアドバイスしたい場合は、良いことを知っていることを伝えて、食いついてこなければ相手はアドバイスを欲してないのでそれ以上言わない方が無難です。

スマホを弄る、テーブルに置く

会話中にスマホをいじっていると

自分と話していてもつまらないのかな
自分より他人や他のことを優先されている

と相手は不快に感じてしまいます。

実験でもスマホを置いて会話をしたグループは会話が盛り下がった、相手への印象が悪くなったと感じた人が多かったそうです。

スマホに触らなくてもテーブルの上など見えるところに出しておくだけでも同様に感じるそうです。通知などが度々光って話に集中できないですし。

普段はしまっておいて、写真を見せる、メモを取る、会話中に出てきたことを調べるなど必要な時だけ出して使うようにしましょう。

間が持たないとついスマホを触ってしまいがちですが、そこはぐっとこらえましょう。

また、集まりなどでスマホを見ていると話しかけにくくなるのでもったいないです。

笑わない、無表情、リアクションが少ない

無表情で笑わない、リアクションがないと堅苦しく緊張感が漂ってしまいます。

相手は話していても張りがない、自分の話はつまらないのかなと感じさせてしまいます。

できるだけ笑ったり穏やかな表情をしたり、リアクションをするようにしましょう。

とは言っても、これはすぐには直せないと思います。その場合はトレーニングをするしかありません。

笑顔、表情、リアクション、感情表現など話の内容以外の部分が相手に与える印象の8割くらいを占めるので、できいないととても損です。

これらができないのは、表情筋や脳の感情を司る部位が衰えてしまっていること、技術として習得できていないことが考えられます。

自宅でトレーニングすることで、人前でも自然と笑ったりリアクションをするなど感情が出せるようになります。 

リアクションも最初は相槌のレパートリーを増やすことからやっていくとだんだんできるようになります。

ノンバーバル(非言語コミュニケーション)を鍛えるにはこちらの記事などを参考にしてください。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次
閉じる