マインドブロックバスターとは
マインドブロックバスターは、日常で湧き上がってくるネガティブな感情や思いをその場で解消できるワークです。
手順は1回15秒ぐらいでとても簡単、外出先でもできます。
- 日常で不快なことがあった時に感じるイライラやモヤモヤ
- 行動の妨げとなる不安や恐怖心
- 自己否定、自己嫌悪、怒り、嫉妬、悲しみ、誰かを批判、責める気持ち
などが湧いてきた時に行うと、嫌な気持ちがスーッと消えてニュートラルな気持ちに戻ります。
やり方は簡単で「こんなことで本当に感情が消えるの?」と思うかもしれません。実際やってみれば分かりますが本当に消えます。
例えば、人に嫌味を言われていつもなら一日中ムカムカして頭から離れなかったのが、これを行うと瞬時に「まあいいか」となって笑みが浮かんでくるほどです。
続けていると溜め込んでいた感情やネガティブな思いがどんどん解消され、ネガティブになることが減ったり、落ち込んでも立ち直りが格段に早くなります。
セゾンナメソッドと似ていますが、どちらも原理や効果はほとんど一緒です。やりやすい方や効果が感じられる方で行ってください。
マインドブロックバスターの効果
ネガティブな感情や思いをその場で解消できる
感情を溜め込まず後に持ち越さずに済む
溜め込んでいた感情を少しずつ解消できる
行動に対する不安や恐怖が軽くなる
今までなら不快に感じていたことがなんとも感じなくなる
ネガティブな感情が湧いてくることが減っていく
また副産物として
嫌なことをしてくる人がしてこなくなる
嫌なことをしてくる人がどこかに行ってしまう(縁が切れる)
人間関係が上手く行くようになる
物事がスムーズに運ぶようになる
嫌なことをや辛いことが減っていく
といった効果も期待できます。
嫌な人にターゲットにされやすいのもメンタルブロックにあることが多いからです。
マインドブロックバスターは
深く強いトラウマ
喧嘩の最中など強い感情を伴った体験をしている最中
には向きません。
マインドブロックバスターの原理
なぜ不快な感情や信念を手放すことができるのかについて簡単に解説します。
そもそも人間の感情は、本来であればきちんと感じて表現すれば30秒ぐらいしか続かないと言われています。
しかし多くの人が感情を我慢したり、感じていないふりをしたり、なかったことにしたり、他のことをして紛らわしてごまかしてしまいます。
すると感情が消化されず、無意識下に抑圧されて残ってしまいます。
すると些細なことで感情が湧き上がってきたり、脳が感情を解消させようとして怒りを抑圧していれば怒りたくなるような出来事を呼び寄せます。
それと、感情の裏には信念があります。
例えば「自分は価値がない」と否定していると、他人の些細言動で価値がないと言われているように感じて、怒りや嫌な気持ちを感じてしまいます。
このようなネガティブな思い込みも、自分が握りしめているもので、本来は手放すと決意すればその場で手放せます。このマインドブロックバスターはそれを促す効果があります。
マインドブロックバスターのやり方
不快な思いや感情が湧き上がってきた時に行います。
・何か不快な出来事があって嫌な気持ちになった時
・日常にふとネガティブな思いや感情が湧き上がってきた時
・何か行動することに不安や恐怖などが湧いた時
・自分や誰かを責める気持ちが湧いてきた時
・目標や願望を叶えたいが心理的ブレーキがある時
などに1つの感情や思いに対して1回行います。複数ある時はそれぞれ行ってください。
1.軽くリラックスをします。
最初は目をつぶった方がやりやすいと思います。
2.湧き上がってくる思いや感情を感じる
湧き上がってくる思いや感情を、抵抗したり理性で抑えようとせずにただ淡々と感じてください。
「あーなるほど、今自分はこのように感じているのだな」という感覚です。
数秒ほどでかまいません。
3.「このブロックは何?」と自分自身に問いかける
「このブロックは何?」と自分に問いかけ、ブロックを象徴する何かのイメージを思い浮かべてください。
物、果物、動物、風景、人の顔、何かの場面、断片的な映像、抽象的な物、目の前に見える物など、パッと出てくるものでかまいません。
意味不明なものでも現実には存在しないものや場面でも何でも構いません。
思い浮かべるイメージは深く考えず直感で思い浮かべてください。
頭であれこれ考えずにパッと思い浮かべるのがコツです。
嫌なことを言った人の顔、失敗した場面など感じている思いや感情に関連する人や場面や物
黒い石、煙などネガティブなことを象徴する物
目の前に見えているコップ、カーテンなどの物
リンゴ、鳥、花、キャラクター、風景など全く脈絡のない物、幾何学模様
スイカの皮を被った豚など意味不明なもの
など何でも構いません。
頭であれこれ考えずに適当にパッと浮かんだものを直感で1つ思い浮かべてください。
むしろ適当に直感で思い浮かべたものの方がよいです。
潜在意識が行なっていることなので、頭ではそれが何なのかわからなくて構いません。
眠っている時に見る夢が支離滅裂で意味が分からなくても、脳が情報を整理しているというのに近いと思ってください。
4.「解除のイメージは何?」と自分に問いかける
「解除のイメージは何?」と問いかけ、解除のイメージを思い浮かべてください。
先ほどと同様に、今浮かんでいる思いや感情に関連するものでも、目の前に見えているものでも何の脈絡のないものでも構いません。
何でもかまいませんが、ブロックのイメージとは別のものをイメージしてください。
直感でパッと何かイメージしてください。
ブロックのイメージがネガティブで、解除のイメージがポジティブなものでなくても構いません。
5.ブロックのイメージと解除のイメージを入れ替える
ブロックのイメージと解除のイメージを入れ替えます。
ブロックのイメージを消して解除のイメージを思い浮かべるという感じです。
入れ替えるやり方は色々ありますが、自分がやりやすい方法で構いません。
- ブロックのイメージをパッと消して解除のイメージを登場させる
- ブロックのイメージを黒板消しで消して解除のイメージを表示させる
- スマホで画像をスワイプするようにしてブロックのイメージをスワイプして飛ばして解除のイメージと登場させる
- ブロックのイメージが粉々になって解除のイメージが現れる
- ブロックのイメージが遠くに行ったり、小さくなって消滅して解除のイメージが現れる
など自分がしっくりくる方法で行ってください。
僕はブロックの画像をスワイプして横に飛ばして、解除のイメージを登場させるのがいちばんしっくりきます。
不快な感情が湧き上がってきたら
1.「ブロックのイメージは何?」

イメージするものは直感でパッと、何でも構いません。
2.「解除のイメージは何?」

解除のイメージも直感で何でも構いません。
3.ブロックのイメージを消して、解除のイメージと入れ替える
自分のやりやすいしっくりくる方法でブロックのイメージと解除のイメージを入れ替えます。
例1:ブロックのイメージを横に飛ばして解除のイメージと入れ替える

例2:ブロックのイメージを消して解除のイメージに上書きする。

入れ替えた瞬間、感情や思いがスーッと消えたら成功です。
消えないときは何度かやって放置して忘れてしまったり、多少感情が残っていても気にしないのがコツです。
シチュエーション別のマインドブロックバスターのやり方
嫌なことがあってイライラしたり不快に感じた時
何か人から嫌なことを言われたり嫌なことがあってイラッとしたり不快に感じた時に行います。
怒りを感じたなら怒りの感情そのものに対して行なったり、怒りの感情に付随している言葉一つ一つに対して行ないます。
「どうして言うこと聞かないの!?」で一回
「あいつは失礼な奴だ!」で一回
「自分は蔑ろにされた、悔しい」で一回
といったようにマインドブロックバスターを行ってください。
メンタル、性格、行動面で改善克服したいことがある時
自分の性格や行動面で改善したいことがある時に妨げているメンタルブロックを解消できます。
例えば、人と接するのが苦手なのを克服したいならば、人と接した時に感じる感情や思いなどのブロックを解消します。
「嫌だなあ」「嫌われたらどうしよう」「どうせ自分は嫌われてる」「自分は根暗だしつまらないよな」「人と話すのは面倒だ」「どうせ自分は孤独だ」「友達がほしいなあ」
といった湧き上がってくる感情や思いを一つ一つブロック解除していきましょう。
湧き上がってくるたびに行っていると、だんだん弱くなったり湧き上がってこなくなります。
嫌いな人や嫌な事をしてくる人に対して
嫌いな人に対して文句や言いたいことを一つ一つ行っていきましょう。
「いつも嫌味ばかり言いやがって」「あいつは本当に性格が悪い奴だ」「なんで能無しの癖に偉そうなんだ!?」
という思いや言葉一つに1回ずつか、もしくは消えるか弱くなるまで何度か行いましょう。
日常でふとネガティブな感情がわき上がってくる時
日常でふと湧き上がってくる不安や、言葉にできないモヤモヤ、めんどくさい、やる気が出ないといった気持ちなどを解消してしまいましょう。
過去の嫌な体験の記憶からくる不快な感情
過去の嫌な体験、失敗、恥ずかしい体験など思い出すと様々な不快な気持ちや思いが湧いてくる記憶を題材にして行います。
これも思いや感情を一つにつき1回行ってください。
例えば、中学生の時に失敗して笑われた体験であれば
恥ずかしいという感覚、惨めさ、劣等感などの湧き上がってくる感情
「恥ずかしい、何であんな失敗をしたんだ」
「みんなにバカにされたに違いない」
「どうせ自分は無能な人間だ」
といった思いについてそれぞれ行ないます。
深く強いトラウマになっている場合はあまり向きませんので他のワークで解消してください。
叶えたい願望や目標がある時
何か叶えたい願望や目標がある時にそれを妨げるような不安や恐怖心の元となっているブロックものを解消することで、心理的な障壁が軽くなります。
不安、恐怖、罪悪感、プレッシャーなどの感情
「どうせ無理」「批判されないだろうか」「もう歳だから」「自分には才能がない」「こうなったらいいなあ」などの思い
に対してそれぞれ行なって解消します。
その願望を叶えたい動機についてもブロックを解除しましょう。
「認められたい」「何者かになりたい」「他人に勝ちたい」「すごい人と思われたい」
と言った本来とずれた動機が出てくるのであればそれを解消してしまいましょう。
こういった思いが出てくる場合は、その裏には「自分は誰からも認めてられていない」「他人より劣っている」「自分は無価値だ」と言った自己否定などのメンタルブロックがあります。
「みんなに認められたい(=自分は認められていない)から有名になりたい」だと
本音の「自分は認められていない」の方が現象化したり、認められも「まだ認められてない、もっともっと」と際限なく求めたり、認められなくなる恐怖から頑張り続けるということになってしまいます。
このようなブロックを解除することで、スムーズに目標に向けて行動ができたり、叶ったり、場合によっては実は本当に望んでいた願望ではなかったということに気づくこともあります。
例えば、誰かに認められたいという思いが、幼少期に親から認めてもらえなかったというブロックからきていた場合など、メンタルブロックが外れると認められたいという要求がなくなるためです。
ブロックが外れたことで心から本当に叶えたい目標や願望が見つかることもあります。
行動の妨げとなる感情がある時
何かを行動しようとする時に「めんどくさい」「やる気がしない」「どうせこんなことをしても意味がない」「どうせ頑張っても無理だ」「変に思われたらどうしよう」
などの思いや感情が湧いてきた時にはそれぞれ解消してしまいましょう。
マインドブロックバスターのQ&Aと注意点
その場で感情や思いが消えない
感情や思いが消えない場合は同じ題材で何度か繰り返しを行ってください。
ブロックと解除のイメージは毎回同じでも変わっても構いません。
数回行っても消えない場合は無理にやろうとせずに終了してまた次の機会に行うなどしてください。
その場で表面上は消えていなくても内部では解消が進んでいる場合もあります。
完全に消えなくても多少でも感情が弱くなったら効果は出ています。
気が付いたら、同じシチュエーションでも不快にならなかったなど後から気づくこともあります。
マインドブロックバスターは、
喧嘩の最中など強い感情を伴っている場合
強いショックを受けてトラウマになっている場合
などは向きません。
感情が全く収まらないという場合は、
強いショックを受けた体験などトラウマになってしまっている
本人が手放すことを強く抵抗、執着している
気の流れが滞っている
などが考えられます。
ごく稀に、気の流れが滞っていて感情エネルギーの解消がうまくできない人もいます。
その場合は別のワークで取り組むか、セラピストや心理カウンセラーなどにお願いする方が効果的です。
その場は消えても再び同じ感情が湧き上がってくる
マインドブロックバスターは基本的に表面上に意識上に上がってきている感情を解消します。
同じ感情が繰り返し出てくる場合は、今までたくさん感情を溜め込んでいたものが少しずつ表に出てきていることが考えられます。
繰り返しを行っていると、玉ねぎの薄皮を剥がすように少しずつ解消されて感情が湧き上がってくることが少なくなってきます。
それから、人は慣れ親しんだ自分に戻ろうとする働きがあるので、戻ってしまっていることもあります。
思い浮かべるイメージについて
ブロックと解除のイメージは深く考えずに直感でパッと思いついたものにしてください。
想像上の架空の物でも、色やモヤモヤなど抽象的な物でも、目の前に見えている物でも何でも構いません。
毎回同じものや似たようなものになってしまっても構いません。
ブロックのイメージが悪いもので解除のイメージが良いものである必要もありません。
例えばブロックのイメージが天使で解除のイメージが悪魔であっても問題ありません。
ただしブロックのイメージと解除のイメージは違うものにしてください。
無理にやったり執着しない方が効果が高い
あまり無理に行ったり頭で考えず、不快な感情が湧き上がってきた時にサッと適当にやった方が効果は高いです。
この嫌な感情を消してしまいたい
早くこの嫌な現実から逃れたい
あの人に早くどっかにいなくなってほしい
こんな気持ちであるとそれが逆に執着や信念となってしまうので余計に握りしめてしまいます。
これらの気持ち自体を題材にしてマインドブロックバスターを行って解消してしまいましょう。
リラックスして「あー自分はこのような感情を感じてるんだな」と淡々と感じて受け入れてから、適当に「ブロックのイメージは何?」「解除のイメージは何?」とやって手放してしまいましょう。
終わった後も「ちゃんと手放せたかな?」とかあれこれ頭で考えず、忘れてしまってください。
そちらの方が結果的に早く変化が訪れます。
こんなことやってもブロックは解放されてないのではないか
また嫌なことをされたらどうしよう
この現実は変わらないのではないか
といった不安が湧いてきたらその思いや感情をマインドブロックバスターで解消してください。
どのように変化が起こっていくのか(得られる効果)
溜め込んでいた感情やネガティブな信念を手放していくと、心が軽くなって不快な気持ちになることが減っていきます。
今までなら嫌な気持ちになってた出来事でも大して嫌な気持ちにならなくなったり、落ち込んでも立ち直りが格段に早くなります。
今までなら抵抗があったりして不安や恐怖を感じてなかなかできなかったことがスムーズにできるようになったり、知らず知らずのうちに物事がうまくいくようになったりします。
これは無意識にあったメンタルブロックが外れたことで、自ら設定した信念による障害物がなくなったために脳がスムーズにあなたが望む方向に向けて動き出したからです。
早くブロックを解除しようとして無理に何かを嫌なことを思い浮かべてほじくり回すよのことはあまりしない方が良いでしょう。
それよりもポジティブな方向に自分はこのようになりたい、このように変化するんだという決意をした方が脳がそれを妨げているブロックを解除しようと強力してくれるようになります。
マインドブロックバスターは書籍も出ていますので、もっと詳しく知りたいという人は読んでみてください。