HSPは改善、克服することができるのでしょうか。
それとも、性格や気質として受け入れて生きていかなければならないのでしょうか。
僕や相談に乗った人の体験からすると、改善、緩和したり、克服できる部分もあるというのが実感です。
- HSP気質を改善する
- HSP気質を補うスキルを身につけて対処する
- HSP気質を受け入れる
- HSP気質を活かす
これらを行なったことで、以前と比べて変化したり楽に生きられるようになりました。
僕の場合は
- 対人恐怖症や赤面症が治った
- 人の目があまり気にならなくなった
- 批判や否定に対する耐性がついた
- あまり緊張せずに話せるようになった
- HSPを長所として活かせるようになった
- 考え方や心の癖が変わり、ポジティブ思考になった
- 落ちこんだり精神的に疲れても立ち直りが早くなった
- 内向型を補う技術、戦略、処世術が身に付いた
- 自分を認め、受け入れることができるようになった
- 自分の性格に合った人間関係、仕事、ライフスタイルで楽に生きられるようになった
内向型の性格やHSP気質はそのままですが、以前に比べてとても楽に生きられるようになりました。
HSPを克服するためにどのようなことを取り組んできたのか
僕はHSP、内向的な性格を克服しようとして、10年以上何百万円のお金をかけて、多くの書籍を読み、セミナー、ワークショップ、セラピーなどを受けたり、自分なりに努力をしてきました。
中には効果がないものやHSPにはとても実行できないもの、自分に合わないものもたくさんあり、遠回りもしました。
試行錯誤しながらいろいろやってきたことで、先のようなHSPを改善、部分的に克服することができました。
その経験から、HSPを改善、克服するのに効果な方法を紹介します。
HSPを改善、克服、楽に生きるためにしたこと
- HSPの後天的な原因を解消し、HSP気質を改善した
- 内向型向けの会話、コミュニケーションスキルを身につけた
- HSPに合った人間関係、仕事、ライフスタイルを選択した
- HSPである自分を認め、受け入れた
- 過去の体験から作られた否定的な信じ込みを解消し、心の癖や考え方を変えた
- HSP、内向型としての自分の長所を知り、活かすようにした
一つ一つどんなことを取り組んできたのかを解説します。
HSPの後天的な原因を解消し、HSP気質を改善した
HSPの後天的な原因を解消したことで、次のようにHSP気質が改善されました。
- 対人恐怖症、赤面症が治った
- 人の目を見て話せるようになった
- 人にどう思われるかがあまり気にならなくなった
- 批判、否定への耐性がついた
- 他人の機嫌に左右されなくなった
- 嫌なことがあってもすぐに立ち直れるようになった
- 自己否定や劣等感がかなり減った
- 楽に円滑な人付き合いができるようになった
- 些細なことで自分を責めたり、反省、後悔することがなくなった
- 緊張することが減った
- 長時間人と会ったり人ごみの中にいてもほとんど疲れなくなった
生まれつき音や光に過敏というケースを除いて、HSP気質の多くは後天的に作られたと考えます。
赤ちゃんの時は、人目もはばからず、素っ裸で大声で泣いたりしていたはずだからです。
幼少期に親が不機嫌だったり、怒られたりして、親の顔色を伺ってビクビクするようになり、HSP気質になってしまいます。
自分は嫌われた
自分のせいで不機嫌にしてしまった
自分がダメで無価値な存在だからだ
と思い込んで、人前に出ると、嫌われないか、不機嫌にさせないかとビクビクして疲れてしまうんですね。
このような信じ込みを解消していくことで、人のよって程度の差はありますがHSP気質は改善することが可能です。
僕の場合は、父が無口で頑固な性格で、よく分からないことで突然怒鳴られたので、いつも父の顔色を伺ってビクビクしていたというところに原因がありました。
人から怒られるのではないか
人は自分を嫌って攻撃してくる
自分がダメで無価値な人間だから怒られたのだ
このように思い込んでしまっていました。
だから人前に出るとビクビク緊張して、怒らせないように、嫌われないように気を使いすぎて疲れてしまうのでした。人は自分を嫌って攻撃してくると思い込んでいたので対人恐怖症のようになってしまいました。
このような否定的な信じ込みがHSP気質を作っていたのです。
幸い、否定的な信じ込みは、パソコンと一緒で上書きすることができます。
心理ワークで無意識にアクセスして信じ込みを解消したり、肯定的な信じ込みに書き換えることができます。
そうすると否定的な思い込みが外れるので、自然と人目を気にしてビクビクするといったことがなくなっていきます。
本人は生まれつきだと思っているHSP気質でも、幼少期の頃に作られたので覚えていないだけで、後天的に作られていることも多々あります。
幼少期の親の態度はその後の性格にとても影響を与えるからです。
親から受け継いた考え方や心の癖も、心理ワークやセラピーで解消することができます。
仮にHSPが生まれ持った素質や体質だったとしても、部分的に変化させたり、改善や緩和をすることは可能です。
もともと持っている体質的な弱点や、ストレスや生活習慣によるホルモンバランスの乱れなどから、過敏になっていることもあります。
その場合は栄養療法、生活習慣の改善、ネガティブな信じ込みや考え方の解消により、改善されることが多々あります。
HSP気質を作っている過去の体験から持ってしまった否定的な信じ込みを解消するには?
内向型向けの会話、コミュニケーションスキルを身につける
HSPの人が緊張してうまく話せないのは、単に会話やコミュニケーションの知識、スキル、経験不足からきている面も多いです。
何でも事前に練習をして技術を身につけておけば、本番でも緊張せずにできますよね。
会話や人付き合いも同様で、スキルや経験が足りないから、テンパって緊張したりあたふたしてしまうんですね。
会話を学んでいる人もいると思いますが、なかなか実践できるようになっていないのには理由があります。
圧倒的な練習、実践、経験不足です。
楽器を弾こうと思って、本を読んだりYouTubeなどで知識を身につけただけでは無理で、基礎から繰り返し練習しないと弾けるようにならないと思います。
今まで苦手だった人が会話やコミュニケーションを上達させるのも、基礎からの継続した練習が必要です。
セミナーや講座などに参加しても、練習がその場だけになってしまうので、定着せずに戻ってしまうことがほとんどです。
それに、一般的な会話、コミュニケーション術、心理学のテクニックなどは、HSPの人には向かないものが多いように感じます。
「○○のテクニックを使えば相手との距離感が縮まります。それにはこうやって…」
と書いてあっても、内向型の人が無理にやるろうとすると、かえって重い空気になって相手を不快にさせてしまったり
なので
ことが重要になります。
HSP、内向型向けの会話、コミュニケーション術と練習法
考え方の癖を変化させた
些細なことを気にしすぎるのが、自分の性格だと思っていたのが、単なる考え方の癖であることもあります。
無意識に反応していて、それが自分の性格だと思い込んでしまっています。
考え方の癖は過去の体験により持ってしまったものです。
親に否定された → 自分はダメだ(信念) → 些細なことで自分はダメだと感じてしまう
些細なことを気にしてしまうのは、このような過去の体験から持ってしまった思い込みから来ています。
自分の考え方の癖に気づいて、新しい考え方をインストールすることで、些細なことを気にしてしまう性格が改善されたりします。
人は自分のことをそんなに気にしてないんだ
あの人は自分の意見を言っただけで、私を否定しているわけではないんだ
あの人が不機嫌なのと自分には関係ないのだ
このように受け取れるようになります。
繊細、過敏、気にしすぎの原因である考え方の癖を変えるには
HSP、内向型の自分を認め、受け入れる
社会では、積極的で明るく、友達が多く、リーダーシップがある人間が素晴らしいという風潮があります。
ですので、HSPで内向型の自分は未熟で劣っているのではないかと感じてしまっている人もいるでしょう。
そして、こんな自分ではダメだ、恥かしいと隠しながら、無理に頑張ってしまい疲れ果ててしまっているのではないでしょうか。
僕もそうでした。無理に明るく積極的になろうとしていました。
でもそれが自分を傷つけ、ムチを打ち、苦しめてしまっています。
「何でお前はそんなこともできないんだ!?お前は本当にダメだな!お前のような奴は嫌いだ」
他人からこのように言われたら傷つくと思います。
他人に面と向かって言わないと思います。
でも自分自身に対しては思いっきり言ってしまっています。
それで自分自身がとても傷ついて、心の苦しみが湧いてくるのです。
HSP、内向型である自分を認めて受け入れてあげることで、心が楽になります。
心が満たされて前向きな気持ちになり、HSPを克服したり、受け入れて活かしながら上手に生きようという活力が湧いてきます。
HSP、内向型の自分を認め、受け入れるには
HSPとしての自分の長所を知り、活かした
HSPで内向型の自分を否定して、隠したり無理に変えようとするのではなく、自分の長所を知り活かすようにしました。
HSPや内向型の性格には長所もたくさんあります。
- 一人で好きなことや得意なことに没頭ができる
- 人の話を聞いて共感できる
- 相手の些細なことに気づいて配慮や気配りができる
- 物事を深く考える
- 穏やかで一緒にいると癒しになる
などです。
これらの長所を生かしたり伸ばしていくということで、社会とうまく適応したり、無理をせずに良好な人間関係を保つことができるようになります。
自分の話を聞いて共感してほしいという欲求は誰もが求めていることですし、それができる人はあまりいないので重宝されます。
一人で何かに没頭して、自分の得意なことを作ると、それがきっかけになって、人とのつながりができることもあります。
僕も得意なことを伸ばしたことで、それによって築けた人間関係もたくさんあります。
HSP・内向型の長所の見つけ方と活かし方
HSP・内向型に合った人間関係、仕事、ライフスタイルを構築した
昔の僕は、無理をして
外向型の性格になろうとした
外向型の社会やライフスタイルに合わせようとした
合わない人と付き合ったり、仲良くなろうとした
自分に合わない仕事をしていた
ということをしていました。
そして、社会に適応できない、外交的になれない自分が劣等生だと思っていました。
だから人に変に思われないかを基準にして言動したり、無理にがんばったり、明るく積極的に演じようとしていました。
ですが、苦しいし疲れるだけでうまくいきませんでした。本当に自分のやりたいことが分からなくなってしまっていました。
内向型の自分を認め受け入れたことで、本当の自分は何がやりたいのか、 何が好きなのか、何が合っているのか、何を望んでいるのかが明確になりました。
今では、 自分の特性に合った仕事、 趣味、人間関係、ライフスタイルで楽に生きています。
HSPや内向型に合った仕事、人間関係、ライフスタイルを知り、生きるには