人は何かに集中したり没頭していない時は、たいてい何かを言葉で思考したり頭の中で会話をしています。
人生というものは、この普段に多く思考している言葉によって作られています。
普段の頭の中のおしゃべりは、これまであなたが受け入れて、信じていることそのもの、あなたの人生そのものを表わしています。
あなたの人生に起こる出来事、自分の性格や言動、他人のあなたに対する扱いや言動はあなたがいつも思考していることとだいたい同じになっていきます。
つまり、あなたが普段している思考（信じていること）があなたの人生を作り上げているのです。
なぜかというと、人の脳（潜在意識）は、その働きとして自分の現実として受け入れたこと、信じていることを、ますますその状態を人生の中で体現、再生したり引き寄せようとするからです。
例えば、「自分は消極的で暗い人間だ」と信じていたとすとる、人前に出ると、ビクビクおどおどしてしまい、喋ろうとしても言葉がでてこなくなって無口になってしまったりすると思います。
これは、脳が信じている通りの人間として振る舞わせようとする働きによるものです。そして他人からもこの人は消極的な暗い人という扱いを受けて、信じている通りの人生体験が呼び寄せられます。
四六時中頭の中で繰り返されるおしゃりのほとんどがネガティブな内容と言う人がいます。
・愚痴、悪口、文句、批判、不平不満
・過去の嫌な体験やその時の会話を再現して何度も繰り返す
・自分に対するダメ出しや否定
・過去の出来事への後悔
・他人に言われたことに対する正当化や言い訳をする
・他人と頭の中で言い争いをしている
・誰かを悪者にしたり、架空の敵と戦って反論したり論破している
こういったことを四六時中思考していると、脳がそれを呼び寄せようとするので、ますますそのような現実が人生が展開していきます。例えば、何かを批判をすれば、ますます批判したくなるような人や情報ばかりに脳が興味を持たせ呼び寄せるからです。
文句を言うにしても、何か嫌なことがあった時とかにそれをカラッと吐き出す形でしたら問題ないのですが、頭の中で何度も何度も繰り返し思い出してネチネチとこねくり回すような思考することは、あなたのこれからの未来の人生に対してその様な出来事を呼び寄せようとプログラムしているのと一緒なのです。
なぜ、否定的なおしゃべりばかりが出てくるのかというと、今までの人生体験や習慣から、潜在意識の中に否定的な信念が多くなり否定的なデータがかなり溜まってしまっているからです。
ネガティブなおしゃべりをほおっておくと、ますます習慣になってしまって延々とそれが繰り返され、その状態に浸ることが気持ちよく快感になってしまったりします。
そうするとますます人生が悪い方向に行ってしまい、心の苦しみも大きくなってしまうのです。
それを変えるには、否定的な信念や感情を解放しつつ、意識的にポジティブな言葉を声に出したり頭の中でつぶやく習慣をつけていくことが大切です。
人生の歯車が悪い方向に回ってしまっているのを、少しでも良い方向に逆転させていきましょう。
肯定的な面を見ることに焦点を当てるワーク
今自分が置かれている状況で恵まれていることや感謝できることを紙に100個書き出してください。書き出したら、度々その紙を見ながら、恵まれているな、ありがたいなと悦に浸ったり、何か見つかったらどんどん追加していきましょう。
人間の脳は意識した事をどんどん拡大して行く働きがあるので、めぐまれている状況や感謝できることに意識が向くようになります。そうすると自分はこんなに感謝できることがたくさんあるのだと思えるようになると、潜在意識は今度はますます感謝できることや、嬉しいことや楽しい事を呼び寄せようと働くのです。
最初は意識的に、日常の様々なことに、ご飯が食べられる、ありがたいなあ、とかつぶやいたり、何もなくても、ありがとう、嬉しいなぁ、楽しいなー、とかそういった言葉をつぶやくようにします。
頭の中でネガティブなおしゃりが始まったら、その状態を感じてセドナメソッドで解放してしまいましょう。そしたら今度は楽しいことを考えたり、楽しいことがなかなか思いつかなければ、意識的に言葉だけでも、ありがとう、嬉しいなぁ、楽しいなぁ、幸せだなぁといったことを実感しながらつぶやきましょう。
これを習慣にすると、あなたの人生を作っている脳の記憶領域の中に入っているデータが、プラスのデータが多くなってきます。
そうすると、脳はそれを前提に働く（ありがたいと思えることを呼び寄せようとする）ので、いろいろなことがうまくいくようになったり、自分の能力を発揮できたり、他人から好かれたり、認められたり、大切にされたり、優しくしてもらったりされ、ありがたいと感謝したくなる、と言うことが現実に起こるようになっていきます。
