ダメで何もできない自分が恥ずかしい
自分の性格、行動、外見の全てが恥ずかしい
過去の失敗、失態、言動が恥ずかしい
自分の存在自体が恥ずかしい
些細なことで度々恥ずかしさが湧き上がってきて辛い
自分の存在を恥ずかしく感じてしまう原因と解消法についてお伝えします。
自分の存在、行動、過去が過剰に恥ずかしく感じる原因
自分の存在や過去の言動のすべてが恥ずかしく感じる原因は
- メンタルブロック(無意識下の否定的な新年)
- 無意識下の未完了の感情
にあります。
原因1:メンタルブロックがある
メンタルブロックとは自己否定、劣等感、トラウマ、心の傷などの無意識下の否定的な信念のことです。
自分はダメだ、劣っている、バカにされるといった信念があると、些細なことで「自分は劣っている、バカにされた」と感じて恥ずかしさを感じてしまいます。
“恥ずかしい”という感情は、基本的に他人から変に思われた、バカにされた、ダメなやつと思われたのではないかと感じた時に生じる感情です。
だから人に見られると恥ずかしいことでも、誰にも見られなければ恥ずかしくないと思います。
他人から変に思われた、馬鹿にされたと感じて恥ずかしさが湧いてくるということはその裏には
自分はダメで無価値なのではないか
自分は劣っているのではないか
自分はおかしな人間なのではないか
自分は恥ずかしい存在なのではないか
という思い込みや不安や恐れがあるからです。
このような信じ込みは過去の体験によって作られます。
生まれたばかりの赤ちゃんの時は恥ずかしいという感情はありません。
あなたも人前ですっ裸で大声で泣いたり、よだれを垂らしたり排泄しても平気だったと思います。
大きくなってくると自我が芽生え、自立心が出てくると自分で何かをするようになります。
そこで何かができなかったり失敗をしたのを親に注意されたり、失敗を人に見られると恥ずかしさを感じるようになります。
それ自体は健全なもので誰でも多かれ少なかれあります。
しかし自分の言動、ミスや失敗、できないことなどを怒られたり、否定されたり、ダメ出しされたり、他人と比較されて劣っていると言われたりすると
自分は無価値でダメな存在だ
自分は他人より劣っている存在だ
などと信じ込んでしまうことがあります。
すると些細なことで「人からダメで無価値なやつと思われたのではないか」と恥ずかしさを感じるようになってしまいます。
同様に「自分の存在自体が恥ずかしい」という信じ込みも過去の体験により作られます。
例えば親から
「そんなことして恥ずかしいからやめなさい」
「本当にあなたはみっともない」
「お母さんに恥ずかしい思いをさせないで」
度々このように叱られて育つと「自分は恥ずかしい存在なのだ」と無意識に思い込んでしまいます。
すると、すると自分の言動や存在自体が恥ずかしいと感じるようになってしまいます。
その後、学校でミスや失敗をしたり、バカにされたり笑われた体験などで過剰に恥ずかしさを感じてしまい、自分は恥ずかしい存在だという思い込みを強くしてしまいます。
他にも過去の体験から持ってしまった
自分はダメで存在価値がない人間だ
自分はバカで無能な人間だ
自分は悪い人間、罪人だ
自分は生きていてはいけない
自分は役立たずの人間だ
自分は人より劣っている
劣等感、無価値感、罪悪感
といった信じ込みも恥の感情を呼び起こします。
ダメだと思われたくない、失人から変に思われたくない、バカにされたくない、望されたくない、立派な人、いい人だと思われたいという気持ちが強いと些細なことで恥ずかしさを感じてしまいます。
「人にダメだと思われたくない」という気持ちがあるということは、自分はダメなのではないかという思い込みがあるということです。
他人から変に思われたくないダメだと思われたくないという気持ちは、裏を返すと自分は変なのではダメなのではと思っているからです。
自分の存在は恥ずかしい
自分はダメで存在価値がない人間だ
自分はバカで無能な人間だ
自分は悪い人間、罪人だ
自分は生きていてはいけない
自分は役立たずの人間だ
自分は人より劣っている
劣等感、無価値感、罪悪感
このような信じ込みは無意識下に記録されている単なるデータにしか過ぎません。
このような否定的な信じ込みをメンタルブロック、自己否定、トラウマ、心の傷、インナーチャイルドなどと言います。
これらを心理ワークを用いて解消して書き換えていくことで、自分の存在や過去の出来事や些細なことで恥ずかしい気持ちが湧いてくることが少なくなります。
そしてもう一つ、過去の失敗や失言などを何度も思い出して恥ずかしさを感じるのは、次で解説する「過去の未完了の感情」が消化されずに無意識下に残っていることにも原因があります。
原因2:未完了、未消化の無意識下の感情
過去にした言動の恥ずかしさが消えない、繰り返し何度も思い出してしまう
何年も前、下手すると何十年も前の誰も覚えていないような些細なことを思い出して発狂するほどの恥ずかしさを感じてしまう
些細なことで自分の存在自体が恥ずかしいと感じてしまう
のはなぜでしょうか。
それは前述のメンタルブロックと、過去の恥ずかしさの感情と恥ずかしさを想起させる感情が未消化、未完了のまま無意識下に残っているからです。
恥ずかしさ、自己否定、劣等感などの不快な感情は感じたくないなので、多くの人が
感じないように抑える、我慢する
他のことに意識をそらす
飲食物、お酒、娯楽などで気を紛らわす
無理にポジティブに考える、感じてないフリをする
といったことをしてしまいます。
逆に
頭の中で何度も思考を巡らせてこねくり回す
過去の出来事を繰り返し思い出して感情に浸って増幅させる
ことをしてしまう人もいます。
すると感情がエネルギーが未消化のまま無意識下に残ってしまいます。
それがふとした瞬間や些細なことで誘発されて恥ずかしさが湧き上がってくるのです。
感情を感じたら抵抗したり、ごまかしたり、無理に思考でこねくり回したり増幅させたりせずに、淡々と感じ切ることで消化されてスーッと消えていきます。
- 後述のワークで未完了の溜め込んでいた感情を解消する
- 日々湧き上がってくる恥ずかしさの感情をその場で消化する
ことを行うことで、過去の未完了の感情が消化されて湧き上がってくることが減ってきます。
自分の存在への恥ずかしさを解消する実践ワーク
恥ずかしさの原因のメンタルブロックを洗い出す
まずはあなたが過剰な恥ずかしさを感じてしまう原因である無意識下の信じ込み(メンタルブロック)を洗い出します。
次の質問に答えてください。
質問1.あなたが自分は恥ずかしいと感じる理由を全て書き出してください。
過去の言動や出来事、性格、容姿、能力、経歴、実績、能力、言動、挫折、失敗などで恥ずかしいと感じることを書き出してください。存在自体が恥ずかしいと感じる人も何か理由があるはずなのでそれを書いてください。
質問2.質問1で書き出したことに対して、なぜ恥ずかしさを感じるのか、誰にどう思われるから恥ずかしいのかを書き出してください。
質問3.質問1と2の内容を踏まえて、あなたが特定の人や他人からこう思われたくない、こう思われたいと感じることを全て書き出してください。
例:他人から変に思われたくない、劣っていると思われたくない、バカにされたくない
会社の人からいい人と思われたい、優秀な人だと思われたい
質問4.あなたは自分自身をどんな人間だと思いますか?他人からどのような人だと思われていると思いますか?性格、容姿、能力、経歴、実績、能力など自分はどのような人だと思っているか他人からどう思われていると思っているかを書き出してください。
質問5.質問1と2で書き出した恥ずかしさや信じ込みを持ってしまったのはいつ頃からですか?またどんなどんな体験がきっかけでそう思うようになりましたか?覚えてる範囲で覚えている範囲で書き出してください。
幼少期から恥ずかしさを感じていたという場合は、幼少期の家庭環境や親子関係が原因のことが多いです。
恥ずかしさと付随する感情を吐き出す
溜め込んでいた恥ずかしさやそれに付随するネガティブな感情を吐き出します。
これを行うことで溜め込んでいた感情を消化するとともに、自分が持っていた感情や信念を自覚することができます。
紙と鉛筆を用意してください。”自分の存在は恥ずかしい”という感情、思い、自分や他人に対する不満、批判、愚痴、文句など何でもいいので感じている本音や感情を吐き出すように紙に書き出してください。
なんであんなことをしてしまったんだ、絶対みんなから馬鹿にされてる、キモイ奴と思われてる。あの体験を消したい、恥ずかしい!恥ずかしい!うわああああああああ!!!
あー恥ずかしい恥ずかしい今すぐ消えたい自分の生まれてからの全ての痕跡を消したい、自分を知っているすべての人の記憶から自分の存在を過去から全部消したい
どうせ自分はバカで無能で何の価値もない人間だ、こんなやつは生きてるだけで恥ずかしい
このようにどんな汚い言葉でも良いので、感情や心の叫びを出てくるまま書き出してください。
あまり自分から感情を込めず、内から湧き上がってくるものを吐き出すように書きなぐってください。感情が収まって書く意欲がなくなってきたら終了してください。
これを行うことで無意識に溜め込んでいた感情を吐き出すとともに、自分が持っていた感情や思いや信じ込みを自覚することができます。
自覚することはとても大切で、自覚していないものを変えることは難しいからです。
これを行うことで一旦は表面に出てきたものが解消されますが、まだまだ無意識にたくさん感情を抑圧していたり、メンタルブロックがあるとそれが原因でまた感情が出てくることもあります。
感情が出てきたら今回の紙に書いたり他のワークで解消しつつ、メンタルブロックを合わせて解消していくことで恥ずかしさが湧いてくることが少なくなってきます。
自分が持っていた感情や信念を自覚して受け入れる
信念や感情は、自分がそれを持っていることを受け入れて自覚することで、弱くなったり手放しやすくなります。
先ほどの質問の答え、感情を書き出した紙を見て「なるほど、自分はこのように感じ、このようなことを信じていたのか」と淡々と第三者視点で眺めて自覚してみてください。
「なるほど、自分はダメで無価値な人間だと信じていたから、あの時些細な間違いをしただけでダメな奴と思われたと感じて恥ずかしさが湧き上がってきたのか」
といったように、それを良い悪いとかダメだとか思わずにただ淡々と受け入れてみてください。
メンタルブロックと未完了の感情を解消するワーク
過剰な恥ずかしさの原因である
過去の体験から無意識に持ってしまった
- 自己否定や劣等感、などのネガティブな信念やトラウマや心の傷
- 無意識下に抑圧されて抑圧されたままの未完了の感情
心理ワークを用いて解消していきます。
自己否定や劣等感などのネガティブな信念は、過去の体験の記憶と紐付いて脳に記憶されています。
体験の記憶:小学校の頃に発表してつっかえてクラスみんなに笑われた
記憶に対する意味付け:みんなにバカにされた
湧き上がる感情:恥ずかしさ
信じ込み:自分は人前で話すのが下手だ、自分は人より劣っている
このような記憶を心理ワークで処置して、否定的な意味付けを変えたり外してしまえば信念が変わり、湧き上がってくる感情もなくなります。
心理ワークを用いて
・過去の体験をやり直す
・傷ついたままの過去の自分を癒す
・未完了の感情を解放する
・記憶の意味付けの変更する
・過去の体験から学びや気づきを得て良い記憶に昇華させる
・記憶の影響を無力化する
といったことを行なって、信じ込みや未完了の感情を解消します。
脳には過去や現実という判断はなかったり、イメージと現実の区別をつけないので心理ワークで無意識にアプローチすることで過去に対する認識を変えることができます。
さきほどの例の「小学校の頃に発表してつっかえてクラスみんなに笑われた体験」なら
つっかえたら大ウケしてクラスの人気者になったという意味づけにする
スラスラとつかえずに読み切って、みんなから拍手されたという体験に書き換える
「小学生だし、ミスなど誰にでもある、そんなことと自分の価値とは関係ない」とポジティブな意味付けを変える
「恥ずかしかったね、恥ずかしさを感じるのは仕方ない、ミスしたってあなたの価値は変わらないよ」と当時の自分に寄り添い共感、肯定してあげる
記憶の重要度を下げ、日常の歯を磨いたとか顔洗ったというような思い出しても何の影響もない記憶に変化させる
といったやり方を記憶の内容ややりやすい方法で行ないます。
すると、そのことを思い出しても恥ずかしい気持ちが湧いてこなくなります
メンタルブロックを解消するワークの具体的なやり方はこちらの記事を参考に実践してください。
自己受容をして自己肯定感を養う
自分の存在が恥ずかしいと感じる人は、ほぼ例外なく自己否定が強く自分を嫌っていたり劣等感を持っていたりします。
先ほどのワークである程度自己否定の信じ込みを解消してブレーキを外したら、今度は自己肯定感を養っていきます。
本当の自己肯定感というのは、自分のできる部分や長所や良いところだけでなく、できない自分、弱い自分、情けない自分、腹黒い自分、ダメな自分も含めて自分なんだ、と認めて受け入れている状態です。
できないことやダメなところがあってもそれと自分の存在価値とは関係ない
自分はそのままでも生きていていい、存在していていい、ここにいていいと受け入れている状態です。
どんな自分もそのままの自分を受容して、価値がある、存在していていいと肯定できている状態なので、自分に対する恥ずかしいという気持ちもなくなっていきます。
自己受容や自己肯定感は、本来であれば幼少期に親から適切な愛情を受けたりそのままの自分を肯定、承認されて育つことで育まれます。
ですが、幼少期に親から愛情、肯定、承認を得られなかった人でも、今からでも自分で育んで行くことができます。
自己受容して自己肯定感を養うワークはこちらの記事を参考に実践してください。
普段湧いてくる恥ずかしさをその場で消す解消するワーク
日常で恥ずかしさが湧き上がってきたら、溜め込んだり思考でこねくり回さずにその場で解消してしまいましょう。
恥ずかしさ以外のネガティブな感情にも効果的です。
やり方はとても簡単で、こんなことでとばかばかしく感じるかもしれませんが、とても効果的です。
不快な感情が頭から離れない状態でも、20秒ぐらいのワークを行うことで感情がスーッと引いてニュートラルに戻ります。
このワークは喧嘩している最中など強い感情を伴う出来事を体験している最中には向きません。
その場合出来事が一段落して1人になった時に行ってください。
トラウマのようになっている強い感情にもあまり向きません
自分にはトラウマがあるなと感じたら前述のメンタルブロックを解除するワークで解消してください。
不快な感情をその場で感情を解放するワークとは、セドナメソッドとマインドブロックバスターという心理ワークです。
セドナメソッドは言葉を、マインドブロックバスターはイメージを使いますが、原理や効果はほとんど同じです。
やりやすい方や効果が実感できる方で行ってください。
これを日常で恥ずかしさや不快な感情を感じるためにこれを行っていると、今まで溜め込んでいた感情がどんどん解消されたり、感情に付随していたネガティブな信念も解消できます。
メンタルブロック、トラウマ、溜め込んでいる感情がたくさんあると、それ自体が感情の源泉となっているため、とってもとっても出てくるように感じますが玉ねぎの薄皮を剥がすように少しずつは解消されています。
ですんでこれらをもっと根源から解消する上記に紹介したワークと併用して行ってください。
なかなか変化が起こらない時は
ここまでで紹介したワークを地道に行なうことで得られる効果は
すぐに大きな変化をする人
少しずつだんだん変わっていく人
半年後とかに振り返ってみたら変わっている人
一進一退しながら上がっていく人
などまちまちです。
人によってはなかなか変化が感じられない場合もあるでしょう。
そんな時の対処法や考えられる原因についてお伝えします。
無意識に変化に抵抗や恐れを持っている
変化することに不安や恐れを持っている
今の自分のままでいることで何かを避けられている、メリットを得ている
変化した後の自分として人生を生きる自信がない
変化してしまうと何か面倒なことや責任が発生するのではないか
と無意識に変化を拒んでしまうためになかなか変化が起こらないことがあります。
その場合は、自分が何に恐れているのか、変化してしまったらどんなことが起こるどんな不都合がなことが起こるのではないかと思っているのか
例えば、自分が恥ずかしくない価値のある立派な存在になってしまったら
そんな立派な人として生きる自信がない
他人からの期待に応えられない
何か責任か生じるのではないか
と言った恐れを感じていてだったら今のような無価値な恥ずかしい存在でいた方がいいと思ってしまっているのです。
このような場合も、自分がどんなことに恐れを感じているのか、自信がないのか、どんな不都合が起こると思っているのか、そしてなぜそのように感じるのかを言語化してください。
その不安や恐怖の感情を感じたり、寄り添ったり、それを感じさせている信じ込みや過去の体験を処置するなどして解消しましょう。
脳の現状維持メカニズムによるもの
人間の脳は慣れ親しんだ現状を維持しようとする働きがあります。
悪習慣を変えたいと思ってもなかなか変えられないのはこれによるものです。
嫌なことでも不快なことでも、それが習慣になってしまうと脳はそちらを現状維持することを選んでしまいます。
変化しようとすると不安、恐怖、抵抗、違和感を感じたり
ワークをやるのが馬鹿馬鹿しくなったり面倒に感じたり
こんなことやっても効果はないと否定的に感じたり
やる気がなくなったり、他のことに興味が行ってやりたくなったり
邪魔が入ったり、急に忙しくなったり
することがあります。
これらも脳が変化をさせないように無意識にそうさせているのです。
このような感情が湧いてきた時も自分はこう感じてるんだと抵抗せずに淡々と受け入れ、セドナメソッドやマインドブロックバスターで手放したりしましょう。
変化しようと思ったら抵抗はあるものだと気楽に考えていると良いでしょう。
もちろんやる気が起こらない時は無理にやる必要はないですが、完全にやめてしまうと元の自分に戻ってしまいます。
少しずつでも続けていると、気がついたら恥ずかしさが湧き上がってくることが減った、以前だったら恥ずかしいと恥ずかしくなくなったというように変化していたりします。
自分の存在に対する恥ずかしさがなくなれば、心が穏やかで生きるのがとても楽になります。
人間なのでできないこと、ダメなところ、短所や欠点があるのが当たり前で、それも含めて自分自身なんだと認めて受け入れられるようになると自然体でいられ、穏やかな自信に包まれるようになります。
ダメな自分も、情けない自分も、弱い自分も、できない自分も全部受け入れているので、
こんなことしたら変に思われるのでは、馬鹿にされるのではと些細なことでビクビクすることがなくなり、人目を気にせず様々なことを楽しむことができるようになったり、人間関係も良くなります。
諦めなければ必ず自分自身を受け入れられるようになってきますので、自分のペースで少しずつ行っていきましょう。