嫌われることをしてるつもりはないのにどこに行っても嫌われてしまいます。何が原因なのでしょうか?
嫌われることをしているつもりはないのに嫌われてしまう
どこに行ってもなぜか嫌われる、避けられる、孤立する
最初は良くてもすぐに人が離れていく
みんな自分と話す時だけよそよそしくなる
自分にだけ話してくれない、見てくれない
優しくて礼儀正しくいい人なのに、どこに行っても嫌われてしまう人がいます。
一方で、わがままに振舞っているように見えるのに、多くの人から愛され、いつも人に囲まれている人もいます。
いったいそれはなぜなのでしょうか?
いい人なのに嫌われる原因
いい人なのに嫌われるのは表面的な原因と根本的な原因があります。
根っこに根本的な原因があるため、それが表面的な言動に現れて嫌われてしまっていることが多いです。
いい人なのに嫌われる表面的な原因
嫌われないようにいい人を演じている
嫌われないように、好かれようとしていい人を演じていると、嫌われやすくなります。
嫌われないようにいい人を演じるということは、
自分を作ったり偽っている、上辺だけ取り繕っている、本音を言わない、相手を信用していない、警戒している、心を開いていない、恐れている、媚びている、壁を作っていることの表れになります。
そのため相手から警戒されて距離を置かれてしまいます。
何でも相手に合わせる、本音を言わない、当たり障りのない話しかしないので、人間味を感じない、何を考えているのかわからない
悪口やネガティブな発言を一切しないのに嫌われるのは、本音を偽っている、我慢している、本音を言わないからです。
多少文句や愚痴やネガティブなことを言う人の方が、人間味があって逆に好かれたりします。
いい人を演じていれば嫌われなくても、上辺だけの付き合いになったり、何でも言うことを聞いてくれる都合の良い人として扱われてしまいます。
いい人を演じてしまう原因は、自分はダメで無価値な嫌われる人間だといった自己否定や人が怖いなどのメンタルブロック(後述)から来ています。
ノンバーバルが弱い・不自然
ノンバーバルコミュニケーションとは、表情、声の大きさやトーン、身振り手振り、姿勢など、コミュニケーションにおける会話の内容以外の部分を指します。
コミュニケーションにおいてノンバーバルが9割、会話の内容が1割と言われているくらい重要です。
いくらいい人でも
無表情、笑わない、声が小さくてボソッと話す、反応が薄い
下を向いて視線を合わさない、姿勢が悪い
表情がこわばっている、キョロキョロと落ち着きがない、動作がぎこちない
体が揺れている、自分の体や物を頻繁に触る、挙動不審
最低限の見た目を整えてない、清潔感がない
ノンバーバルができていないと、相手に不審がられたり、格下扱いされてしまいます。
ノンバーバルはすぐに改善できるものと、改善に多少時間がかかるものがあります。
人前だと引きつって笑えないなどの場合は、対人恐怖などのメンタルブロックが関係しているので解消しましょう。
具体的なノンバーバルの改善方法は後述します。
会話が苦手、不自然
会話が苦手だと、話していて楽しくない、噛み合わない、気まずい空気になり、避けられてしまいます。
会話は学習と練習で上達するので、苦手な人は練習しましょう。
コミュ障向けの会話の学習と練習法は当サイトでも紹介しています。
学んだことを人前だとできない場合は対人恐怖などのメンタルブロックが関係しています。
無理に明るく振舞おうとしている
無理に明るく振る舞おうとすると、空回りしたり、テンションがおかしい、無理をしている痛い人と思われて避けられてしまいます。
不自然な言動をする人と一緒にいると無意識に脳が警戒したり、気を使うので疲れてしまうからです。
これも「明るく振舞わないと人から嫌われてしまう」というメンタルブロックから来ているので解消しましょう。
そして自然な会話やノンバーバルのスキルを身につけることで、自然体で人と接することができるようになります。
本音や本当の自分を隠している
本音や意見を一切言わない、自分のことを隠していると、得体の知れない不気味な人と思われて警戒されてしまいます。
動物にはよく分からないものに対して警戒心を持つ本能があるからです。
これも「本当の自分を出したら嫌われてしまうのでは」という自己否定や恐れ(メンタルブロック)からきています。
自分本位のコミュニケーションをしている
自分本位とは、自己中心的、相手に配慮をしない、相手の立場になって考えられない、空気が読めないなど、自分の承認欲求やコントロール欲などを満たすための言動をすることです。
無自覚のうちにやっていたり、自分では良い、好かれると思ってやっていることもあるので注意が必要です。
会話だと
自分の話ばかりする
話の腰を折ったり会話泥棒をする
否定する
意見や価値観を押し付ける
自慢やマウンティングをする
自分を上げて相手を下げる発言をする
聞かれていないアドバイスをする
余計な一言や失言が多い
知識をひけらかす
正論ばかり言う
空気の読めない発言をする
相手の立場を考えない発言をする
これもメンタルブロックがあって、劣等感、自己否定、無価値観などがあり、承認欲求が強い人ほど無自覚にやってしまいがちです。
自己否定や劣等感を持っているから、自慢やマウンティングをして自分は優れているんだと誇示することで承認欲求を満たそうとするからです。
上記の他の項目についても同様です。
メンタルブロックを解消しないと意識的にやらないよう気をつけても我慢するので余計に欲求が強くなり、気を抜くとついやってしまいがちです。
嫌われる話し方については、こちらの記事も参考にしてください。
イラッとする、嫌われる話し方・会話の実例、原因、直し方
行為だと
相手の時間を奪う(例えば検索すれば10秒でわかるようなことをLINEで聞く等)
自分の都合に付き合わせる
自分の欲求や要求を押し通す
自分が得する、都合がよい提案ばかりする
などです。
気、エネルギー、オーラが弱い
元気、強気、弱気、陽気、陰気などというように、「気」はその人の状態を表します。
気が弱っていると、人から見ると弱々しく見えて、なめられたりぞんざいに扱われやすくなります。
人は無意識に相手の気のエネルギーの強さを察知し、自分より格上か格下かを判断していると言われています。
有名な芸能人などを見た時に圧倒的なオーラを感じるのはこれが要因です。このような人は多くの人から好かれます。
わがままで好き勝手振舞っているのにたくさんのファンがいるような人もエネルギーが強い人と言われています。
丹田などを鍛えて、どっしりと腹が座った人になることで人から舐められなくなります。
丹田や気のエネルギーは運動、ヨガ的な体操、瞑想などで鍛えることができます。
気やエネルギーが弱ってしまう原因はメンタルブロックや、ストレス、食事、睡眠など生活習慣の影響も大きいので、これらを整えることも大切です。
心身ともに健康で気力の満ち溢れた人になることで人からも好かれやすくなります。
いい人なのに嫌われる根本的な原因
いい人なのに嫌われる根本的な原因はメンタルブロックにあります。
メンタルブロックとは過去の体験から持ってしまった無意識下の否定的な信念、トラウマのことです。
自分はどうせ嫌われる
自分は人より劣っている
自分はダメで無能で何の価値もない
自分は誰からも愛されない
自分は無視される
自分はいらない人間だ
自分は大切にされない
どうせ自分は見捨てられる
人は自分を攻撃してくる
人は信用できない、どうせ裏切る
このような自己否定、劣等感、無価値感、恐怖心、猜疑心、敵対心があるから
嫌われないように無理にいい人を演じてしまう
人を警戒してビクビクしてしまう
意見や本音がいえない
素の自分を出せず壁を作ってしまう
自分の話や自分語りばっかりしてしまう
否定したり、価値観の押し付けやアドバイスをしてしまう
承認欲求を満たすため自分本位のコミュニケーションをしてしまう
のです。
また、人間の脳は自分が信じている通りの人として振舞う、現実を作ろうとする習性があります。
例えば「自分はどうせ嫌われる」と信じていると、脳がそれを命令と受け取って、嫌われる人がするような言動や雰囲気や立ち振る舞いを無意識にしてしまいます。
また、人間はミラーニューロンという部位で無意識にお互い同調し合っていると言われています。
だから「自分は嫌われる人間だ」と信じてると相手がそれに同調して嫌われやすくなるのです。
あくびが移るのもミラーニューロンの作用によるものです。
メンタルブロックを解消しないままに表面上だけ会話やコミュニケーションを変えても多くが徒労に終わります。
人間の脳は無意識が95%、意識は5%程度と言われているので無意識が勝ってしまうからです。
メンタルブロックというブレーキをかけたまま好かれようと無理をしているのが、まさにいい人を演じてしまうということですね。
好かれる人に変化するためには、過去の体験から持ってしまったどんなメンタルブロックがあるのかを洗い出して解消することが重要になります。
周囲から好かれる人に変化するための実践ワーク
メンタルブロックを解消する
メンタルブロックを洗い出す
人から嫌われてしまう根本原因であるメンタルブロックを洗い出します。
次の質問に答えてください。
質問1.いつも人から嫌われるというのは具体的にどこで誰からどのように嫌われてしまいますか?
質問2.あなたはなぜ自分が嫌われたり避けられてしまうと思いますか?
質問3.あなたは人からどういう人間だと思われていると思いますか?
質問4.あなたは自分自身をどのような人間だと思いますか?性格、能力、容姿、経歴、生い立ちなどから自分自身をどのような人間だと思っているのかを書き出してください。
質問5.あなたはいつ頃から人から嫌われるようになりましたか?またきっかけとなったと思われる体験はありますか?あれば書き出してください。
こちらのメンタルブロック診断も合わせて行ってみてください。
本音や感情を紙に書き出す
紙と鉛筆を用意してください。手書きが良いです。
どこに行っても嫌われたり避けられてしまうことに関して、文句やいかりや不満や愚痴や言いたいこと自分へ他人や嫌われてしまう自分に言いたいことなどどんなことでもいいので感情思いやの竹や感情をそのまま書き出してください。
なんで自分はどこに行っても嫌われるんだ、何も悪いことしてないのに、
どうせ自分は何の価値もないクズでバカでクズ人間だから嫌われるんだ
といったように、どんな汚い言葉でも構わないので出てくるままに書き出してください。
意欲や感情が収まってきて書くことがなくなってきたら終了してください。
これは本音や感情を吐き出してスッキリすると共に、書き出された内容にメンタルブロックが隠されています。
心がむしゃくしゃした時にこれをやると感情の吐き出しにもなるのでスッキリします。
簡単なメンタルブロックはこれだけで外れてしまうこともあります。
メンタルブロックを解消する
メンタルブロックの解消法は色々ありますが、ここでは1人でできる方法をいくつか紹介します。
日常で不快な思いや感情が湧き上がってきた時に行う方法と、ワークとして解消する方法があります。
トラウマのような根深いメンタルブロックはセラピストなどの専門家と一緒にやる方がよいでしょう。
自己受容をして自己重要感を養う
メンタルブロックをある程度解消したら、自己受容をして自己重要感を養います。
自己受容とは、今の自分でもOKと認めて受け入れている状態です。
「今の自分はダメで価値がない」と思っているから、素の自分を出したら嫌われると感じて、いい人を演じてしまうのです。
また他人に自分の価値を認めてほしいと、自慢したり、アドバイスをしたりして嫌われてしまいます。
自己受容ができると、人に頼らずとも精神的に自立して満たされた状態になるので、他人を使って自分の承認欲求などを満たそうとしなくても平気になります。
本来の自分として自然体で他人に接することができ相手にとっても居心地良くなるので人が寄ってくるようになります。
そのままの自分を受容しているとそのままの相手を受容できるようになるので、相手から好かれやすくなります。
自己受容と自己重要感の養い方はこちらの記事を参考にしてください。
ノンバーバルを改善する
コミュニケーションにおいて相手の印象を決めるのはノンバーバルか9割と言われるので、改善する効果がとても高いです。
ノンバーバルは意識すればすぐに直せるものと訓練して身につけていくものがあります。
例えば、笑顔がぎこちない場合は、毎日笑顔の練習や表情筋トレーニングを行います。
声が小さくてこもってしまう場合は発声トレーニングを行います。
反応が薄く大きなリアクションが苦手な場合はリアクションの練習をします。
実際にどのように上手なノンバーバルを行うのかは、YouTubeなどでお手本の動画を見ながら同じように真似をして練習をします。
ノンバーバルをの改善や鍛え方の具体的な方法はこちらの記事を参考に実践してください。
会話スキルの習得
楽しく円滑なコミュニケーションを取るためには会話のスキルの習得も重要です。
今まで会話が苦手でやって来なかった人は、英会話ができないとか楽器が弾けないのと同じ状態です。
ただ書籍やYouTubeなどで知識だけ入れてもほどんどできるようになりません。
その知識を使った会話例を繰り返し実際に声に出して発声練習することで実際の会話で自然とできるようになります。
一人で家で一人で声に出して練習をして、人前で試して慣れていくということを繰り返して上達していきます。
学習→練習→本番→振り返り
これを繰り返して上達していくのは会話も他のことと一緒です。
基礎からのコミュ障向けの会話の学習と練習法はこちらの記事を参考に実践してください。
人間心理を学び、嫌われる言動を修正する
どこに行っても嫌われる人は、意識しているしていないにかかわらず、嫌われるような会話や言動を必ずしてしまっているはずです。
一見良いことのように褒めることでも相手にしてみれば不快にさせてしまう言動はあります。
例えば良いと思った情報を教えてあげる
良いことに見えますが、情報を教える側が上、教えられる側が下になるため、不快に感じてしまう人もいます。
これは原始時代から培ってきた人間の本能人間心理によるものです。
人間心理的に嫌わやすい会話や言動を学び、意識的に修正しましょう。
嫌われる会話と言動
気とエネルギーを高める
元気、強気、弱気、陽気、陰気などというように、気はその人の状態を表します。
気が弱っていると、人から見ると弱々しく見えて、なめられたりぞんざいに扱われやすくなります。
嫌われたり、避けられたり、無視されたり、舐められやすい人は気のエネルギーが弱っていることが考えられます。
丹田というへその下10cmぐらいにあの中心にある部分を鍛えることで気力が充実しいわゆるどっしり構えた腹の座った人になることができます。
簡単な運動、瞑想、トレーニング法、食事や睡眠などを行なうことで気力は充実します。
健康にもよくメンタルも安定するので
丹田や気力を充実させる方法はこちらの記事を参考にしてください。
メンタルブロックも昨日流れを乱すのでメンタルロックの解除も行ってください。