誰からも愛されなかった
誰からも愛されていないと感じる
誰も自分を愛してくれない
本当の原因と、愛される人に変化する方法についてお伝えします。
誰からも愛されない本当の原因
誰からも愛されない原因は、過去の体験により持ってしまった「私は誰からも愛されない」という信念、セルフイメージにあります。
「誰にも愛されてこなかったから私は誰にも愛されないのだ」と思っていると思いますが、実は逆です。
「私は誰からも愛されない」という信念を持っているから、誰からも愛されないと感じる現実が作られているのです。
なぜなら、脳には無意識下の信じ込みを命令として受け取り実行する働きがあるからです。
信念というフィルターを通して物事を解釈したり、信念通りの現実に向けて行動したり、信念どおりの人間になろうとします。
無意識下に「私は誰からも愛されていない」という信念があると、脳がそれを反映して次のようなことが起こります。
・全ての出来事を「私が愛されていないからだ」と解釈してしまう
・愛されている出来事があっても疑ったり認めない
・自分を愛してくれない人や環境を選んでしまう
・無意識に愛されない人がするような言動をしてしまう
・暗い雰囲気やオーラが出てしまう
・他人からの愛情を信用できない、拒絶してしまう
・愛されていないと感じる現実を呼び寄せる
・実際に他人から愛されなくなる
このようにして信念が反映され「私は誰からも愛されない」という現実が作られています。
先ほどの項目をもう少し詳しく説明しましょう。
全ての出来事を「愛されていない」と解釈してしまう
「私は愛されていない」という信じ込みがあると、他人の些細な言動を「私が愛されていないからだ」と解釈してしまいます。
例えば、友達にLINE送って既読になって1日返信がないと、「自分が愛されていないからだ」と解釈してしまいます。
愛されている出来事があっても認めない
客観的に見れば愛されている出来事があっても「それは愛じゃない」「何か裏があるはずだ」と疑って認めようとしなくなってしまいます。
他人から愛されにくくなる
人間は脳のミラーニューロンという部位で同調し合っています。「自分は誰からも愛されない人間だ」と信じていると、相手も無意識に同調して「愛するに値しない人」として接してくるようになります。
あくびが移るのもミラーニューロンによるものです。
愛されない人がするような言動をしてしまう
自分は愛されない人間だと思っていると、脳が相手から嫌われたり愛されない人がするような言動を無意識に取らせます。
人前でビクビクして緊張して警戒したり、疑ったり、壁を作ってしまいます。
また「なぜ愛してくれないの?」と責めたり、過度な愛情表現を要求したりして嫌われてしまいます。
暗く雰囲気やオーラが出てしまう
「どうせ自分は誰からも愛されない」と思っていれば、暗い人を寄せ付けない雰囲気やオーラが出てしまい、嫌われたり避けられてしまいます。
自分を愛してくれない人や環境を選ぶ
無意識のうちに自分を愛してくれない人とばかり付き合ったり、虐げられるような環境に身を置いて離れようとしなくなってしまいます。
例えば、DV彼氏と別れようとしない、ブラック企業に勤めて辞めようとしないなど。嫌で辛いのに無意識では「自分は愛されない人間だからそのような人や環境がふさわしい」と選んでいるのです。
他人からの愛情を信用できない、拒絶してしまう
他人が愛情を示してきても、自分にふさわしくないと感じたり拒絶してしまいます。
他人の愛情を信用することができず、何か裏や下心があるのではと疑ってしまいます。
「私は誰からも愛されない」という信念が作られる原因
誰からも愛されない原因である「私は誰からも愛されない」という信念はどのようにして作られたのでしょうか?
多くの場合、幼少期に親から愛されなかったと感じた体験が大元になっています。
幼少期の頃は脳が柔軟で素直に受け入れ、親という存在は絶対的な愛の対象なので、親の些細な言動で自分は愛されていないとショックを受けて、それが信念になってしまうことがあります。
”自分は愛されていない”と感じた体験なので、実際に愛されていたかどうかは関係ありません。本人がどう受け取ったかが重要です。
例えば、幼少期に両親が共働きでいつも施設に預けられていた記憶に「自分が施設に預けられたのは愛されていないからだ」という解釈を付けてしまうことがあります。
それが無意識下に残っていると「自分は誰にも愛されていない」という感覚が湧いてきてしまいます。
大人になって頭では「両親は働いてたから施設に預けただけ愛されてないわけじゃない、むしろ自分を育てるために頑張って働いたのは愛情じゃないか」と理解できます。
しかし、幼少期の「自分は愛されていない」とショックを受けて悲しみを感じている傷ついた自分、トラウマや未完了の感情が残っていると、頭では分かっていても「自分は愛されていない」という思いや感覚が取れないのです。
そして「自分は愛されていない」という信念が、さらなる愛されていない現実を呼び寄せ「自分は愛されていない」という信念を強化してしまいます。
どのようにして愛される人に変化していくのか
幼少期などの体験により受けたトラウマや心の傷を癒し「私は誰からも愛されてない」という信念を解消します。
そして「私はそのままで愛されている」という感覚を養っていきます。
本来は親から適切な愛情を受けて育つと、「私はそのままで愛されている」という安心感や満たされた感覚や自信が養われます。
仮にこれまで一切愛情を受けずに育ってきたとしても、自分自身で「私はそのままで愛されている」という信念と感覚を養うことが可能です。
心理ワークで「自分は誰からも愛されない」という思いに至った記憶を処置したり、傷ついたり悲しみや怒りなどの未完了の感情を吐き出して自分を癒します。
そしてそのままの自分を受け入れ愛していくワークを行うことで「自分はそのままで愛されている」という感覚を養っていきます。
結局のところ愛されている、愛されていないというのは他人の言動は関係なく自分自身の思い込みに過ぎないからです。
「私は親から愛された」という思い込みがあるから「私は愛されている」と思い込み、「私は親から愛されなかった」という思い込みがあるから「私は愛されていない」と思い込んでいるだけにすぎないのです。
なのであなたの中にある無意識かのトラウマや未完了の感情を解消して「私は愛されているのだ」という思い込みに書き換え、そのままの自分を認めて受け入れ愛していくことで私は愛されているという感覚を養っていきます。
すると、脳がそれを命令と受け取り愛されていると感じる現実が作られていきます。
それでは誰からも愛されないという思い込みを解消して愛される人に変化するワークに入っていきましょう。
誰からも愛されない原因を解消して愛される人に変化するワーク
誰からも愛されない原因の無意識の信じ込みを洗い出す
次の質問に答えてください。
質問1.なぜあなたは誰からも愛されないと感じるのですか?
質問2.誰からも愛されない自分をどのように思いますか?どんな自分だから誰からも愛されないと思いますか?
質問3.自分を愛してくれない他人に対してどのように思いますか?また、言いたいことなどを書き出してください。
質問4.あなたはいつ頃から、どのような体験がきっかけで「自分は誰からも愛されない」と思うようになりましたか?
幼少期からそう感じていて体験が思い出せない場合は、幼少期の親との関係が原因であることがほとんどです。
誰からも愛されないことに関する感情や思いを書き出す
紙と鉛筆を用意してください。
そして誰からも愛されないということに対して、自分を愛してくれない人、過去にひどいことをされたこと、愛されない自分に対して思うことなど、何でも良いので言いたいことや文句、批判、罵倒、愚痴など何でもいいので書き出してください。
どんな汚い言葉でも構わないので出てくるものはそのまま書き出してください。
これによりあなたが信じている本音が明らかになるとともに、ため込んでいた感情や思いを吐き出すことができます。
どうせ自分は誰から愛されないいつも私だけ愛してもらえない小さい頃からずっとそうだ、両親ですら自分を嫌っていた、愛さないなら何で産んだんだ、お前たちのせいだ!クソ!○ね!
と言ったようにどんな汚い言葉でも思いや感情を書き殴ってください。
誰からも愛されていないと言う信じ込みを解消する
心理ワークを用いて無意識下の「誰からも愛されていない」という信じ込みを解消していきます。
信じ込みは過去の体験の記憶と記憶に対する意味付け、それにより想起される感情から作られています。
心理ワークで過去の傷ついたままになっている自分を癒しへ未完了の感情を解消し信じ込みを解消していきます。
記憶の内容を変更
記憶に対する解釈を変更
体験から学びは気づきを得てプラスに昇華させる
記憶そのものを無力化する
未完了の感情を吐き出す
信じ込みを手放す
幼少期の自分や親と対話をする
といった方法で「自分は愛されていない」という信じ込みを解消していきます。
やり方は色々ありますが、ここでは一人でできる方法を解説します。
あまりにも根深いトラウマのようになっている場合はセラピストなどと一緒にやる方が効果的な場合もあります。
具体的なワークのやり方はこちらの記事を参考に実践してください。
「自分はそのままで愛されている」という感覚を養う
自分は愛されていないという信じ込みを手放しつつ「自分は愛されている」という思いや感覚を養っていきます。
先ほども解説しましたが、愛されている愛されていないというのは本人の思い込みです。
例えば、友達から「あなたが大好きなAさんがあなたのことを好きだって言っていたよ」と聞いたとします。
するとあなたは嬉しい気持ちになり満たされた感覚になると思います。
しかし友達は嘘をついていて事実ではなかったのです。
このように思い込みなのです。
他人の言動や実際に愛されている愛されていないは関係なく、「私は愛されている」という感覚を養うことができます。
それはそのままの自分を認め、受け入れ、自分で自分を愛することです。
自分で自分を愛してしまえば他人からの言動によりいちいちぶれなくなります。
日々少しずつワークを実践して、自分自身を認め受け入れ愛することを行っていきます。
すると、「そのままの自分で愛されている、そのままで価値がある素晴らしい存在なんだ」という自己受容や自己重要感が養われてきます。
すると、脳が私は愛されているという命令通りに活動し始めます。
世の中の出来事や他人の言動を私は愛されているというフィルターを通して見るようになります。
愛されている人の雰囲気やオーラや立ち振る舞いや言動を無意識にするようになります。
他人を受け入れたり愛情を持てるようになります。
自分を愛して大切にしてくれる人や環境に身を置くようになります。
他人から愛されていると感じる出来事が増えてきます。
ミラーニューロンで相手も同調してあなたを「愛するに値する人」としてみてくれるようになります。
自分は愛されているという感覚を養うためのワークの具体的なやり方はこちらの記事を参考に実践してください。