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頑張っても報われない原因と報われるようになる方法|乗り越え方

頑張っても頑張っても報われない
頑張っても誰も認めてくれない
仕事で頑張っても評価してくれない
頑張ることが辛くて苦痛で仕方がない
もう頑張るのに疲れた

なぜ、頑張っているのに報われないのか
報われないと感じて苦しくなってしまうのか

その原因と、頑張りが報われるようになる方法についてお伝えします。

目次

頑張っているのに報われない原因

頑張っても報われない原因1:頑張る目的がズレてしまっている

あなたが頑張っても報われない大きな原因に、頑張る目的や動機がズレてしまっていることが考えられます。

間違ったズレた頑張る目的や動機とは以下のようなものです。

  • 他人に認められたい、評価されたい
  • 結果や見返りを期待している
  • 他人にやれと言われたから
  • 他人に勝ちたい、負けたくない
  • 他人にバカにされたくない、無能だと思われたくない
  • 他人にいいところを見せたい、こう思われたい、こう思われたくない
  • 常識がこうだから、みんながそうしてるから
  • こうあるべきだから、やらなければいけない、義務感
  • 価値のある人間になりたいから
  • 嫌なことや、不安や不都合なことを避けるため
  • 嫌々頑張っている、我慢している

このような目的や動機から頑張ると、次のようなことが起こってしまいます。

  • 脳のやる気とパフォーマンスが低下して失敗やミスが起こりやすく、成果が出にくい
  • 頑張ることにストレスや苦痛を感じる
  • 間違った方向の努力になり、結果がでにくい
  • 無理に頑張ってしまう
  • 成果が得られないとやる気が低下し、苦痛を感じてしまう
  • 他人に頑張っていることを認めてもらえにくい
  • 頑張り続けていないの不安になる

もちろん嫌だけどやらなければならないこともあると思います。

しかし、同じやるにしても、やる目的や動機次第で感じることや結果が大きく変わってしまうのです。

行動する動機によって、脳が苦痛を感じパフォーマンスが落ちる実験

脳科学研究所で行なわれた、脳のやる気に関する2つの実験があります。

実験1
被験者にストップウォッチを5秒ジャストで止めてもらうゲームを30回ずつ2セット行わせた。

1セット目
A群:5秒ジャストで止められたら200円の報酬を支払うと説明
B群:報酬についての説明は無し

2セット目
A群:報酬は無しと説明
B群:報酬は無しと説明

2セット目終了後に両者の脳の状態を調べると、

A群は、やる気が大きく損なわれ、苦痛を感じる部位が反応した
B群は、やる気が変わらず、苦痛を感じる部位は反応しなかった

という結果になりました。

A群は、結果に対する報酬を提示したことで、行動の目的が報酬を得るためになってしまい、失報酬が得られないと苦痛を感じ、やる気が損なわれてしまったのです。

B群は、報酬がないため、純粋に5秒ジャストで止めるという行動に没頭したことで、失敗しても苦痛を感じたりやる気を削がれることがなかったのです。

実験2
被験者にストップウォッチを5秒ジャストで止めるゲームを行なわせた

ゲームをするときに、30種類以上の様々なデザインのストップウォッチの中から

A群は、自分で好きなストップウォッチを選んで行なってもらった
B群は、コンピューターがランダムに選んだストップウォッチで行ってもらった

成功した時はどちらも脳の喜びを感じる部位が反応しました。

しかし、失敗した時の脳の反応が違いました。

A群は、失敗しても、脳の喜びややる気を感じる部分が反応した
B群は、失敗すると、脳の苦痛を感じる部分が強く反応した

さらにA群(自分で好きなストップウォッチを選んだ方)は、5秒ジャストで止める成功確率がB群に比べて格段に高かったという結果が出たそうです。

A群は自分でストップウォッチを選んだことで、脳がゲームを自分の意志でやっていると判断していました。

自分の意志でやっていると判断している時は、失敗してもやる気がそがれず、むしろ「面白い!次は成功してやる!」とやる気が出たのです。

やる気が出たことで、脳のパフォーマンスが最大限に発揮され、成功確率がアップしたのです。

B群は、ストップウォッチを他者が選んだことで、脳が自分の意思ではなく誰かにやらされていると判断していました。

誰かにやらされていると判断したときは、失敗すると苦痛を感じやる気がなくなったのです。

このように、同じことをやるにしても、目的や動機によって、結果や苦痛を感じるかどうかが大きく変わったのです。

これらの実験結果から、頑張ることの目的や動機が

報酬を得るため
他人から褒められたり、認められるため
義務感、誰かにやらされてる感
恐れ、嫌なこと、不都合なことを避けるため

からだと、やる気やパフォーマンスが低下して失敗やミスが多くなり、少しうまくいかないと苦痛を感じてしまうのです。

これが頑張っても報われない、報われないと苦痛を感じてしまう原因です。

また、義務感や見返りを期待していると、他人から認めてもらいにくくなります。

「どうして認めてくれないの!?こんなに頑張っているんだから認めてよ!」という要求や圧力が相手に伝わってしまうからです。

頑張っても報われない原因2:脳は信念通りに体現しようとする

人間の脳は無意識で信じていることを体現しようとする働きがあります。

例えば、「自分は口下手だ」と信じていると、人前で話そうとすると脳が信じている通りにブレーキをかけ、言葉が詰まって口下手な人を体現しようとします。

「人に無能だと思われたくないから頑張る」人はどのようなことを信じているでしょうか?

「自分は無能な人間だ」と信じていることになります。

すると、脳は信じている通りに、頑張れば頑張るほど「自分が無能だ」と感じる現実を呼び寄せます。

間違った努力をしたり、失敗やミスが多くなり成果に結びつかず、「やっぱり自分は無能だ」と感じることになるのです。

結果が出たとしても、頑張り続けてと無能な人間になってしまうという恐怖から無理に頑張ってしまいます。

同様に

・他人に認められたい、評価されたい → 自分は認められていない、評価されていない
・他人に勝ちたい、負けたくない → 自分は他人に負けている、劣っている
・他人にバカにされたくない → 自分はバカだ
・嫌なことや不安を避けるため → 嫌なことや不安なことが起こります

と信じていることになるので、頑張れば頑張るほどそちらが現実化してしまいます。

もちろん、このような動機から頑張って結果が得られることもあります。

でも、結局信じている通りのことが現象化してしまいます。

例えば、「他人に勝ちたい、負けたくない」と必死に頑張って成果が得られたとします。

でも、もっと優れている人と比べて劣等感を感じたり、他人に追い抜かれたり蹴落とされて負け組になるという不安や恐怖から、常に頑張り続ければならなくなってしまいます。

つまり、信じているとおり、ずっと「他人に勝ちたい、負けたくない」と不安や恐怖に怯え続けることになってしまいます。

アメリカで大きな資産を得てセミリタイアした人数十名に、次のようなインタビューをした人がいました。

「あなたは幸せですか?」と。

すると、8割くらいの人が「幸せでない」と答えたそうです。

その人たちは、他人に勝つため、結果を得るためなどの動機で必死に頑張ってきたそうです。

それだけ成功した人でも、頑張る目的や動機がが間違ってると報われないと感じてしまうのです。

頑張りが報われるようになるための実践ワーク

間違った頑張る目的や動機を洗い出す

頑張りが報われない原因である、頑張る目的や動機のズレと、その裏側にある信じ込みを洗い出し、解消していきます。

次の質問に答えてください。

質問1.あなたが「頑張っているのに報われない」と感じることを挙げてください。

質問2.質問1で挙げた「頑張っても報われない」と感じる時、具体的にどのような思いや感情が湧き上がってきますか?

質問3.あなたは何のために頑張っていますか?頑張っている理由や目的を上げてください。

質問4.質問3で書き出した、頑張る理由や目的の裏側にある思い、感情、信じ込みを書き出してください。


例えば、「上司に認められたい」から頑張っているとしたら、その裏側には「自分は上司から認められていない」という信じ込みがあるわけです。

価値のある人間になりたい → 自分には価値がない
不安や嫌なことを避けたい → 嫌な事が起こる
負け組みになりたくない → ○○がないと負け組みだ

といったように裏側にある信じ込みを書き出してください。

質問5.質問4で書き出した思い、感情、信念は、いつ頃からどんな体験がきっかけでもってしまいましたか?思い出せる範囲で書き出してください。

例:人に認められたい → 自分は人から認められていない

いつ頃から何がきっかけで「自分は認められていない」と思うようになったのかを書き出してください。

幼少期の「親から認められたい」が解消されてなくて、「上司から認められたい」に置き換わっているのかもしれません。

幼少期から感じていて出来事が思い出せない場合は、ほとんどの場合、家庭環境や親子関係によるものです。

これらの信じ込みは心理ワークを使って解消してしまいます。

頑張っても報われないという感情を吐き出すワーク

「頑張っても報われない」と嫌な感情を抱えたままだと辛いので、それを一旦全部吐き出してしまいましょう。

紙と鉛筆を用意してください。

あなたが頑張っても報われないことに対する怒り、嘆き、非難、文句、愚痴、失望感、自分や他人に言いたいことなどを本音を正直に書きなぐってください。

どうせ頑張っても報われない、誰も評価もしてくれない認めてくれない、頑張っても無駄だ仕事や家事や育児や人間関係を頑張ってもどうせ報われない
もう疲れた頑張りたくない、嫌だ嫌だ何もしたくない
あのクソ上司なんで俺のことを認めてくれないんだ!あいつより俺の方が明らかに仕事ができるのになんであいつばっかり

など、どんなに汚い言葉でも構いませんので本音を正直に書き出してください。

無理に文句を言うのではなく、溜め込んでいるものを吐き出すという感覚で行なってください。

もう書き出すことがなくなってスッキリしてきたら終了してください。

書き出した紙はビリビリに破ったり水に浸してぐちゃぐちゃにして読めないようにして捨ててください。

自分が持っていた信じ込みを認め、受け入れる

先ほどの質問に書き出した回答を見てください。

そして第三者視点で「なるほど、自分はこのような信じ込みを持っていて、このような動機から頑張ってしまっていたのか」と淡々と受け入れてみてください。

良い悪いとか頑張らなきゃ生活できないでしょとか、そういった思いは横に置いておいて淡々と受け入れてみてください。

信じ込みは自覚すると自覚して認めてあげると外れやすくなります。

間違った頑張る動機の裏側にある信じ込みを解消するワーク

頑張っても報われない、報われないと感じてしまう原因の、間違った頑張る動機の裏側にある信じ込みを解消していきます。

例えば、幼少期に頑張っても親に認めてもらえなかった体験から、
誰かに認められたくて無理に頑張ってしまう

心理ワークで、親に認めてもらえずに傷ついてしまっていた過去の自分を癒し、脳に「そうじゃないんだよ」と教えて思い込みを外してあげます。

誰も認めてくれない
自分には価値がない
自分は他人より劣っているのではないか(他人に負けたくない)
こうあるべきだ、こうしなければならない

など、間違った頑張る動機の元となっている信じ込みを心理ワークで解消します。

やり方は色々ありますが、ここでは一人でできる方法を紹介します。

間違った頑張る同期の元となっている信じ込みを解消するワークはこちらの記事を参考に実践してください。

自己肯定感を養うと、間違った動機から無理に頑張らなくなる

自分は能力がないと思っているから
他人から能無しだと思われないように無理に頑張ってしまう

自分は認めてもらえないと思っているから
人に認めてもらいたくて無理に頑張ってしまう

自分は価値がない人間だと思っているから
価値のある人間になろうとして無理に頑張ってしまう

自分は他人より劣っていると感じているから
他人に負けないように無理に頑張ってしまう

自己肯定感が低いと、このように本来の頑張る目的からズレてしまうので、苦痛を感じたりやる気やパフォーマンスが低下したり、恐れからやりたくないことを無理に頑張ってしまいます。

ですので今のあなたをあなた自身が認めて受け入れてあげます。

今の自分でも十分に価値があると認めて受け入れてしまえば
価値のある人間になろうとして無理に頑張ることもなくなります。

自分で自分のことを認めて受け入れてしまえば、
他人に認めてもらおうと無理に頑張ることもなくなります。

そのままの自分を尊重して、大切にしてあげることができるようになるので、
やりたくないことや疲れているのに無理に頑張ることがなくなります。

純粋に、本当にこれがやりたい!こうなりたい! という目的や動機から頑張ることができるようになります。

ですので、自分を認め受け入れて自己肯定感を養っていきましょう。

日常の中で日常の中で自己肯定感を養っていくワークのやり方は、こちらを参考に実践してください。

行動や頑張ることの動機や目的を正しいものに置き換える

同じことをやるにしても、やる目的や動機によって、やる気や脳のパフォーマンスのが180度変わってくると述べました。

行動や頑張る動機や目的を正しいものに置き換えることで、やる気と能力が発揮され、結果や他人の評価に一喜一憂せずに淡々と努力をすることができるようになります。

置き換えるときに

  • 自分の意志でやっているかどうか(自己決定感があるか)
  • 認められたい、負けたくない、報酬目当てなど、目的がズレていないか
  • 嫌なこと、不安、恐怖を避けるためになってないか

この点に注意してください。

× 上司に認めてもらいたくて仕事をする → ○ お客さんに価値を提供するために仕事をする

× 世の中に評価されたいから絵を描く → ○ 自分が描きたいから絵を描く

× 義務感から家事をする → ○ 自分や家族が気持ちよく過ごせるように家事をする

このように、あなたが行動する本来の動機や目的を書き出してください。

あくまで「自分の意思でこのような目的でやる」とすることが大切です。

そして、する時に宣言してからやるようにします。無意識に脳がそのような目的でやっていると判断するまで習慣化しましょう。

無理に頑張らなくてもいいことを書き出す

今までは、誰かに認められたい、価値のある人間になりたい、義務感などから、無理に頑張ってしまっていたこともあると思います。

その中には、無理してまで頑張る必要がないこともあると思います。

あなたが今まで無理に頑張っていたことが、本当にそれがやりたかったのか、そこまで頑張る必要があったのかと思うことを書き出してください。

そして無理に頑張らなくてもいいことリストとして書き出してください。

として頑張らなくてもいいことは止めたり、 時間や労力を短縮したりします。

どうしてもやらなければならない場合は、前項のように正しい動機や目的に置き換えてください。

頑張っていないと誰も認めてくれない
頑張ってないと負け組になってしまう

といった恐怖心が出てきたら、前項のワークに戻って、その裏側にある信念を洗い出して解消するようにしてください。

良いセルフイメージから頑張ると結果に結びつきやすい

人間の脳は自分が持っている信じ込み、セルフイメージを体現しようとします。

「自分は価値のない人間だ」というセルフイメージを持っていて、価値のある人間になろうとして頑張る

これだと前述のとおり、 頑張ることに苦痛を感じ
脳のパフォーマンスが低下してミスや失敗が起こり
たとえ成果を得ても頑張り続けていないと価値がなくなってしまうと必死に頑張り続けることになってしまいます。

自分は価値のある人間だから、その価値を表現するために行動をする(頑張る)

自分は素晴らしく価値のある人間だから、絵を描くことで自分の価値を表現するために絵を描く(頑張って絵を描く)

そうすると脳が前提となっている「私は価値がある人」という信念の方を体現しようとして働きだします。

身の回りの感謝を見つける訓練をすると努力が報われる

努力が報われないと感じている人の多くは

不足感や足りないものを埋めるため
結果を得る得るため
義務感で嫌々頑張っている
不安や恐れから逃れるため
ダメで無価値な自分が嫌だから

などの理由で頑張っていると思います。

足りないもの、嫌なことの方にばかりフォーカスしてしまっているので、報われないと感じてしまうのです。

あなたは既にたくさんのものを得て恵まれて満たされています。

毎日三食食べられる
暖かい布団で寝られる
雨風しのげる家がある
蛇口をひねればきれいな水が出てくる

それがそれすらできない人が世界中には何億人といます。

自分で歩ける
目が見える
喋ることができる

それこそ得ているものや恵まれていることは無数にあります。

そこに目を向けることで、不足を埋めようとして、無理に努力をしてしまうことがなくなっていきます。

あなたが既に得ているものや恵まれているものを100個書きだしてみましょう。

そしてその一つ一つを意識しながら自分はこんなに恵まれてるのだと感じてみましょう。

そうすることで足りないものを埋めるために無理に頑張る必要がないことに気づくと思います。

頑張っている自分自身を褒めてあげる

あなたが報われない頑張っても報われないと感じてしまうのは

誰も認めてくれない、評価してくれない
こんなに頑張ってるのにこれだけの成果しか出ない

自分で自分の頑張りを認めずに、評価されることを外側に求めてしまっているからです。

自分が頑張ったことやできたことを自分が認めて評価してあげます。

結果に結びついたかどうかに関係なく、頑張ったことそのものを認めてあげましょう。

10のうち1しかできなくても、1しかできなかったではなく1できたことを認めて褒めてあげます。

1できたことが成功・ゴール、2できたことが成功・ゴールとして、頑張りや成果を認めてあげます。

1出来たら報われたと感じて、やる気やパフォーマンスが上がります。

そうやってことで着々と行動して積み重ねていくことができるようになり、それが結果に繋がります。

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