MENU

かまってちゃんをやめたい人へ【かまってちゃんの原因と治し方】

今回は、かまってちゃんの根本的な原因と、原因を解消して、意識の力や努力をすることなく自然とかまってちゃんをやめる方法について解説します。

かまってちゃん行為をしていることを自覚して、それをやめようというところに思いが行き届く人はなかなかいないと思います。

かまってちゃん行為をすれば人の注目や関心、愛情などを得られると思っているから、それが心地よいし、人からの関心や愛情を得るにはそれしかないと思い込んでいるのでやめようとなかなか思わないからです。

しかし、いくらかまってちゃん行為をして人から注目されても満足するのはほんの一瞬で、満たされず、延々と苦しみが続くだけなのです。お酒を飲んで一時的に気を紛らわせるのと一緒です。

もし、かまってちゃん行為をして他人からの関心が得られれば本当に満足するのであれば、かまってちゃん行為をやらなくなるはずですが、かまってちゃん行為をする人は繰り返しやっていることからもわかると思います。

いくらかまってちゃん行為をして、他人からの注目を集めたとしても本当に心から満たされないのは、あなたもそれに気づいているからこそ、このページを読んでいるのだと思います。

むしろ、かまってちゃん行為をすればするほど、喜び、幸福、他人からの真の愛情から遠ざかります。

かまってちゃん行為をする人って他人からするとうざがられると思いませんか?かまってちゃん行為をすればするほど、他人に面倒なな人と思われてしまい、真の愛情が得られないので、苦しみや心の飢えは強くなります。

あなたも、いくらかまってちゃん行為をしても満たされない苦しみを感じているから、自覚してやめたいと思っているのだと思います。かまってちゃん行為をせずにはいられないことにもちゃんと原因があり、原因を解消すれば努力をせずとも自然とかまってちゃん行為をせずにいられるようになっていきます。

根本原因を解消することで、かまってちゃん行為による見せ掛けの一時的な満足ではなく、心からの幸福感、喜び、安心感、他人からの愛情などが得られるのです。

かまってちゃんとは

かまってちゃんとは、過度な自己アピールや、病み発言、自虐的発言、迷惑行為、他人が驚くような言動を繰り返しすることで、注目を集めたり、周囲の気を引いて、なぐさめてもらったり同情や優しい言葉や愛情を得ようとする行為です。

自傷行為もかまってちゃん行為の一種に該当する場合もあります。心身の病気もかまってちゃん行為(病気になると周囲の人に優しくしてもらえるなど)というケースもあるのです。

近年では、SNSが普及したため、手軽に不特定多数に向けてかまってちゃん行為ができるようになりました。

自虐や病みツイートをすると、フォロワーの人がかまってくれて優しい言葉をかけてくれるからです。手軽にできるので、その行為に走らせる心の飢えや苦しみの根本原因を解消するより楽なので、お酒を飲んで一時的に嫌なことを忘れるかのように、根本的な問題から目を逸らして依存するようになってしまいます。

SNSでの過度な自己アピール、仲間とパーティーみたいな写真を載せるとかも、自慢やマウンティングや見栄、満たされない心を埋める為にやっているのであれば、かまってちゃん行為と言えるでしょう。

かまってちゃんは、容姿が良い女性にも多かったりします。

病んだり、ネガティブな発言をすれば、周囲の男性が助けてくれたり、そんなことないよと優しい言葉をかけてくれるから、癖になってしまうのです。

「そんなことないよ」「分かるよ」「かわいいよ」「いいところがあるよ」「がんばってるよ」「よしよし」「大好きだよ」「愛してるよ」

他人からそんな言葉を何百回も言われたとしても満たされるのは一瞬、上辺だけで、心から真に満たされることはありません。

なぜなら、かまってちゃん行為に走らせる心の苦しみが湧き上がって来る原因をそのままにしているからです。

逆に言えば、その原因があるためにあなたはかまってちゃん行為をせずにはいられなくなってしまうのです。

その根本的な原因が解消されれば、特に意思も努力も必要なく自然とかまってちゃん行為をしなくても平気なります。

それよりも、とにかく心が楽になり、毎日を楽しく過ごすことができるようになります。

かまってちゃん行為をしてしまう原因

かまってちゃん行為をする人は、寂しさ、孤独感、不安、自己否定、無価値感、我慢、不満、愛情に対する飢えなど、心に苦しみを抱えています。

それがあるからこそ、かまってちゃん行為をして人の注目を集めたり、優しい言葉をかけてもらうことで、一時的にその心の飢えや苦しみを紛らわし、心の平安を保とうとします。

これらの心の飢えや苦しみは、過去の体験により脳(潜在意識)記録してしまった”信念”からきています。

かまってちゃん行為に走らせる、過去の体験から脳に記録されてしまった”信念”とは次のようなものです。

ありのままの自分では誰も愛してくれない
自分には価値がない
容姿に対するコンプレックス
幸せになってはいけない
自分は汚れている
我慢しなければならない
親の言いなりにならなければならない
自分は孤独だ
人から見捨てられる存在だ
自分は弱い被害者である

これは実際にそうであるかどうかは関係ありません。本人がそう信じているかどうかです。そう信じれば本人にとってそれが現実となります。

このような”信念”のほとんどが、幼少期の両親とのかかわりによって作られ、学生や思春期などの体験によって強化されてしまいます。

例えば、幼少期に両親から愛情をもらえなかったり、ダメだと否定されて育ったりすると

ありのままの自分では誰も愛してくれない
自分には価値がない
自分はダメな人間だ

などの信念を持ってしまうことが多くなります。

厳しく育てられたり、親の言いなりにさせられたりすると

自分には自由がない(自由にしてはいけない)
我慢しなければならない
好きなことをしたり幸せになってはいけない

両親が共働きでいつも家で1人だったりすると

自分は孤独だ
見捨てられる
自分は必要のない子なんだ

といった信念が、人によっては作られてしまったりすることがあります。

自意識が芽生え、幼稚園や小学校にあがると、同じ年代の子と比較されるようになります。すると自分は他人より劣ってるという信念が作られたり、他人から酷いことを言われたり馬鹿にされたりすると、顔、体型、性格、能力などにコンプレックスが生まれます。いじめやそれに近い体験もそうです。

そうすると自分が大嫌いになり、「自分は価値がない」「誰からも愛されない」「ダメで嫌われて虐げられる人間だ」といった自己否定が生まれます。

このような自己否定の信念をずっと無意識に持ち続けたままになっていると、劣等感による飢えと苦しみが続き、心の底から満たされる事はありません。

無意識下にあるため普段は忘れていたとしても、一人でいる時や、思い出させるような何かの刺激や体験、ちょっとした他人の言動などによって表面に上がってきて苦しみを感じ、その補填行為としてかまってちゃん行為せずにはいられなくなってしまうのです。

そのため、かまってちゃん行為を自然とやめるためには、根本的な心や心の苦しみの原因となっているものを解消していく必要があります。

それは先ほど説明した、

ありのままの自分では誰も愛してくれない
自分には価値がない

などの脳(潜在意識)に記録されて持ち続けている”間違ったデータ”です。

それが真実かどうかにかかわらず、本人が信じて受け入れたことが脳は真実だと受け取ります。

そして、あなたが受け入れた信念は、脳にとっての命令となり、あなたの言動や、他人の言動を通じてその言葉の意味するような状況を自分の人生に呼び寄せようと働きます。

ありのままの自分では誰も愛してくれない
自分には価値がない

と強く思っていれば、脳はあなたがますますそのように感じる体験を呼び寄せようとします。

自分を愛してくれない、大切にしてくれない人ばかりが周囲に呼び寄せられたり、容姿目当ての異性が寄ってきたり、暴力暴言をするような異性を好きになったりします。好みの異性とラブラブな状態になったとしても、過度な愛情を要求したり、ささいなことで不満を感じて文句を言ったり、束縛したりして、相手に捨てられたり、浮気されて苦しみを味わったりしてしまいます。

他人の何気ない言動やちょっとしたこともネガティブに受け取ってしまい、やっぱり自分は、愛されない、価値がない、みたいにいじけた気持ちがでてきてしまいます。

いくら他人から褒められても、表面上の一瞬だけで心の奥まで響かず、すぐに飢えと苦しみが湧きあがってきても、もっともっとと他人からの承認を求めてかまってちゃん行為をしてしまいます。

本当にありのままの自分を好きになってくれる人が現れたとしても、信用できなかったり、心を開けずに避けてしまったりする人もいます。本当に幸せになりそうになると、自分の信念と反するため不安になってしまい幸せを壊してしまう人もいます。

自らが持ち続けている「誰も愛してくれない」「自分には価値がない」といった信念により、苦痛を味わいます。

そういったことが繰り返し続き、心はいつになっても満たされず、かまってちゃん行為をしてしまうのです。

過去の体験により信じ込んでしまったこれらの信念は、単なる思い込みで、真実ではありません。あなたが思い込んでいるから真実のようになって、またそのような体験を引き寄せてしまっているのです。

「ありのままの自分では誰も愛してくれない」という間違った信念を「ありのままの自分でも愛されている(愛してもらえる)」という信念に書き換えていきます。

「ありのままの自分が愛してもらえるわけない」と信じているわけですからそれを変更できるなんて思いもしないかもしれません。

多くの人は、このような信念を10年も20年も持ち続けているため、それが自分の性格のようなものだと思い込んでしまって、それを消去して正反対のものに書き換えることができるということを知りません。

親も学校も誰も教えてくれないので知らないだけです。

人間の脳はパソコンのハードディスクと一緒で、データを書き換えることができます。

データが書き換えられば、当然脳への命令が変わり、映し出される現実も変わります。

「ありのままの自分では誰も愛してくれない」→「ありのままの自分でも常に愛されている」

このように書き換えてしまえば、深い心の深いところで暖かさ、安心感、喜び、幸福感、特に普段何もなくても、何か他人から愛情もらったり、嬉しいことがあったなかった、に関わらず満たされた状態になります。

それは、今までかまってちゃん行為などによって一時的に得られていた表面上だけの一瞬の幸せとは違います。心の底からの幸せと満たされた感覚です。

満たされてしまうので、満たすためにやっていたかまってちゃん行為を自然とやらなくても平気になっていきます。

そんな自分が大好きになり、自信と喜びに満ち溢れ、だからもっと幸せになってもよい、やりたいこと好きなことをたくさん思う存分やってよい、と許可ができるようになります。

そうすると先ほど説明したとおり脳はそれを命令として受け取って働き出します。

だからますますあなたが嬉しい、幸せ、楽しいと思うような体験を人間関係や出来事を通じて呼び寄せようとします。

実は、何もなくても幸せで、満たされている、それが本来のあなたなのです。

目次

かまってちゃん行為をやめるためのワーク

「かまってちゃん行為」をしてしまう原因となっている信念、思い込みを洗い出して、変更していきましょう。

かまってちゃん行為に走らせる信念を洗い出す

まずは、あなたが持っている心の苦しさを湧き上がらせる元となっている信念を探っていきます。

次の質問に答えるように紙に書き出して下さい。

質問1.あなたはどんなかまってちゃん行為をしていますか?

質問2.あなたは、なぜかまってちゃん行為をしていますか?

質問3.かまってちゃん行為するとどんなメリットがあり、何が得られると思っていますか?

質問4.あなたは何を欲し、何を得るためにかまってちゃん行為をしていますか?

質問5.かまってちゃん行為をして相手から望んだ反応があった場合、あなたはどのように感じますか?

質問6.あなたは自分自身のことをどのような人間だと思っていますか?性格、容姿、行動、能力など、自分に対して思っていることを書き出してください。

質問7.周囲の人はあなたのことをどのような人間だと思っていると思いますか?

質問8.あなたは周囲の人や環境や社会に対してどのようのこと思っていますか?周囲の人や社会に言いたいことを書き出して下さい。

各質問で、質問の答えが重複してしまっても構いません。

次に、質問2~質問7で書き出した答えに対して、「なぜそう思うのか?」と質問をして答えを掘り下げていってください。掘り下げられないような答えの場合はそのままでかまいません。

質問3.あなたは何を欲し、何を得るためにかまってちゃん行為をしていますか?

「他人に認めてほしいから」

なぜそう思うのか?

「自分は誰からも認められていないと感じるから」

なぜそう思うのか?

「子供の頃に親に否定され続け認めてもらえなかった」

このように、掘り下げていくことで苦しみの原因となっている自分が持っている信念がどんどん明確になってきます。

この例では、子供の頃に親に否定され、認めてもらえなかったという体験から「自分は誰からも認められない」という信念を作ってしまい、それが残ったままになっているために、苦しみを感じ、それを埋めるためにかまってちゃん行為をしてしまっているのです。

「自分は他人から認めてもらえない」という信念を持っている限り、どんなに他人が認めてくれても、その信念を取り下げない限り受け入れることができず、苦しみはなくならないのです。

ですので、実際に他人から認められてるかどうかは関係なく、自分が「自分は誰からも認められてない」と信じてしまっていることに原因があるのです。

あとでワークを用いてこの信念を解放して別の信念に書き換えます。

そして、自己肯定感の信念を養い、ありのままの自分を自分で認めてしまえば、他人から認められていようがいまいが、常に満たされてる状態になるので、自然とかまってちゃん行為をしなくても平気になります。

過去の体験の記憶の処置と信念の変更

かまってちゃん行為せずにいられない原因の信念を作ってしまった過去の体験の記憶を処置して、信念を変更することで、自然とかまってちゃん行為しない自分に変化していきます。

子供の頃に両親から否定されて育った(体験の記憶)
自分は誰からも認められていない(信念)

こういった信念を持ってしまった原因の記憶に対して処置していきます。

記憶そのものの変更
記憶人対する意味づけの変更
記憶を無力化する
体験の記憶から気づきや学びを得て昇華させる

信念を手放す
別の信念(自己肯定の信念)に書き換える

といったことをおこないます。

先ほど紙に書き出したことで、あなたの持っている信念と、その信念がどのような過去の体験がきっかけになって作られてしまったのかということがだいたいわかったと思います。

その体験の記憶ひとつひとつに対してタイムラインセラピーというワークを行って記憶を処置していきます。

タイムラインセラピーは1人でもできるので、こちらのページを参考にして行ってください。

自己肯定感を養う

かまってちゃん行為をせずにいられない人は、自分は誰からも愛されてない、自分は必要とされてない、自分は孤独で寂しい人間だ、自分は弱い被害者だ、自分は価値がない、といった自己否定の信念が強い傾向があります。

それが事実かどうかは関係なく、脳は信じたことを現実として受け取り、そのような人間として振舞ったり、他人からもそのような人間として扱われることが多くなります。

「自分は誰からも愛されてない」と信じていれば、自信がなく不安でオドオドしたり、他人に媚びたり、自分を作ったり、無理に大きく、良く見せようとしたりするなど、”愛されてない人間”としての立ち振る舞いに現れます。

また、満たされない心を埋めようとして、かまってちゃん行為や、相手を束縛したり、愛情や承認を過度に求めたり、少しの事で不満が出て相手を責めたり、嫌われてしまうのです。

「自分は誰からも愛されてない」と信じていれば、他人からと愛されたとしても、なかなかそれを受け入れたりすることができません。

結局のところ、他人から愛情をもらったら幸福感を感じるのは、「自分は人から愛されている人間だ」というように自己肯定により満たされているのです。

だから、他人の言動に関係なく、自己肯定を養ってしまえば、つまりありのままの自分自身を認め受け入れそして自分自身を愛してしまえば、他人の愛情に左右されること無く幸福感で満たされるようになっています。

自分を認めて愛せていれば、自信に満ち溢れて満たされるので、かまってちゃん行為もしないし、相手に愛情を要求したりしなくなります。

それが立ち振る舞いにも現れるので、他人はあなたに魅力を感じ、愛情を注いでくれるようになるのです。

多くの人は、他人から愛されたら満たされて幸せになれると思っていますが、事実は順番が逆です。自分で自分を愛して満たされているから、他人からの真の愛情が得られるのです。

自己否定の信念を手放して、自己肯定感を養っていきましょう。

自己肯定感を養うためのワークはこちらで詳しく紹介していますので、参考にしておこなってください。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次
閉じる