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愚痴、悪口、陰口、批判を言わないのは危険【自然と愚痴・悪口を言わない自分に変化する方法】

自己啓発、人間関係改善、ビジネス系などの書籍やユーチューブの動画などで

愚痴、悪口、陰口、不平不満、批判を言ってはいけません
愚痴、悪口~を言う人は運が悪くなります
愚痴、悪口~を言う人は人から嫌われます
愚痴、悪口~ばかり言う人がいたら縁を切りましょう

といった教えが多数あります。

あなたが我慢しなくても、愚痴や悪口を自然と言いたくならないから言わないのであれば良いでしょう。

もし、本音は愚痴や悪口を言いたいのに無理に我慢をしている、言ってはいけないと縛っている、愚痴を言わないいい子を演じているのであれば、鵜呑みにするのは危険です。

無理に我慢をしていると後でさまざまな不具合が起こってしまいます。

我慢しているのであれば、言った方が全然マシです。

本音は言いたいのに言ってはいけないと我慢すると、不満や怒りなどの感情エネルギーが消化されずに無意識下に残り続けます。それがストレスになり、少しのことでイライラしたり、いずれ感情が爆発してトラブルになったり、我慢がすぎると心身の病気になるなど何かの形で現れます。

愚痴や悪口を言うとスッキリするのは、感情エネルギーを解消できるからです。

愚痴や悪口を我慢していると、脳が溜め込んている感情に気づかせて消化させるために、ますます愚痴や悪口を言いたくなるような出来事や人を呼び寄せようとします。

怒りを我慢していれば、脳がますます怒りたくなる出来事や人を呼び寄せます。出来事や人でなくても、怒りたくなるようなニュースや記事を見たくなって、怒りを爆発させるといったことになります。

これに気づかないと、何で自分の周りには嫌な奴ばかりよってくるのだろう?と途方にくれることになります。

言わないように我慢するのではなく、愚痴や悪口を言いたくなる種や源泉を解消して、自然と言いたくなくなることが大切です。

愚痴や悪口を言いたくなるのは悪いことではない

愚痴、悪口、陰口、不平不満、批判をいいたくなるのは、今のあなたの本音や気持ちです。

辛いこと、嫌なこと、がんばっていること、我慢していることがある
吐き出したい、誰かに聞いて欲しい、共感して欲しい、評価してほしい、認めてほしい

今のあなたが吐き出したい感情、表現、心の叫びです。

それを「そんなことは言ってはいけない」と無理矢理押さえつけることは、鞭を打って自分をいじめているのと同じです。

我慢するのではなく、悪口や愚痴を自然と言わなくなる自分に変化することが大切です。この記事ではそのための方法をお伝えします。

なぜ、愚痴や悪口を言いたくなるのか?

なぜ、延々と愚痴や悪口を言いたくなるのかというと、愚痴や悪口の種、源泉を解消せずに持ったままにしているからです。

愚痴や悪口を言いたくなるのは

・不平不満、うまくいかないこと、我慢していることがある
・嫌な人や気に入らない人がいる
・表現できずに溜め込んでいる感情がある
・自己否定、コンプレックスがある

これらによって作られる感情エネルギーを表現して吐き出すためです。これらの感情が作られるのは、その多くがあなたが無意識に信じて受け入れている信じ込みが原因になっています。

例えば

○○をしてはいけない
自分はダメな人間だ
自分は○○の被害者だ
自分は恵まれていない
自分は不幸だ
自分のここがダメだ(コンプレックス)

と強く信じているとします。

「○○をしてはいけない」例えば、「好き勝手に自由に生きてはいけない」と信じていれば、自分を縛り、自由に生きることを我慢します。本当は自由に生きたいのに我慢しているのでストレスが溜まります。楽に自由に生きている人を見ると批判して叩きたくなります。

この場合、「好き勝手に自由に生きてはいけない」という信念を持っていることが、愚痴や悪口を言いたくなる原因になっていますね。

「自分は○○の被害者だ」と信じていれば自分に被害を与えている○○に対して文句や悪口を言いたくなります。

「自分は不幸だ」と信じていれば幸せそうな人に嫉妬して攻撃したり、自分より不幸な人を見つけて悪口を言ってバカにすることで自分を満たそうとします。

「自分はダメだ」という信念があれば、劣等感を感じます。他人を批判したり悪口を言って相手を下げて自分の方がすごいのだ言い聞かせることで劣等感から逃れようとします。

このように、あなたが持っている愚痴や悪口の種となる信じ込みが多ければ多いほど、愚痴や悪口や不満が言いたくなります。

これらの信じ込みを手放せば、我慢しなくても自然と悪口や愚痴を言わないようになります。

信じ込みは絶対的なものではない

自由に生きてはいけない、自分は不幸だ、自分はダメだ、○○してはいけない というのは、あなたが勝手に持っている信じ込みであり、絶対的なものではありません。

“自分は不幸だ”という信じ込みを例にとります。

客観的に見てどんなに恵まれている環境にいても、自分は不幸だと感じている人はいますし、恵まれていなくても幸せだと感じている人もいます。

あなたがどんな環境にいたとしても、”自分は不幸である”という信じ込みを取り下げない限り、悪口、不満を言いたくなる気持ちは消えないということです。

愚痴や悪口の種をたくさん持っていると、もう一つ問題がでます。脳が、ますます愚痴や悪口を言いたくなるような状況や人を呼び寄せようとするからです。

愚痴の種を持っていると愚痴を言いたくなる人や状況を呼び寄せる

愚痴や悪口の種(自分はダメだ、自分は不幸だ等の信じ込み)を持ったままでいると、脳がそれを命令と受け取り、ますます愚痴や悪口を言いたくなるような人、出来事を呼び寄せます。

また同じように愚痴や悪口を言う人と波長が合って呼び寄せます。

脳には、無意識で信じている通りのことを体現したり人生の体験として呼び寄せようとする働きがあるからです。

なので”自分は不幸だ”と信じていれば、脳への命令となり、無意識に不幸になるような行動を取ってしまったり、不幸だと感じるような状況を引き寄せようとします。不幸だと感じる部分にばかりフォーカスして意識がいくようになります。そしてますます文句を言いたくなるという悪循環に陥ります。

目をつぶって、何か色、例えば赤、赤、赤と何か特定の色を唱えてください。目を開けるとそれまで意識していなかった身の回りに在る赤い色の物がクッキリ目に飛び込んできたと思います。

脳が意識した情報を引き寄せようとする働きによるものです。自分は不幸だと信じていれば、不幸だと感じる情報や出来事を呼び寄せようとするのです。うまくいったり幸せになりそうになると不安を感じて避けたり壊してしまったりします。

自分は大人しい人間だ、と信じていると人前で明るく喋ろうとするとブレーキがかかったように言葉が出なくなったりします。他人からも大人しい人扱いされると思います。これは脳が信じ込みの通りに、行動させているんですね。

“自分は虐げられて当然な存在だ”と入ってしまっていると、無意識にブラック企業を選んで入り、辛くても辞めようとしなるといった行動を取ってしまったりします。

○○をしてはいけない
自分はダメな人間だ
自分は不幸だ

あなたが無意識にどんな信念を持ってしまっているかを洗い出し、解消して書き換えてしまうというワークを行います。

そうすれば自然と悪口を言いたくなくなりますし、悪口を言いたくなる状況が改善し、人生のいろいろなことがうまく行くようになってきます。

自然と愚痴・悪口を言わない自分に変化するためのワーク

溜め込んでいた感情を吐き出す

まずは今まで溜め込んでいる感情エネルギーを吐き出すことを行います。

感情はきちんと感じて表現しないと消化されずに残ってしまいます。特に嫌な感情は感じるのが苦痛なので、感じないようにごまかしたり目をそらして抑圧してしまうことが多いです。怒ってはいけない、泣いてはいけない、といった信じ込みにより我慢してしまうこともあります。

劣等感などは感じるのが苦痛なので「俺はすごいんだ!」と無理矢理自信があるように振舞ったり、人に何かを自慢、誇示して、痛みを感じないようにごまかしている人も多いです。

愚痴や悪口を言いたくなるのは、溜まった感情を表現して解消するためでもあります。

愚痴や悪口は、あなたの感情を言葉として表したものです。

感情とは感じて表現するためにあり、きちんと感じて表現すれば、消化されてスーッと消えていきます。だから言うとスッキリすると思います。しかし、源泉を持ったままだとまた言いたくなってしまいます。

感情の表現を我慢したり、苦痛を感じたくないと押さえてしまうと、抑圧されて無意識の領域に残り、ストレスになったり、溜め込みすぎるといずれ何らかの形で爆発します。

かといって、感情を他人にぶつける形で表現すると嫌われたり喧嘩やトラブルになったりします。

一人でできる感情消化の効果的なワークを2つ紹介します。

・感情を言葉として紙に書き殴る

紙と鉛筆を用意してください。

愚痴、悪口、文句、不平不満、批判、誹謗中傷など何でも良いので、あなたが言いたいこと、感じている感情を紙に書きなぐってください。

どんなに汚い言葉でもかまいません。こんなことは言ってはいけないと思わずに出てきたことは本音で書きなぐってください。

「あのクソ野郎!いつも嫌味ばかり言いやがってクズが!○ね!」といった汚い言葉でもかまいません。出てくるならむしろ推奨します。

人によっては、今まで蓋をしていたものが出てきて、強い感情が出てきて、涙が出たり、鉛筆の芯が折れたり紙が破れたり何を書いているのか読めないぐらいに乱暴な文字になったりすることもあるでしょう。

コツは、無理に自分から感情を込めず、出てくるのにまかせて淡々と行なってください。

感情を増幅させるのではなくあくまで溜め込んでいたものを吐き出すように書き出してください。

そして可能であれば、感情を吐き出している自分を第三者視点で客観的に見てみてください。書いている最中はできなければ終わってからでもかまいません。

もうこれ以上出てこないというぐらいに書きなぐって感情が弱くなってきたら終了してください。

とてもすっきりしたと思います。あんなにムカついてたのに、もうどうでもいいやとなったりします。それは、感情エネルギーがきちんと消化されて解消されたからです。

何度も繰り返しネチネチとやらずに、どうしても愚痴や悪口が言いたい!と感じた時にカラッとやるとよいでしょう。

解消したと思っても、同じ感情がまた出てくる場合があります。10年20年と溜め込んでいるのと、解放したら薄皮を剥がすように中のものが出てくるからです。

過去の忘れていた体験の記憶が出てくるかもしれません。それも解消が進んでいる証拠です。それも吐き出してしまいましょう。

それと、前述したとおり、自分はダメだ、自分は不幸である、といった次々に嫌な感情を作るような信念を持っているからです。(それらの信念は後述のワークで消去して書き換えます)

・セドナメソッドでその場で感じきり手放す

普段の生活の中でイラッ、ムカッと来たら、セドナメソッドという手法で、その場で感情を感じきって手放して消化してしまいましょう。

ムカッと来て文句を言ってやりたくなった時に、セドナメソッドをすると、瞬時にスーッと引いて「どうでもいいや」ってなったりします。

日常生活での小さなイラッ、ムカッを解消するのにとても効果的です。

例えば、駅で足を踏まれて、コノヤロウ!とムカッときた時にセドナメソッドをやると次の瞬間に「ま、いっか」と笑みがこぼれてきたりします。

この不思議な感覚はコツを掴むまで実践して実感してもらうしかありません。

溜め込んでいた感情が消化されたり、後述のワークでマイナスの信念が減ってくると、少しの事ではマイナスの感情を感じなくなったりします。

セドナメソッドのやり方はこちらの記事を参考にして行ってください。

自己否定の信じ込みの解消と自己肯定感を養う

前述の通り無意識に自己否定の信じ込みがあると、劣等感などの苦痛を感じるので、それを紛らわすために延々と愚痴や悪口をいいたくなります。そして脳が信じている通りに無意識に行動させたり体験を呼び寄せると述べました。

自己否定は愚痴や悪口の源泉でもあり、不幸なうまくいかない人生を呼び寄せることにもなってしまいます。

一見、あいつが悪い、といった他者への信念も、多くが自己否定の裏返しです。自分はダメだと感じるのは苦痛ですから、あいつのせいだ、と人のせいにすることで劣等感を感じなくて済むからです。

・自分は誰からも評価されていない
・自分は無価値なのではないか
・自分は誰からも愛されていない
・自分は運が悪い
・自分は恵まれない境遇にいる
・自分は不幸である
・幸せになってはいけない
・自由にわがままに生きてはいけない

このような自己否定の信念は、過去の体験からあなたがそう信じ込んでしまっているだけに過ぎません。

あなたがどんな人間でどんな性格でどんな容姿でどんな学歴でどんな仕事で、どんな実績があるかないか、自分が信じればそれがあなたにとっての真実となります。

実際に他人から評価されているかどうか、愛されているかどうかは一切関係ありません。

無条件で価値がある
無条件で魅力的だ
無条件で素晴らしい

あなたが欠点やコンプレックスだと思っている部分も含めて、受け入れてしまいます。

ここで言う自己肯定感は無意識からのものであり、劣等感を払拭するために、俺はすごいんだ!と言い聞かせて誇示しているのは全く違うので注意してください。

条件付の自己肯定は苦痛と不幸を生む

例えば、高学歴な自分は素晴らしい、学歴がないと自分はダメな人間だ、というような条件付の自己肯定感は、苦痛や不幸を生みます。

自分は価値がない だから価値がある人間になるには高学歴にならなきゃ

“自分は価値がないという劣等感を埋める為に”必死に頑張っていい大学に入ったとします。

ここで学歴以外の部分も認めらるようになればよいのですが、劣等感が残ったままだと苦痛を生みます。

自己肯定できても、高学歴の自分には価値がある(学歴がない自分はダメだ)、という条件付きの自己肯定感です。だから裏では、学歴を取ったら自分には何の価値もないという、劣等感が常に付きまといます。

学歴を自慢、誇示し、学歴にしがみつき低学歴の人を見下しバカにしたりするようになります。学歴がない自分はダメ人間だと信じているため、学歴に優位性を持たせておかないと自分の優位性がなくなり、劣等感にさいなまれるからです。

そして、自分より学歴の良い人に会うと劣等感を感じ、嫉妬します。

学歴に自分の価値判断基準を置いていない人は、高学歴の人を見ても、へえー○○大卒なんてすごいねーと素直に認めることができます。

条件付きの自己肯定感は、その裏に常に自分は無価値であるというのが前提になっているので結局のところ劣等感で苦しむことになります。

・恋人がいれば自分は愛されている

自分は愛されてない(信念)→ 愛がほしいと思い恋人を作る

→恋人がいなくなってしまったら愛されない人間に戻ってしまうと思っているので恋人に捨てられる不安や恐怖がつきまとう

愛されているか不安で、恋人に過度な愛情表現を要求したり他の異性に取られないか不安で仕方がなく束縛してしまう

→相手が重たく感じて浮気されたり別れを切り出される

なので、条件付の自己肯定感ではなく

無条件で自分は価値がある
無条件で自分は素晴らしい
無条件で自分は愛されている

という信念を無意識にインプットしておく必要があります。

コンプレックスやダメな部分も含めて、自分を認めて受け入れている状態です。

無条件で自分を認めて受け入れているので、満たされて、本物の自信がつきます。なので自然と愚痴や悪口を言いたくなくなります。

そして、前述の通り人間の脳は無意識で信じて受け入れたことを命令と受け取って体現しようとする働きがあるので、自分は無条件で価値があると信じていれば、無意識に価値がある人間として言動をしてしまいます。他人もあなたに価値を置いてくれるようになります。

そうやっていろんなことがうまくいくようになってきます。

今まで小さい頃から10年20年と自己否定が強い人はなかなか最初は書き換えるのが難しいと感じるかもしれませんが少しずつ行っていくことで徐々にかけ変わってくると人生が一変してくることでしょう。

自己否定の信念は、過去の体験によって作られます。その記憶に否定的な意味づけをして持ち続けているのが原因です。


体験の記憶:幼少期に親に「なんでできないんだ!?」と叱られた
記憶に対する意味づけ:親からお前はできないダメな子と否定された
信念:自分はダメな人間

記憶の内容を変える
記憶に対する意味づけを変える
記憶から気づきや学びを得てポジティブなものに昇華させる
記憶を無力化する

自己否定が外れていきます。

記憶を処置する方法は、タイムラインセラピーや、当サイトのあなたが該当している悩み別の記事を参考にしてください。

本物の無条件の自己肯定感を養うためにはこちらの記事を参考にして日々実践してください。

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