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人から嫌なことをされた時の対処法

自己否定の信じ込みが解消されて自己肯定感が養われてくると、心をポジティブで安定した状態でいられることが多くなってきます。

だけど、やっぱり人間ですから、嫌なことが起こったりすると引っ張られることがあります。

自分はやっぱりダメなのだ、と認定してそのまま放置してしまうと、また元に戻ってしまい、脳はダメな自分や現実を現象化し続けようとしてしまいます。

今回は、現在進行形で嫌なことが起こった場合の対処方法についてお伝えします。

1.感情を消化する(感じる、表現する)
2.出来事に対して自分が貼っているレッテル(信念)を認識、壊す
3.湧き上がる感情の裏にある信じ込みをチェックして手放す

これを行っていくことで、脳が嫌な出来事を呼び寄せなくなってきます。嫌なことが起こっても不快になる度合いが小さく、すぐに立ち直れるようになります。

1.感情を消化する(感じる、表現する)

感情は、きちんと感じるか、適切に表現すると消化されてスーッと消えていきます。

感じないように我慢したり、紛らわしたり、ごまかしたり、ないふりをしたり無理にポジティブに装ったりすると、消化されず潜在意識の中にエネルギーとして残ってしまいます。

すると、脳が溜まった感情エネルギーを消化させようとして、普段からその感情が湧いてきたり、その感情を感じるような出来事、怒りを我慢していれば怒りたくなるような出来事を呼び寄せようとします。

つまり、ネガティブな感情を溜め込んでいると、嫌なことや不快なことに遭遇することが多くなるのです。

感情が湧いてきたら、その場で感じきるか、正しく表現して消化してしまいましょう。

何か嫌なこと、不快なことがあったら湧き上がってくる感情を抵抗せずにただジーッと感じてください。

感情は感じることがその役割で、きちんとを感じ切ってしまえば消化されてスーッと消えていきます。

何か人に嫌なことをされたその場面ではできないことが多いと思いますので、その場でできないようでしたら家に帰って一人になってから行なってください。

湧き上がってくる不快な感覚や胸の使えるようなムカムカする感覚をただありのまま何の抵抗もせずに感じてください。

第三者視点で不快な感情を感じている自分を後ろから見ているような感覚で、あー自分はこのように感じているのだな、と観察するようにしてください。

ただ抵抗せずに感じきって消化してしまいましょう。

セドナメソッドで手放すのも良いでしょう。セドナメソッドのやり方はこちらを参照してください。

相手への非難、自分を責める気持ちなど、感情に言葉(言いたいこと)が付いている時は、その言葉を紙に書き殴るのも効果的です。

先程感情は表現すると消えると述べましたが、紙に書きなぐることは表現になります。

「あの野郎!ふざけんな!○ね!」とか汚い言葉でもよいので、とにかく出てくるままに任せて正直に感情を言葉で表現します。

出てくる感情はどんどん出していいですが、無理に感情を込めないようにしてください。

ねちっこくやるというより、カラっと吐き出して終わり、のようにやりましょう。

紙に書いているうちに感情エネルギーが消化されて落ち着いてくると思います。

2.出来事に対して自分が貼っているレッテル(信念)を認識して壊す

ある事象に対して、ネガティブなレッテルを貼っている=信じ込みを持っていると、嫌なこと不快なことが増えます。

例えば、友達にLINEを送ったらすぐに既読マークがついたけど半日経っても返事が来なかったとします。

状況的には文章を送信したら、既読というマークが付いて、半日経過した、という状況です。この出来事には中立で何の意味もありません。

“LINEを既読にしたらすぐに返事をするべき” という信念を持っている人がいたとします。

すると「既読を付けたのに返事をしないなんて何て失礼で酷い人なんだ」と不快になって腹が立ちます。

“LINEを既読にしたらすぐに返事をするべき”という信じ込みを持っていない人は嫌な気持ちになりません。

つまり、自分の信じ込みにより嫌な出来事を増やしているんですね。

自分で勝手に信じたことで勝手に不快になっている例を挙げます。

友人から突然罵倒されたとします。あなたはとても嫌な気持ちになり傷つきました。

後からドッキリでした知らされたとします。するととたんに嫌な気持ちがスーッと消えて安堵感や笑いが湧き上がってくるかもしれません。

本気で罵倒されていないのに傷付いてしまいました。

次は、同様に突然友人から罵倒されますが、事前に別の友人から「これから○○が罵倒してくると思うけどドッキリだから」と聞かされていたとします。罵倒されても心のなかで笑っていられると思います。

実は友人は本気で罵倒していたのですが、別の友人が気を使ってドッキリだと嘘をついていたのです。

本気で罵倒されているわけではないのに傷ついた
本気で罵倒されているのに傷つかなかった

出来事自体には何の意味もなく中立で、そこにあなたがどんな意味を付けたかによって自分で自分を傷つけているのです。

今回の嫌な体験に対して、自分がどんなレッテルを貼っていたから嫌な気持ちになったのかを考えてみてください。

駅で足を踏まれて謝りもせずに去っていった人がいて腹が立ったとします。

どんな信念があるから腹が立ったのかを考えてみましょう。

人の足を踏んでおいて謝らないのは失礼だ
自分は失礼なことをされた

などが考えられると思います。

そんなの当然だろ!どう考えても相手が悪いだろと思うかもしれませんが、それは横においておいて
「たしかに自分がそう信じているから腹が立ったのであって、その信念がなければ腹は立たないよな、自分で不快になっているんだよな」と認識してみてください。

今回起こった(過去でもよい)不快な出来事に対して、どんな信じ込みやレッテルを貼っていたのかを考えてください。

例:
友達にLINEを送ったらすぐに既読マークがついたけど半日経っても返事が来なかった

既読マークを付けたらすぐに返信すべきだ
人としてのマナーができてない
すぐに返事をしないのは自分を嫌っているからだ

そのレッテルを疑ってみてください。本当にそれは正しいのだろうか?例外はないのだろうか?と考えてみてください。

仕事や外出先などで返信ができないのでは
単に後で返信しようと思っているだけかも
嫌ってるのでも蔑ろにしてるのでもなく、それがその人の返信のペース
自分がすぐ返事がほしいだけで、すぐに返事をしなければならない内容でもないし義務もないよな

たしかにそうだよな、自分が勝手に思い込んで勝手に不快になってたんだよな、なるほどと気づいてみてください。

自分はこういう信念を持っていたんだということに気づくだけでも弱くなります。

今まではただ何もわからず無意識に反応していたのが、なるほど自分がこういう信念を持っていたからこれを手放せば良いのだと気付くようになります。

可能であれば、出来事をポジティブに置き換えてみてください。

友達がLINEの返事をなかなかくれなかったことで自分が持っているネガティブな信念に気付けた。それを解消してしまえばもう二度と不快な気持ちになることがなくなる、というようにプラスに考えることもできると思います。

3.出来事に対して湧き上がる感情の裏にある信じ込みをチェックして手放す

湧き上がってきた感情をきちんと消化したとしても、感情を起こさせる大元の信念を持っていると、また何かあるたびに嫌な感情が湧いてきてしまいます。

人に何かを言われたりされたり何かの体験をして不快な感情が湧き上がってくるのはその裏には何かの信念があるからです。

先程、LINEを送って既読が付いて半日返事が来なかったら腹が立ったのは、

LINEを見たらすぐに返事をするべき

という信念があるからだと述べました。

ではなぜ、LINEを見たらすぐに返事をするべき という信念を持っているのでしょうか?

その裏に元になる支えている信念があり、それによるものです。

それは主に自己否定の信念です。

自分は価値がない存在だ
自分は蔑ろにされる存在
自分は大切にされない
自分は愛されない、無視される存在だ
自分は人から見捨てられる

というたぐいの信念です。

だから、すぐに返事が来ないと自分はやっぱり嫌われているのではと不安になってしまうのです。

すぐに返事がくればその不安が解消されて安心するので、多くの人は不安になったのはすぐに返事をくれない相手のせいだと人のせいにしてしまいます。

そして既読にしたら返事はすぐするべきというルール(信念)を作ってしまいます。

しかし人のせいにしている限り、人から連絡がなかなか来ない場面で一生不快になり続けます。

なぜすぐに返事しないんだ!?と怒って強要したりして、本当に相手に嫌われてしまいます。

そして、ほうらね、やっぱり人から見捨てられた、自分は大切にされない価値がない存在だと裏にある信念を証明することになるのです。

そうやって自分には価値がないといった信念が現実化します。

脳は信じていることを体現し、呼び寄せようとするので、ますます不安になる出来事を呼び寄せます。嫌な出来事はあなたが信じていることに気づいて解消しなさいというサインでもあるのです。

自分は大切にされない価値がない存在だという信念を持っていれば、
無意識に自分は大切にされない価値がない人間として言動してしまいます。

それがLINEの返事が遅いことに腹を立てて文句を言うという行為ですね。

自分は大切にされない価値がないと信じていると、それを他人に言葉や行為で証明させようとして嫌われるのです。

自分に落ち度がないのに明らかに人から悪意を持って酷いことをされた(特にされ続けている)場合も、裏に信念があってそれを起こさせている可能性が高いです。

自分は価値がない(信念) → 人に嫌われないかと壁を作ってビクビクおどおどしてしまう → 人に避けられたり、性格の悪い人にターゲットにされやすくなる

自分は価値がない(信念) → 自分の価値を上げようとして無意識に自慢、マウンティング、人を見下してバカにする、人を批判する、何かを強要するなどをしてしまう → 人から嫌われたり批判される

自分は価値がない(信念) → 自分の価値を上げようとして何でも断れず受けてしまう、いいなりになる、相手に合わせて我慢する、自分を作って他人に媚びる、無理にいい人になる → 人から利用される、大切にされない

なぜ嫌なことばかりされるのだろう?なぜ人に嫌われて大切にされない、無視されるのだろう?

その根本原因は何らかのきっかけで持ってしまった、無意識下にある自己否定の信念にあるのです。

少しずつこのような信念の解消していきましょう。このサイトのシチュエーション別の他の記事を参考にしてください。

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