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努力では学歴コンプレックスは克服できない理由と本当の克服法

学歴コンプレックスの本当の原因と克服するためのワークを掲載しています。

よくある学歴コンプレックスの克服法として
学歴コンプレックスをバネにして努力して成功する
というものがあります。

中にはそれで消える人もいるでしょう。
しかし、多くの人にとって逆効果、頑張れば頑張るほど裏では学歴コンプレックスが強くなってしまいます。

学歴コンプレックスを握り締めながら、そこから逃れるために「何クソ!」と頑張っている状態だからです。

コンプレックスから逃れようと無理に頑張っているので、多くの人が疲弊して途中で挫折してしまいます。

仮に、例えば頑張って起業して成功したとしても、「俺は低学歴でも成功した!学歴なんて関係ない!」と言い聞かせている状態では、心の奥にコンプレックス自体が残ったままです。

でも安心してください。
学歴コンプレックスは一生消えないものではありません。

学歴コンプレックスを手放して行く実践ワークを解説します。

学歴コンプレックスとは

学歴コンプレックスとは、自分の学歴が低いことで感じる様々な劣等感の事です。

学歴が低い自分には価値がない、ダメだ、負け組みだといった劣等感を感じてしまったり、自分より高学歴の人を見ると嫉妬や対抗心、批判的な気持ちをもってしまいます。

逆に、自分より学歴が低い人を見ると安心したり、人によっては自分より学歴が低い人を見下したり馬鹿にしたりして安心感を得ようとします。

学歴に価値を置き過ぎるあまり、自分や他人への評価、他人からも学歴で評価されるのではと感じたり、うまくいかないのは学歴のせいだと感じるなど、心の苦しみが発生したり、苦しみを解消しようとしてさまざまな問題が起こったりします。

学歴コンプレックスの原因

学歴コンプレックスの原因は、あなたが過去の体験や他人から言われたことから、これは絶対的な真実だと信じ込んでしまっていることに原因があります。

あなたの学歴コンプレックスの原因は、あなたが握り締めている信念にあります。

人間の価値は学歴で決まるという信じ込み

あなたが「人の価値は学歴で決まる」という信じ込みを持っていると学歴コンプレックスが生まれます。

そうでなければ、学歴コンプレックスは生まれません。

例えば、フィギアスケートが上手に滑れなくても、何のコンプレックスも抱かないと思います。

それは、フィギアスケートが上手い人は人として価値があり、できない人は価値がない、負け組といった信念を持っていないからです。

フィギュアスケートが上手なことは能力の一つとしてはすごいけど、それで人の価値の全てが決まるものではない、と思っているからですね。

学歴もこれと全く一緒なんですね。
あなたが、高学歴の人間は価値があり能力があり勝ち組だ、学歴がない人間は能力がなく負け組だというような価値観を持ってさえいなければ、高学歴の人を見ても何とも感じないわけです。

社会や多くの人が学歴で人を評価していたとしても、その意見を受け入れているのはあなた自身なのです。

学歴に人間の価値を委ねていない人もたくさんいます。そういった人は高学歴なのを自慢されても「へぇ、頭がいいんだね」くらいにしか思わないわけです。

学歴こそが絶対という価値観は、親、学校、社会など他人から植え付けられたものです。

親や先生から、いい大学に行かないとダメだ、いい大学にいれば人生の勝ち組になれる、いい仕事につける、将来安泰だ、そうでないと社会の落ちこぼれになる、負け組になる、底辺になると言われ続けた体験

成績が上がれば褒められて、成績が下がったり、受験に落ちたら、親から叱られて罵倒された体験

就職する時に学歴で落ちてしまったり、就職してから学歴で重要な仕事をさせてもらえなかったり、重要なポストにつけなかった体験

このような体験から学歴が高い人は価値がある、学歴が低い人は価値がない、劣っている、という信念が作られ、学歴が低い自分はダメで、価値がなく、負け組みだという”間違った思い込み”を持ってしまっているのです。

日本は、以前に比べたらマシになってきてるとは言え、今も学歴社会で、学歴こそが絶対であると信じて疑わない学歴至上主義者がそれなりに存在します。

学歴至上主義者であるために必死にがんばって高学歴を得た人も、学歴を自慢したり、学歴がない人を見下したり馬鹿にしたりする人は、その裏に劣等感やコンプレックスを持っています。

学歴こそが絶対的な人間の価値と思っているということは、自分から学歴を取ったら何の価値も能力もない、誰からも相手にされないというように裏では自信のなさや劣等感を無意識に感じているわけです。

だから学歴は絶対であると言い聞かせ、誇示したり、他人を見下したり馬鹿にするわけです。学歴以外の部分の自分にも自信があれば、自然とそういったことはしないはずなのです。

学歴コンプレックスの人も、学歴至上主義者で高学歴の人も、結局は学歴と言うものに高い価値を置いているあまり、学歴がない自分に対して自信がなく劣等感を抱いてしまっているのです。

だから学歴コンプレックスのあなたが、がんばっていい大学に入って高学歴になったとしても、学歴がある人間は価値がある、低学歴の人間は価値がないという考え方を受け入れている限り、心の奥での劣等感は消えないのです。

原因2.自己否定、メンタルブロック

学歴コンプレックスのある人は、自己否定が強く、自分に自信がない傾向があります。

だから、学歴と言う物差しだけで自分の全ての価値判断をしてしまい、学歴がない自分はダメだと自分を全否定してしまうのです。

親や学校から、勉強ができないのはダメな人間、落ちこぼれ、負け組というように、言われ続けて、それを受け入れて信じ込んでしまっているために、勉強以外の部分で自分の価値を認められないのです。

また、劣等感が強く、自分には何の能力も価値もないと思ってるから、劣等感を埋めるために本当はたいして行きたくもない難関大学を目指す人もいます。その状態で受験に失敗してしまうとやっぱり自分はダメなんだとすごく傷ついてしまったりします。

他人から言われたことや体験の記憶に、否定的な意味づけをして無意識下に持ち続けているものをメンタルブロックといいます。

体験の記憶 → 受験に落ちた
記憶に対する意味づけ → 失敗した、能力がない、自分はダメだ
想起される感情 → 苦痛や劣等感

これを潜在意識にもったままにしていると、高学歴の人を見たり、受験に関する話題を耳にすると、その記憶と嫌な感情が瞬時に甦ってきて苦痛を感じるのです。

学歴は絶対である(低学歴の人間は価値がなく、劣っている)という信じ込み
自分はダメな人間だ、価値がない、必要とされてないといった信じ込み

これらは、過去の体験や他人から植え付けられた価値観であって絶対的なものではありません。

これらの価値観や信念を手放してしまえば、学歴コンプレックスはなくなります。

一度持ってしまった価値観や信念は多くの人が変えられないと思っているようですが、そんなことは全くありません。

親や学校や社会では、心をのことについて全く教えてくれないので、このような状況に自分が陥ってることもそれをどう変えたらよいかも分からずに苦しんでいます。

学歴は絶対である(低学歴の人間は価値がなく、劣っている)という信じ込みを持ったまま、がんばっていい大学に入っても、いい大学に入れなくて低学歴になっても、どちらも苦しみは消えません。

無意識に持ってしまった信念や価値観は、正しいアプローチをすることで、手放して別の信念や価値観に変更することができます。

人間の脳(潜在意識)に格納されているデータは、パソコンのハードディスクと一緒で消去したり、変更して書き換えることが可能です。

学歴コンプレックスの解消するための実践ワーク

まずは、学歴コンプレックスの一番の苦しみの原因である、学歴は絶対である、学歴がある人間には価値がありそうでない人間には価値がなく負け組だ、というような信念を自覚して手放します。。

・今、あなたが持っている信念を自覚する

まずは、あなたが持っている学歴コンプレックスに関連の信念を自覚します。自覚することで初めて手放すことができるのです。

今の自分がどのような信念や価値感を持っているか、どのようなことを欲しているのか、どのようになっていたらよかったか、過去への後悔など整理していきます。

紙と鉛筆を用意してください

あなたが学歴に対して持っている本音を全て書き出していきます。

・学歴に対して思っていることを書き出してください

・学歴が高いとメリットだと思うことを書き出してください

・学歴が低いとデメリットだと思うことを書き出してください

・学歴や成績に関して劣等感やコンプレックスを強く感じた出来事を書いてください

例えば、テストで悪かったら親から叱られた、学力を他の子と比較された、受験に落ちた、同僚に名門大学の卒業生がいた等。

・今のあなたの学歴で経験した嫌な体験を書き出してください

・他人や親や会社が今の学歴のあなたに対してどのように扱って欲しいか(ほしかったか)を書き出してください

・あなたが欲しい学歴を書いてください

・なぜ、その学歴を得たいのか理由を書いてください

・今の学歴の自分自身にどのような自己イメージを持っているか書き出してください。

例えば、人として価値がない、負け組等。

これらの信じ込みは後で解放したり書き換えたりします。

・学歴コンプレックスに関連する感情を吐き出す

あなたが学歴、学業、成績、受験などで経験した辛い出来事や嫌な体験、他人から言われた嫌な事などその経験をした時に感じた感情を吐き出します。

紙と鉛筆を用意して、どんなに汚い言葉になっても良いので本音をありのままに書き殴ってみてください。

例えば、親に学歴が絶対いい大学に行くことを強要され、辛い思い出があったとしたらその時の正直な気持ちを吐き出します。

「勉強しろしろうるせーんだよ!何でいい大学なんかいかなきゃなんねーんだよ!!!○ね!」

「あの野郎いちいち自慢してウゼーんだよ!テメーなんて○○大卒ってだけでただの能無しのクズじゃんか!○○大卒じゃなきゃ誰も相手にしねーよバカ!」

このような感じで、本音やでてきた感情をそのまま言葉にするように書き殴ってください。

高学歴の人や、学歴重視の会社や社会に対する言いたいことや文句などなんでも構いません。

感情が高ぶっても、あまり一体化せずに、こういう事を考えてはよくないとか抵抗せずに、自分はこんなに怒りを持っていたんだと言うように淡々と書き出して下さい。

感情が爆発して、泣が出たり、力が入りすぎて鉛筆の芯が折れたり、紙が破れたりすることもあるでしょう。

感情は、感じて表現すると消化されて解消されます。

逆に、我慢したり押さえると潜在意識に抑圧されて残ったままになり、心の苦しみの原因となったり、似たような体験があると嫌な感情が誘発されたり、溜め込むと何かの拍子に感情が爆発したりします。

学歴コンプレックスを作っているメンタルブロックを解放する

学歴コンプレックスを作っているメンタルブロック(過去の体験の記憶とその記憶に対する否定的な意味づけ)を解放してきます。

親から、いい大学に行かせるために勉強を強いられ、成績が落ちると罵られたり失望されたりした体験

受験に落ちた体験

このような学歴コンプレックスを作るにいたった、過去の体験の記憶に対する意味づけを変更したり、記憶を書き換えたり、記憶そのもの無力化します。

今までは「ある大学を受験して落ちた」という体験の記憶に対して、失敗した、自分はダメ人間だ、能力がない、負け組だと言うような否定的な意味づけをしていたわけです。

その記憶の否定的な意味づけがなくなります。

普段のなんでもない記憶と同じで、思い出しても何も感じなくなります。例えば、コンビニでスクラッチくじを引いて外れてもなんとも思わないと思います。

受験に落ちたのもそんな感じの重要でない記憶に変化させます。コンビニのくじで外れたのと同じように思い出してもなんとも思わなくなります。

メンタルブロックの解放は、 1人でやる場合はこちらのタイムラインセラピーを参考に行ってください。

本物の自己重要感を養う

学歴コンプレックスを解消するには、学歴や地位などの条件に左右されない、本物の自己肯定感を養う必要があります。

学歴が高い自分は認められるという条件付の自己肯定感は、何かの条件に依存する条件付の自己肯定感です。

自己肯定の条件が学歴だと、学歴が高ければ自己を肯定できる、学歴が低ければ自己否定に陥る、となってしまいます。

また、がんばって高学歴になって、一時的に表面上の自己肯定感は高くなっても、裏では学歴以外の自分はダメだと感じていて、自分より高学歴の人を恐れたり、失うことを恐れたり、しがみつくようになります。

今まであなたは条件付の自己肯定感を持っていたために、苦しんでいました。

本物の自己肯定感とは、学歴、能力、容姿、地位、肩書きといった何かの条件に左右されない根拠のない自己肯定感です。

ありのままの自分は素晴らしい
ありのままの自分は価値がある
ありのままの自分には魅力がある

という信念を無意識から持っている状態です。

学歴や地位など、何かがあるから自分は素晴らしい、と自己肯定をしているのではなく、自分の欠点やダメなところも含めて、ありのままの肯定している、認めて受け入れている状態です。

学歴や地位などの条件に左右されない、ただ自分が存在してるだけで素晴らしいと心の底から思えている状態なのです。

どんな自分でも無条件に素晴らしいということは、学歴が高かろうが低かろうがすばらしいということなので、学歴コンプレックスというものは存在しえないのです。

いい大学に行くとしても、自分の勉強したいことがあるから、つきたい仕事があるから、自分の意思でその大学へ行く、というように変化します。

本物の自己肯定感を養うには、こちらの記事を参考にして実践をしてください。

普段湧き上がってくる学歴コンプレックスの嫌な感情の解放

完全に学歴コンプレックスに関連する信念やメンタルブロックを完全に解放して、そして本物の自己重要感を養うまでの間は、普段のふとした時に学歴に関連する嫌な気持ちが湧いてきたりします。

長年強く学歴コンプレックスを持っていると、無意識下に様々な信念や感情などが残っていて、何かのきっかけで表に上がってきて苦痛を感じることがあったりします。

また、学歴コンプレックスが完全になくなるまでは、他人から学歴を自慢されたりすると嫌な気持ちになったりすることもあると思います。

そういったときに、感情を我慢したり抑圧してしまうと無意識下に残り、またそれが学歴コンプレックスの原因となってしまいます。

だからそういった普段湧き上がってくる嫌な感情はそのつど解放してしまいます。

セドナメソッドという手法で湧いてきた感情その場で処理してしまいます。

例えば今までは学歴を自慢されるとすごい腹が立って数日間はイライラで嫌な気持ちが消えなかったのが、これまでに紹介したワークを行いながら、日々のちょっとした嫌な感情はセドナメソッドで解放する癖がつくと、だんだん嫌な気持ちが小さくなったり、嫌な気持ちが湧いてもその場で嫌な気持ちがスーッと消えて、まあいいかみたいに思えてきます。

セドナメソッドはこちらの記事を参考に実践してください。

学歴コンプレックスを解消してしまえば、本当の自分がやりたいこと、本当の自分の能力を発揮することができるようになってきます。

今までは、学歴を重視する信念を持っていたため、いい大学や職業を目指していたのが、親の価値観だったり、劣等感を埋めるためだったりして、本心ではなかったため、本当にやりたいことが見えてなかったのです。

それらの呪縛が外れるため、本当にやりたいことを自分の意思でできるようになります。

もちろん学歴がないと取れない資格とかなれない職業もありますが、そういった仕事を心からやりたいのであれば興味を持って意欲的に勉強してその大学を目指すようになります。

学歴コンプレックスを解消して、本当の自分の人生を生きるようになりましょう。

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