怒られるのが怖いという人が、怒られても平気になってくる方法について解説します。
- 他人から怒られるのが怖い
- 相手を怒らせてしまうのではと感じてビクビクしてしまう
- 他人が不機嫌そうにしていると自分のせいだと感じる
- 怒られないようにもっとちゃんとしなきゃと自分を責めたり罰してしまう
- 他人が怒られているのを見ると自分が怒られてるように感じてしまう
- 大声や怒鳴り声を聞こえてくると自分が怒られているように感じてしまう
- 他人のささいな言葉に怒られていると感じてしまう
- なぜか人からよく怒られる
- 短気で怒りっぽい人が寄ってくる、縁ができる
- 特定の人(会社の上司など)からいつも自分だけ怒られる
このような人が記事の内容を実践して、怒られるのが怖い、怒られやすい原因を解消することで自然と次のように変化していきます。
- 怒られてもあまり恐怖を感じなくなる、後に引かなくなる
- 他人が怒られるのを見ても別に何とも感じない
- 他人の大声や怒鳴り声を聞いても特に何も感じない
- 他人が機嫌そうにしていても自分のせいだと感じなくなる
- 他人から怒られることが少なくなる
- いつもあなたを怒っていた人が怒らなくなる
- あなたを怒っていた人がどこかに去っていく
- 怒る人がいるような環境から離れられるようになる
僕自身も以前は怒られることへの恐怖を持っており、相手を怒らせしまうのではとビクビクしていましたが、原因を解消することで怒られることへの恐怖がかなり改善しました。(詳しくは体験談を参照)
怒られるのが怖い原因
怒られることに過度に恐怖心を感じてしまうのは、 多くの場合が過去に怒られた体験により持ってしまった信じ込みからきています。
怒られた → 恐怖心 → 自分がダメだから怒られた → 自分はダメな人間だ(自己否定、劣等感)→ 自分はダメだからまた怒られる(恐怖心)
いちばん多いのが幼少期に親から怒られた体験です。
幼少期は繊細で親は絶対的な存在なので、親から怒られると強い恐怖を感じます。そして自分が親から否定されたという苦しみを感じて劣等感が生まれます。
自分がダメな人間だから親から怒られたのだ、と信じてしまい自己否定の信念が作られてしまいます。
その信念を持ち続けたままでいると、他人と接した時に自分はダメな人間だからまた怒られるというように感じてしまうのです。
怒られていないのに怒られている、怒らせてしまうと感じるのはなぜ?
・他人と接していると怒らせてしまいないようにビクビクしてしまう
・他人がちょっと不機嫌そうな顔をしただけで怒らせてしまったと感じる
・他人が怒られている場面を見ると自分が怒られているように感じる
・どこかから大きな声が聞こえてくると自分が怒られたと感じてしまう
このように実際には怒られているわけではないのに怒られていると感じてしまうのは一体なぜなのでしょうか。
2種類の心理から来ています。
1. 過去に怒られた体験からの恐怖心によるもの
親が少しの事で突然切れたり怒鳴ったりする家庭で育つと、 また怒られるのではないかと親の顔色を伺ってビクビクするようになります。
他人と接した時に怒らせてしまうのではないかとビクビクしてしまいます。
他人が怒られていたりどこかから大きな声や怒鳴り声が聞こえて来たとすると、親に怒られた時の恐怖心がフラッシュバックしてしまうのです。
2.投影によるもの
投影とは、自分が思っていることを他人も思っているのではないかと受け取ってしまう心の働きのことを指します。
自分はダメだと否定したりしていると、他人からもダメ出だと否定されている、つまり怒られるのではないかと感じてしまうのです。
例えば自分が太っていることをとても気にしている(太っているのはダメだと批判している)とします。
すると友人と食事をしていて、友人が他意はなく「いっぱい食べるんだね」といったとすると、自分が太っていることに対する嫌味だ、馬鹿にしてるんだろうというようにう受け取ってしまいます。
常に人から怒られていると感じるのもこれと同じことが起こっています。
親から「お前は本当にダメだな!」と怒られた体験
↓
自分はダメだと信じてしまい、自分はダメだと自己否定をしてしまう
↓
他人からもお前はダメだと否定され怒られているように感じる
自分はダメな人間だと批判していると他人からも批判されているように感じてしまうのです。
自己否定してしまう原因も、多くの場合が幼少期の親に否定されたり、学校生活で否定や比較したりされたりという体験により信じてしまったからです。
親から否定されたりダメ出しさせたり怒られたりという体験をすることで自分はダメな人間で価値がないのだと言うように信じ込んでしまうことがあります。
自分はダメな人間なのだ
だからもっとちゃんとしないと怒られる
他人が不機嫌そうにしているのは自分のせいなのだ
自分はダメな人間だから人から怒られる
というように無意識の中で自分自身を責めてしまっている状態になっています。
怒られる恐怖を持っていると怒る人を呼び寄せてしまう
自分自身を否定していたり怒られることへの恐怖心を持っていると
あなたを否定したり怒るような人間を呼び寄せたり
相手が怒るように無意識に仕向けてしまいます。
もしあなたが、怒る人が寄ってくる、会社の上司から他の人は怒られないのになぜか自分ばっかり怒られるという場合は、このような信念を持っていることが原因である可能性が高いです。
なぜかと言うと人間の脳には信じていることを証明しようとする働きがあるからです。
また、人にはミラーニューロンという部位で相手の深層心理を察知してその通りに扱ってしまうという習性があるからです。
自分を否定していて怒られるのではないかとビクビクしていると
無意識にミスや失敗をさせたり、相手を怒らせるような言動を無意識にさせたり
怒られるのではないかとビクビクオドオドして余計に失敗してしまい、他人を怒らせるようなことをしてしまいがちになります。
相手も無意識にミラーニューロンで察知して、 なぜかこの人むかつくと言うように感じてしまうのです。
なので自分の中にある怒られることの恐怖心や自己否定の信念を解消することで、いつも怒っていた上司が怒らなくなったりといった現象が起こるようになってきます。
怒られることへの恐怖心の原因を解消するワーク
怒られることへの恐怖心の原因は無意識に入ってしまっている信じ込みにあります。
自分はダメな人間だ(だから怒られるのではないか)
というような自己否定の信じ込み思っていて
このような信じ込みというのは幼少期に親から否定されたり怒られたりしたことにより持ってしまっただけで単なるデータにすぎません。
人間の脳はパソコンのハードディスクと一緒でこのようなデータはいくらでも書き換えることが可能です。
そして幸いそのデータが真実であるか根拠があるかどうかは脳は判断せず信じて受け入れたことを 真実として認識するようになります。
ですので怒られることへの恐怖を作っているあなたの無意識に記録されている信じ込みを特定してそれを解消し別のものに書き換えることで、自然と怒られることの恐怖はなくなって行きます。
怒られる恐怖の原因の信念を洗い出す
怒られることが怖いと感じたり、 少しのことで自分は怒られていると感じてしまうその原因となっている信念を洗い出します。
次の質問に答えてください。
質問1.他人から怒られたときにどのような思いや感情が湧き上がってきますか?
例:恐怖心、劣等感、 自分を責める気持ち
質問2.あなたはなぜ他人から怒らせてしまう感じるのでしょうか?
質問3.過去に一番最初に怒られて恐怖を感じたのはいつどんな体験でしたか?
覚えていない場合は幼少期の親との体験によるものがほとんどです。
怒られる恐怖を湧き上がらせる原因の信じ込みを解消するワーク
怒られるの怒られることへの恐怖心や他人を怒らせてしまうのではないかという思いは全て過去の体験の記憶から来ています。
心理学を用いてそれらの過去の体験の記憶そのものや記憶に対する認識を変化させてしまいます。
体験の記憶
幼少期に父親から怒鳴られた
信じ込み
自分はダメな人間だから怒られた
想起される感情
恐怖心、劣等感
このような嫌な記憶として記録されている記憶の認識を変えてしまいます。
記憶の内容を書き換える
記憶に対する認識や意味づけを変える
体験から学びや気づきを得て昇華させる
記憶そのものを無力化する
人間の脳はそれを実際に体験したかどうかや事実かどうかは判断せず信じて受け入れたことを事実だと認識するので
怒られた時の恐怖心や自分は怒られた、自分は他人を怒らせてしまうようなダメな人間だと言ったような意味付けが外れます。
具体的には僕が怒られるのが怖いのを克服した体験談を参考にしてください。
具体的なワークのやり方はこちらの記事を参考にして実践してください。
自己肯定感を養う
他人を怒らせてしまうのではないかというようにいつもビクビクしてしまう人は、ほとんどの場合自己否定が強い状態になっています。
例えば
自分は意見をはっきり言えないから
自分はつまらないから
自分は価値がない人間だから
自分はダメて何もできない能力がない人間だから
というように信じている(自分を否定している)から、他人を怒らせてしまうと感じてしまうわけですね。
ですので日々の中で少しずつ自己肯定感を養っていきます。
今まで自己否定が強かった人は最初はなかなか自己肯定をすることができないですがでも少しずつ行なっていくことでだんだんと自己肯定ができるようになります。
そうすると無意識のうちに根拠のない自信のようなものが養われ
自分はそんなまで無条件で価値があるのだという根拠のない自信が養われるようになります。
そうすると堂々と自然体であなたで他人と接することができるようになります。
他人から怒られることがどんどん減っていきすぐに怒るような人とは縁が切れて周囲から離れて行きます。
日々の中で自己肯定感を養っていくワークのやり方はこちらの記事を参考にして実践してください。
怒られることへの恐怖心や不快な感情をその場で消す方法
怒られた時の恐怖心や胸がつかえるような不快な感情をその場でずっと消す方法を紹介します。
これは応急処置でもあり、かつ、 薄皮をはがすように怒られることへの恐怖心の原因も解消されていきます。
恐怖心などの感情は押さえつけたり感じないようにしようとすると抑圧されて余計に強くなります。恐怖心を握りしめて繰り返し感じ続けるのも心や体に不調をきたしてきたしてしまいます。
感情というのは本来大体10秒ぐらい感じたらもうその感情は役割を終えるものです。不快な感情が湧き上がってきたらその都度感じきって手放してしまうということがとても有効です。
これはセドナメソッドというやり方で先ほどまで感じていた不快な感情がその場でずっと消えていきます。
とてもバカバカしくてこんなことで嫌な感情が消えるわけないだろうと感じるかもしれませんが実際やってみると本当にすうっと消えてとても有効な方法です。
実際に怒られたり、自分と関係のない怒鳴り声などで嫌な気持ちになったり、怒られることへの恐怖心が湧いてきた時に行ないます。
実際に怒られた時は怒られている最中ではなく一人になった時の方が良いでしょう。
■実践手順
湧き上がってくる不快な感情を、何の抵抗もせずただ淡々と感じてください。
もう一人の自分がなるほどいま自分はこのような感情を感じているのだと淡々と気づくように感じてみてください。
心の中で 「この感情を認めることができますか?」
と質問をして はい/いいえ で答えてください。
よほどのことがない限り はい と答えます。
「この感情を手放せますか?」と質問して はい/いいえ で答えてください
「この感情を手放しますか?」と質問して はい/いいえ で答えてください。
「いつ?」と質問をして「今」と答えてください。
先ほどまでの不快な感情がすーっと消えてなくなったと思います。
まだ残っていると感じた場合は同じプロセスをの数回繰り返してください。
最初は慣れるまでは実感できないかもしれませんが慣れるととても簡単にできるようになります。
感情というものは本来は感じきって自分でもう終わりと決めてしまうと役割を終えてスーッと消えていくものなのです。
怒られた時の対処法
怒られるのはあなたが悪いからではない 怒るのは相手側の問題だと知る
あなたは自分が悪いことをしたから怒られたと思っているかもしれません。
怒りをぶつけてくる相手の方に問題があるのです。
ちゃんとした大人は感情を相手にぶつけるのではなく、冷静に話すことができます。
怒るのではなく、相手が自分で気づいて自分で正すように叱ることができます。
怒ったからといって相手が変わるわけでも物事が変化するわけでもありません。
むしろ相手が萎縮してしまって余計にうまくいかなくなってしまいます。
怒ったことで相手を思い通りにしたとしても単に恐怖でコントロールしただけで相手が変わったのではありません。
怒っている相手は自分の正当性を主張しあなたを非難するかもしれませんが 、相手は子供のように思い通りにならない感情をぶつけているだけです。
怒って、なぜできないんだ!馬鹿だのダメだの人格否定をしてきたら完全に相手の問題であなたのせいではありません。
怒りをぶつけてくる人がいたら、この人はただ子供のように感情をぶつけてるんだなあと思うようにしてみてください。
弱いから怒る 怒るのは自信がない、劣等感があるからだと知る
あなたに怒りをぶつけてくる相手の方が強い、怒られてる自分は弱いと感じているかもしれませんがそれは誤りです。
動物が怒るのはどのような時でしょうか。
それは自分や子供の身に危険が及んだ時、外敵から攻撃された時です。
人間の場合、肉体的に危害が及ぶことに対する恐れだけではなく精神的な恐れからも怒ります。
自分のプライドが傷ついた、劣等感が刺激された、 馬鹿にされた、見下された、何かを奪われたと感じた時に怒ります。
心が強く、自信があり、満たされていれば怒りは湧いてきません。
少しの事ですぐに怒る人は、裏では自信がなく、自分は価値がないダメな人間だという劣等感があるため、 少しの相手の言動でその劣等感が刺激されたりプライドが傷つき怒って反撃するのです。
すぐに怒る人は、常に自分はダメで馬鹿で能無しで価値がないのではないか、自分は不幸で人生上手くいってないと劣等感を感じているのです。だから、ほんの些細なことで「俺を馬鹿にしてるのか!?」と怒るわけなのです。
そんな弱い人にビビる必要はないんです。
怒られたら「この人は自信がなく弱い人なんだな」と思いましょう。
相手は弱いから怒っているのだということを知れば怖さも半減すると思いますし、精神的に自分が主導権を握れると思います。
怒られたらレッサーパンダを思い出そう
この画像を見てください。
とても可愛らしいですね。
実はこれ、怒って一生懸命自分を大きく見せて相手を威嚇している状態です。
怒っている人というのはこれと全く同じ状態で、恐れから弱い自分を必死に強く見せて威嚇しているんです。
親や上司などに怒られた時にこのレッサーパンダの画像を思い出して、ビビって一生懸命威嚇してるんだなあと思ってください。
当面はこのようにしてしのぎながら、この記事で紹介しているワークなどを日々実践して、怒られても動じない強い自分に変化していきましょう。
今まで怒られるのが怖い状態だった自分を克服して、 そして怒っている人を俯瞰して見ることができるようになり、自分は人に対して怒りをぶつけるような人間にはなずに済むことができます。
今まで怒られたり怒られることを恐れていた過去も自分を成長させてくれた過去として認識できるようになるでしょう。
僕の怒られることの恐怖を克服した体験談
僕は以前怒られことに恐怖を持っていて、自分のせいで他人を怒らせてしまうのではとビクビクしていました。
他人が言い争いをしていたり、どこからか大きな声や怒鳴り声が聞こえてくるとビクッとして自分が怒られているように感じて胸が締め付けられるようになっていました。
小学生の頃、父親によく分からない事で突然怒鳴られるということが度々あり、またいつ怒られるか恐怖で父が家にいるときはビクビクして過ごしていました。
そしてそんな父親が大嫌いでした。
原因は幼少期の父親との生活により持ってしまった信念によるものです。
人はすぐに怒る生き物
自分のせいで人を怒らせる
自分は価値がないダメ人間だから怒らる
というような信念を無意識に持ってしまっていました。
大人になってから実家を出て父と離れて暮らしていましたが、原因はそのまま解消していなかったので、父と離れても誰かから怒られる恐怖や他人を怒らせてしまうのではないかというビクビクした想いは消えていませんでした。
そのせいで、度々”何かの拍子にスイッチが入って突然キレる人”を呼び寄せていました。
怒られる恐怖心や自己否定など、他人から怒られる心理的原因を解消していないと、怒る人から離れてもまた別の怒りやすい性格の人と縁が出来て呼び寄せてしまうのです。
このサイトで紹介している心理ワークを用いて 当時の父親から怒られて傷つき、また怒られるのではとビクビクしている幼少期の頃の自分(インナーチャイルド)と対話を行って癒しを行ないました。
また、イメージワークで当時の父親と対話を行い、父親の両親に登場してもらって、 父を叱ってもらいました。
「突然怒鳴るなんて子供が可哀想じゃないか。子供の気持ちになりなさい。叱るにしても感情的にならずにもっと子供のことを考えて穏やかに伝える方法はいくらでもあるじゃないか」
そしてイメージの中で父親が謝ってきて、許して和解することができました。
自分の中で怒られる恐怖を克服したり、原因となった父を許すことを選択しているとこのように心の中で若いのイメージが湧いてくるのです。
前述の通り。脳はありありと臨場感をもってイメージで体験したことと現実の体験の区別をつけないので、こちらが真実となったのです。
つまり僕の脳の中では穏やかな良い父親という認識に変化したのです。
そうすると現実の父親も穏やかな性格になり、普通に話すようになりました。
そして怒られることへの恐怖心もかなり無くなりました。
他人が言い争いをしている場面に遭遇した時に、今までは自分が怒られているように感じて 胸が苦しくなっていたのが、今は「やっとるなー 笑」という感じになりました。
僕が行った心理ワークのやり方は こちらの記事で紹介しています。