今回は職場やママ友などのコミュニティにいる、マウンティング女やマウンティング男に悩んでいるという方へ
マウンティングされやすい原因
マウンティングされると不快に感じる原因
マウンティングをされても気にならなくなる方法
マウンティングされにくい人に変化する方法
をお伝えします。
よくあるマウンティングの対処法として、 距離を置く、軽く受け流す、言い返す 、褒めたりおだてるというものがあります。
受け流しても、おだてても、内心は不快に感じているのであれば意味がないですし、相手は効いてる効いてるとますますマウンティングしてきます。
自分の中にある原因を解消してしまえば、マウンティングされたとしても気にならなくなり、マウンティングする人があまり寄ってこなくなります。
何より、自分と他人を比較して劣等感や不幸を感じることが少なくなり、自分の人生を生きることができるようになります。
マウンティングする人の心理
マウンティングとは「自分の方があなたより上である」と力を誇示する行為です。
ではなぜ、自分の方が上だと誇示せずにはいられないのでしょうか。
それは、劣等感や自己否定、不満などがあるからです。
自分は人より劣っているのではないか
自分は価値がないのではないか
自分は正当に評価、承認されていないのではないか
○○(学歴、お金、地位など)がない自分だと価値がないのではないか
このような恐れや不満あるから、心が満たされておらず「自分の方があなたより優れているのだ」「私はあなたより幸せなのだ」と誇示して優越感に浸り心を満たそうとするのです。
マウンティングをされたら「あぁ、この人は劣等感まみれなんだなあ、本当は自信がなく、不幸だと感じているんだなあ」と思えば腹立たしさも少なくなると思います。
マウンティングする人は、自分に自信がないということを認めているようなものです。
なぜマウンティングされると腹が立つのか?
マウンティングをされると嫌な気持ちになったり腹が立つのはなぜでしょうか?
それは、こちら側も他人との比較で優劣や幸福かどうかを決めてしまっているからです。つまり、マウンティングしてくる人と同じ土俵に乗ってしまっているからです。
○○が人より劣っている自分はダメだ
○○がない、○○ができない自分は人より劣っている
○○がない自分は不幸だ
もし、このような信じ込みを持っていなければ、マウンティングされても不快にならないはずだからです。
例えば、次のようにマウンティングされたとします。
俺、ペットボトルの蓋を1万個持ってるんだ、君は?
こういわれても全く腹が立たないと思います。
それどころか、この人は何言ってるんだとプッと笑ってしまうと思います。
それはあなたが、ペットボトルの蓋の所有数で人の優劣は決まらないと信じていて、ペットボトルの蓋を持っていない自分を不幸だと感じたり、劣等感や不満を抱いていないからです。
俺、慶応医学部出身なんだ、君は?
このように言われて不快な気持ちになってしまうとしたら、人の優劣は学歴で決まるという信じ込みを持っていて、自分の学歴に不満や劣等感を抱いてしまっているということです。
このような、他人との比較などで自分は劣っている、不幸だと感じてしまっていることが、マウンティングされると不快に感じてしまう原因です。
マウンティングされやすい人とは
マウンティングとは自分の優位性を誇示する行為なので、相手が悔しがったりひれ伏してくれなければ意味がありません。
こちら側に
・自分は人より劣っているという劣等感
・他人と比較して幸、不幸を決めている
・強い自己否定
があると、相手は優越感に浸れるのでマウンティングされやすくなったり、些細なことでマウンティングされたと感じてしまいます。
実際の学歴、年収、地位、実績などは関係なく、それを人と比較して、自分は劣っている、不幸だと感じているかどうかです。
自分は劣っている、不幸だと感じていなければ、相手も張り合いがなくマウンティングされにくくなります。
受け取り方次第で些細なことでマウンティングと感じてしまう
こちらが劣等感、自己否定、不満をたくさん持っていると、マウンティングでないことや些細なことにもマウンティングされたと感じてしまいます。
例えば、友達が「私、ハワイに行ってきたの!」と報告してきたとします。
友達はマウンティングする気などなく、純粋にハワイに行った話を聞いて欲しかっただけです。
自分も本当は海外旅行に行きたいけど、お金や時間がなくて我慢していたとするとマウンティングされたと感じてしまいます。
マウンティングされても気にならなくなるためには
自分は○○ができないから人より劣っている
自分は○○がないから人より不幸である
このような親や学校や社会により植えつけられた信じ込みを、心理ワークで解消します。
このような信念を手放せば、マウンティングが効かない人になることができます。
他人と比較、勝ち負けで自分の価値や幸福を決めていると、苦しい人生になります。
負けていれば劣等感を感じ、勝っていても、いつ他人に追い抜かされないかという恐怖を感じながら、必死に頑張り続け、心が休まる暇がありません。
このような他人との比較により優劣が決まるという信念は、親や学校や社会に無意識に植え付けられてしまったものです。
人との勝ち負けや比較から解放されると、自分が本当にやりたいことをやれるようになり、他人がどうであれ自分が満足していればそれで楽しい幸せだと感じられるようになります。
マウンティングをされにくくなる、気にならなくなるワーク
マウンティングされやすい原因の信じ込みを洗い出す
マウンティングされやすい、マウンティングに過剰に反応してしまう原因である
劣等感や自己否定
我慢していること
自分の人生に不満を持っていること
などの信じ込みを特定して解消します。
次の質問に答えてください。
質問1.あなたは誰からどんなことを言われるとマウンティングされたと感じますか?
質問2.マウンティングをされるとどんな気持ちや感情が湧き上がってきますか?
質問3.質問2で書き出した感情や気持ちが湧き上がって来る理由を書き出してください。
質問4.過去に質問2で書き出した感情を強く感じた体験があれば書き出してください。
質問5.マウンティングをされた時に自分自身に対してどのような思いや感情が湧き上がってきますか?
質問6.劣等感、自己否定、不満、我慢していること、やりたい、なりたいけどできていないこと、挫折したことを書き出してください。
質問7.あなたがマウンティングされた時に不快に感じるのは、どんな優劣や比較の信じ込みを持っているからですか?
学歴で人の優劣を決めてしまっている
海外旅行に行けるかどうかで幸福か不幸かを決めている
子供が優秀かどうかで自分の価値を決めてしまっている
心理ワークを用いてこれらの無意識に入ってしまっている信じ込みを解消して行きます。
溜め込んでいる本音や感情を吐き出す
マウンティングされたことにで感じた感情を吐き出してクリアにします。
紙と鉛筆を用意してください。
マウンティングをされたことに対する腹立たしさや不快な気持ち
相手に対して文句や言ってやりたいこと
マウンティングされた時に感じた劣等感や自己否定
自分自身に対して思っていることや言いたいこと
などを自由に紙に書きなぐってください。
そうすることで、感情が解放されスッキリするとともに、今まで自分は何でこんな事で相手と張り合っていたんだろうとバカバカしく感じてきたりします。
お前はいちいちマウンティングしてくるんじゃねーようざいんだよ
○○大卒だからって何なんだよ、ただ暗記ができるだけだろ、お前は学歴以外は何もねえのかよバーカ
いつも夫が子供がってお前が優秀なわけじゃないだろバーカ
どうせ私は何のとりえもないし何でも人より劣っているし不幸だ
このように思っている不満や思いをそのまま書きなぐってください。
あまり自分から感情を込めてネチネチとやるのではなく、今まで我慢していたり溜め込んでいた本音や感情を吐き出してスッキリするのが目的で行なってください。
マウンティングで不快に感じる原因の信じ込みを解消する
先ほどの質問に書き出した回答を見てください。
幼少期から他人と比較することで、人の優劣や幸福であるかどうかが決まるという価値観を持ってしまっている
そのために人と比較して自分は劣っている自分は不幸であるという信じ込みを持ってしまった
これらを心理ワークで解消していきます。
人間の脳は一度持ってしまった信じ込でもいくらでもあとから解消して書き換えることが可能です。
過去の記憶の内容を変更
記憶に対する意味づけを変更する
過去の体験から学びや気づきを得て昇華させる
体験の記憶そのものを無力化する
といったアプローチをすることで、信じ込みが変化し劣等感や自己否定が解消されていきます。
過去の体験により持ってしまった否定的な信じ込みを解消するにはこちらの記事を参考にして実践してください。
不快な感情をその場で解消するワーク
マウンティングされたと感じて不快な感情が湧き上がってきたり、劣等感や自己否定や不満などの気持ちが湧いてきてしまった時にその感情を解消するワークを紹介します。
手放す方法はいくつかありますが一人で簡単にできるものとしてセドナメソッドを紹介します。
マウンティングされた時に不快な感情が湧いてきたり
自分は劣っていると感じて劣等感を感じたりした時に
人と比較して自分は不幸だと感じてしまった時
セドナメソッドを行うことでその不快な感情や感情がスーッとその場で消化して解消することができます。
セドナメソッドはこちらの記事を参考にして実践してください。
本物の自己肯定感を養う
本物の自己肯定感とは自分の優れている面だけではなく、自分がダメだと感じる部分、できない自分、弱い自分も認めて受け入れている状態です。
他人との優劣や比較ではなく、自分で自分の今のそのままの自分の価値を認めて受け入れている状態です。
なので、マウンティングが効かなくなります。
自己肯定感は、幼少期に親から適切な愛情や教育を受けることで養われるものです。
しかし
親から否定されて育ったり
勉強ができると褒められ、できないと叱られたり
兄弟や他の家の子と比較してダメだしされたり
学校や社会で他人と競争させられたり
このようなことで自己肯定感はどんどん下がってしまいます。
だから自己肯定感は自分自身で育てて養っていくしかありません。
自己肯定感は後から自分でいくらでも養っていくことが可能です。
日々の中で少しずつ自己肯定感を育てていくやり方についてはこちらの記事を参考にしてください。
最後に
マウンティングされ不快に感じることで、自分の中にある劣等感、自己否定、不満、我慢に気づくことができます。
他人と比較して自分が劣っていると感じてしまっていること
何かを持っていない何かができない自分をダメだと否定してしまっていること
他人と比較して自分は不幸だと感じてしまっていること
やりたいことを我慢してしまっていること
他人と比較により自分の優劣が決まるという信念を持ってしまっている限り、マウンティング合戦に巻き込まれ、心が休まりません。
容姿がよくて高学歴でお金持ちの人にもマウンティングしてくる人が多いことからも分かります。
いくら他人に勝っても満たされないということです。
学歴やお金以外の本当の自分を否定して劣等感を感じているからです。
他の人に勝とうとして頑張ることもできますが、上には上がいるのできりがなく、勝っていても追われている感じがして気が休まらず、疲れ果ててしまいます。
他人との比較という社会に植え付けられた信念を手放すと本当に楽になります。小さなことで幸せを感じ、今の自分を認め、OKを出しながら、本当に心からやりたいことをすることができるようになります。