嫌いな人のことばかり考えてしまい頭から離れなくなるのには原因があります。原因を解消すれば、嫌いな人のことが自然と気にならなくなってきます。
嫌いな人が頭から離れない原因を解消して気にならなくなるための方法を解説します。
嫌いな人が頭から離れなくなる原因
- 嫌いな人に対しての感情を消化できていない
- 過去の嫌な体験の感情が未完了のまま残っている
- 自己否定やネガティブな信念がある
嫌いな人に対しての感情を消化できていない
嫌いな人のことを考えてしまうのは、感情が湧き上がってくるからです。
嫌いな人に対する感情が未消化のままだと、再び湧き上がってくるので嫌いな人のことばかり考えてしまいます。
嫌なことを言われると怒り、不満、屈辱感、劣等感などの感情が湧き上がってくると思います。
感情は純粋に感じきるか、外に向かって表現することでエネルギーが消化されて解消されます。
その場で言い返すなど感情を外に表現するか、感情をきちんと感じて解消していないと残ってしまいます。
屈辱感や劣等感などの感情を感じたくない、認めたくないと頭の中で相手を批判したり、責めたり、言い訳をしたりとあれこれ思考をすることで紛らわそうとします。
あれこれ思考しても感情は解消されてないので、何度も湧き上がってきて嫌いな人が頭から離れなくなってしまうのです。
嫌な人が頭から離れないのは、嫌いな人に嫌なことをされて感じた悔しさ、惨めさ、悲しみ、屈辱感、羞恥心、劣等感などとそれに伴う怒り、不満などの感情が未消化のままになっていることが原因です。
後述するワークで嫌いな人に対する感情をきちんと解消することで、自然と気にならなくなってきます。
過去の嫌な体験の感情が未完了のまま残っている
人に嫌なことをされた時に感じた感情を消化できていないと残ってしまうと述べました。
過去に人から嫌なことをされた時の感情が、未完了のまま無意識下に抑圧されて残ったままになってることがあります。
すると、過去の体験と似たようなことがあったり、嫌なことをした人と似たタイプの人に会うとその感情が蘇ってきます。
例えば、幼少期にいつも父親に否定されて言いなりにさせられていたが、逆らえず不満や屈辱や怒りなどを我慢していたとします。
その時の感情が未完了のままで残っていると、少し否定されると屈辱と怒りを感じたり、父親に似たタイプの年上の男性に無性に嫌悪感を感じます。
父親から受けた未消化の屈辱や劣等感とそれに伴う怒りなどが蘇ってくるからです。
そのため嫌な感情が湧き上がってくるので、嫌な人のことばかり考えてしまいます。
過去に嫌なことをされた人に対する未完了の感情があると、似たタイプの人に会うと嫌悪感を感じてしまう、これを投影と言います。
投影が起こっていると、こちらが相手を嫌っているため相手に伝わり、相手からも敵意を持たれたり嫌なことをされやすくなります。
それでますますその人のことを考えてしまうという負のループに陥ってしまいます。
心理ワークで過去の抑圧された未完了の感情とそれに伴う信念を解消することで、感情が蘇ったり投影が起こらなくなり嫌いな人が気にならなくなってきます。
自己否定やネガティブな信念がある
感情を湧き上がらせるのは信念です。
例えば、人から言われたことを「自分はバカにされた」と解釈した(信じた)から屈辱や劣等感と怒りを感じるわけです。
嫌いな人から嫌なことをされた記憶に「バカにされた、蔑ろにされた、自分は被害者だ、あいつは嫌な奴だ」というラベルが貼られているから、嫌な感情が湧き上がってくるのです。
また、自己否定の信念があると些細なことで否定されたなどネガティブに受け取ってしまいます。
だから些細なことで相手が嫌いになり頭から離れなくなります。
自己否定があると投影が起こり、自分の否定している要素を他人が持っていると嫌悪感を感じてしまいます。
例えば「楽をしてはダメだ」と我慢、禁止していると、楽をしている人を見ると無性に腹が立ちます。
・自分のここが嫌い、ダメだと思っているけど認めたくないこと
・我慢、禁止していること
・本当は自分もそうなりたい、やりたいのにできていないこと
・罪悪感を抱いていること
・許せないと思っていること
他人のそういう面を見ると批判的な気持ちや怒りなどが湧いてきます。
そのため嫌いな人のことばかり考えてしまいます。
自己否定も過去の体験から持ってしまった未完了の感情とそれに伴う信念に原因があります。
心理ワークでネガティブなラベルが貼られている記憶を処置したり、自己否定を解消して、自分の欠点やダメな部分も認めて受け入れることで、些細なことで否定されたと感じなくなり、投影も起こらなくなるので頭の中から嫌いな人がいなくなっていきます。
相手を嫌っているか自己否定があると嫌なことをされやすくなる
相手を嫌っているか自己否定が強いと嫌な人から嫌なことをされやすくなります。
こちらが相手を嫌っているとそれが相手に伝わるので相手からも敵意を向けられてしまいます。
また自己否定が強いと自信がなく、人の顔色を伺ったり挙動不審になるので、性格の悪い人から嫌なことをされやすくなります。
また、人間は脳のミラーニューロンという部位で、相手の本心を感じ取りその通りに行動してしまうという習性があります。
だから「あいつは本当に嫌な奴だな、また嫌なことをされる」と思っていると相手はミラーニューロンで察知してリクエスト通りに無意識に嫌な奴を演じてしまいます。
自己否定、例えば「自分は無価値でダメな人間だ」という信念があると、相手はそれを察知して「この人は無価値な人だ」と感じてしまいます。
信念は自分の脳への命令となるため、「自分はダメで無価値だ」と思っていると脳がダメで無価値な人間として振る舞おうとします。
失敗やミス、できないと言った無価値な人間として振る舞わせ、人に怒られたりバカにされたりして「やっぱり自分はダメで無価値な人間だ」と信じている通りに実感することになってしまいます。
嫌いな人が気にならなくなるための実践ワーク
嫌いな人に対する感情を解消するワーク
嫌いな人のことばかり考えてしまうのは、嫌いな人に対する感情が消化できていないことが原因の一つだと述べました。
ワークで嫌いな人に対する感情を解消することで嫌な人が気にならなくなってきます。
感情を解消するワークを3つ紹介します。複数を試したり、感情や時と場合によって自分に合ったものを使い分けてください。
嫌いな人に対する感情を吐き出すワーク
感情は純粋に感じ切るか、外に表現することでエネルギーが消化されて解消されます。
感情の表現を誰にも迷惑をかけず1人で簡単にできるのが紙に書きなぐるということです。
紙と鉛筆を用意してください。
そして頭の中で嫌いな人のことを考えている内容をそのまま紙に書きなぐってください。
あいつは本当に性格悪いな、いつも嫌味ばかり嫌がって本当クソが!あーやだな会社であいつに会いたくない、もう仕事行きたくない嫌だ嫌だ嫌だ本当あいつどこかに消えてくれないかな本当うざいんだよ
このように感情や思いをそのまま言葉として紙に書き出してください。
そうすることで感情を外に表現して吐き出すと共に、自分が持っていた本音や信念や感情に気づくことができます。
感情が収まってきて書く意欲がなくなってきたら終了してください。
そして書いた紙を見ながら「なるほど、自分はこのような思いや感情や信念を持っていたのか」と第三者視点で淡々と認めて受け入れてみてください。
自分が持っている信念や感情を自覚することで手放せたり、手放しやすくなります。
書いた紙はビリビリに破ったり水に浸して読めないようにぐちゃぐちゃにして捨ててください。
思いっきりビリビリに破って丸めてゴミ箱に叩きつけるという行為も感情を手放す行為になります。
感情を感じ切って解消するワーク
感情は抵抗したり抑えたりせず、ただ淡々と感じきることでエネルギーが解消されてスーッと消えていきます。
嫌いな人に対する不快な感情が湧き上がってきたら、抵抗したり抑えようとせずにただその不快感に認識を向けてただ感じてください。
嫌いな人から嫌なことを言われたりされて本当は何を感じたのでしょうか。
劣等感、屈辱感、羞恥心、無価値感、惨めさ、悲しみ、悔しさ、嫉妬、絶望、不安、恐怖など、本当は何を感じているのでしょうか。
怒り、敵対心、批判、責めたくなる気持ちが湧いてきたら、裏側にある本当の感情を感じてください。
例えば、馬鹿にされて本当は”屈辱感”を感じている、それを感じたくない、認めたくないから怒るなどです。
抵抗せずに淡々と「なるほど、自分は馬鹿にされて屈辱を感じているんだな」と感じて受け入れて感じてみてください。
認めたくないという反発心が湧いてきたら「認めたくないと思っているんだな」「そうだよね、認めたくないよね」とその気持ちも受け入れて共感してください。
どんな感情や思いも抵抗したり抑えようとせずに「なるほど、今自分はこのような感情を感じているのか」と他人事のようにただ淡々と感じてください。
モヤモヤや不快感を感じる部分、胸のあたりに手を当てても良いです
そのまま2~3分くらい感じたら終了してください。
最初より感情が弱くなったり収まってきていると思います。
1つの感情はきちんと感じきってしまえば長くても2~3分ほどしか続かないと言われています。
その場で感情が収まらなくても感じた分はエネルギーが解消されているので、表面に残っている感情は残像のようなもので後になったら消えていることもよくあります。
感情が収まらない、何度も湧き上がってくる場合は、過去の抑圧されている感情が残っているか
本人がどこかで感情を手放したくない、嫌な奴を許してしまうのはシャクだ、自分は被害者だ、あいつをずっと責めていたいと抵抗している可能性があります。
その場合も「自分は今、許せない気持ちを感じている」「そうだよね、あんなことされて許せないよね」と認めて共感してあげましょう。
感情は抵抗せずに認めて受け入れると弱くなります。
セトナメソッド&マインドブロックバスターで感情をその場で手放す
嫌なことがあったり、嫌いな人のことが頭から離れなくなった時にこのワークを行うと感情が消えて思考がスッと止まります。
慣れると1回15秒ぐらいで、外出先でもさっと行うことができるとても効果的なワークです。
不快な感情が湧き上がってくるたびに行っていると、玉ねぎの薄皮を剥がすようにどんどん感情が解消されて嫌な気持ちになることが少なくなってきます。
これは表面に上がってきた不快な感情を解消するワークです。
嫌なことを言われたりされている最中や直後
強く激しい感情
強いトラウマからくる感情
の解消にはあまり向きません。
日常の嫌なことや嫌いな人を思い出して嫌な気分になった時に行うのが効果的です。
セドナメソッドとマインドブロックバスターのやり方はこちらの記事を参考に実践してください。

過去の未完了の感情と信念を解消するワーク
嫌いな人が頭から離れない原因の一つである、過去の体験の抑圧された感情をそれに伴うネガティブな信念を解消します。
抑圧された感情と信念は、トラウマや心の傷とも言います。
嫌な感情は、ネガティブな解釈や意味付けがついている記憶が原因で湧き上がってきます。
例えば、幼少期に父親から「お前はそんなこともできないのか!?本当にダメなやつだな!」と言われた記憶
この記憶(出来事)に対して、
自分は否定された
否定されたのは自分はダメで無価値だからだ
という意味付け(信じ込み)をすると、屈辱感や劣等感とそれに伴う怒りなどの感情が湧いてきます。
これらの感情が未完了のまま残っていると、何かの拍子や感情を刺激するようなきっかけがあると蘇ってきてしまいます。
またその人と似たようなタイプの人を見ると投影が起こり、怒りや嫌悪感を感じてしまいます。
心理ワークを用いて未完了の感情と信念を解消していきます。
嫌いな人が頭から離れない原因を洗い出す
次の質問に答えてください。
質問1.頭から離れない嫌いな人とは誰で、どんなところが嫌いですか?
質問2.嫌いな人のことを考えるとどのような感情が湧き上がってきますか?
質問3.質問2で書き出した感情の中に怒り、恨み、敵意、非難、嫌悪感、嫉妬、責める気持ち、被害者意識や不快感、モヤモヤなど漠然としたものがあった場合、そう感じさせる裏にある感情を書き出してください。
例:なぜ怒りを感じるのか? → みんなの前でバカにされて「屈辱感、羞恥心」を感じたから
裏にある感情は、抑圧していたり認めたくないのでなかなか出てこないことがあります。自分が劣等感や屈辱を感じているなど認めたくないものからです。
自分は嫌なことをされて本当はどう感じたんだろうと自分に問うてみてください。
そしてなるべく「馬鹿にされて悔しかったんだな、屈辱を感じたんだな」と淡々と受け入れてみてください。
質問4.今頭から離れない嫌いな人以外に、質問3で書き出した感情を過去に強く感じた相手や体験を覚えている範囲で書き出してください。
幼少期の親子関係で生じた感情が未完了のため投影が起こり、今の嫌いな人が頭から離れない、嫌なことをされている可能性があるので、幼少期の親との関係は重点的に洗い出してください。
幼少期の頃は感受性が強く、本当は親に愛されたい、認められたい、逆らったら見捨てられると我慢したり感情を抑圧してしまっていることがあるからです。
過去の未完了の感情と信念を解消するワーク
心理ワークを用いて
過去の体験をやり直す
記憶に対する解釈や水気を変える
過去の体験から学びを気付きを得て良い記憶に昇華させる
未完了の感情を解消して心の傷を癒す
記憶そのものを無力化して重要度を下げる
などを行うことで、嫌いな人に対する未完了の感情とそれに伴うネガティブな信念を解消します。
すると原因が解消されるため、嫌いな人が気にならなくなってきます。
具体的なワークのやり方はこちらを参考に実践してください。

自己受容をする
未完了の感情を解消して自己否定も解消されてきたら、自己受容を行っていきます。
自己受容とは、自分の欠点やダメな部分、嫌な部分も含めて自分なんだと認めて受け入れることです。
無意識レベルから自己受容ができるようになると、自分はそのままでも価値がある、存在していていい、愛されていいといった自信に満ち溢れるようになります。
嫌われるのでは、変に思われるのではという恐れもなくなり、自然体でリラックスして人と接することができるようになります。
些細なことで否定されたと感じなくなり、嫌なことがあっても心の回復力も早くなります。
また、投影が起こらなくなるので嫌いな人が減っていき、嫌な人からのターゲットにされにくくなります。

なかなか解消できない時は
なかなか解消できない時は過去の未完了の感情があるか、本人が今のままでいたい、手放したくないと深い部分で思っていることが考えられます。
本人が手放す、解消する、終わらせると決断していないと手放せないからです。
嫌いな奴を許したくない、ずっと責めていたい、被害者の立場でいたいと心のどこかで思っていないでしょうか。
また、自分の認めたくない嫌いなところを他人に投影して責めていれば、自分の問題から目を逸らしていられるので楽というのもあります。
まずはそのような気持ちがないか気づくことが大切です。
そのような気持ちに気づいたら「なるほど、自分は嫌なことをされて相手を許したくないと思ってるんだな」「自分の欠点をダメだと否定し認めたくないと思ってるんだな」と淡々と感じてその気持ちも共感してください。
その気持ちもきちんと認めて受け入れ、感じて共感してあげれば弱くなっていきます。
そしてもう終わらせる、卒業すると決めれば手放すことができます。するとワークも効果的に進むようになってきます。
自己否定や嫌いな相手を許せないと感じるに至った体験の記憶を前述のワークなどで処置することで、自分を癒したり未完了の感情を解消しましょう。
そうやって未消化の感情を解消していけば、だんだん自然と嫌いな人のことが気にならなくなってきます。