そんなことをしてはいけません
そんなことできるわけないだろう
あんな恋人、結婚相手はやめておきなさい
何でも「ああしなさい、こうしなさい」と口うるさく干渉してくる親
本当は自分の意思で自分のやりたいことをやりたい、でも…
親が怖くて逆らうことができない
頭ごなしに否定して口うるさく言ってくる
親に逆らうのは悪いことなのではないだろうか
親の言っていることの方が正しいのかとも思ってしまう
親に逆らったら悲しませることになるのではないか
今まで言いなりになってきたので本当に自分のやりたいことがわからない
と悩んでいるのかもしれません。
あなたには自分の意思で自分の好きなこと、やりたいことを自由に選択する権利があります。
あなたの人生は親のためにあるのでも、親が決めるものでもありません。
あなたの人生はあなたのものです。
親の言いなりの人生から脱却する方法を解説したいと思います。
あなたが悪いのではなく過干渉する親の方がおかしい
小さな子供の時は、教育やしつけとしてあれこれ口出すことも必要でしょう。
しかし、子供に自立心が芽生え、興味を持ったことをやりたいと言い出した時に、それを頭ごなしに否定して自分の意見を押し通すのはおかしなことです。
明らかに危険なことや違法行為をしようとしているのであれば仕方ないでしょう。
そうではなく、やりたいこと、趣味、習い事、服装、学校、就職先、付き合う友達、恋人、結婚相手にまで過度に干渉してくるのはおかしなことです。
なぜ、それほどまでに子供のやることに干渉してくるのでしょうか?
過干渉、自分の言いなりにさせようとする親の心理
子どもに幸せになってほしいという思いから助言したり口出しするのは、親として自然なことだと思います。
しかし、その範疇を超えて子供の意思や価値感を無視して自分の思い通りにさせたがるのは、あなたのせいではなく親の方が問題を抱えているからです。
過干渉する親の心理を理解すると、「なんだそんなことで…」と従うことが馬鹿しく感じると思います。そうすることで親の支配から抜け出すしやすくなります。
過干渉する親の心理|なぜ過干渉せずにいられないのか?
1.満たされない感情やコンプレックスを埋めるため
親が精神的な問題を抱えていて、それを自分で克服しようとせずに、子供を思い通りにすることで満たそうとしているケースです。
例えば、自分の学歴コンプレックスを克服できていないため、子供の意思に反しても無理矢理いい大学に入れることでコンプレックスを埋めようとするなどです。
自分は駄目で価値がないと思っているから、子供を価値がある人に育てることで自分は重要な価値のある存在なんだと満たそうとしているのです。
親自身が劣等感、無価値感、愛着問題を克服できておらず、満たされない感情やコンプレックスを埋めるために子供を利用しているのです。
心理学でいう補償行為というものです。自分が過去にできなかったこと、後悔してること、欠けてること、劣等感を子供で埋めようとしているのです。
自分で努力して克服するのではなく、子供にそれをさせようとするので、子供の方はたまったものではありません。
親が愛着問題を抱えていて、満たされない愛情を埋めるために子供を溺愛して何でも自分の思い通りに、マザコンのように依存させることで愛情を満たしているケースもあります。
親自身が劣等感や無価値感を自分で克服しない限り、いくら子供思い通りにしても満たされることはありません。 だから延々と口うるさく干渉してくるわけです。
親の問題なのであなたがそれに付き合ってあげる必要はありません。
こういったことを知ると親の言いなりになるのがバカバカしく感じてくるのではないでしょうか。
親が抱えている不安や心配を子供に投影している
親が自分に自信がなく、過度な不安や心配を抱えていると、それを子供にも適用しようとします。それを投影と言います。
子供がやることなすこと全て不安で心配で仕方がなく、そんなそんなことうまくいくわけない、やめておきなさいと頭ごなしに否定するのです。
子供を信頼できていない
過度に干渉してしまうのは、子どもを信頼できていないからです。
もし子どもを信頼できていれば、最低限の注意喚起や助言にとどめ、子供の意思を尊重して、自由にさせてあげるはずです。
もちろんそれでうまくいかず、子供が後悔するかもしれません。ですが、本人が自分の責任で選んだ道なので親として見守ってあげられるはずです。
それができるのは、子供を一人の自立した人間として信頼している証です。
子供を信頼できないのは、自分自身を信頼できていない、自信がないからです。
自分が恥ずかしい、迷惑をかけられたくない
「あなたのために言っているのよ」というのは実は自分のためです。
子供が自分の思い描く立派な人に育ってくれないと自分が恥ずかしいからです。
能力がないと認めたくないからです。
自分が困る、迷惑をかけられたくないからです。
子供が失敗して悩んでいるのを見たくないというのも、そう決め付けている親側の都合です。
本当にあなたのためを思って言っているのなら、あなたの意思を尊重するはずです。
自分に迷惑がかかるのが嫌だ、立派に育ってくれないと自分が恥ずかしいと言う親のエゴです。
この場合も親の言いなりになる必要性はないと思います。
育ててやったのだからと恩着せて支配、コントロールしようとする
育ててやったのだから言うことを聞きなさいというのも、恩を着せる事でコントロール、支配しようとする心理からです。
産んで育ててもらったことと、親の言いなりになることは全くの別問題、全く無関係です。
それを混同して言いくるめられてはいけません。
子供から自発的に感謝するなら分かりますが、親の方から「育ててやったのだから感謝しなさい、感謝してるのなら言うことを聞きなさい!」と強要するのはおかしなことです。
それは脅迫と一緒です。
恩を着せてコントロールしようとするのも、劣等感や無価値感があり、自己承認がきちんとできてないところから来ています。
相手に恩を着せて自分を自分の思い通りに支配することで、自分が上の立場になり、劣等感や無価値感を満たされるからです。
これも親が自分で解決する心の問題であって、それを子供にぶつけるものではないのです。
なので恩を着せていなりにさせようとしてくる場合、愛情からではないので言いなりになる言いなりになる必要性はないと思います。
親の信念、価値観を子供に強要しようとしている【支配欲】
親が「こうあるべき」と信じている信念や価値観を子供に強要するケースです。
人とはこうあるべき
こういう人生を歩むべき
子供は親の言うことに従うべき
男とは、女とはこうあるべき
そんなことできるわけない
そんなものは認めない
それが絶対的に正しいと思い込んでいて、そこから外れるのは許さない、人生の負け組になると信じてやまないのです。
そして自分が信じていることを子供に強要しようとします。
昭和以前の時代は、親の言うことは絶対という風潮があったので、親自身もまた親に従う事を強要されてきた場合も多いです。
親に従わなければならないという古臭い価値観に合わせる必要はないと思います。
あなたは自分の価値観でやりたいことをやる自由と権利があります。
親の言いなりの人生から脱却するためのワークのやり方
やりたいことや本音を明確にして整理する
まず最初に親に対する不満、我慢していること、何が嫌か、本当は何をやりたいか、何を欲しているか、明確にします。
次のことを書き出してください。
・親がどんな時にどのように干渉、口出しをしてくるか
・なぜ干渉、口出しされるのが嫌か
・口出しされた時あなたはどう対応しているか
・現状の何が嫌か
・何を我慢しているか
・親に対してどう思っているか
・親に言いたいこと
・親にこうしてほしいこと
・本当にやりたいこと
・学業、進路、服装・容姿、夢や目標、遊び、人付き合い、恋愛、結婚
現時点であなたがこうしたいと思っていることを書き出してください。
感情を吐き出す
これまでに親にああしろこうしろと言われて我慢してきて、様々な思いや感情が心の中に溜まっていると思います。
それを全部吐き出してスッキリしましょう。
そうすることで心の中に覆っていた雲が晴れて、これから自分はどうして生きたいのかが明確になってくることでしょう。
紙と鉛筆を用意してください。
親に対する不満、言い分、怒り、恨み、ああして欲しい、こうして欲しかった、など言いたいことを全部正直に紙に書き出します。
どんな汚い言葉でも罵倒でも構いません。感情が湧き上がってくるまま本音を書き出してください。
うるせえないちいち口出ししてくるんじゃねーよ、○ねよ!クソ
いちいち口出ししないでよ!何で否定ばかりするの!?私はこれがやりたいの!
誰にも見せずに後で捨ててしまうので、どんな汚い言葉でも良いので感情をそのまま紙に書き出して表現してください。
感情や怒りの言葉が出てきたらそれも書き殴ってください。
吐き出してしてしまえば、溜め込んでいた感情エネルギーはなくなります。
水で濡らして文字も読めないような状態にまでぐちゃぐちゃにして捨ててしまいます。
親に対する恐怖心や無力感を消すワーク【あなたの中の親を変える】
親が口出しをしてきて嫌でも逆らえずに従ってしまうのは、親は強大で支配的な存在で自分は親より弱い存在だ、逆らうことができないというように無意識に入ってしまっているからです。
そしてそのイメージが脳に入っていると、親はますます口うるさくあなたに入ってくるようになります。
人は、恐怖を感じたことや嫌な体験の記憶を抽象的なイメージとして保存しています。
例えば、過去に犬に吠えられて怖い思いをすると、怖い顔をした犬が吠えているイメージが記憶されていて犬は怖い生き物というように脳にデータが記憶されています。
犬を見ると瞬時にそれが蘇ってきて恐怖心を感じてしまうのです。
親は強大で支配的で口うるさい存在だというイメージがあなたの中で作られてしまうと、
親に逆らえなかったり、親はますます口うるさく言ってくるようになるのです。
口うるさい親だと思うとますます口うるさく言ってくる理由
人間は相手の脳のミラーニューロンという部位で、相手の信念を無意識に察知してその通りに振る舞ってしまうという習性があります。
親がいつも口うるさく言ってくると思っていると、ますます口うるさく言ってくるようになってしまうのです。
例えば、親から「遊んでないで勉強しなさい!」と親に言われたら反発したくなると思います。後で勉強しようと思っててもやる気が失せると思います。
これは何故かと言うと、親から「この子は勉強しないで遊んでばかりいる」と決めつけられたからです。
脳が無意識のうちにリクエスト通りに勉強をしない子として振る舞おうとしてしまうからです。
親は兄弟で支配的、口うるさく言ってくると、思ってしまっていると親はますますそのような態度をとってくるようになってしまいます。
強大で支配的で口うるさい親
というあなたの中のイメージや信じ込みを変更してしまいます。
そうすると親なんてちっぽけでなんでもないなんの力もないなんでもない存在だと言うように自分の中の認識が変更されます。
巨大な猛犬が、可愛らしい子犬のように感じられるようになります。
あなたが自分で主導権を持つことができるようになります。
親の影響力から脱却するワークの手順
1.口うるさく言ってくる親をイメージしてください。
自分がいつも親に親にうるさく口出されている場面はどのようなイメージとして感じられるでしょうか。
例えば、鬼のような巨大な顔が迫ってくる
自分の部屋で親が上からガミガミ言ってきて、自分が小さく縮こまっている
といった一枚の抽象的なイメージや写真のような場面としてイメージしてください。
嫌なイメージなので暗い感じだったり、鮮明でリアルに感じられることが多いと思います。
2.親に口うるさく言われている場面のイメージを次のようにイメージの中でいろいろ変更してみてください。
明るくしたり暗くする
大きくしたり小さくする
拡大縮小する
上下左右に動かす
回転させる
脳の中に怖くて巨大で支配的で逆らえないようなイメージとして脳の中に記録されてしまっているのでそれが崩れてきます。
鮮明で怖く感じるのであればぼかしたり暗くしてみてください
暗くて嫌な感じがするのであれば明るくしてみてください
大きくて目の前に迫ってくるような圧迫感があるのであれば小さくしてください。
そして親のイメージを次のような強くないイメージに変更してみてください。
例えば
親を豆粒のように小さくして見下ろす
親の頭にリボンをつける
バックをお花畑にする
陽気なBGMを流してみる
陽気な BGM を流してみるというのは可能であれば行ってみてください。
BGM は笑っちゃうようなバカバカしい BGM を流します。
ドリフのオチのテーマ、ドリフの髭ダンス(髭のテーマ)、笑点のテーマがおすすめです。
頭の中で流せない人はYouTubeで検索すると出てくるのでそれを実際に流してみてください。
陽気な BGM を流すとバカバカしく何でもないことに感じて感じられてくると思います。
親に逆らえない感覚や恐怖心や嫌な感覚が湧いてきたら、再び行い、なくなるまで定期的に何度か行ってみてください。
親の怖いイメージを変えられない場合は次のようにしてください
先ほどのお家に口うるさく言われている場面のイメージをして
どんどんイメージが薄くなって消えてしまう
小さくなって消滅させる
爆弾で粉々に破壊させる
宇宙の彼方に放り投げる
ボロボロになって崩れてしまう
といった自分が好きなやり方で消滅させてください。
2.自分の意思で自分の人生を生きるという宣言をする
親の言いなりの人生でやめる、を宣言します。
「私はこれから自分の意思で自分の責任において自分の人生を生きます!」
「私は、これから本当の自分を表現しながら、自分の意思で自由に好きなこと、やりたいことを楽しみます!」
自分がしっくり来る言葉にアレンジして、ハッキリと強く宣言します。
宣言文を作るときの注意ですが親の言いなりをやめてとか親の言いなりになるのはやめてとか親の言いなりにならずにという言葉は入れないでください。
脳は否定形を理解できないのでそちらに意識がいってしまうからです。
例えば梅干しを思い浮かべないでくださいと言っても梅干を思い浮かべて勝手に唾が出てきてしまうと思います。 ですので肯定的な言葉で宣言してください。
そうすることであなたの脳はそちらのほうに向けて活動を始めます。
・本来の自分像、やりたいことを書き出します
長年親の言いなりになり続けてると本当はどうしたいのか、何をやりたいのか頭10本当の自分はどういう人間なのかということが分からなくなってしまっていることがあります。
親の言いなりでない本当の自分像(性格、資質など)や、本当にやりたいこと、将来なりたいことなどを 明確にします。
とりあえず親のことは置いておいて、自分が心から本当にやりたいことを書き出してください。
そうすることであなたの脳はその実現に向けて働き始めます。
無理だとか制限を付けずにどんなことでも良いので書き出してください。
こういう服が着たい
泊り旅行に行きたい
恋人がほしい
こんなバイトがしたい
こんな趣味や習い事がしたい
絵を描きたい
お芝居がやりたい
将来こんなことがやりたい、こんな仕事につきたい
あなたがやりたいけど親に口出し親にダメだと言われているけど本当はやりたいことを制限をつけずに自由に書き出してください。
親が口出ししてきた時の対策、譲れないラインを決めておく
親が口出しをしてきた時に言いくるめられないためにきちんと、
自分は何をやりたいのか
どうしてそれがやりたいのか
どれくらい本気なのか
自分できちんと責任を取れるのか取る意思があるのか
うまくいかなくて後悔したとしてもかまわないか
ここまでは譲歩するが、ここまでは譲れないというライン
親が何かに口出ししてきた時に言い返す言葉を決めておきましょう。
それが親の言いなりになる人生を脱却する決別宣言にもなります。
例えばあなたが楽器をやりたいけど親に反対されているとします。
現時点でどれくらい本気でやりたいのか
なぜやりたいのか
趣味としてやりたいのか、プロを目指すのか
学校は卒業、進学をするのか
自分でアルバイトをしてお金を貯めて買う、習う
練習は消音をする
やることにより生じた責任は自分で取る
仮にうまくいかずに後悔することがあるかもしれないけどそれでも構わない
親が言ってくることに対する答えや切り返しをあらかじめ決めておきましょう。
「とにかくダメなものはダメだ」というような答えが返ってきたらきちんとダメな理由を聞くまで引き下がらないようにしましょう。