人と話すと疲れる
仲の良い人と会っても疲れる
楽しくても家に帰るとドッと疲れてしまう
僕自身も以前は人と会った後は疲れて家に帰るとグッタリして何もする気が起きないという状態でしたが、今ではほとんど疲れなくなりました。
その体験から人に会うと疲れる本当の原因や解消法をお伝えします。
人と会うと疲れる本当の原因とは?
よく言われる人と会うと疲れる原因として
過剰に気を使ってしまう
どう思われるか、変に思われないかばかり気にしてしまう
嫌われないように相手に合わせてしまう
否定される、拒絶されると感じてしまう
無理に話そう、盛り上げようとしてしまう
いい人や明るいキャラを演じてしまう
人が怖い、怒られる、不機嫌にさせてしまうのではと気にしてしまう
などがあります。
これらは結果であって原因ではありません。
なぜ過剰に気を使ってしまうのか、無理に相手に合わせてしまうのかというところに真の原因があります。
原因をそのままにして「気を使わないようにしましょう」と言っても無理なものです。
過剰に気を使ってしまう、どう思われるか気にしてしまう=緊張しているということです。
人といると常に緊張してしまっているため疲れるんですね。
ではなぜ緊張してしまっているのでしょうか。
それはメンタルブロック(無意識下の否定的な信じ込みと感情)があるからです。
例えば、無意識下に「素の自分を出したら嫌われる」という信じ込みがあったとしましょう。
すると、人前に出ると反射的に嫌われないように気を使ってしまいます。
これは無意識の反応なので、いくら意識で抑えようとしても心と体が勝手に反応してしまいます。
表面上は楽しいと思っていても、無意識では嫌われることを恐れながら無理をしているので疲れてしまうのです。
なのでこのような無意識下にあるメンタルブロックを解消することが大切です。
メンタルブロックは、過去の人間関係などの体験によって作られます。
先ほどの例の「素の自分を出したら嫌われる」という思い込みも過去の体験により作られたものです。
例えば、幼少期にいい子にしていると親が何も言わないけど、そうでないと不機嫌になったとします。
すると「素の自分を出したら嫌われる」と思い込んでしまい、人の顔色を伺っていい人を演じるようになってしまいます。
このようなメンタルブロックが大人になっても解消されていないと、反射的に相手を不機嫌にさせないように気を使ったりいい人を演じてしまいます。
この場合、心理ワークでメンタルブロックを解消して、素の自分を認めて受け入れることで、素の自分を出したら嫌われるのではと言った恐怖心が解消されます。
すると人前でも素の自分でリラックスしていられるようになるのであまり疲れなくなります。
それでは人に会うと疲れる根本原因を解消するワークに入っていきましょう。
人と会うと疲れるのを解消する実践ワーク
人と会うと疲れる原因のメンタルブロックを洗い出す
人と会うと疲れる原因となっているメンタルブロックを洗い出します。
次の質問に答えてください。
質問1.あなたは誰とどのぐらいの時間いると疲れますか?
質問2.人と会っている時どのような思いや感情が湧き上がってきますか?
例:もっと話さないと
こんなこと言って相手を怒らせないだろうか
どう思われているだろうか、変に思われてないだろうか
質問3.質問2で書き出した各答えはどのような信じ込みから来ていますか?
例:もっと話さないとつまらない奴と思われる(→素の自分はつまらない奴だ)
自分の言動で相手を怒らせてしまう
自分は劣っている、ダメで無価値な人間だ
質問4.質問3で書き出した内容に対して、いつ頃から過去のどんな体験がきっかけでそう感じるようになったのかを覚えている範囲で書き出してください。
幼少期から漠然とそう感じていた場合は幼少期の親子関係に原因があることがほとんどです。
人と会うと疲れる原因の感情や思いを吐き出す
人と会うと疲れることに関して、原因となっている信念、思い、感情を吐き出すと共に明確にして自覚します。
紙と鉛筆を用意してください。
そして人と会うと疲れることに関して思うことや感じること、他人や自分に対しての言いたいこと、文句や愚痴など何でもいいので本音を正直に書きなぐってください。
人と会うのが怖い人の目が怖い、どう思われてるか変に思われてないだろうか気持ち悪いと思われてないだろうか
あの時あんなこと言って嫌われてないだろうか、相手を傷つけてないだろうか裏で悪口を言われてないだろうか、なんであんなこと言ってしまったんだ、取り消したい
なんでこんなに気を使って疲れるんだもう嫌だ、人と会いたくない一人で引きこもっていたい
どうせ自分と話していてもつまらないだろう、でも誘いを断り続けたら誘われなくなって孤独になるのも怖い
なんでこうなったんだろう、父親に突然怒鳴られたから、人と接すると怒られる不機嫌にさせるてしまうのではとビクビクしてしまう
このように自分が持っている本音を感情をそのまま吐き出してください。
感情が収まってきて書くことがなくなってきたら終了してください。
そして、書き出した内容を見ながら第三者視点で「なるほど、自分はこのように感じてこのように思っていたんだ」と淡々と受け入れてみてください。
自覚して受け入れることでメンタルブロックが外れやすくなります。
人と会うと疲れる原因のメンタルブロックを解消するワーク
先ほどの質問に答えた内容と感情を吐き出した紙を元に、あなたが人と会うと疲れる原因のメンタルブロックを心理ワークで解消します。
ここでは一人でできるメンタルブロック解消ワークのやり方を紹介します。こちらの記事を参考に実践してください。
自己受容をして自己肯定感を養うことで疲れにくくなる
人と会うと疲れてしまう人はほとんどの場合、意識しているしていないにかかわらず自己否定の信念を持ってしまっています。
なぜなら、自己否定をしてしまっているから、
嫌われるのでは
変に思われているのでは
否定、拒絶されるのでは
明るくいい人を演じなくては(素の自分はダメで無価値だから嫌われる)
もし素の自分を認めて受け入れていたなら、人からも素の自分が嫌われると感じません。
仮に嫌われても、それは「その人の考えであって自分の価値とは関係ない」と切り離して考えることができるようになります。
素の自分を否定して嫌ってしまっているのは、幼少期の親子関係で否定されたり、学校生活で何かを言われたり、比較されたり、ハブられたりなどの体験が原因です。
自分は価値がない、嫌われるなどそう思い込んでしまっているだけです。
先ほどのワークでメンタルブロックを解消してブレーキを外しながら、自己受容のワークをして自己肯定感を養っていきます。
自己受容とは、何かができる自分や立派な自分だけではなく、自分の欠点や弱い部分なども含めてそれも自分なんだと認めて受け入れられている状態です。
そのままの素の自分を認めて受け入れられると、素の自分は人から嫌われてしまうという恐れが解消されます。
すると、人前でも素の自然体でいられるようになるので疲れにくくなります。
素の自分を受け入れているので、今までひた隠しにしてきたコンプレックスなども人に話せるようになります。コンプレックスがバレないようにビクビクしながら立派な人を演じることもなくなるので疲れなくなります。
自己肯定感は、日々少しずつ自己受容のワークを行いながら少しずつ育んでいきましょう。
自己受容して自己重要感を養っていくワークのやり方はこちらの記事を参考にしてください。
少しずつ意識的に行動に移していこう
メンタルブロックを外して自己肯定感が育くまれてくると、人前で自然体でいることに抵抗がなくなってきます。
その状態で意識的にいい人を止めてみるなど行動に移して、それでも何も起こらないことを確認しながら慣れていきましょう。
気を使わずにフランクに接してみる
素の自分として表現や感情を出してみる
過剰に気を使うことやいい人をやめてみる
自分の意見を言ってみる
嫌だったら別の提案をする、断る
自分のダメなところや欠点、失敗、挫折などを人に話してみる
などをやってみましょう。
今までやってこなかったことなので最初は少し恐れや違和感など抵抗もあるかもしれません。
ダメなところを話しても別に何も起こらなかった、むしろ好印象を持ってくれたなどの体験をすることで慣れていき、どんどんそれが普通になっていきます。
もちろん抵抗があるなら無理をせずに、気を使ってしまったとしても「気を使ってしまうのも仕方ないよね、怖いもんね」とそんな自分も認めて受け入れてあげましょう。
仮に相手の反応が良くなかったとしても、メンタルブロックがある状態だと些細なことで過剰に反応して傷ついてしまったのがたいして気にならなくなり、他人は他人と切り離して考えられるようになってきます。
たとえ相手から否定されたりして傷ついたとしても、傷が浅く立ち直りが格段に早くなります。
僕自身も以前は他人の些細な言動で勝手にショックを受けて「否定された、やっぱり自分はダメだ」「怒らせた?嫌われた?あーなんであんなこと言ったんだ」とグルグル思い悩んで疲れ果てていましたが、たいして気にならなくなり嫌なことがあっても傷が浅く立ち直りが格段に早くなりました。
以前より疲れなくなったり、素の自分を出せたり、今までなら気にしたり傷ついていたのが気にならなくなったなどの変化が起こってきます。