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明るく振る舞うのを自然にやめる方法|明るいキャラが辛い、明るいふりが疲れた人へ

  • 本当はそうじゃないのに明るいキャラを演じてしまう
  • 誰に対してもニコニコ愛想よくしてしまう
  • 気分が落ち込んでいても無理に明るく振舞ってしまう

一人になるとドッと疲れが押し寄せて休みの日は何もする気が起きない

でも、やめようと思ってもやめられない…

今回は、無理に明るく振る舞ってしまう原因と、明るく振る舞うのを自然とやめる方法についてお伝えします。

目次

無理に明るく振る舞ってしまう原因

明るく振舞ってしまう原因は、過去の体験から無意識に入ってしまっている信じ込みにあります。

明るく振舞わないと嫌われる、何かが得られない、不都合なことが起こる、自分に存在価値がない、と思い込んでしまっているのです。

明るく振舞っていないと…

  • 人から好かれない、嫌われる、仲間外れにされる
  • 人からの注目、愛情、友達、仲間、仕事等が得られない
  • 良好な人間関係が築けない
  • 素の暗い自分ではダメだ、存在価値がない
  • 素の自分では人から受け入れてもらえない
  • 人前ではニコニコして愛想よくしていないといけない
  • 常に場が盛り上がっていないといけない

このような信じ込みが無意識に入ってしまっているために、 人前に出ると反射的に明るく振る舞ってしまうのです。

ではなぜ、このような信じ込みが入ってしまったのでしょうか?

それは、幼少期の親子関係や学校生活での体験によるものです。

  • 愛想よくいい子にしていると褒められ、そうでないと怒られた
  • 親から「ニコニコしていないと友達できないよ」と言われた
  • 明るく振る舞うことで愛情や承認を得られた
  • 親の精神的ケアやご機嫌取りをしていた
  • 暗い性格で学校で孤立したけど、明るく振る舞ったら輪に入れてもらえた

このような過去の体験から「明るくしていないと何かが得られない、何か不都合が起こる」と不安や恐れてしまっているのです。

また、「本当の大人しくて暗い自分はダメだ」と信じ込んでしまっていることも多いです。

本当の自分はダメだと思っているから、無理に明るい自分を演じてしまうんですね。

なぜ明るく振舞ってしまうのか、裏にある、

否定的な信じ込み
心の傷
満たされていない感情
抑圧されている未完了の感情

これらを特定して解消することで、自然と明るく振舞わなくても平気になっていきます。

無理に明るく振る舞うのをやめるための実践ワーク

無理に明るく振舞わせている信念を洗い出す

まずはあなたの中にある、無理に明るく振る舞わせてしまう原因の信じ込みを特定します。

次の質問に答えてください。

質問1.あなたは誰といる時やどんな場面で無理に明るく振る舞ってしまいますか?


質問2.なぜ、あなたは人前で明るく振舞っているのでしょうか?


質問3.明るく振舞うことでどんなメリットや得られると思いますか?


質問4.質問3で書き出した答えに対して、なぜ明るく振舞うことでそのメリットが得られると思いますか?


質問5.明るく振る舞うことで何を避けられると思っていますか?


質問6.質問5で書き出した答えに対して、なぜ明るく振舞うことでそれが避けられると思いますか? 


質問6.もし、人前で一切明るく振舞わなかったら、どんなことが起こると思いますか?


質問7.無理に明るく振舞わない本当の自分はどんな性格だと思いますか?


質問8.質問7で書き出した性格の自分をどのように思いますか?


質問9.過去に明るく振る舞ったことで何かを得られた体験、明るく振る舞わなかったことで怒られた、嫌われた、愛情をもらえなかった、仲間はずれにされたと感じた体験はありますか?あるという人はそれがいつ、どんな体験だったのかを書き出してください。


質問10.いつ頃から、何がきっかけで無理に明るく振舞うようになりましたか?憶えている範囲で書き出してください。

本音と感情を吐き出す

今まで、無理に明るく振舞ってきたことで、我慢や葛藤やストレスが溜まっていると思います。

偽りのない本音や感情を全部吐き出すことで心がとても楽になり、雲が晴れて本当の自分の気持ちやどうしたいのかが明確になります。

紙と鉛筆を用意してください。

無理に明るく振る舞ってしまうこと、自分、他人、環境などに対してどんなことでも良いので本音や感情を書きなぐってください。

もう嫌だ本当は明るく振る舞いたくないもう疲れた、
でも明るく振舞っていないと職場で嫌われてしまうかもしれない、不安だ

私は本当は地味で暗くつまらない人間だ
でも、つまらない暗い人間だと思われたくない、友達が離れていってしまう

といったように本音や感情を紙に書きなぐってください。

自分が持っている信念や感情を認めて受け入れる

自分の本音や信じ込みや感情を持っていたことを認めて受け入れてあげます。

信念や感情は認めて受け入れることで、手放せたり、手放して変化が起こりやすくなります。

先ほどの質問に回答した内容と感情を吐き出した紙を見ながら、

「なるほど、自分は人から嫌われるのが怖くて明るく振る舞っていたのか」

「お母さんから愛されたくて一生懸命愛想がよいいい子でいようとしていたんだね」

「仲間外れにされたくない、孤立したくないと自分を守るために明るく振舞っていたんだね」

「その時の自分はそうするしかなくて仕方なかったんだよ、よく頑張っていたよ」

というように自分の気持ちを受け入れて認めてあげてください。
そして今まで頑張っていた自分を労ってあげてください。

自分のおとなしい性格を嫌って無理に明るく振る舞っていた場合は、本当の自分の性格も認めて受け入れてあげてください。

おとなしい自分も、テンションが低い自分も、自分の大切な一部であるということを認めて受け入れてあげてください。

素直に認められない場合は、そんな自分を許してそんな自分も認めてあげてください。

無理をしてまで明るく振舞うしかなかったんだね
今までつらかったね、頑張っていたんだね、我慢していたんだね、つらかったねと
そうするしかなかった自分を受け入れていたわってあげてください。

明るく振る舞うことはあなたにとって自分を守り、人間関係を良好にして生きる知恵の一つでもあったのです。

本当に明るく振舞わないといけないのか疑ってみる

無理に明るく振る舞ってしまう原因の信念を手放す準備段階に入ります。

今までは明るく振舞っていないと人の輪に入れない、といったことを思い込んでいたのを本当にそうなのだろうか?と疑ってみることで信じ込みにヒビを入れます。

先ほどの質問に回答した、
明るく振る舞うことで得られると思っていたメリット
避けられると思っていたデメリット
明るく振舞っていないと人に好かれない、嫌われるといった信じ込み

に対して、本当に無理に明るく振舞っていないと得られないのだろうか?考えてみてください。

例えば、「明るくふるまっていないと他人と良好な関係が築けない」だったら

「本当に無理をしてまで明るく振る舞わないと良好な人間関係は築けないのだろうか?」と自問自答してみてください。

過去に明るく振る舞わなくても良好な人間関係が築けていたことがなかったかどうか思い返してみてください。

また、身近に無理に明るく振る舞わなくても良好な人間関係を築いている人はいないだろうか、その人はどのようにして人間関係を構築してるだろうかということも考えてみてください。

今までは、脳が「人と良好な関係を築くには明るく振る舞うしかない」と思い込んでいたのが崩れてきます。

自分は「おとなしい、おとなしいのはダメだ」と思っていたのなら、自分は本当におとなしい人間なのだろうか?おとなしいのはいけないことなのだろうか?と自分に問うて疑ってみてください。

どうなりたいのかを明確にして宣言する

無理に明るく振る舞ってしまう性格を克服して、本当はどうなりたいのか、これからはどのような自分として生きていくのかということを明確にします。

ただ漠然とやめたいと思っているだけだと、脳が変化に向けて活動してくれないからです。

脳は自分の意思でこういう目的でこうなるのだ、こうするのだということを明確にするとそれを現実化させようとして働きだします。

  • 何の為に明るく振舞うのをやめるのか
  • これから自分はどのような人として生きていきたいのか
  • どのように人と接していきたいのか

といったことを明確にして書き出します。

現時点ではやめることに不安もあると思いますが、自分がなりたいと思う状態を書き出して明確にしましょう。

その際に、「明るく振る舞うのが嫌だから」「これから明るく振る舞うのはやめて」のような否定形の言葉は使わないようにしてください。

「明るく振る舞うのが嫌」ということは「私は無理にしても明るく振る舞う人間です」と宣言していることになるので、脳は命令と受け取ってますます明るく振舞おうとするからです。

「私は自然体の自分で職場の人と良好な人間関係を築くことができます」

といったように自分のなりたい状態を書き出して、できれば声に出して宣言してください。できるか不安があっても大丈夫です。

朝起きた時や寝る前に宣言文を見たり声に出して読むのもよいです。

変化していくうちに宣言文の内容も変わっていくと思いますので、途中で変えて構いません。

明るく振る舞わせている信じ込みを解消するワーク

先ほどの質問の回答から、無理に明るく振る舞ってしまう原因の信じ込みが明らかになったと思います。

その信じ込みの影響を無くしたりm別の信じ込みに変更してしまいます。

過去の記憶に対する認識を変更するワーク

人は何かを体験をすると、そこに何らかの意味づけをします。

例えば、小さい頃に親が不機嫌になっている場面で「親が不機嫌なのは自分がニコニコしていないからだ」という意味づけをしたとします。

そうすると「ニコニコしていないと相手が不機嫌になる」という信じ込みが入ってしまっています。

すると、人前に出ると不安や恐怖が湧き上がってきて無理に明るく振る舞ってしまいます。

心理ワークを用いて

  • 記憶を無力化する
  • 記憶の内容の変更
  • 記憶に対する意味づけの変更
  • 体験の記憶から気付きや学びを得て昇華させる

といったことを行なうことで、信じ込みが外れます。

記憶を無力化するワークのやり方

先ほどの紙に先程の質問の回答で、無理をしてまで明るく振る舞ってしまうきっかけとなった過去の体験の記憶を書き出したと思います。

愛想よくしていないと親が不機嫌になっている場面
おとなしい性格で学校で孤立してしまっている場面
人に嫌われるのを恐れて無理に明るく振舞っている場面

などを一枚の写真のようにイメージしてください。

映像でなくても、例えば、黒いモヤモヤした感じとか、ドロっとしたヘドロのようなものといった抽象的なものでもかまいません。

基本的に嫌な体験の記憶なので黒い、冷たい、暗いと言った感覚がすることが多いと思います。

そしてそのイメージを徐々に明るくしてみてください。
次に明るくしたり、暗くしたりなど明るさを色々イメージを変えてみてください。

明るくした時や暗くした時の自分の感じ方の変化を感じてみてください。

次に、そのイメージを拡大縮小する、前後左右に動かす、クルクルと回転させる
色をいろんな色に変えてみるなど、イメージの中でいろいろといじってみてください。

次に、イメージを自分の好きなように消滅させてください。

爆弾で粉々にする
宇宙の彼方に放り投げる
どんどん小さくなって消えていく
ボロボロになって崩れ落ちていく
どんどん色が薄くなって消えていく

など、自分がしっくりくる方法で消滅させてください。

記憶の否定的な意味付けや重要度が下がり、信じ込みが外れます。

記憶の内容や意味付けを変更するワークのやり方

心理ワークで過去にさかのぼり記憶の内容や意味付けを変更するというやり方です。

イメージワークで過去の体験をやり直したり、当事者と対話して和解したり、今の大人の自分として解釈を変えたりします。

そうすることで、「明るく振舞っていないと人を不機嫌にさせてしまう」といった信じ込みが解消されます。

詳しいワークのやり方は下記のタイムラインセラピーの記事を参考にして実践してください。

ありのままの自分を受け入れ、認めていく【自己肯定感を養う】

明るく振舞っていない自分はダメだ、人から嫌われる、好かれない人間だと思っているということは、そのままの自分を否定している、つまり自己肯定感が低い状態になってしまっています。

ですので、「素の自分、大人しい自分、テンションが上がらない時の自分でもいいんだよ、明るくしていようがしていまいが、そのままの自分で価値があるんだよ」と、 自分を認めて受け入れてあげます。

自分がありのままの自分のことを認めて受け入れてあげていると、人前で素の自分を見せても平気になってきます。

すると、他人に左右されず、自然と明るく振る舞いたい時はそうするし、まじめで大人しくしたいならそうするようになります。

人は自然体のその人と付き合いたいと思っていますし、居心地がよいと感じます。

あなたも、相手がビクビクしながら無理に明るく振舞ってきたら、なんかとっつきにくさや居心地の悪さを感じるのではないでしょうか。

どんな自分でも認めて受け入れることで、本当のあなたの魅力が輝き出し自然体のあなたで他人と接することができるようになります。自然体のそのままのあなたと合う人と自然な付き合いができるようになります。

自己肯定感を養うためにはこちらの記事を参考にしてください。

少しずつ実際に行動をしてみよう

ここまでのワークを実践してある程度心理的なブレーキや抵抗が外れてきたら少しずつ実践して慣れさせていきましょう。

心理的抵抗やブレーキが外れてくると無理に明るくしなくてもだんだん平気になってきますが、やはり人間なので誰でも未経験のことは最初は慣れないと思います。

少しずつ実際に意識的に明るく振る舞うのをやめてみましょう。

明るく振舞わないとと嫌われるのではないかという恐れの感情が湧き上がってきたらセドナメソッドでその場で解消してしまいましょう。

意外と無理に明るくしていなくても普通にしているだけで、他人があなたを受け入れてくれる、良好な人間関係を築けるということにも実感してくることでしょう。

もちろん、全ての人から好かれて仲良くなれるこということではないと言うことも理解しておく必要もあります。

他人の反応はこちらではコントロールができないので、誰からも好かれることはないということもある程度受け入れる必要もあります。

心理的ブロックが弱くなって自己肯定感が養われてくると、それも受け入れられるようになってきます。

他人の言動と自分の価値を切り離して考える

仮に、素の自分で接して仲良くなれなくても、他人がつまらなそうにしていたり、不機嫌そうに見えても、それはあなたの責任でもないし、あなたが明るく振舞っているかどうかとは関係ないし、あなたの価値とは関係のないという認識を持つようにしましょう。

もし他人と打ち解けられなかったとしても、それはあなたが明るいとか明るくないとは関係ないことです。そこは自分の価値とは関係ないと切り離して考えましょう。

最初は気にしてしまうかもしれませんが、マイナスの信じ込みが外れて、自己肯定感が養われてくると、他人の言動と自分の価値を切り離して考えることができるようになります。

すると、他人の言動で一喜一憂しない安定したメンタルを保つことができるようになります。

素の自然体のあなたと気が合う人、好きな人と良好な関係を築くことができ、ストレスのない人間関係になっていきます。

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