・他人に壁を作ってしまい、人と仲良くなることができない
・いつも表面上だけの付き合いになって、深く付き合うことができない
・人に嫌われているのではないかと壁を作ってしまう
・人に本当の自分を見せるのが怖い
・他人と深い関係になるのが怖い
・本音ではなくあたりわさりのないことしか言えない
・壁を作ってしまい、他人から避けられたり距離をおかれてしまう
・友達になれてもすぐ疎遠になってしまう
あなたの中にある、”人に壁を作ってしまい、深く付き合ったり仲良くなることができない原因”を特定して、それを解消し、意思の力で無理に他人と打ち解けようとしなくても、自然と自分に合った距離感で他人と打ち解けられる自分になる方法について解説したいと思います。
なぜ、人に壁を作ってしまうのか
あなたが人に対して壁を作ってしまうのは、過去の体験により持ってしまった信念に原因があります。
過去の記憶に対して、否定的な意味づけをしたまま何も変更せず保有し続けているからです。
例えば、犬に吠えらた、という体験をすると、「犬は獰猛で危害を与える生き物」というデータ(信念)が脳の中に記録されます。犬を見ると瞬時に甦ってきて震えてしまいます。
同様に人に壁を作ってしまうのも、過去の体験により人と親密になることを避けるような信念を持ってしまっているのが原因です。
・他人は自分を傷つける
・自分は他人からバカにされる
・人は裏切る
・自分はつまらない暗い性格だ
・本音や素の自分を見せると嫌われる
・自分は恥ずかしい存在だ
・自分のような人間が他人に受け入れられるはずがない
このような人に壁を作ってしまうような信念を持っていると、意識で他人と仲良くしたり、打ち解けようとしても、脳が指令を出してブレーキをかけたり、他人と距離を置いてしまったり、他人から距離を縮められると拒絶してしまったりするのです。
また、そのような信念があると、自信がないため、他人と接しようとすると、嫌われないか、どう思われてるかとビクビクして緊張してしまいうまくコミュニケーションを取ることができなくなってしまいます。
すると、
自分は暗くて消極的な人間だ
自分は人と打ち解けるのが苦手だ
といった信念も持ってしまいます。
そして、孤立してしまったり、仲間ハズレになったり、人によっては馬鹿にされたりして
人が怖い
傷つけられるのではないか
馬鹿にされるのではないか
がっかりさせたり失望させるのではないか
という信念も作られてしまいます。
だから、また傷つきたくない、他人が怖い、どうせ自分は受け入れられない、とこのような信念が心理的なブレーキとなってしまい、それが他人との壁となってしまいます。
あなたがどのような心理的なブレーキとなる信念を持っているか、それが過去のどの様な体験によって作られたのかを探って、心理ワークを用いてその信念を外す作業を行います。
心理的なブレーキが外れたら、今度はプラスの方向に自自己肯定の信念を養っていきます。
今までは「自分などに価値がない、馬鹿にされる」という信念を持っていたとしたら、「自分は価値のある素晴らしい人間だ」という信念に変更していきます。
人間の脳は、それが事実かどうかは関係なく、無意識レベルから信じて受け入れたことが脳にとっての真実となり、それは命令となって無意識にあなたもそのような人間として振る舞ませてくれます。
他人と打ち明けることを許容する信念も養います。
そうすると、他人と打ち解けたり、深く付き合うことができる自分に変化していきます。
他人と深く付き合ったり打ち解けられる自分に変わるためのワーク
他人に壁を作ってしまう原因となっている信念を探る
まずは、あなたが無意識の中に持ってしまっている他人に手を作ってしまう原因となっている信念と、それが過去のどのような体験より作られてしまったのかを探っていきます。
次の質問に答えるように紙に書き出して下さい。
質問1.あなたはなぜ人に対して壁を作ってしまっていると思いますか?
質問2.もし今の自分で他人と打ち解けたり、深い付き合いをしたらどの様に感じ、事が起こると思いますか?
質問3.他人に壁を作って深く付き合わないことでどのようなメリットがありますか?
質問4.他人に壁を作って深く付き合わないことでどのようなデメリットがあると思いますか?
質問5.あなたは自分自身をどのような人間だと思いますか?性格、容姿、能力、自分の人間像など、自分自身に対して思っていることを何でも書きだしてください。
質問6.ありのままのあなたは、他人から受け入れられると思いますか?思わないという場合は、なぜそう思うのかを書き出して下さい。
質問7.質問1~6で書き出した各答えに対して、なぜそのように思うのか、それを最初に感じたしたのは、いつ、どのようなことがきっかけだったのかを思い出せる範囲で書きだしてください。
質問1~6の各答えの横などに書いてください。
なぜそう思うのか?と掘り下げて行くとよいです。
例
質問1.あなたはなぜ人に対して壁を作ってしまっていると思いますか?
傷付きたくないから
なぜ? → 自分は受け入れてもらえないと感じるから
なぜ?いつ、何がきっかけ? → 小学校の時に仲間はずれにされた
なぜ? → 自信がなくて話しかけられず打ち解けられなかった
なぜ?いつ、何がきっかけ? → 小さい頃に親からいつもダメ出しをされて、自分に自信がなくなってしまったからだと思う。
この様な感じで、掘り下げることで様々な信念や、その信念がいつ、何がきっかけで作られたのかが分かってきます。
質問1~6で答えがかぶってしまうようなものもありますが、これは、自分の信念というのはなかなか自覚しづらいので、いろいろな角度から洗い出すためです。
人と打ち解ける時にブレーキとなる信念を取り除くワーク
先ほど書き出した答えを元にして、その信念をはずしたり、書き換えたりしていく事を行います。
その信念を持ってしまったのには、過去に何らかの体験の記憶から来ています。
その記憶をワークを使って以下のような形で処置してしまいます。
記憶の内容を変更
記憶に対する意味づけを変更
記憶を無力化する
今の自分の視点から学びや気づきを得て記憶を昇華させる
親に否定された(体験の記憶) → 自分は価値のないダメな人間だ(信念)
処置すると記憶にくっついていた信念が外れるので、人に壁を作ってしまうような心理的なブレーキも外れていきます。
人間の脳は、パソコンのハードディスクと一緒で一度持ってしまった情報でも書き換えることが可能です。
記憶は、無意識下にあるので、無意識にアクセスする必要があります。
私たちが普段日常生活をしているときは、意識と無意識の間に壁のようなものができていて、簡単には無意識の中に情報が入ってデータが書き変わらないようになっています。
脳波がシータ波の状態だと、意識と無意識の壁が薄くなって書き換えやすくなります。
シータ波というのは、リラックスしてボーッとした状態、眠る前のウトウトした状態などの時になる脳波です。
先ほど紙に書き出した、信念を作ってしまっていると思われる原因となっている過去の記憶に対して行っていきます。
具体的なワークの実践方法は、こちらのタイムラインセラピーの記事を参考に実践してください。
自己肯定の信念を養う
自己否定の信念をあある程度外したら、次はプラスの方向に自己肯定の信念を養っていきます。
今までは「自分は価値がなく誰からも愛されていない」という信念を持っていたなら、「自分は価値のある素晴らく愛されている」というような信念を養っていきます。
人間の脳は、それが事実かはどうかは判断せず、本人が事実だと思い受け入れればそれが脳にとっての真実になります。
そうすると脳は信じて受け入れたことを命令として受け取り、そのように振る舞わせようとしますから、自分は価値のある素素晴らしい人間なんだという信念が無意識に入ると、自然と自信と安心感と満たされ、自分らしく振る舞うことが出来るようになります。
他人にも自然と壁を作ることがなくなって、自分が築きたい関係性を築くことがでできるようになってきます。
自己肯定感を養うワークはこちらのページを参考にして日々実践してください。
さらに、自分がなりたい状態をアファメーションなどをするのも効果的です。
予行練習をする
これまでのワークなどで、他人と打ち解けられる自分になっても、人は経験していない事は誰でも最初はうまくいかなかったり、自信がないこともあると思います。
ですので、イメージの中で人と打ち解けている場面を予行練習しておきます。
これは、単なる練習だけではなく、脳にそれは事実と判断したことを人生の中に呼び寄せようとするので、人と打ち解けるという体験を呼び寄せようと行動をします。
イメージトレーニングは、一流のスポーツ選手なら多くの人がやっていて、オリンピックの金メダリストの中には、大会が近くなると実際の練習よりもイメージトレーニングに多くの時間を割くという選手もいます。
人間の脳は、実際に体験したこと、イメージの中でありありと臨場感を持って体験イメージした事に区別をつけることができないので、それが脳にとって体験済みとして処理され、経験になるからです。
まず、自分がどのような人と、どのように打ち解けてどのようなことをしたいのか、誰とどのような人間関係を築きたいのかを書き出してみましょう。
書き出すときには、自分は価値がない、自分を愛されていないと言った否定的な信念があると願望が歪められてしまうので注意が必要です。
例えば、自分を愛されてない だから他人からの愛情が欲しいから打ち解けたい、というようになっているとうまくいきません。
このような、孤独感や恐怖心や劣等感から逃れるために、他人と打ち解けたいと思っているため、
だから他人と打ち解けたとしても、それに依存したり、他人から嫌われないように無理に自分を作って、相手に合わせたり、言いたいこと言えなかったり、断れずに他人の言いなりになってしまったりします。相手もそれを察知して、距離を置かれたり、ただ都合の良い人として利用されるだけになってしまったりします。
人間関係でこのようになってしまい、疲れてしまうから壁を作ってしまうという人もいるのではないでしょうか。
それは孤独感や恐怖や劣等感を持ちながら、それから逃れるために人間関係を築こうとしているからです。
ですので、ここれまでに解説したワークを用いてそのような否定的な信念は手放しておくことが重要です。
あなたが心から築きたい関係を紙に書き出して下さい。
そしてその状態をリラックスしてボーッとした状態で、他人と打ち解けて楽しくしている場面をありありとイメージをします。
他人事のように第三者視点でイメージするのでなく、今自分がそれを実際に体験しているものとして、頭の中で会話をしたり、その時に感じる楽しさや喜びや一体感、安心感などを感じてみます。
もし、イメージをしてもそういった喜びや楽しさが湧いてこないという人は、まだ否定的な信念が強く残っていたり、そもそもそれを本当に望んでいないということが考えられます。
脳に他人と打ち解けられる自分、既に打ち解けている自分が入り、自然とそのような人として行動を取ってしまうようになってきます。
そうすると、無意識にあなたの方から他人に心開いて自然と仲良くなる事もありますし、他人の方からあなたに心を開いて歩み寄ってきてくれることも増えてきます。
今までは、心に壁を作って、他人に警戒心を持ったり、びくびくしたりしていたので、他人もそれに気づき、距離を置いて置かれてしまっていたのです。
壁が取れて自然体で自分らしくいられるので、他人もあなたに魅力を感じて、なんかこの人と仲良くなりたいと思って歩み寄ってきたりするのです。
実践する時の注意点
長年他人に対して壁を作っていると、それが習慣になっていていきなり完全に変わるという事は難しいという人もいます。地道に実践していくと気がついたら他人と壁を作らなくなってるといったことが起こってきます。
人間の脳は、長年の習慣になってしまうと元に戻そうとする働きがあるので、 一時良くなったのに元に戻ってしまうこともあります、それで駄駄目だとか効果がないとか思って諦めずに、地道に実践をおこなっていきましょう。
何かの拍子にパッと変わってしまう人もいれば、実践してから数ヶ月したら気付いたら人に壁を作らなくなっていたと言う人もいますし、上がったり下がったりしながら徐々に変化していくという人もいます。
特に自己肯定感を養うのは重要ですので、日々の中の習慣にしてしまいましょう。
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