学校でぼっちになってしまい毎日が辛いです。ぼっちから抜け出す方法はないのでしょうか?
ぼっちで辛い気持ちはよくわかります。
僕自身も高校の時に、コミュ障と対人恐怖症が悪化して友達がほとんどできませんでした。
その後専門学校に進学しましたがぼっちになり、1年間ほぼ誰とも話さなかったことがあります。
今はぼっち体質を治したことで、ぼっちになることはなくなりました。
ぼっち体質を治すには?
ぼっち体質を治すには、下から順番にバランスよく克服することが大切です。
土台にある心理的な原因を解消しないと、人に話しかけようとしても、脳が警戒モードになり緊張でビクビクして挙動不審になり、避けられてしまいます。
いくらぼっちを克服しようとしても、心理的なブレーキがかかっているので、人を避けてしまいます。
その状態で無理に人と付き合っても、常に気を張っているためヘトヘトになってしまいます。
ぼっち体質を作っている根本的な心理的な原因を改善、解消することが大切です。
ぼっち体質になってしまう根本原因
ぼっち体質になってしまう原因は、あなたの無意識にあります。
意識では友達がほしいと思っても、無意識が拒絶しているのでぼっちになってしまうのです。
ぼっちの原因は、過去の体験により無意識の中に入ってしまったネガティブな信じ込み(メンタルブロック)にあります。
自分はダメで無価値な人間だ
自分は嫌われる
否定される、拒絶される、無視される、見捨てられる
どうせ自分は誰からも受け入れられない
自分は他人より劣っている
自分は無口で根暗、つまらない人間だ
無意識にこのような信じ込み(暗示)が入っていると、脳はそれを命令と受け取ります。
「自分は人から嫌われる」という信じ込みが入っていれば、人と接すると反射的に「嫌われるのでは」と脳が警戒モードになってしまいます。
だから、ガチガチに緊張して声が震えて頭が真っ白になってしまうのです。
いくら意識で話そうとしても、無意識の強制力の方が何十倍もあるので、言葉が出てこなくなるのです。
無理に話してもぎこちなくなり、どこか挙動不審で壁を作ってしまうので、相手から避けられてしまいます。
そして孤立したりぼっちになってしまうと
自分は根暗でつまらない人間だ
誰からも相手にされない自分はダメで無価値な人間だ
このような思い込みが作られてしまいます。
それも脳が忠実に実行するので、ますます根暗になって友達を作ることにブレーキをかけてしまいます。
また、人間の脳はミラーニューロンという部位でお互いが同調しています。
あなたが無意識で「自分は拒絶される」と思っていたらオドオドしたり卑屈な暗い雰囲気が相手に伝わります。
相手の脳はミラーニューロンで同調して「なんかあの人とっつきにくいな」と無意識に反応してしまうのです。
学校や職場などでぼっちキャラが定着すると抜け出せない理由
学校や職場などで根暗なぼっちキャラが定着してしまうと、キャラ変ができなくなると思います。
それもミラーニューロンによるものです。
「自分は周囲の人からこのような人と思われている」と判断すると、脳が同調してしまうからです。
家族や仲の良い友達とは普通に話せても、職場や学校では無口になるなんてことはないでしょうか。
脳が「私は周囲から無口で根暗な人と思われている」と判断すると、脳がそれに同調して無口な根暗キャラを演じてしまうのです。
それが一度キャラが定着してしまうとなかなか変えられない原因になっています。
ぼっちの原因はどのようにして作られるのか
ではぼっちの原因である
自分は嫌われている
自分は拒絶される、無視される、見捨てられる
自分は無価値な人間だ
自分は人より劣っている
自分は無口で暗い人間だ
といった否定的な信じ込み(暗示)はどのようにして作られたのでしょうか。
それは過去の体験によるものです。
例えば、幼少期に親に話しかけたら「うるさい!静かにしてなさい!」と怒られたとします。
自分が話しかけたせいで親を不機嫌にさせてしまった
自分が話しかけると怒られて拒絶される
拒絶された自分は無価値な人間なんだ
という信じ込み(暗示)が入ってしまうことがあります。
これが大人になっても解消されていないと、「自分が話しかけると不機嫌にさせて怒らせてしまうのでは」とビクビクして話しかけられなくなってしまうのです。
ぼっちの原因の無意識下のネガティブな暗示はどのように解消するのか
「自分が話しかけると人を不機嫌にさせる」と言ったネガティブな暗示は過去の体験の記憶と紐付いています。
幼少期に親に話しかけたら「うるさい!静かにしてなさい!」と怒られたとします。
そこに「自分が話しかけたせいで親を不機嫌にさせて怒らせてしまった」という解釈がつけられたままになっているから、人に話しかけようとすると脳がそれを参照して怒らせてしまうのではとビクビクしてしまうのです。
ですので、心理ワークで過去の記憶に対する解釈を変えて信じ込みを外していきます。
人間の脳はパソコンのハードディスクと一緒で、一度書き込まれたデータも消去したり上書きして書き換えることが可能です。
心理ワークで
体験をやり直して記憶を書き換える
記憶の意味づけや解釈を変える
過去の体験から気づきや学びを得て良い記憶に昇華させる
傷ついたままの自分を癒したり和解をする
暗示を外すワークを行なう
記憶の重要度を下げて無力化する
などのアプローチをすることで
自分は嫌われる
自分は人から拒絶される
自分はダメで無価値な人間なんだ
といった信じ込みが弱くなったり、外れます。
そしてそのままの自分を認めて受け入れてあげるという自己受容のワークを行います。
すると、「話しかけたら嫌われるのでは」という恐怖心がなくなるので、話しかけることへの抵抗感が弱まります。
その状態で会話やコミュニケーションを学習したり勉強することで、学んだことを実践することができ人と楽しく会話をすることができるようになります。
それではぼっちの根本原因を解消するワークに入っていきましょう。
ぼっち体質を改善・克服するワーク
ぼっちから抜け出したい理由を明確にする
- ぼっちを抜け出したい理由や動機
- ぼっちを解消してどうなりたいのか
- ぼっちを解消して何をしたい、何を感じたいのか
を明確にします。
ただ漠然とぼっちを抜け出したいと思っているだけだと、脳が変化に向けて動いてくれません。
目標を明確にして、意思決定をすることで脳への命令となり動き出します。
例えば、「旅行に行きたい」と思っているだけだと、脳が何をしていいのかわからず行動が起こりません。
どこに行きたいのか
行く目的は何なのか
を明確にすることで、経路、持ち物、料金などが具体的になり、目的が達成されると思います。
また、人間の脳には今の慣れ親しんだ状態を維持しようとする働きがあります。
習慣を変えるのがこんなんですぐ元に戻ってしまうのはこのためです。
ぼっちから抜け出したい理由が不明瞭や間違っていると、脳がぼっちから抜け出そうとせず現状維持をしようとします。
- ぼっちを抜け出したい理由や動機
- ぼっちを解消してどうなりたいのか
- ぼっちを解消して何をしたい、何を感じたいの
を書き出してください。
注意点としては「何か嫌なことを避けたい」というのは不適当です。
ぼっちを抜け出したいの理由が
孤独なのが嫌だから
毎日一人で辛いから
一人だと人の目が気になるから
ぼっちだと惨めだから
このような理由からだと脳が逆に働いてしまいます。
「孤独なのが嫌だ」っていう人は、「今私は孤独だ」と思っている人ですよね。
脳は信じている状態を作ろうとするので、信じている通りに孤独な状態を作り続けます。
仮にその状態で友達を作っても、ぼっちになることを恐れて人の顔色を伺ってビクビクして(いわゆるキョロ充)疲れてしまいます。
なので、ぼっちを抜け出したいポジティブな理由、動機、目的を設定してください。
気の合う友達を作って遊びに行きたい、恋人を作りたいなど、ポジティブな動機を設定してください。
どのような人とどんな関係を築きたいのか
一緒にどんなことをしたいのか
どんな感覚や感情を味わいたいのか
学校で気の合う友達といろんな話をしたり、学校帰りや休日にどこかに遊びに行っている
趣味が同じ気の合う友達ができて遊んでいる
どんな恋人とどんなことをしてどんなデートをしたいのか
など色々イメージを膨らませながらワクワクしながら楽しみながら書いてみてください。
それが今の状態から理想の状態に向けて脳を動かすための地図、命令、原動力となります。
ぼっちの原因である無意識下の信じ込みを洗い出す
ぼっちの原因である、コミュ障、対人恐怖などを作っている無意識下の信じ込みと、その信じ込みが過去のどんな体験の記憶から来ているのかを洗い出します。
次の質問に答えてください。
質問1.あなたが置かれているぼっちという状態は、どんな状態ですか?
質問2.ぼっちでいる時や、ぼっちな自分に対してどのような思いや感情が湧いてきますか?
質問3.自分がぼっちになってしまってるのは何が原因だと思いますか?
質問4.あなたが今のぼっちでいる環境で、周囲の人に話しかけようとした時どんな思いや感情が湧いてきますか?
質問5.あなたが今ぼっちでいる環境で、周囲の人からどのように思われていると思いますか?
質問6.質問2~5で答えた各答えに対して、過去に強くそう感じた体験はありますか?過去のどんな体験がきっかけでそのように思うようになりましたか?幼少期からそうだったという場合は幼少期の家庭環境に原因があることが多いです。
ぼっちの辛い思いや感情を吐き出す
今のぼっち状態で辛い思いや感情を吐き出します。
これによりため込んでいた感情を吐き出すとともに、自分が内面に持って行ったものが明確に自覚でき、変化に向かいやすくなります。
紙と鉛筆を用意してください。
今のぼっちの状態の辛さ、自分自身に対するて思うこと
周囲の人に対する思いや言いたいこと
文句や愚痴や罵倒や批判などどんなことでもいいのでこんな汚いこんなことは思ってはいけないと制限せずにどんな汚い言葉でもいいのでそのまま書き出してください。
ぼっちで辛い、いつも一人で何をするにも一人惨めだな、嫌だ嫌だ学校に行きたくない、なんで自分だけ誰も話しかけてくれないんだ、どうせ自分はダメで無価値で根暗だから嫌われてるんだ、でもこれがずっと続くのは辛い
このように、あなたが感じている本音や感情をそのまま紙に書き出して吐き出してください。
ぼっちの原因の否定的な信じ込みを解消するワーク
先ほどの質問に答えた内容と感情を吐き出した時に書き出した内容を見てください。
あなたのあなたがどんな信じ込みやセルフイメージを持っているのか、それが過去のどんな体験によって作られたのかなどがだいたい明らかになったと思います。
ぼっちはコミュ症や対人恐怖の原因となっている否定的な信じ込みを心理学とセラピーで解消していきます。
信じ込みは過去の記憶に紐づいています。
過去の記憶に否定的な意味付けをしていれば否定的な信じ込みが、肯定的な信じ込みを意味づけをしていれば肯定的な信じ込み
特に何の意味もつけていなければ何も感じません。
ですので心理ワークとセラピーで
過去の体験をやり直して記憶を書き換える
曲に対する意味づけや解釈を変える
過去の傷ついた自分を癒す
過去の体験から学びや気づきを得て良い記憶に昇華させる
記憶の重要度を下げて無力化する
ということを行うことで、否定的な信じ込みが外れます。
自分は嫌われる、拒絶される、無価値な人間だ
といった否定的な信じ込みが弱くなったり外れます。
記憶を処置して否定的な信じ込みを解消するワークのやり方はこちらの記事を参考に実践してください。
自己受容をする
自己否定や劣等感があり自分を受け入れずに嫌っていると、他人からも嫌われる、受け入れてもらえないのではと感じてしまいます。
本当の素の自分を否定して嫌っていると、素の自分を隠して自分を演じ、相手の顔色を伺ってビクビクしてしまいます。
先ほどのワークで自己否定などのメンタルブロックをある程度解消したら今度は自己受容を行っていきます。
自己受容は自分の良いところだけではなくダメなところやできない部分、情けない部分なども含めてそれも自分なんだと認めて受け入れられます。
「こんな自分はダメだ」と否定しているから、他人にそれを見せたら嫌われると恐れてビクビクし、いい人を演じたり素の自分を隠してしまうんですね。
いつも顔色を伺って本心を隠しているので、相手も警戒して避けられてしまうのです。
自分の弱い部分も例えば自分の弱い部分も認めて受け入れると他人に自分の弱さを見せることができるようになります。
だから変にビクビクしたり自分を作ったりせずに自然体の自分で人と接することができるようになります。
リラックスしているので自然と人と話すことができるようになります。
心をオープンにしているのであなた本来の魅力が魅力やオーラが醸し出され、相手も話しかけやすい雰囲気、話しかけられたり人が寄ってくるようになります。
自己受容のワークはこちらの記事を参考に実践してください。
イメージングとアファメーション(自己暗示)
人間の脳はすでにそうなっている、そうなるんだという暗示を無意識に入れると脳がそれを現実化させるために行動するという働きがあります。
これを利用したのがオリンピック選手などがやっているイメージトレーニングです。
オリンピックの金メダリストの人の中には、実際の練習と同じぐらい時間をかけて真剣に取り組んでいる人もいます。
全人生かけて真剣に金メダルを争っている世界トップの人が、効果があるか分からないオカルト的なものだったらやるはずありません。科学的に高い効果が立証されているからです。
あなたの無意識の思い込みが今のあなたの性格や行動を司り、他人の反応や扱われ方が変わりあなたの現実を作っているということを述べました。
脳にあなたが望む現実を呼び寄せるように、無意識に命令を与えてあげます。
無意識の方が強制力が何十倍もあると述べましたが、無意識に暗示を入れることであなたの意識も無意識に引っ張られ暗示した通りの現実を呼び寄せようとします。
人間の脳は臨場感を伴ってありありとイメージしたことや、無意識レベルからそれは真実であると思い込むとそれが命令となって、そのような人間になったり行動したり現実を呼び寄せます。
先ほどぼっちから抜け出してどうなりたいのか
その状況を短い文章にして何度も唱えたり、紙に朝は朝起きた時と寝る前に壁に書き出したり
気の合う友達に囲まれて楽しく会話したり遊んでいる場面をイメージして楽しい気分に浸る
理想の恋人と過ごしている場面をイメージしていい気分になる
今までもあなたのぼっち体質を作っていたのは、どうせ自分は無口で嫌われるというように何度も自分に言い聞かせて暗示がかかっていたからそういう現実が作られていただけだったのです。
ですので自分が望む状況や現実を言葉で何度も唱えたり紙に書き出したりイメージをすることで無意識にその現実を呼び寄せるようにプログラムをしていくのです。
イメージングとアファメーション(自己暗示)の詳しいやり方はこちらの記事も参考にしてください。
会話の学習と練習をしてコミュ力をアップしよう
ぼっちの人は、会話を今まで避けてきたので会話とコミュニケーションの知識とスキルが身についていない状態になっています。
その状態から人並みの会話力を身につけるには、楽器がそれなりに弾けるようになるくらいの学習と練習が必要になります。
会話やコミュニケーションは一生どこに行っても付きまとうものですし、多少時間をかけても今のうちに身につけておいて損はありません。
コミュ障向けの会話の上達法と練習法はこちらの記事を参考にしてください。
コミュ障向けの会話の上達法と練習法
ぼっち体質が改善されると周囲の反応や環境が変わる
ぼっち体質を改善すれば、あなたが変わり、あなたが変わると周囲の反応も変わります。
僕も会社員時代に、最初の方はぼっち状態だったのですが、自分が変わったことで周囲の人も受け入れてくれて話してくれるようになりました。
最初の頃は全く話さなかった人や馬鹿にしてきた人が対等に話してくれるようになりました。
自分が変わると相手が変わるんですね。
とはいえ、クラスなどで完全に孤立してしまい、ぼっちキャラが定着してしまっている場合は、なかなか抜け出すのが大変だという人もいるでしょう。
仮に今のクラスや職場などで馴染めなかったとしても、外部の人付き合いで活かせますし、クラス替え、進学、就職、転職、部署移動など、備えてぼっち体質を改善しておきましょう
ぼっち体質を治すと、脳が無意識にぼっちから脱出するために環境を変えようとすることもあります。
あなたを受け入れてくれる人達がいる環境を無意識に脳が選んで身を置こうとします。
その過程で一見ネガティブに見えることが起こることもあります。
例えば、仕事でミスして会社をクビになるなんてことが起こることもあります。それも脳がぼっちを抜け出させるために意図的にミスをさせて起こしたことです。
自分を受け入れてくれる暖かい人たちがいる職場に再就職できるなんてことが起こります。
環境は変えることも選ぶこともできます。
特に今学生の人はクラス替えがあったり、進学、卒業すれば自動的に新しい環境に変わります。
僕も学生時代にぼっちの時は、この苦しみが延々続くような感覚がして絶望していましたが、過ぎてみれば一瞬です。
今はぼっちて辛かったとしても、いずれ明るい未来が待っていると信じて、ぼっち体質を治しておきましょう。